同じお題で「2013年の野望」・惚れた男②
今日の私のブログは、少々複雑です。「同じお題でブログを書こう!」の日です。そのお題が「2013年の野望」なのですね。
しかも、「惚れた男」についても書かなければならないし。そして、今日は選挙もあるし。
さらに大切なこと。私は、書かなければと思いながら、結局当日まで書かなかったという、大変な失敗をしてしまった「性教協広島」の例会が昨日あって、それは素晴らしい講義を聞いたのです。その報告もあるし。さて、書くべきことが一杯でどうしましょう!!
まず、同じお題。もう、この年になると、人生の締めくくりに向かってこれからどうしようかと考えているので、「野望」なんて持てません。それは、若い人にお任せしましょう。
選挙。とても憂鬱です。おそらく、自民党が大勝するのでしょう。せめて比例で少しでも議席が取れるように、一票を入れに行きますが。昨日、私が支持する人に出会いました。そして、握手しながら彼が言ったこと。「世の中、悪くなってるねえ。どうしてこんな時に自民が支持されるんだろう」と。
そのあとの性教協の例会と、その後の懇親会でも話しが出ましたが。きっとまた性教育の世界でも、あの安倍氏の悪夢の時代に戻るのでしょう。安倍氏が前総理だった時に「教育の改革を行ってきました。これからもさらに」と言っているのを聞くと、本当にぞっとします。一人ひとりが大切にされる社会でなく、例えば「男は男らしく。女は女らしく」という、ステレオタイプ的な人になるようにという教育が復活するのでしょう。「愛国心を持つように」という教育の強化と憲法が改定される恐れもあるし。近隣の国々との緊張が高まって行くことでしょう。それは、アジアの国々の人々への差別意識を増強させかねません。
2013年はそんな社会が想像されますが、それでも、私はコツコツと続けるしかないでしょう。少しでも性教育について理解をもとめながら。要請がある限り、子どもたちに語り続けるしかないでしょう。それは、とても困難を伴って、「野望」に近いかもしれません。
昨日の例会は「セクシャル・マイノリティをめぐる学校教育の現状と課題ー公立学校でゲイとしてカミングアウトして行ってきた教育実践の報告ー」で、福岡から真野豊さんが来て下さいました。15人の定員の部屋に20人を超える人が来て下さって。それもこれから教師になるという大学生たちも来て下さって、とてもうれしいことでした。
その内容について、また改めて詳しく書きますね。私の中でもう少し整理が必要です。本当は彼が語った下さったことの全部お伝えしたいのですが。
今日は、彼が昨日配って下さった資料から、「チャイルドライン10周年誌へむけて」という彼の寄稿文の一部をご紹介しますね。
『今、私は中学校の教員として子どもと向き合っています。教壇ではありのままの自分を語り、子どもたちにも正直に生きることの大切さを教えています。学校では自分がゲイであることも正直に話しています。ゲイであることを隠すことは、教室の中にいるかもしれないセクシャルマイノリティの子どもを否定することになるし、セクシャルマイノリティの存在について、生徒が「学ぶ機会」を奪うことにつながると考えるからです。
学校でありのままの自分を語り、性や人権の尊さについて教えている私ですが、子どもの頃の私は今とは全く違っていました。子どものころの私は自分を隠し、一目を避けることに全神経を集中させる日々をおくっていました。思春期をむかえた頃、私が持った「秘密」は、もう自分の一人では抱え切れないくらい、巨大に膨らんでいました。子どもの頃の私にとって、生きることは「耐える」ことでした。人生とは、苦しみに耐えることであり、この苦しみが早く終わること。つらい人生が終焉を迎えることをのみをひたすら祈っていました。あの頃、私は生きているようで、でも本当は生きていないのと同じでした。』
そんな苦しみを乗り越えた彼は、誠実な人柄で、子どもたちから絶大なる信頼を受けています。タンタンと肩肘張らず、自分の実践を積み重ねた来たことは、私の大いなる反省ともつながります。粘り強くあらねば。
お分かりでしょうか。私の惚れた男②はまさに、真野豊さんその人です。素晴らしい講演を聞いて、今、私は感動と熱い思いで胸が一杯になっています。
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コメント
先生の野望「きちんとした性教育」また、「よい日本。」
大変なことですが、先生の思いがいつも伝わります。
日本の未来がもっともっと良くなりますように。
投稿: 上杉薬局 | 2012年12月16日 (日) 20時52分
上杉薬局さま
お題の設定、お疲れ様でした。みなさん、いろいろと書かれていて、楽しかったですね。また、お会いしておしゃべりをしたいですね。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2012年12月27日 (木) 08時59分