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広島市民病院産科婦人科吉田先生の講義

 少し前になります。2月7日に広島市民病院参加婦人科Open Conferenceが開かれました。H4年5月からこれまで部長を務められた吉田信隆先生がこの三月で定年退職されます。吉田先生の「広島市民病院産科婦人科の20年(産婦人科手術を中心に)」という講義がありました。

 吉田先生は私と同じ学年です。岡山大学から広島市民病院に赴任されて間もなく、私の大学のクラスメートの故三島康弘先生が、ある会で同席した吉田先生と私の二人の手を取って、「ぼくと吉田は同級生。僕と先生は同級生」と紹介してくれました。吉田先生とは、修道でご一緒だったと。

 私は、それまでの市民病院の産婦人科には、責任者の先生が怖くて患者さんを紹介できませんでした。もちろん、患者さんの希望があれば紹介していましたが。

 そして、三島君がお互いを引き合わせてくれた時、人懐っこそうな笑顔を見せて下さった吉田先生に、これで紹介できるとホットしたものです。

 それから、紹介した時には、お返事には「いつもご紹介ありがとうございます」との一文が必ず添えられていました。それを読んだだけでもホッとします。

 送る側にとっては、ご迷惑をおかけするのではないかという心配がいつも付きまとうものです。

 また、子宮外妊娠で患者さんを紹介したいと連絡した時に、「待って下さいよ。お産の人と一緒の部屋にするとかわいそうだから。ちょっと部屋の工面をしますから」と細やかな心遣いを見せて下さいました。

 市民病院は小児科のNICUも素晴らしく、それを含んだ周産期医療を一手に引き受けて下さっています。何よりも、生まれてすぐの具合の悪い赤ちゃんを転送するのでなく、生まれる前の母体搬送をどんな時でも引き受けて下さる所があるというのは、本当にありがたいことです。

 吉田先生は、開業医が遠慮なく患者さんを搬送できるという、道筋をつけて下さいました。

 そのおかげと思います。広島県の赤ちゃんの周産期死亡率の低さは全国一位ですし、母体死亡率も日本平均の半分という素晴らしさです。

Dscn3924_1280x960 当日の講義では、この20年間の医学の進歩と、手術を中心とした先生の工夫について、産科婦人科全体にわたってお話し下さいました。いろいろと先生らしく細やかな心使いをなさっていたことを改めて感じました。

 まだまだお若くて、定年退職と言うのは、もったいないことです。これからどうなさるのでしょう。取りあえずは、これまでの激務でのお疲れを癒すべくごゆっくりなさって下さいませ。

 吉田先生に、この20年間、心からのお礼を申し上げたいと思います。

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コメント

周産期死亡率が全国一低いとは知りませんでした。先生方の築かれた素晴らしい体制に恥ぬよう全国一子育てが楽しくなる県になるよう地道にできることを精一杯がんばります!

投稿: らら | 2013年2月14日 (木) 22時40分

奈々は市民病院で平成5年にうまれました。
だかr主治医ではないが、部長は吉田先生だったんですね!
ママは切迫流産で半年入院してましたし。
奈々が無事産まれたのは市民病院のおかげです

投稿: ⑦パパ | 2013年2月15日 (金) 00時11分

ららさま
はい、母体搬送のシステムなどが構築されて、未熟児の生存も含めて、素晴らしい実績なのですね。でも、同時に県北でお産できる病院がないなど、まだ産科医療には課題が残っているのですね。コメントありがとうございます。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2013年2月17日 (日) 11時14分

⑦パパさま
そうなのですか。ナナちゃんも市民病院だったのですね。入院していたママも大変だったことでしょうが。元気なナナちゃんを見ると、本当にありがたいことですね。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2013年2月17日 (日) 11時18分

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