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大川小学校について、もう少し。

 昨日の大川小学校について、書き足りないとの思いが一日中付きまとっていました。もう少し、保護者の思いを追加したいと思います。

 遺族は、2012826日の説明会で、「大川小学校被災について」という文章を作成し、発表しました。その文章の一部を転載します。

『大川小学校の体育館脇にはだれでも登れる山があります。椎茸栽培や野球のボール拾いなどで子どもたちが日常的に目にし、登っていた山です。あの日、私たちは津波がきてもあの山があるから大丈夫だろうと考えていました。

地域の方に見守られ、子どもたちが大好きだった学校で、多くの子ども、先生方が亡くなりました。「行ってきます」と手を振って家を出た、あの日の姿が胸に焼き付いたままです。毎日、駆け回っていた近所の子どもの姿も消えました。このことをどう受け止めればいいのか、多くの人が心のバランスを崩しています。まさに前例のない事態です。教育委員会には前例のないことなのだから、この事実にしっかり向き合って知恵を出し合いましょうと、話しあいの必要性を呼びかけてきました。初めはかみ合わなくても話し合いを重ねていく中で、何らかの方向性が見えて来るはずです。


 昨年(2011年)49日の第一回目の説明会で「倒木があったので山には避難できなかった」そして「三角地帯の避難の途中で津波が来た」(三角地帯とは北上大橋のそばの堤防です)と説明をうけましたが、山には倒木が一本もなく、子どもたちは学校のすぐそばで波に飲まれています。

 大川小学校だけが、こんなに多くの子ども、先生が管理下で亡くなったという事実に向きあったとき、単に「想定外」という言葉は使えません。ましてや、一本も木が倒れていないのに「倒木のため山に逃げなかった」で済ませてはいけないと思います。

(中略)


 先生方を責めるのではありません。事実を隠し、そっとしておくことが先生方を守ることではないのです。教育委員会・遺族の立場を超えて、それ以外の方々とも一緒になって「命」について、考え、話し合い、伝えていきたいと思います。

 あの日まで、大川小学校の教室で、校庭で光り輝いていた命の話をしたいのです。「行ってらっしゃい」と笑顔で送り出された命。恐怖の中黒い波に飲まれてしまった命。それは、守られたかもしれない命です。私たちはその命に真剣に向き合わなければならないと思っています。目指す方向は対立でも暴露でもありません。

 学校管理下でこれだけ多く犠牲を出しながら、これまでの市教委の対応はあまりに残念で、説明会の度に失望しています。肝心なところは、「メモは捨てました」「メールは削除しました」「忘れました」「記憶がはっきりしません」というばかりで、はっきりしないまま、時間がかかってしまいました。「誠心誠意」とか「重く受け止める」などといくら言われても、これでは信用できません。

 教育委員会のこうした体質は、学校の信頼を取り戻すためにも正していくべきです。いままでの見解が事実と違っていたのであれば認め、真の検証をしてほしいと思います。』

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コメント

2011年の6月と9月の2回、のべ30日間、石巻のボランティアに行きました。大川小学校には訪問だけですが3回行きました。全くの他人ですが、3回とも涙があふれ出て、たまらない気持ちになりました。学校は低い場所にあり、皆が避難した三角地帯は確かに高く見渡せ、ある程度の広さがある場所です。裏山も子どもの足で十分登ることが出来そうでしたが、教師からすると、子どもの管理が大変になりそうな印象はありました。津波の危険性をどの程度予測(情報収集)して何を優先しようとしたのか、教訓として学ぶべきところがたくさんあると思っています。

投稿: r/s | 2013年2月20日 (水) 11時58分

r/sさま
コメントありがとうございます。実は、彼らは、三角地帯にまで行っていないのですね。校庭で長い時間指示を待っていたと。三角地帯に行こうとして、流されてしまったのですね。みんながいる校庭の前を町の広報車が高台に逃げて下さいと広報して回ったと。それでも、山には逃げず、逃げた子どもまで連れ戻されてしまったと。沢山の人たちの証言で検証してありました。胸が痛いことです。多くの教訓がありますね。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2013年2月27日 (水) 08時28分

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