橋下氏と「週刊朝日」について。
昨日お話しした、私が読んだ本の中の「福島原発の闇-原発下請け労働者の現実」は、「朝日新聞出版」の本でした。文章は堀江邦夫さんが書き、絵は水木しげるさんが描いています。元は1979年の「アサヒグラフ」10月26日号、11月2日号に掲載されたルポ「パイプの森の放浪者」です。それを編集し直したものです。
初出「アサヒグラフ」(1979年10月26日号)の解説、そして新しく堀江邦夫さんが「あとがきにかえて」と、やや長い文章で、当時のことを書いています。そして、「2011年の解説」林るみさんが書いています。その林るみさんの肩書きは「週刊朝日編集部」となっていました。
林るみさんの文章の最後の一部です。
「本書、そして3.11以降の状況は、原発はいまも昔もそこで働く人々、とりわけ末端で非正規として働く労働者の犠牲のもとに成り立っているという事実を、私たちに突きつけている。
放射線量が高い現場では、人海戦術で"使い捨て"のごとく、人が次々に入れ替えで投入される。
本書にあるように、原発労働者は、普段は皮肉にも、原発の「安全」を確保するための、運転停止中の定期検査の時期に被ばくの危険に晒されている。これまで現場で肉体を蝕まれた労働者たちがその後どうなったのか、これからどうなっていくのかは明らかではない。原発の闇は深い。」
私には週刊朝日の編集部というのが若干ショックでもありました。これだけの文章を書き、このようなすごい本をまた出版している出版社が朝日新聞出版社であり、週刊朝日の編集部ということが。
私は、すでに国会の解散、選挙の報道の中で忘れ去られようとしている、この前の「週刊朝日」の橋下維新の会代表、大阪市の市長の記事には本当にびっくりしました。そして、腹立たしく思いました。
今、社会には、主に在日の人々に対してのひどい差別が平気で語られ、排斥することを運動にしている人たちすらいます。その人権感覚には強い違和感と危機感を持っていました。
それが、こんな差別記事、それもあまりにひどい表紙など、一体どうしてこんなことがおこったのでしょう。今や、出版社で働く人たちまで反差別意識、人権意識が薄れてしまっているのでしょうか、と嘆きます。
私は、こんな記事を出した「週刊朝日」は、週刊朝日そのものを廃刊にすべきだと思いました。朝日新聞と朝日新聞出版は別会社だという言い訳をしたた人がいますが、まさか。これは一体の物です。そして、朝日新聞の質の低下にも、嘆いてきました。ここに もその一つのことを書いています。
ここに 今回の記事の「週刊朝日の橋下徹・大阪市長についての連載記事に関する、朝日新聞社報道と人権委員会の見解」(1)(2)と筆者のお詫びが書かれています。これを読んでも、はっきりしません。この表紙は一体だれが作ったものなのか、文章の直しはしても、こんな「ハシシタ」だとか、「奴の本性」というようなあまりに侮蔑的な字が躍る表紙をなぜ作ることができたのか、それが検証には出てきません。それに、佐野氏のお詫びもすっきりしません。
私は、この福島原発の闇の解説を書いた、ということは、主に彼女がこの本の出版を手がけたのでしょうが、その林るみさんが今回の不祥事をどう受け止めているのか知りたいと思っています。出版社のみんながみんなこんな意識だとは思わないけれど、こんな意識の同僚の中で彼女は今どうしているのでしょう。
私は、橋下氏が大っきらいです。実は、今日、橋下氏が広島に来て「核廃絶は現実は無理」と言った、ヒロシマや被爆者を愚弄したことを書くつもりでした。そのつもりでいろいろと準備をしていたのですが、その今日「タウンNEWS 広島平和大通り」 の尊敬する工場長さんが書かれていて、あらまあ、かぶってしまうわ、で、急遽取りやめました。また改めてこれについては書きますね。
ここには やんじさんが詳しく書いています。拍手です。
今日は今から「国際交流の日」に行きます。「世界の屋台」とバザーが楽しみです。午後は江田島市で講演です。
「本書、そして3.11以降の状況は、原発はいまも昔もそこで働く人々、とりわけ末端で非正規として働く労働者の犠牲のもとに成り立っているという事実を、私たちに突きつけている。
放射線量が高い現場では、人海戦術で"使い捨て"のごとく、人が次々に入れ替えで投入される。
本書にあるように、原発労働者は、普段は皮肉にも、原発の「安全」を確保するための、運転停止中の定期検査の時期に被ばくの危険に晒されている。これまで現場で肉体を蝕まれた労働者たちがその後どうなったのか、これからどうなっていくのかは明らかではない。原発の闇は深い。」
私には週刊朝日の編集部というのが若干ショックでもありました。これだけの文章を書き、このようなすごい本をまた出版している出版社が朝日新聞出版社であり、週刊朝日の編集部ということが。
私は、すでに国会の解散、選挙の報道の中で忘れ去られようとしている、この前の「週刊朝日」の橋下維新の会代表、大阪市の市長の記事には本当にびっくりしました。そして、腹立たしく思いました。
今、社会には、主に在日の人々に対してのひどい差別が平気で語られ、排斥することを運動にしている人たちすらいます。その人権感覚には強い違和感と危機感を持っていました。
それが、こんな差別記事、それもあまりにひどい表紙など、一体どうしてこんなことがおこったのでしょう。今や、出版社で働く人たちまで反差別意識、人権意識が薄れてしまっているのでしょうか、と嘆きます。
私は、こんな記事を出した「週刊朝日」は、週刊朝日そのものを廃刊にすべきだと思いました。朝日新聞と朝日新聞出版は別会社だという言い訳をしたた人がいますが、まさか。これは一体の物です。そして、朝日新聞の質の低下にも、嘆いてきました。ここに もその一つのことを書いています。
ここに 今回の記事の「週刊朝日の橋下徹・大阪市長についての連載記事に関する、朝日新聞社報道と人権委員会の見解」(1)(2)と筆者のお詫びが書かれています。これを読んでも、はっきりしません。この表紙は一体だれが作ったものなのか、文章の直しはしても、こんな「ハシシタ」だとか、「奴の本性」というようなあまりに侮蔑的な字が躍る表紙をなぜ作ることができたのか、それが検証には出てきません。それに、佐野氏のお詫びもすっきりしません。
私は、この福島原発の闇の解説を書いた、ということは、主に彼女がこの本の出版を手がけたのでしょうが、その林るみさんが今回の不祥事をどう受け止めているのか知りたいと思っています。出版社のみんながみんなこんな意識だとは思わないけれど、こんな意識の同僚の中で彼女は今どうしているのでしょう。
私は、橋下氏が大っきらいです。実は、今日、橋下氏が広島に来て「核廃絶は現実は無理」と言った、ヒロシマや被爆者を愚弄したことを書くつもりでした。そのつもりでいろいろと準備をしていたのですが、その今日「タウンNEWS 広島平和大通り」 の尊敬する工場長さんが書かれていて、あらまあ、かぶってしまうわ、で、急遽取りやめました。また改めてこれについては書きますね。
ここには やんじさんが詳しく書いています。拍手です。
今日は今から「国際交流の日」に行きます。「世界の屋台」とバザーが楽しみです。午後は江田島市で講演です。
いつまでも鹿児島ですみません。鹿児島から帰る最後の食事は、「鶏飯」です。奄美大島の郷土料理。ご飯に具と沸騰した鶏のスープをかけて戴きます。ごはんに何かをかけて戴く、お茶漬けでも雑炊でも、クッパでも、リゾットでも、世界共通でおいしいと思います。
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コメント
う~ん、今回の選挙は悩みますね~。。いったいナニを信じたらいいんだろう・・。。
橋下市長の週刊誌で出た時のご本人のTwitterは異常なくらいつぶやかれていたので、8割ぐらいは読みました。
前回「変えてほしい!」と思って投票した政党も足を引っ張る人たちが周りにいっぱいいるようで、自分の利権しか考えない政治家という職業のひとたちに翻弄されているとしかいえませんね。もはやどこにも期待できません。
投稿: ふぁん | 2012年11月18日 (日) 22時00分
個が集団(組織)に埋没するからでしょう。日本の社会では往々にして起こりがちなことです。編集部の人たちもほとんどが、「ハシシタ」「奴の本性」という見出しを目にしただけで、疑問や憤りを抱いたことでしょう。それでも、佐野○○という大きな名前(?)だから許されるのだろうと考えたり、他所の部署のことだからと思ったのではないでしょうか。一部には、週刊誌には許されることという思い上がりの持ち主もいるのでしょうが。
投稿: ほどほど | 2012年11月21日 (水) 23時34分
ふぁんさま
政治は本当にひどい状況と思います。それに輪をかけてマスコミも。選挙は、それでも一人ひとりの方を見て、投票しようと思います。コメントありがとうございます。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2012年11月28日 (水) 08時37分
ほどほどさま
そうでしょうね。おっしゃる通りと思います。これを自分にも教訓にしたいと思います。コメントありがとうございます。お返事がとても遅くなってすみませんでした。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2012年11月28日 (水) 08時42分