「平和を語る会」秋葉さんの講演の続き
一昨日は、「主権回復の日」として政府の式典が行われたそうです。その報道で、本当にびっくりしました。「主権回復」と言うことは「主権在民」となったことと思ったら、「天皇陛下バンザーイ」がされたと。首相など三権の長がそろって「万歳」をしたとのこと。これには、本当にびっくりしました。
この記事 を読んで、さらにびっくりしたこと。児童合唱団が、壇上でなく、檀上の天皇や閣僚に向かって舞台下から「翼をください」などを歌ったとのこと。こんな歌い方をさせられたのは、児童合唱団の子どもたちにとって初めてではないでしょうか。
更にびっくりしたこと。首相は『直後に米軍のトモダチ作戦を持ち出し、「熾烈に戦った者同士が心の通い合う関係になった例は古来、稀だ」と2月の日米首脳会談で語った「完全な日米同盟」をアピールするような文言を続けた。』
同じ日に行われた秋葉さんの講演での「日米地位協定」。前泊博盛著の同名の本から
●日本のどこでもも基地にできる
●基地で働く米兵や家族はビザなしで日本中自由に行き来できる
●航空法などの国内法規は守らなくて良い
●犯罪をおかしても特別待遇
このような「不平等な同盟である」と。そして、このことをボストンの総領事に話した所、この内容については、すべて分かっていたと。ということは、外務省ではこれらはみんな周知のことであるということなのでしょう。このような協定の元での「完全な日米同盟」なのですね。
そのためなのでしょうか、NPT・核不拡散条約再検討会議に向けての第2回準備委員会で「いかなる状況下でも核兵器を再び使用されないことが人類の共存のためになる」との声明に日本は署名しませんでした。外務大臣は広島の岸田氏であるにもかかわらず・・・。
話が前後しましたが、新聞を読んであんまりビックしたものですから。
日立の原発推進の立場にある吉成氏の基調報告のまとめです。例えば、空間的不平等とは「都市に住むものが利益を受け、地方に住むものが原発立地となる不平等」。時間的不平等とは「今生きている私たちではなく、将来の子孫に核廃棄物の迷惑をかける行為」。拡散・転用のジレンマとは「原発での生成物が核兵器をつくることに転用されうること。」また、経済的不合理とは、「古い原発は儲かるが、新しい原発は安全基準がとても厳しくなって、それをクリアするのは大変で、大金がかかって儲からない」のだそうです。さらに、最後の「確率が低いはずなのに、頻繁に起こる事故」。
このような分析はとてもよくできていて、理解できるのですが、それにもかかわらず、原発を作り、売ろうとする日立の立場と言うのが良く分かりません。これらを聴けば、「だから、原発はもうやめましょう」となるのが素直だと思うのですが…。
秋葉氏のお話しの中で、エジンバラに行かれた時の「スコットランドの独立がなるかどうか」という所も興味深かったので。
スコットランドは素晴らしい理念を持って独立を目指しているのですが、今は五分五分なのだそうです。もし独立が実現すれば、沖縄の人たちにも力を与えることになるかもしれません。(これはあくまでも河野の思いです)
秋葉さんは、ベルリンではオットーハーンの授賞式だけでなく、大学での講演など忙しくされました。
オットーハーン平和メダル受賞について、また秋葉氏の講演の内容について(この授賞式の時ではありませんが) このブログ に詳しく書かれています。
またMPI中堅国家構想ついて。これは何なのかという方のためにもう一回お話しさせていただきますね。
なお、この会には、広島ブログの方たちにも沢山来て戴きました。ナナパパ、ナナママさんご夫妻、緩和ケア医・薬剤師さんご夫妻、やんじさん、音♪さんなど、みなさんお忙しい中、本当にありがとうございました。
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