93才の森井眞さんの投書。
初めに、5月27日の私のヘイトスピーチについての記事の動画の元が削除されましたので、ほかの動画に変えました。それから、岐阜新聞の社説を新たに付け加えました。以前書いたものを変更するのは、心苦しいのですが、なんにも写らない動画を出しておくのもと思って。岐阜新聞社説もこれについてしっかり述べてありましたので加えました。
写真がきれいでないので恥ずかしいのですが。先日、やまとの湯でお風呂上りに読んでいて、これは、と思ったので、急いで写真を撮ったものです。朝日新聞の投書欄です。
93才の歴史学者の森井眞さんの投書です。読みにくいので、改めて転写しますね。
『歴史学者から一言言わせて 歴史研究者 森井 眞 (東京都世田谷区 93)
安倍晋三首相は「侵略という定義は学会的にも国際的にも定まっていない」と発言したという。確かに、たとえば歴史学界では、「侵略」についていろいろな考え、定義があるだろう。
ただし、圧倒的多数の研究者は、可能な限り多くの史料に接し、それを批判的に検討し、できるだけ正確に歴史を解釈し事実を理解し知ろうとする。それに対し、少数ではあるが、歴史に対して予断を持ち、都合の悪い史料は無視し、都合のいい史料だけを拾って歴史を作り上げようとする人がいる。両者は、学会的には等価値では断じてない。しかし首相はこれを同等と考えているように見える。
さらにいえば、歴史を学びながら他者の痛みが自分の痛みになるように、人間として普通の想像力が働かない人は、結局歴史から何も学べないのではないか。
日本の犯した過ちを認めないのは卑怯だと思う。そんな人たちの作る日本は「美しい」のだろうか。』
そして、これはその森井さんの動画です。これを聴いていると、思わず涙がこぼれました。やっぱり今の日本はおかしいです。
あの戦争を、侵略ではなく、アジアの解放であったなんていう人たちがいることが、そしてそんな人が日本の権力者になっていることが、本当に絶望的になりそうです。
アジアの国々土地や仕事も奪ったことも確かですが、何より私が許せないと思うのは、その人たちの言葉と名前を奪ったことです。これからは日本語を話せ、苗字も日本の名前に変えろと。これが自分たちに起こったことなら、と考えただけでぞっとするはずです。今までの名前がどこかの国の名前に変えられ、言葉も○○語しかしゃべってはならないと。学校でも、他国の言葉を国語として教えられる、言葉は文化です。その国の文化や歴史までも奪ったことに等しい、そんなことをかつての日本がしたのだと。それを侵略と言わずして何なのでしょう。
『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。
| 固定リンク
コメント