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月にウサギがいるわけ。中洌正堯先生のお話し。

Dscn2730_1280x960 昨日の夜は、観音高校の同期会。というよりも、同じ学年のJ組のクラス会でした。私はH組だったのだけれど、来るようにと誘ってくれる人がいて、初めてお邪魔しました。このJ組はほぼ毎年のようにこんな親睦会を開いているとのこと。クラスは違っていても、顔くらいは知っているはずなのだけれど、どなたなのか、よく分からなーい!来てよかったのかしら、と思いながら加えて戴きました。

 J組の担任の先生は、中洌正堯先生。私たちが高校生の頃は、まだ若くて青年教師そのものでした。私は担任でもなく、教科の国語を習ったこともありませんでしたが、部活の演劇部の顧問でした。

 時がたって、こうして集まってみると、もう、だれが恩師なのか、教え子なのか、分からないくらい。時の流というのは、本当にあっという間で。

 中洌先生は詩人でもあり、国語教育のスペシャリスト。兵庫教育大学の学長も務められました。退職なさって同大学の名誉教授を務めていらっしゃいます。今も、現場の教師たちとさまざまな研究や実践をなさっているとのこと。

Dscn2732_1280x960 とても面白いお話しを伺いました。少しだけご紹介しますね。

 今、子どもたちの国語力をいかに高めるか、その実践の試みで、「月」を取り上げたと。月をしみじみと眺め、思いをはせるということが、今の子ともたちにはあまりないのではないかと。で、月をテーマでの授業です。(私が聞いたことと、先生がお話しなさったことの少しずれがあるかもしれません。)

 一方で、月はなぜ満ち欠けするか、その科学的な見え方を学びます。科学ですね。

 その一方で、仏教文学の「月になぜウサギがいるか」というお話しをします。以下は、先生のお話しとちょうど同じようなお話しが「ウィキペデイア うさぎ」にありましたので、一部コピーさせて戴きます。

『日本には古来より、ウサギが月に棲むという説話が仏教道教説話あるいは民間説話として伝わっている。
たとえば仏教的説話を多く題材にとる『今昔物語集』第五巻第十三話「三の獣、菩薩の道を行じ、兎身を焼く語」には、次のような捨身慈悲、滅私献身の象徴としてウサギが描かれる。


 昔むかし、天竺(現在のインドとみなされる)にウサギ・キツネ・サルの三匹の獣があり、ともに熱心に仏教の修行に励んでいた。そこに、今にも倒れそうな見るからにみすぼらしい老人が現れ、養ってくれる家族もなく貧しく食べるものもないと三匹に訴えた。

 そこで、サルは木に登って木の実をとってきたり、里に出て里人の果物や野菜をかすめてきて老人に与え、キツネは川原へ行って魚をとってきたり、墓に供えてあった餅や飯をかすめてきて老人に与えた。サルは枯れ枝を拾い集め、キツネがそれに火をつけて、食事の支度を始める。

 その一方で、ウサギは野を駆けずりまわり東西南北あちこちを探し求めたが、老人に与えるものは見つけられず、手ぶらで帰ってくるしかなかった。そんなウサギを見て、サルやキツネそして老人までもが、ウサギを嘲笑し、罵った。しかしウサギは言う。「確かに己には食べ物を奪って持ってくる力はなかった。ですから、この身を焼いてお食べください」と。そう言うがはやいか、ウサギは火の中にとびこんだ。

 この様子を見ていた老人は、たちまちにして本来の帝釈天の姿に戻り、すべての生き物たちにこのウサギの善行の姿を見せるために、月の中にウサギを移した。今でも月には煙のような雲影とウサギの姿があるのはそのためである。すべての人が、月を見るたびにこのウサギの行動を思い起こすように。

 以上が、「今は昔、天竺に兎・狐・猿、三(みつ)の獣ありて、共に誠の心を発(おこ)して菩薩の道(どう)を行ひけり」に始まり、「万(よろづ)の人、月を見むごとに此の兎の事思ひいづべし」で終わる説話のあらすじである。』

 この話は、様々な地方で民話としても伝わり、少しずつ姿を変えて、たとえば出て来る動物が違ったりしていますが、本筋は変わりません。

 中洌先生は、この話しをすると、生徒たちは食いつくように話を聞いたと、現場の教師たちの報告があったと。今、その授業のまとめをしている段階だと言われました。

 久々に楽しい授業を聞かせて戴きました。以前、性教育の仲間の国語が専門の小学校の先生に、宮沢賢治の授業をするのは、これは仏教哲学よ、そこから読み解いて行くと、賢治がわかって来る。それを授業でやってると言われて、感激したことがあります。それを思い出しました。

 今日はお月見。台風なので月は見えないかもしれませんが。明日にでも、月を眺めてみようと思います。

Rscn2737_1280x960 みんなで記念写真。クラスも違うのなに、来させていただいてよかった!!です。J組の皆様、おじゃまむしなのに、暖かくしていただいてありがとうございました。またお会いできれば、うれしいです。


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安倍晋三氏と統一協会

 自民党の新総裁、安倍晋三氏については、なにより統一教会の合同結婚式に祝電を送ったと言われるように、そんな団体との関係が取りざたされるのがとっていやです。ここにその記事がでています。でも、この記事は、PC版よりも携帯、またはスマートフォン用の記事の方がうんと詳しく書かれています。私は、はじめ携帯で「統一教会合同結婚式祝電政治家」と入れたら、真っ先に安倍晋三氏のことが出てきました。とっても詳しいので、ぜひ一度覗いてほしいと思います。

 PCではさらにここに安倍氏の問題の言動について書かれています。近いうちに一国の首相になるかもしれない人。前の首相の時には、こんな言動をしてきた人。このようなことを知った上で、今後の彼の言動を見たいと思います。

 さて、松江城に行った続きです。そのあとに堀川めぐりの船に乗りました。

Dscn2610_1280x960Dscn2609_1280x960松江城を巡っては昔からの内堀だけでなく、外堀もちゃんと生きていて松江の人々の生活に溶け込んでいます。その堀をのんびり舟でめぐります。たくさんの船があり、券は一日券で、どこから乗ってとどこにおりても何回でも乗り降り自由です。それに乗って、市内のあちこちを観光する人もたくさんいます。


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 堀川には、生活のためにたくさんの橋が架かっています。背の高い橋もありますが、昔ながらのとても低い、そして橋げたの間が狭い橋もたくさんあります。そこを通る時には、舟の屋根が下がります。その時には、みんなこんな風にかがみます。それが面白いのですね。しかし、よくもまあ、こんな低い橋がたくさんある堀に舟を通そうと考えたねえ、と思いました。でも、これが今や観光に大人気です。昔のままの景色。堀では豊かな緑だけでなく、たくさんの水鳥たちにも出会えます。

 川面は涼しいし、船頭さんは楽しいし歌も上手だし、すっかり和みました。この後は、私の好きな所「フォーゲルパーク」に行きました。これも、またいつかアップしますね。


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ヒロシマ・アキバ塾、私は公民館で講演でした。

 昨日は、第五回ヒロシマ・アキバ塾が開かれました。アメリカ人被爆者をはじめ、外国人被爆者や世界の核兵器に対する取り組みや勧告などのお話しをされた・・・はずなのですが。残念ながら、私は聞いていません。

 受付など、会場の準備だけして、あとは他の方にお願いしました。いつか、平和大通りの工場長さんが動画をアップして下さることを待ちこがれます。

 準備だけした後、私は自分の講演に向かいました。五月が丘公民館で、保護者の方にお話ししました。

 今、広島市内では、更年期や女性のライフサイクルについてなどの講演はいろいろとしているのですが、性教育についてのお話しは、ほとんど市外や県外ばかりです。

 今回は地域の保護者のために公民館が企画してくださいました。せっかくのチャンスなので、アキバ塾と重なってしまいましたが、行きたかったのです。会場には、学校の先生たちもいらっしてくださいました。

 昨日は、これまでと話をガラリと変えて、スライドを使いながら話しました。皆様、良く聞いて下さいました。多分、私の思いを分かって下さったと思います。また、このような機会があればうれしいです。夜ですから、診療を済ませて行くこともできますので。

Dscn2591_1280x960Dscn2597_1280x960遅くなりましたが、先日出雲、松江に行った時の写真です。両親のお祭りの翌日、松江城に行きました。私は学生時代に行ったきり、45年ぶりのお城です。

 明治の初め、全国のお城の多くはこわされましたが、ここ、松江城(千鳥城とも言います)はそのまま残っています。中に入ると、井戸がありました。籠城に備えての飲み水の確保のためですが、一緒に米や塩の備蓄場もありました。

Dscn2605_1280x960Dscn2606_1280x960 最上階は望楼で、見晴がよく、風通しもよく涼しくて、ずっとここにいたいくらいでした。中には鎧兜や殿様が使っていた食器の展示もしてあります。無造作に飾ってあって、いいのかしらと思うほどですが、見る側にはありがたいことでした。


Dscn2588_1280x960Dscn2601_1280x960広大な石垣もそのまま、中の木造の作りは寄木作りの柱、桐の階段など、作るのは本当に大変だったでしょう。作るためにどれだけの人々が肉体労働で苦労したことかと思いを馳せました。この後、舟で堀川めぐりをしました。また機会を見てアップしますね。



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自民党新総裁。

 自民党の総裁選をテレビで見ていて、やっぱり。本当にがっかりです。あの人が以前総理をしていた時「お友達内閣」と言われる人事をし、政治家以外の「新しい歴史教科書をつくる会」だとか、「日本会議」の人たちが夜な夜な官邸にフリーパスで入り、そこで多くの政策が決められていたといいます。

 性教育も、この人が総理になったことで、本当に大変なことになってしまいました。大切なことを教えてもらえない若者たちが、今、どんなことになっているか。それはこのブログでも度々ご報告をしています。

繰り返しになりますが。

Photo 14才までの中絶も、出産もここに来て飛躍的に増えているという、この現実。
Photo_2それから、若い子たちを相手にする大人の男たちに、少女たちがどんな目に合っているか、これは産婦人科医療の現場にいる私たちが一番分かっていることなのです。

 もっともっとちゃんと教えなければ。識字率も高くて、国民がコンドームを買うお金もないような、それほど貧しくもない日本でなぜちゃんと教育が行われていないのか、そのためにHIVの感染も増えているのか、それは世界の不思議となっているということを、みんな知っているはずなのですが。

 こんな状況を一番推進したのが、この新総裁であり、この人を取り巻く人たちだということを忘れません。おそらく、彼が近い将来総理になるのでしょう。暗ーい気持ちで、もう、日本を脱出するしかないかね、なんて姉と話をし、家に帰ったら。そして同じことを夫に言ったら、夫は

「なんで?」ときょとんとします。そして、「誰がやってもおんなじよ。」と言いました。それはそうだ。みんな原発は推進と言うし、そもそもこんな日本の元を作ったのは、今の民主党政権ではない、それまで延々と政権を担ってきた自民党でもあるのだから。そんな中で、私たちは、これまで四苦八苦してたのですから。

 めげないで、コツコツと続けなければ、と思うのですが…。やれやれです。

 私が、今回もそうですが、ちょっと政治的なことに触れると、とんでもなくひどいコメントを寄せて来る人がいます。事実関係もウソ。ウソだらけで、人を誹謗中傷するような、そんなコメントです。コメントと言っても、議論しあうような内容ではありませんので、アップしません。私のブログで、それを読む人の中で傷つく人がいるかもしれないような、そんなコメントは載せません。載せないと、もっとひどいコメントが来ますが、私はガンとしてアップしません。承認制の意味はそんなことにあると思いますので・・・。

Dscn2720_1280x960 こんどはこんな物を編んでいます。編みながら、これなーんだ、と夫にみせたら、夫は「帽子」と言いました。いくらなんでも、こんなちっちゃな帽子を誰がかぶるのよ、と笑いました。出来上がったら、見て下さいね。


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明日、第5回ヒロシマ・アキバ塾です。

 明日は9月最終の木曜日。ヒロシマ・アキバ塾の日です。広島大学で学生に講義をなさっている秋葉さんに、私たちも講義を聞きたいと、ご無理をお願いしたのを、秋葉さんがかなえて下さいました。毎月最終の夜ということで、5月からヒロシマ・アキバ塾が実現しました。以来、欠かすことなく実現し、もう五回目を迎えます。

 途中、秋葉さんは、IPPNW(核戦争防止国際医師会議)世界大会での基調講演を(もちろん英語で)なさったり、そのIPPNWなどが共催するMPI(中堅国家構想)の議長に任命されたりと、大活躍です。そんなお忙しいお体でありながら、毎回きちんと私たち用にパワーポイントを編集するなどの準備をして、講義に臨んで下さっています。毎回、回を追うごとに受講する方も増え、会場は大きい教室に変更、さらに変更して対応しています。

 この話を聞きつけて、初回も前回も東京から参加して下さる方があったり、前回は東北の大学に留学している外国の学生も受講するなど広がってきております。新しい方でも大丈夫です。どなたでも、どうぞいらっして下さいませ。

午後7時から9時まで。会場は、広島YMCA本館403号室。受講料は、会場費として500円お願いします。お待ちしますね。

 なお、来月10月は、秋葉さんがアメリカに行かれますので、日が変更され、一週間前、10月18日の夜となります。

Dscn2711_1280x960 さて、一旦火がついた編み物熱は治まりません。次は、手袋、ミトンです。手の甲に小さなお花と葉っぱがついています。手首には細く柔らかいピンクのカタンゴムを入れています。細い糸で、細い針で編むもので、意外と時間がかりました。さあ、次は・・・とあれこれ考えています。これから講演がラッシュですので、なかなか時間的に厳しいのですが。また出来たら見て下さいね。


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京都老舗の会「限定1客」・・・?

Dscn2714_1280x960 広島そごうの「京都老舗の会」、今日までですね。私は、いつもそごうで○○展が開かれると、そこに行ってお昼ご飯を食べるのが楽しみなのですが・・・。 今回はパスです。食べようと思って行ったのですが・・・。結局はもう一階上に上がって、10階のレストラン街で食べました。これまでも京都展の時はいつもそう。

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 この竹籠に入ったお弁当。3675円。高ーい。ふつう、とても買えません。いえ、実は、今回買いましたよ。二つ。それは、お使い物にするのに。自分で食べるためではありません。でも、ふと考えました。このお弁当を差し入れして、この値段に見てもらえるのかしら、と。前、北海道展の時に買って行ったお弁当はとてもよろこばれたのですが。それはこの値段の半分にもなりませんでした。 高くても、京料理の良さがわかっている人が買うのですね。私のような者には・・・。食べてみたいけど、値段と比べて・・・とそう思ってしまいます。

Dscn2716_1280x960_2 いつも、京都展では、この「どびん蒸し御膳」が出ます。でも、いつ行っても、もう売り切れていました。私のクリニックは午後一時まで診療受付だから、遅いのです。いつも行くのが遅すぎて食べられない。そう残念に思っていました。

 でも、今回気づきました。3675円のお弁当は限定20客。私が買った時は午後3時過ぎていましたが、それでも買えました。土瓶蒸しは限定いくつなのかとみて、びっくり!!限定1客なのですって。これにありつけるのは、一日一人だけ。なーんだ。これでは、友達や夫婦二人で行っても一人しか食べられない。でもね、限定一人と言うのは、いくらなんでも。これは、チラシに載せて人を呼ぶための、客寄せのためのメニューなのでは? スーパーの安売りの客寄せならともかく、そごうともあろうものが・・・。

 これまで、確かに私はこれにつられて、「今日は残っていないかな?」クリニックが休みのときは「ちょっと早く行ってみよう」でも、もうダメだったの繰り返しでしたね。

 そう見えると、もう、ほかの物も食べたくなーいと思ってしまいました。だって、お蕎麦も高いし、いづうのお寿司はサバずし4切れで1400円もするし。食べてみると、びっくりするほどおいしいのかもしれませんが・・・。ここは、イソップのキツネの心境で、「あれは酸っぱいブドウ」と思うことにしましたよ。いじましい話ですみませんでした。


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リレー・フォー・ライフ最終日。

Dscn2668_1280x960 昨日の、リレー・フォー・ライフの講演会、無事終了しまた。でも、朝、ホテルで予行演習をしていて、スライドの追加が必要と思いました。すでに、スライドの原稿は、講演会担当のドクターに送って、皆様に配るべく印刷をしていただいています。ホテルのパソコンでであわててプリントし、それをコピーしていただこうとしたら、ホテルでは一枚30円なのですって。で、外に出てコンビニに行ってコピーをしたりと、バタバタしました。無事終えてホッとしました。
 そして。閉会式の前に、オークションの発表でした。
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Dscn2713_1280x960 私、ゲットしましたよ。 野村祐輔選手の直筆のサイン入りユニホーム。一昨年は、梵のユニホームをゲットして大切にしています。これまで球場に行く時はいつも前田智徳の一番のユニホームを着て行っていました。彼が現役でいる限り、それを着て行きますが。そのあとは日によって梵か野村かどちらかを着ることにりそうです。何しろ、サイン入りですから。ウレシイ。


Dscn2687_1280x960 感動的な閉会式。浜中先生はじめ、スタッフの皆様本当にご苦労さまでした。参加者のべ1700人。それに、ウォークの多かった人の表彰もありました。すごい、350周以上も歩いた方。みなさん、結構お年の方たちがほとんどで。それから、がんのサバイバーの方も。それに、退院したばかりという方もおありで。その前向きの姿勢に、思わず涙で拍手しました。

 浜中先生の言葉も感動でした。福山でしようとしたとき、リレー・フォー・ライフのことはほとんど知られていなくて、何それ?というのだったのを、写真展をしたり、知り合いに声をかけながら広めて戴いたりと。とても大変だったと。福山市医師会や、すこやかセンター、それに市立東中学の運動場などの会場の設定も素晴らしかったです。これらを貸してくださったこと、これが何より大成功の一因だと思いました。

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Dscn2691_1280x960 最後にさまざまなメッセージを書いた鳩の風船をみんなて飛ばしました。これは、紙製で、落ちた後は最後は土に戻る環境にやさしい風船です。鳩たちは、さまざまなメッセージを載せて、空高く飛んで行きました。

 なお、閉会式で発表された「宣言」が素晴らしかったです。メモを取ることができませんでしたが、そのうち、HPにアップされることと思います。

Photo講演の演者は白のTシャツを戴きました。紫のタオルは、100円くじで当たった物です。なかなかさまになっているでしょう?写真はホームページから戴きました。

 スタッフの皆様、さまざまな感動を、本当にありがとうございました。参加させていただいて本当によかったです。皆様、さぞ、大変だったことでしょう。どうぞ、お疲れが出ませんように・・・。

なお、ここにリレー・フオー・ライフのホームページがあります。24時間の動画もアップされています。ルミナリエ・HOPEが点灯されているナイトウォークの様子もぜひご覧いただきたいと思います。


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リレー・フォー・ライフ初日でした。

 昨日は、途中買い物をしたりしながら、3時過ぎに福山にきました。結局車で来ました。車のメリットは、何と言っても、荷物を持ってうろうろしなくても済むということ。今回は、自分の講演で使うパソコンもあるし・・・。

Dscn2657_1280x960 すでにステージではライブが行われています。講演会は室内で。そこにも行ってみました。明日私もする講演会場です。一杯の人でした。いささか緊張します。


Rscn2664_1280x960運動場ではグルグルと歩いています。大人も子どもも。私は、すでに来ているやんじさんと一緒に歩きました。


Rscn2665_1280x960 一周歩くと、胸からかけてある成績表に一つ判を押してもらいます。運動場には、夜になったら点灯するルミナリエがすでにおいてあります。それには一つ一つさまざまなメッセージが書いてあります。すでに亡くなった方へのメッセージも。運動場の真ん中には、それらを並べて、HOPEと大きく描いてありました。


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いろいろなブースでの催し物も。私は、大腸癌のブースでクイズに答えましたら、「全問正解でーす」と褒められて、景品を戴きました。いくつかある中で、ピンクリボンのピンバッチを選びました。100円くじでは、B賞で400円もするというスポーツタオルをもらいました。また、カープの選手のレプリカのユニフォーム、直筆のサインが入っているののオークションに応募しました。一昨年は、梵選手のを私がゲットしました。今年は、野村選手、19番に応募しましたよ。さあ、落とせるかな?

 夜もずっと歩かれた方たち、さぞお疲れと思います。私は、久々に会う福山の友人と一緒にごはんを食べました。ルミナリエが点灯されてからもう一度行こうと思っていたのに、疲れて、眠くなってしまったので、失礼してしまいました。

 「がん」をテーマの年一回の大きなイベントです。いろいろと楽しく、勉強になることもたくさんあります。福山周辺の方、今日のイベントにどうぞいらっしてくださいね。私は、今から今日の講演の予習です。

Dscn2663_1280x960 昨夜泊まったホテルからの今朝の福山です。福山も都会になりましたね。それにしても。福山に入ると、胸がズキズキしました。もうずいぶん前の選挙で福山の方たちにも、とってもお世話になりました。ああ、ここで集会をしたなあ、ここでも演説をしたわ、と。まだ傷が癒えていませんでした。


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今日から「リレー・フォー・ライフ・in広島(福山)」です。

 今朝早く、妹から救急車で病院に運んでらったと電話があって、びっくり。病院に飛んで行きました。初めの救急病院で点滴をしてもらった後、脳外科専門病院へ。すぐにCT、MRIで検査をしてもらって、そのテキパキした対応に感激でした。幸いたいしたことなく、家まで連れて帰りました。

 私たちが両親のお祭りで出雲に行っている時、妹はお姑さんが危篤ということで出雲行きをキャンセル、大分へ。結局お姑さんが亡くなってお通夜、お葬式と疲れがたまっていたのでしょう。

Dscn2654_1280x960 家に帰るとほっとしたのもあるのでしょう。急にお腹がすいて。買ってあったアンデルセンのカントリーフランスをトーストして、たっぷりのバターとこの白桃のジャムをつけて食べました。ジャムはこの前、布野の道の駅で買って帰った物です。白桃と砂糖とレモンだけの手作りです。おいしかった!!です。

 今日はこれからちょっとクリニックに雑用をかたずけに行って、それから福山です。

 リレー・フォー・ライフ。お天気が良くってよかったです。

 昨夜、やまとの湯からの帰り道、突然、夫が「僕はコーヒーをたくさん飲んだのが良かったんだろうね。」と言いました。

 もう、35年になります。31才という若さで胃がんになって、それもひどく進行したがんで、絶望的でした。私は、これまで言わなかったことなのですが。

「結果的に、こうして生きられたから。もし、あの時に、ずっと生きられるということが分かってたら、あそこまでしんどい思いをしなくってもよかったんだけど。」

と言いました。あの頃だから、本人には、決して癌であることを言ってはいけないという時代だったから。如何にごまかすかという、その苦労も大変だったので。一番大切なことを夫に話すことができないということで、何より孤独でした。

 夫はさらに「しかし、ダンピングはつらかったなあ。」と言いました。「君が無理をして遠くの講演も日帰りにしてくれてたけれど、泊りの時は不安だった」と。

 夜中にでも、突然「ミヨコー」と言われると、すぐに私は飛び起きて、砂糖だの、バナナだのを持ってきて、口に入れていました。急激に起こる低血糖で、体が動けなくなるのです。

「でも、なんといっても、いい手術をしてもらったという、それは確かだなあ」とさらに夫は言いました。本当にそう。ありがたいことです。

 胃は全摘、回りのリンパ腺と一緒に脾臓も、肝臓の一部もごっそりとってもらって、食道と腸がつながっています。今だに時々起こるダンピングはそれでも生きられたことを思えば、何のそのです。

 リレー・フォー・ライフ。今、癌で苦しんでいる人たちと家族の方たちに心からのエールを送りたいと。そんな思いで参加します。夫は新幹線で行くようにと言います。私は荷物もあるし、小回りがきくので、車で行きたいと思っています。どうしましょう。


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歯科で抜歯。疲れました。

 昨日は、マイリマシタ!!歯医者さんで二時間半。抜歯一本他いろいろ。

 歯だけはちゃんと手入れをしなさい。お金がかかっても、時間がなくっても、最優先で歯科にかかること。これは両親からの我が家の教訓でした。父は、80才で20本の自分の歯をという8020運動で、広島市で表彰された第一号でした。その時の商品の入浴剤がまだ家にあります。

 私も子どもたちにはそう言っています。お金がないのなら出してあげるから、ちゃんとした歯医者さんにかかりなさいと。

 しかし、昨日は疲れました。歯科では、ただ寝転んで口を開けているだけなのに、どうしてこんなに疲れるのでしょうね。昨日はやまとの湯の日だったけれど、抜歯をした日はあまり温まらない方がいいとのドクターの話だったので、お風呂は家でのシャワーだけにして、おとなしくしています。


Dscn2648_1280x960 ちょっと時間のゆとりがあったので、孫の物、第一号です。ブーツ式の靴というか、靴下と言うか。これくらい小物だと、すぐにできます。小っちゃいのって、それだけでかわいいです。編み物をしながら、自分が癒されているのを感じています。

 もう、抗生物質と痛み止めを飲んで、早めに寝ます。今日一日診療をしたら、またお休み。リレー・フォー・ライフでちゃんと講演ができるように、体をととのえておかなければ。


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中国旅行を中止しました。

 民主党の2030年に原発ゼロも閣議決定をしないようだし。まあ、今度の選挙で民主党は与党にはならないはずだから、たとえ閣議決定してもそれはいつまで生きることかわからないので、どうでもいいような物なのだけれど。

 自民党の代表選に立候補している人たちは全員原発は必要と言っているそうだから。石破氏なんて、核兵器がいつでも作られるという核抑止にするためにも、原発は維持を、何て堂々と言っているのだから、何をかいわんやです。原発はこれからもどんどんと再稼働され、新しい原発も今作る予定の三基は作られるだうし、なんにも変らないということなのでしょうね。

 むなしいことです。

 せっかく国民が大きな期待で民主党を選んだのに、結局民主党がやったことは何だったのでしょう。野田なんて、増税を決めただけ。それでも自民党よりは、と、期待し続けたけれど、もっと悪質だったかもしれません。

 今度、スタッフと中国に旅行する予定にしていたのをキャンセルしました。今の反日の行動は収まるかもしれないけれど、中国の人たちの中に個人的にある日本への恨みや怒りは、そうそう治まらないでしょう。クリニックの若いスタッフのことを考えると、やっぱり中止した方が、と思いました。とても残念だけれど。

 私は、国の政治をつかさどる人と、その国の国民と一緒にしてはいけないと思っています。北朝鮮の拉致の問題で、朝鮮学校の生徒たちのスカートが切られたり、殴られたりという日本人の行動には、心底怒りが湧きました。

 この度だって、日の丸を持った若者たちが新大久保のお店に行って、「韓国人は帰れ」と叫び、お店を壊している姿をテレビで見て、なんということをと思いました。

 為政者たちがどんな政治をしても、国民同士は仲良くできるはず、しなければ、と思います。だから、今回の旅行の中止はとても残念です。

 原発も、領土問題も、自民党の党首選も、何もかも考えれば考えるほど、苦しくなってきます。 むなしさ一杯で、政治から目を背けるように生きていくしかないのかなあ、なんて。

001002 二つの講演会のご案内です。私は私の分野でコツコツと行動し続けようと思います。



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原発の学者さんたち。

昨日の「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2012 in 広島(福山)」、このホームページはここにあります。詳しいご案内だけでなく、実行委員長の浜中先生のメッセージの動画や昨年の会の様子、今年の準備の様子などたくさん記載されています。昨日ご案内すべきだったのが、失礼してしまいました。無事で盛会でありますように。皆様のご協力をどうぞよろしくお願いします。

 さて、これまで東京大学の中川恵一氏が飯館中学で行った講演について、または中川恵一氏が他のメディアで語ったことについて批判してきました。その後もずっといろいろと検索してきて、ああっと思うものを見ています。今日は、それらのご紹介です。

 中川氏が、日本の海の魚は食べても大丈夫。魚は海藻を食べてヨウ素を体内に取り込んでいるから、放射線ヨウ素が体内に取り込まれる恐れはないと語っている動画はここにあります。まぎれもなく、彼が語っています。その間違いは未だに彼は訂正していません。

平和大通りの工場長さんのブログにも紹介された動画です。まだら目さんの発言です。「最後は結局はお金でしょ」と言い切る彼の顔は、なんとも不遜な表情がありありで気持ちが悪いです。こんな考えで安全委員会の委員長を務めていたのですね。日本国民もバカにされたものだと思います。

プルトニウムを飲んでも大丈夫と言った人の動画です。この人も東京大学の教授なのですね。この人が言ったことが福島の事故で本当に吹っ飛んでしまいました。動画って証拠が残るから怖いですね。彼は、水素爆発なんて起こるはずがない、専門家はみんなそう言っているとまで言い切っています。

 それから、もっとすごい物が見つかりました。広島大学の神谷研二氏について。ここに書かれているのは、すべて、完璧に事実です。ここに出てくる実験を担当した若い女性、彼女たちが広島大学のある機関に訴え出ていることとも完璧に一致します。長崎大学の山下氏と並んで広島大学の神谷氏はいまや福島の復興のために、というよりは原発を再生させるために欠かせない人となっているようですが。彼の元には莫大なお金が電力会社から出ているという、この事実を見なければ、と思います。

 昨日、原子力安全員会がその役目を終えるというニュースを見ていてああっと気づきました。今までまだらめ氏ばかりが目立っていましたが、なんと私はまだまだ抜けておりました。この委員会のたった一人の医師であり、たった一人の女性の委員はびっくり。私と同じクラスの人でした。なぜ、どういうルートでこの委員になったのかは知りませんが、彼女は決して放射線影響学の専門家ではありません。でも、広島大学出身というだけで、この分野では権威となりうるのだと、それを痛感しました。でも、彼女についてあれこれ言うことは、若干躊躇する物があります。

 ここの所、このような動画や記述に触れて、ほんとうに絶望的になりそうです。日本というのは、どんな国になって来たのだろうかと。アッという間にとんでもない国になっていました・・・。


Cimg0382_1280x960Dscn2642_1280x960 Photo先日行った松江のフォーゲルパークで。つらくて不愉快な文を読んだ後のささやかな癒しです。相変わらずきれいな花が満開。大きな池には様々な鳥たちが悠然と泳いでいました。この池に面したお蕎麦屋さんで、十割そばを戴きました。池のそばにある水車の石うすでそばをひいています。香ばしいお蕎麦でした。


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『リレー・フォー・ライフ・ジヤパン2012 in 広島(福山)』

 私の3回の中川恵一氏に関してのブログへのコメント皆様ありがとうございます。飯館村民の方から三回目のコメントを戴いています。どれも、現地からの深刻なお話しです。ぜひ読んで下さいませ。

 それから、野樹かずみさんのコメントにありました。彼女のブログ「夢の野に」の中の9月14日と16日にたくさんのリンクが紹介されています。それらを見て、私はまだまだ勉強不足であることを痛感しました。ぜひ、読んでほしいと思います。

今日は、『リレー・フォー・ライフ・ジャパン2012 in 広島(福山)』のご案内です。001

 がん啓発サポートキャンペーン★がんと向き合う24時間チャリティーイベント。今年は福山で開催されます。この土・日、9月22日と23日の二日間。がんと闘う人たちの勇気を称え、がん患者やがんを克服した人たちとリレー形式で24時間歩く命のリレー。たくさんのブースやステージのイベント、それに講演会が開かれます。

 私は23日の11時から「子宮頸がんとワクチン」の話をします。まだまだ子宮頸がんと、ワクチンについて、知られていないこと、間違ってとらえられていることがたくさんあります。今回、福山でこんな話をさせていただくことはとてもうれしいです。他にも、聞きたい講演が一杯です。

 どうぞ、多くの方が参加されますように。

 私はこれからスライドの仕上げをして送らなければなりません。出雲・松江で兄妹といろいろと過ごしたこと、またご報告しますね。


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「おじいちゃんおばあちゃん」

Dscn2566_1280x960 福島の中学生への中川医師の講演について、また原発について、もうすこし書きたいことがあります。時間をおいて、また書くつもりでいます。

 今日は、「広島ブログ」で同じテーマで書きませんかという「⑦パパさん」の呼びかけに賛成をした責任もあって。で、「おじいちゃん」「おばあちゃん」というテーマでのブログになります。

 今、ちょうど松江にいます。昨日は、両親と祖父母のお祭りでした。おじいちゃんもおばあちゃんも両親も出雲市平田の金光教の教会の共同墓地に眠っています。


Dscn2561_1280x960 その昔、おじいちゃんとおばあちゃんはここ、平田に住んでいました。一畑電鉄の鉄道を作るためでした。おじいちゃんは当時としては珍しく大学の電気学を卒業しており、電気技師として招かれたのだと。その後、松江に住みましたが、ここの教会とはずっとつながっていました。この祭壇の前で両親の結婚式をし、私の長兄も同じこの祭壇の前で結婚式をしました。

 小さいころ、夏休みにおじいちゃん、おばあちゃんの家に行き、今の島根原発のある「惠雲町」の海で真っ黒になって泳ぎました。その家は小さな長屋でした。平田や松江では豪華なお家に住んでいた二人ですが、流れ流れて結局ははこんなところ!というような家です。

 そこで、おじいちゃんは、恵雲港の製氷会社で氷をつくり、おばあちゃんはお茶を教えていました。そこに行くと、いつも朝、「おめざだよ」とおまんじゅうを一つ食べさせてくれます。これがうれしくて。朝からおまんじゅうだなんて。

 多くの人に慕われた二人ですが、最後は私たちの家にきて余生を送りました。立派な人だったおじいちゃんはすっかりぼけて、大変でした。足はしっかりしているので、いつの間にかいなくなって警察のお世話になったりもしました。近所の納屋に入り込んでいて、そこの男性に殴られたり、なんと、廿日市で見つかったこともあります。真っ赤に日焼けして。熊野から廿日市までどうやって行ったか、謎のままでした。

 おじいちゃんもおばあちゃんも我が家で亡くなりました。医者になりたての私が看取りました。

 昨日、おじいちゃんとおばあちゃんが住んでいた松江の家の前に「長谷川宗千」という看板が今もあると叔母が教えてくれて、探しに行きました。おばあちゃんのお茶の名前です。私が結婚するまで本籍があったところです。結局探し当てた所は駐車場になっていました。

 一つの時代の終わりを痛感した日でもありました。


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東京大学中川恵一医師のでたらめ。

 皆様、再度飯館村民の方からのコメントが来ています。それらは、一昨日の「東京大学中川恵一医師。」の記事の後ろの方にすべて掲載しています。これは、飯館村民の慟哭の叫びと思います。どうぞ、読んで下さいませ。そして、彼に対しての励ましを送って下さいませ。この回の記事はどんどん長くなって行きますが、それもまた、貴重なことと思います。


 また、今回いろいろと調べるうちに、この中川氏は、広島の入市被爆者はとても長生きだとまで言っています。放射線の影響などほとんどないのだと。


つい数日前、広島大学の原医研が発表しました。以下はYOMIURI ONLINEからの引用です。ここにそのURLがあります。http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120912-OYO1T00833.htm?from=main3

『 原爆投下後の広島市に入り放射線を浴びた入市被爆者のうち、投下3日目までに入市した人は、それ以降に入った人に比べ、がんで死亡する確率(死亡リスク)が、被爆時20歳の人が75歳時点で男性は13%、女性は8%、それぞれ高いことが、広島大原爆放射線医科学研究所などの統計解析でわかった。残留放射線によるがんの死亡リスクが数値で示されるのは初めて。

 同研究所の大谷敬子助教らのグループが12日、札幌市で開かれた統計関連学会連合大会で発表した。

 グループは、同研究所が追跡調査している約24万人の被爆者のうち、1970年時点で生存した入市被爆者4万7144人について、2010年末までの固形がん(白血病を除く)による死亡者数を調べた。その結果、6139人のがん死亡者のうち、投下3日目までが4830人を占めるなど、この日を境に大きく異なっていた。

 これまでの研究では、がんの死亡リスクは100ミリ・シーベルトの放射線を浴びると0・5%上昇するとされる。100ミリ・シーベルトは、原発作業員の5年間の被曝限度とされる数値で、3日目までの入市被爆者は、その何倍もの残留放射線を浴びていた可能性が高まった。

 入市被爆者の健康への影響については、脱毛や下痢などの急性症状が知られるが、これまで本格的な統計解析はされていなかったという。大谷助教は「解析をさらに進め、福島第一原発事故でも問題化した残留放射線や低線量被爆(被曝)による健康被害の解明を目指したい」としている。』

 時がたって、入市被爆した人たちも次々と癌に倒れ、亡くなっているのですね。そんなことは広島では常識なのですが、遠く離れて机上の研究だけをしている学者さんには、「長生きだ」なんて、何でも都合よくしか見えないようです。自分が見えないだけなのならまだしも、嘘をしゃべられると困ります。

 それから、これも広島だけの報道でしょうか。先日、被爆二世の白血病は、両親が近距離被爆の場合が一番多く、次いで母のみが被爆、そして父のみが被爆の順だとの発表がされました。これまで、二世には被爆の影響はないと言い続けた為政者たち。時がたって分かることがまだまだたくさんあるのですね。これらが福島にも生かされなければ、と思います。

 全く、政府、福島県は、山下俊一氏だけでなく、中川氏のような御用学者を動員して、「心配ない」キャンペーンをしていますが。これから、もし次々と子どもたちの甲状腺がんが見つかったなら、いったいどうするのでしょう。どう責任を取るのでしょうか。一時逃れではいけません。多くの子どもたちの命がかかっていることなのですから。

 余談ですが。写真を見ると、中川氏は、中学生に話をするのに、白衣でしていますね。白衣は、病院で診療する時のユニホームだと思っていたのですが、彼にとっては、白衣は「権威」なのかしら?私も中学生によく話に行きますが、絶対に白衣なんか着て話そうとは思いません。白衣を着て話すことで、「私は医者です。専門家の言うことなのだから、私の言うことは正しいのですよ。」と見せたいのでしょうか。

 今、松江にいます。診療がすんで、夫と福岡から新幹線で広島まで来た下の兄を車に乗せてきました。三人でおしゃべりをしながらだと、全然苦もなく来ることができました。今日は、出雲市平田の教会で父、母のお祭りです。両親は祖父母と一緒に教会のお墓に入っています。出雲のホテルはどこも一杯で、松江のホテルにしました。上の兄は大分から車で先にきていますし、姉はバスで先にきています。でも、私たちが着いたのは夜中だったので、上の兄や姉にはまだ会っていません。朝ごはんのときに会うでしょう。私は朝食の後、出雲のおばさんを迎えに行きます。両親とのつながりで、たった一人残っている母の妹です。

 ところで、松江駅前のこのホテルは朝、夕、二食ついて五千円弱とかなりお安いのですが。サウナつき温泉が男性用しかないのです。女性は部屋のお風呂で、だそうです。今どき珍しいです。夜は男、朝は女みたいにしたらいいのに。風呂好きの私は、本当にがっかりです。

Dscn2556_1280x960 クリニックのスタッフの竹下さんが、先日の「私の針仕事展」の場外のお店で買ったとプレゼントして下さいました。まあ、かわいい。いろいろなものが一杯入っています。私が作る孫の物にちょっと飾りを縫いつけて。何て素敵なんでしょう。でも、早く作らなければ。糸も買ったし、準備は万端なのですが。なかなか時間がなくって。



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コメント

なんと綺麗事を言っている医師なんでしょうか。
私の夫は35歳、この若さでも長崎の被爆2世です。もちろん手帳は持っていません。

夫があと30年位経って様々な癌などの疾患にかかった場合、この医師はどう発言するのでしょうか。年老いて覚えていないとでもいうのでしょうか。
「プルトニウムは飛ばない」発言など、何を根拠に…。。
しかし、緩和ケア医…ということなので、この発言が患者さんの心のケアになっているのと考えているのでしょうか。。。。。
それなら広島人としてとても怒りを覚えます。最近とても久しぶりに路面電車に乗った時に被爆されたであろうお爺さんを見ました。顔から首にかけて、そして半袖から出る腕、ケロイド状になっていました。こんなのは2~30年前は普通にみていたなぁ…と感じたものです。生き証人を目の前にお元気で健やかに…と心から願いました。しかし、見た目ではわからない方もたくさんおられるのが現状です。
中川恵一医師は一から原爆のこと放射能のこと、そこで暮らしている被爆者のこと、風化してはいけないこと、まだ2世は健在なこと。そして現状に福島の方は心を痛めておられることをを再確認してほしいですね。そして、放射能の恐ろしさを軽視してはいけない!と大きな声で言いたい!
投稿: けいちゃん | 2012年9月16日 (日) 05時09分

神奈川県藤沢市に住む親戚筋のものです。ずっと以前に母から薦められて、10代の少女達の性について書かれたご本を読みました。さらば悲しみの性という題でしたでしょうか。間違っていたらすみません。ブログのことも、たびたび母から聞き、入ってみようと思っていながら、今日やっとデビューです。松江にいらっしゃるとのこと。もしお会いできれば母がどんなにか喜ぶでしょうに。貴女さまの大ファンです。私、大分のお兄様のところに去年の夏におじゃましました。
飯舘村のこと、現地の方のコメントに、うすうす聞いていたこととはいえ、生々しいご意見にショックを受けました。このブログのことを出来るだけ友人にも知らせたいとお思います。

投稿: | 2012年9月16日 (日) 08時39分

今、福島で講演している御用学者達は医師として失格どころか刑事告訴されてもおかしくないほどだと感じます。

彼らは「飲酒運転しても多くの人は事故は起こさないし、酒を飲んで運転するくらいの方が上手く運転できる人も多い」と殆ど同じ内容のことを言っているわけです。

これまで放射線を扱う専門家が厳密に守り、電力会社ですらが表向きは規制値よりずっと低い値で厳守してきた規制値を、全く無視し、そんなものは守らなくて良いと言っているわけです。

良心のカケラもない、魂を悪魔に売った人達です。

投稿: 工場長 | 2012年9月16日 (日) 09時00分

先生ご無沙汰しています。
このブログ、私の今日のブログに紹介させてもらいました。
http://yumenononi.blog.eonet.jp/default/
福島疎開裁判の署名のお願いを載せています。
差し支えなければ、ご協力よろしくお願いいたします。

投稿: 野樹かずみ | 2012年9月16日 (日) 14時15分

金曜日の官邸前デモに毎週参加していますが、今はマスコミも中国のデモばかり取り上げて、こちらはすっかり忘れられています。
スピーチエリアでは、毎週のように福島から参加されている人が、如何に国から酷いことをされているか話されていますが、全く取り上げるマスコミがありません。
今はネットだけが頼りです。
これからも、できるだけ多くの日本人に事実を伝えて欲しいと思います。

投稿: アコちゃん | 2012年9月16日 (日) 16時44分

ひどい話ですね。医師とは人々を救うことが仕事のはずなのに・・・
放射能には、どんなレベルでも安全はありません。
福島の件と尖閣諸島の反日デモ…どちらも差別だらけの日本を象徴していると思います。
中国で反日デモが起こるのは、わたしたちがしてきた行為をきちんと謝らず、保障もせず、責任を取らなかったからだと思います。
福島の件も責任をとろうとしない政府、東京電力、本当に日本という国はどうなっているのでしょう。

投稿: ウリ坊 | 2012年9月16日 (日) 21時49分

またお邪魔します。

最近では、NHKで津波被災者、原発被害者(仮設住宅での生活)を取り上げたドキュメンタリーなどが、ちょくちょく放送されているんですが。

何故か、全国向けの放送では無いみたいです。
「どうしてなの?」と、理解に苦しみます。

3.11を境に、日本列島は今までにないほど、各地で自然災害に脅かされてますよね。

被災当事者として、自分達が特別酷いとか言うつもりは全くありません!

かなり、うまい具合に編集されてるみたいですが、現状として全国に放送してほしいと思います。

なぜなら、未だに原発避難者に対する、差別が無くなっていないからです。

当時に比べれば、だいぶ少なくなってきてるみたいですが・・・

当時、避難の為に、福島県外を移動していると、ガソリンスタンドやコンビニまでもが、

「福島ナンバーお断り!」

と書かれた看板を店先に立ててあったみたいです。
皆がそうでは無いのですが!
「帰れ!」と車に金属で落書きされたり。

(中には、心配してくれて、お店の商品を分けてくれる方もいたみたいです。
子ども達の為にと、自腹で商品を買って、渡してくれるアルバイト店員さんもいたみたいです。)

「とても助かったし、有難かった!」
と知人が話してくれました。

怖いのは、極少数ですが、おなじ県内県民でさえも、差別されてる人がいることです。

あの時、情報もなく屋内退避指示もなかった飯舘村にも、避難してきた人達を受け入れ対応し、被災者の為の「炊き出し」自分も物資搬入の手伝いをしました。

後日、村に避難していた知人から連絡があり。
「飯舘に避難したせいで被曝したじゃないか!」
と、言われてしまいました・・・やりきれません。
被害者なのに、避難先では放射線を媒体する加害者扱い!

こんな、醜い争いをしてる場合じゃないのに!

突然現れた部外者なのは、事実ですから。
迷惑をかけて申し訳ないとも、思っています。

「自分達が悪いと、錯覚してしまいそうになります。」

「打たれ弱い人達は、出身地を隠してひっそりと暮らしていくしかないんですかね!」


原発被害地の 各自治体ですら、協力し合って、手を取り合って進もうとする気が見えません。

各自治体が、それぞれ持ってる問題や復興構想は有るんでしょうけれど。

こうなった原因は一つの筈ですから、共通の問題や意見が、いっぱい有ると思うんですが・・・

各自治体がそれぞれの意見を言っても、進むものも進まず足踏み状態が現在進行中です。

国は、他の自治体で失敗した事例を、踏まえずに別の自治体で失敗を繰り返す!

お粗末な体制になってます。

先日、南相馬市小高区が、出入り禁止の区域から
飯舘村と同じ、避難指示解除準備区域に国の判断で格下げになりました。
(泊はNGですが出入りは自由!)

結果的に、住民の不安的中で。
手当たり次第に、空き巣に荒らされたみたいです。

国からの解除理由は、家の掃除や修理が出来るようにという事らしいですが、泥棒の為に解放したような結果になってしまいましたね。

このような事実は、表に出ることは、無いでしょうから!
地元行政が、地元民意を隠蔽してしまう体制ですから・・・

河野先生には、関係のない事まで、この場での、書き込みをさせて頂いて、すみません!

そして有難うございます。

投稿: 飯舘村民 | 2012年9月17日 (月) 14時28分

けいちゃんさま
そうですね。ケロイドの人の姿はほとんど見なくなりましたね。その多くの方が亡くなったのでしようか。
 中川恵一氏にこれからの勉強を呼びかけても、無駄と思います。自分の都合のいいとらえ方しかできない人だからです。私はいろいろと知れば知るほど、怒りがますばかりです。貴重なコメント、ありがとうございます。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2012年9月18日 (火) 06時40分

お名前はありませんが。
コメントありがとうございます。一緒に松江にいたMiさんからお伺いしました。この度は、お父様がお亡くなりになって、ご愁傷様です。今日、兄夫婦はお母様のところに行っていると思います。ブログ、読んで戴いてありがとうございます。これからもどうぞ、時々は覗いて下さいませ。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2012年9月18日 (火) 06時46分

工場長さま
ほんとうにそうですね。工場長様に味方をして戴いて心強いです。分かり易いたとえで、解説をしていただいてありがとうございます。これからも、どうぞよろしく。いろいろと教えて下さいませ。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2012年9月18日 (火) 06時50分

野樹かずみさま
ご無沙汰しています。ブログ、読ませていただきました。これまでと変わらず、尊敬します。それから、たくさんのリンク。ありがとうございます。一つひとつ訪問して読みました。私の勉強不足を感じます。ありがとうございます。また、教えて下さいませ。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2012年9月18日 (火) 06時54分

アコちゃんさま
金曜でもに行って参加していらっしゃるのですね。マスコミがだんまりを決めている今、ネットだけが頼りというのは、その通りと思います。みなさん、いろいろと発信していますので、できるだけそれらで勉強したいと思います。また、教えて下さいませ。ありがとうございます。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2012年9月18日 (火) 06時58分

ウリ坊さま
ありがとうございます。おっしゃること、その通りと思います。新大久保のお店に押しかけて朝鮮人は出ていけと言った日本の若者たち。反日行動は、これまでつもりにつもった叫びなのでしょう。それに、変わらず金曜デモも行われているのに、まったく報道がされませんね。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2012年9月18日 (火) 07時08分

飯館村民さま
またのコメント、ありがとうございます。NHKの番組は福島で流されているのですか。実は、広島でも、NHKの番組が作られ、先日も中国地方で放映されました。福島から広島に来たお母さんと子どもたち、それにこれから子どもを産んでもいいのか悩んでいる若い女性たち。その人たちと私たちとの交流を描いたものです。それ私も出演して、若い人たちと会話を交わしました。それも、本当は全国に、特に福島で放送して戴きたいと思いました。広島の原爆の後、広島の女性たちへの差別も語りました。でも、人がひとを差別して満足を得ようとする。ほんとうに悲しいことです。これらも、きちんと本当にことを正しく報道しない、政府とマスコミの問題もあると思います。
 どうぞまたコメントを寄せて下さいね。みなさん、読んで下さっていますよ。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2012年9月18日 (火) 07時18分

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東京大学中川恵一医師の講演はひどい。

 昨日の私のブログに飯館村の方からコメントが来ました。本文に続いて、コメントをクリックしなくても読めるようにしました。ぜひ読んで下さいませ。今、現地、故郷で頑張っている飯館村の方々の厳しい状況がわかります。

 昨日の子どもの甲状腺がんについて。以下「放射性ヨウ素による小児甲状腺がんの治療および予防」からの引用です。このURLは次のごとくです。http://medical.ai-health.net/1gann30.html


『1986年のチェルノブイリ原発事故では、牛乳などが放射性ヨウ素に汚染され、事故の5年後から甲状腺がんになる子どもが増えました。国連のまとめでは、事故当時18歳未満だった6848人が1991年~2005年の15年間に甲状腺がんを発症しました。このほかのがんは、今のところ、周辺住民での明らかな増加は認められていないとしています。

長崎大医歯薬学総合研究科長の山下俊一さんによりますと、周辺地域での子どもの甲状腺がんの年間発症率は、もともと100万人に1人程度でしたが、事故後、地域によっては一時期1万人に1人くらいまで増加しました。しかし甲状腺がんは、治癒率が高く、2005年までに甲状腺がんで亡くなった人は15人だったといいます。』

次の引用です。

『チェルノブイリ地域の18歳未満のこどもの甲状腺のう胞保有率は 0.5%
だった。(日本財団調査)』
【この文献は下記からダウンロード可能です。】
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/1999/00198/contents/012.htm

以下の文章は、その山下氏の、その論文の中の文章です。


『ここでは甲状腺結節に注目してその発現頻度をまとめてみると、やはり高い
放射能汚染地域であるゴメリ州に結節が多くみられることが判明した(表4)。
チェルノブイリ周辺では、1000人の子供のうち2~5人には甲状腺結節が発見
されるため、その中にがんがどの程度で含まれているのかが大きな問題となる。
日本や欧米のデータでは小児甲状腺がんは極めてまれで、100万人に対して
年間1~2名といわれているが、その大半は思春期以降で、10歳未満の
甲状腺がんをみることはまずない。

しかし、本プロジェクトを開始した1991年5月には、既に6歳、すなわち事故
当時の年齢が1歳以下の小児に頸部リンパ節が腫張した甲状腺がんが発見された。
その後、いかに早く小さな結節をみつけても、がんは周囲のリンパ節に既に転移
していることが多く、早期に適切な診断が必要であると同時に、外科治療や術後の
アイソトープ治療の必要性が痛感された。』

 だから、調査を開始したのが遅すぎたのですね。こんなことを言っている山下氏ですが、今回見つかった福島の子どもの甲状腺がんについて、山下氏が座長である検討委員会では、原発の放射能の影響ではないと主張しています。

 中川氏は、朝日新聞によると、中学生に対して講演の中で、こんなことを言っています。

『原発事故があったチェルノブイリでは、子どもの甲状腺がんが増えた。「放射線を出すヨウ素」の影響を受けたからです。一方、日本では、あまり取り込まれなかったというデータがあります。海藻を食べるので体の中のヨウ素が足りていたからだと考えられる。だから、福島の子どもたちに甲状腺がんが増えることはないでしょう。』

 待ってよ、放射線の取り込みと、癌になるとことを防ぐほど、みんなが海藻を食べているのですか?海藻を食べている人と食べていない人の甲状腺がんの発症率の差のデータはあるのでしょうか。まずこれにびっくりです。それに、日本では、ヨウ素があまり取り込まれなかったというデータが本当にあるのでしょうか。どこに?

 中川氏はさらに、他のメディアで「日本の今回の場合、魚は海藻を食べているので、ヨードが体に入らない。だから、魚を食べても大丈夫」とも言っています。コウナゴからヨードが検出されたため、出荷ストップとなったのではなかったでしょうか。それに、ヨード以外のセシウムなどが魚からたくさん検出されたため、漁師さんたちが泣いたのではないですか?全くむちゃくちゃです。

 また、朝日新聞から。

『広島の原爆はよく知ってますね。数多くの人が大量の放射線を浴びた。今、広島市は政令指定市の中でトップクラスの長生きの都市です。健康診断やがん検診がきっちり行われたから。福島も同じことができるはずです。』

 これも、びっくりです。広島市の被爆者はもう多くの人が亡くなっています。重複がん、一人の人が二つも三つも癌になって。多くの人がすでに亡くなった後、今生きている人たち、今なくなりつつある人たちの平均寿命を言ってどうするのですか。たとえば、12歳で白血病になって亡くなった折り鶴の佐々木禎子さんなど、若くして亡くなった人は今の平均寿命に貢献していません。

 広島の被爆者は1945年の年末までに14万人もの人が亡くなっています。その後も次々と白血病やさまざまな癌で亡くなり続けました。今の広島市民の平均寿命を言うのは、とて卑怯です。

 もっと言いましょう。今、広島市の人口は約117万人です。このうち、被爆者手帳が交付されている被爆者は66600人です。6%弱しかいません。 広島市民が長寿だということは、被爆者が長寿だということにはなりません。それを言うなら、これまでの被爆者が何歳で何人が亡くなっているのか、そのデータをださなければ。

それに、がん検診の受診率。それを上げましょう。

まず、全国の2007年。(「検診」という言葉を省きます)

胃がん男33.8%女26.8% 大腸がん男27.9%女23.7%肺がん男26.7%女22.9%乳がん女のみ24.7%子宮がん24.5%

同年の広島市の検診率です。胃がん男女合わせて9.1%大腸がん9.4%肺がん15.6%乳がん12.1%子宮がん13.9%

なんと、ものすごく低いのです。これらの住民健診と他に、被爆者検診があります。その受診率は約50~60%。今66600人を約7万人として、その60%は4.2万人。広島市民117万人のうち、がん検診年齢の40歳以上は約60%で、70.2万人。これを約70万人として、被爆者の受診者4.2万人は70万人のうちの6%にしかなりません。これをそれぞれの検診率にくわえても、胃がん15.1%大腸がん15.4%肺がん21.6%乳がん18.1%子宮がん19.9%。どれを見ても、全国の受診率を下回ります。こんな物なのです。

 中川氏は、被爆者みんなに被爆者手帳を配って無料で健診を続けて来た。だから広島市民は長寿。検診を受ければ大丈夫などと、論理の飛躍どころか、データを提示もしない(そんなデータなどどこにもないのですが当然です)でまるでペテンです。こんなところにかってに使われる広島市民も迷惑です。

 もう一度言います。中川先生、科学者にあるまじき、データの尊重などなさらない、独断と偏見に基づいた論理にもならない都合の良い論で、中学生をだまそうとしています。

 書ききれません。また明日につづきます。私は今日は診療後、車で松江に向かいます。連休は、両親のお祭りです。(神道なので。仏教でいう法事です)久々に兄妹が集まります。

Dscn2554_1280x960 こんな気の重い原稿を書いた時には、何かほっとする写真を載せたいのですが。結局食べ物・・・デス。 忙しいみちがみ病院でのお楽しみは、食事。いつも患者さんと同じ物を出して戴きます。お昼、ハヤシライスでした。それに、たくさんのお野菜。茄子の塩もみにはみょうがも。ごぼうと人参とちしゃのサラダ。かぼちゃの煮物には、ホウレンソウが。どれもおいしくって。完食です。


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コメント

あの記事には「未だにこんなことが行われている」ことに驚き、本当に腹が立ちました。朝日新聞にも「事実に反し、違法行為を助長する記事だ」ということで抗議のメールは送っています。

投稿: 工場長 | 2012年9月15日 (土) 23時39分

工場長様
コメント、ありがとうございます。抗議のメールを送られたとのこと。多くの人の抗議が届くといいですね。私も、このシリーズを終えた段階でこのブログを添付して送ってみようかと思いました。また、いろいろと教えて下さいね。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2012年9月18日 (火) 06時00分


 

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東京大学中川恵一医師。

Dscn2326_1280x960 昨日は、光市のみちがみ病院での診療でした。みちがみ病院に入ると、真正面に道上先生の銅像が飾ってありました。昨年11月に突然亡くなってしまった先生が、よみがえったかのようにそっくりです。思わず涙がこぼれました。周囲は樹齢推定1300年と言われる、ケヤキ。島根県匹見町で伐採された物だそうです。まるで先生のためにできたような樹の輪です。

 先生が亡くなって、どうなるのかとみんなが心配した病院は、まったく変わらず機能しています。常勤の二人の産婦人科のドクターと、小児科の上田先生(元広島大学の小児科の教授・安佐市民病院の院長です)、ほかに非常勤が何人もで頑張っています。

 先生が亡くなっても全く変わらないのは、道上先生が苦労して作り上げられたシステム。これが、生きているからだと思います。たくさんの妊婦さんが来られます。その一人一人が、システムに乗って、キチンと健診がなされ、様々な検査がもれなくなされています。ハイリスクの人はハイリスクとして、またちゃんとシステムが用意されています。

 これだけのシステムを作り上げられたのは、本当にすごいなあといつも感心します。私も、そのシステムに乗って診療をこなします。でも、とても患者さんが多くて、昨日は特に多くて、くたびれました。

 さて、私は今晩は不眠です。眠れなくってもんもんとして、仕方なく起き上がってパソコンに向かっています。

 原因は、わかっています。道上から帰って、食事をして、例のごとく「やまとの湯」へ。早く上がった私は、夫を待ちながら朝日新聞を開きました。そこに、とんでもない記事が載っていました。

 福島の飯館村の飯館中学校の生徒たち、今飯館村は全員避難を余儀なくされています。避難先の中学に、東京大学の中川恵一ドクターが来て講演をしたと。その講演の内容が、一面に載っていました。それを読んで、ほんとうにびっくりしました。

 この人は、東大で癌治療をしている放射線科のドクターだそうです。がんに放射線を当てて治療する人ですが、自分の分野でないことで、ずいぶんといい加減なことを言っています。

 それを考えると、もう眠れなくなってしまいました。ウソもいいかげんにしなさいというようなことを中学生にしゃべっています。そして、それを朝日新聞が大きく掲載しています。

 放射線の害を心配する子どもたちに安心させたいという大人の配慮なのでしょうが、でも、だからと言って、危険なところに彼らをおいていていいはずがありません。

 奇しくも、昨日、福島の子どもの一人に甲状腺がんが見つかったと報道されました。しかし、それは原発の影響ではないとされています。どうしてそう言えるのでしょう。チェルノブイリでは、4年たって甲状腺がんが増えたからと。今回のは早すぎると。でも、子どもの甲状腺がんはもともと100万人に一人の発症とされていますし、チェルノブイリで、ちゃんと甲状腺の検査をし始めたのが、4年たってからという状況もあります。それまでに発症していたかもしれないのが、その時点で見つかったというだけのことです。

 私は、決して子どもたちを脅そうとしているのではありません。混乱させようともしていません。ただ、子どもたち、放射線に感受性の高い子どもたちを早く安全なところに連れて行ってあげないと、と思うのです。

 中川恵一氏が、中学生にしゃべったことのウソ、いい加減さ、ごまかしを明日述べます。寝なきゃいけないのだけれど、眠れそうにありません。


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コメント

全くその通りだと思います。

現状では、村長や議長、役場幹部の考えにそぐわない学者や有識者などは、相手にしないような仕組みになって
います!

最悪なのは、村民の意見に耳を傾けてるフリをしてることです。

村外(県外)では、素晴らしい村長と、評価されてるようですが?
村内では全く違う評価です!

村を捨てる気は、全くありませんが。
村長や御用学者が、強引に進めてる現状には、納得できるわけがありません!
将来にかかわる子供たちまで、みちずれにするのはどうかと思っています。
当時、ヨウ素剤が届いたのに、必要ないと判断し金庫に入れてしまったそうです。

せめて、長泥・比曽・蕨平地区の子供たちには、必要だったんじゃないかと今でも思っています。

でも、村長は、混乱を避けるために無いものとして配らなかったのですから。
(知り合いが県に要請の電話をしたら、県から村に発送済と回答があり、村に確認すると、そんなものは無いと返答されたといって切られた!)


今までも、河野先生と同じような考えの方は、いましたが!
皆、復興委員会や復興会議から、外されていったみたいです。

今では、公的な会議などには「YESマン」だけが、選出してるようにしか思えません。

実際に、村民が飯舘村のこれからの為に、立ち上げた住民団体も、それを裏切り者と思ってる、村長や役場幹部の圧力で、村のことを考えていない悪者とされてしまいました!

報道は、綺麗ごとばかりを取り上げて!
真実は、聴き見しても取り上げてくれません!

村民の大半は、村長と役場幹部を「独裁者」と言ったり
「日本語が通じない」などと言ってます。

各行政区ごとの、説明会でも納得されてないのに、納得してくれたと解釈してしまう図太さには呆れます!

小宮地区の仮置き場の説明会では、行政区一致で「反対!」したのに、工事着工し。
それに意義を唱えると、地区住民に対する返答は・・・

なんと、子供じみた答えで、「絶対反対!」と言ってないだろと返答だったみたいです。言葉も出ませんよ!

最悪は、反対を恐れての、事後報告で誤魔化すしまつです。

因みに、自分も中川さんは、信用できません!
第1回 復興計画村民会議に、リスコミのアドバイザーで名前はありましたが、10回近くあった会議で1度も、会議に顔を出してないそうです。

(知り合いがこの時の村民代表で、リスコミ部会の部会長だったのですが!顔も声も知らないし、あいさつも交わしてないそうです。)

意見や考えの違いはあって当たり前ですが、経済的等から村の動きに、納得できないが従わなきゃならない親達が、子供に申し訳ないと、自分を責めて、涙を流してるのを何人もみました。

飯舘村が好きだから、村長とかの好き嫌いじゃなく、
生まれた故郷を心底嫌いな人間なんて、なかなか居ないと思います!

飯舘村民と信じてもらえるか、不安ですが。
長々と乱文を、書いてしまって

すみませんでした。

投稿: 飯舘村民 | 2012年9月14日 (金) 18時06分

飯館村民様

 コメントありがとうございます。胸がつまりました。

 まず、ほんとうに子どもたちにヨウ素は飲ませなかったのですか?知りませんでした。

 大人はいいけど、若い人、特に子どもたちには、早く、一刻も早くヨウ素をというのが常識でした。

 他の文で読んだのですが、中川氏が日本人は海藻を食べているからヨウ素も飲まなくてもいいとしゃべっていたのがありますけれど、まさかそんなことで飲ませなかったのではないでしょうね。

飯館村。私は以前、震災の直後に「までいの力」を読んで、なんと素晴らしい!!と思いました。その飯館村がこんなことになって。

 春には、飯館を追われた村上真平さんにきていただいて、お話しを伺いました。

 遠くからですが、私たちは飯館の方たちのことを忘れていませんよ。ずっと見守っています。どうぞ、これからも何かあれば、これを利用してください。みなさんに見ていただけるようにアップします。このブログ、結構読者の方は多いのです。全国の方が見て下さっています。

 中川氏の講演については、もう少し続けますので、読んで下さいね。ほんとうにコメントありがとうございました。                こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2012年9月15日 (土) 07時29分

有り難うございます。

事故当時から、『大丈夫、大丈夫!』と、リスクを語ろうとしない専門家達を受け入れて!((特に高線量地区に))

この時既に京都大学の今中先生が、危険を覚悟で調査のため来村してました。
自分の知り合いが偶然居合わせた、今中先生は涙を流しながら、本当の事を言ってくれたみたいです!

『自分に今出来ることは、現状の報告です。ここは、もう人が住める環境じゃないんです!特に若者や子供達は、飯舘村は、もう放射線管理区域れべるなんです!』

翌日、内の百数ヶ所の線量調査を結果を提示して、村長に避難するように要請していましたが!
村長は、受け入れなかったようで!

子供もマスク要らずで外遊びも大丈夫と、言われて避難は無いと信じてた高齢者達!

そして何度目かの、「大丈夫だ」説明会の次の日に、国からの避難指示が出ました!

皆、騙されてた事に気付きかされました!
それに、被曝した国民の健康管理するのは当たり前の事だとだと思ってます!

赤坂、山下、両先生の言ってる事が、人としてどうなのか
怒りわいてきます。

『被曝したから健康管理される!だから、早期発見出来るから大丈夫!良かったね!』と、聞こえてなりません!

山下先生は、避難指示前に、来村したときに言ってました!

『避難の必要はない、外で遊んでも大丈夫、マスクも要らない!』

そんな人を、県が指名して、健康管理センターのリーダーにしました。
健康管理の必要性は解ります!
でも、人として信用出来ません!
村民の大半は、同じ考えだと思います!

だから、健康調査が進まないわけです。
まず、山下先生はプライドを捨てて、県民に謝罪でもすれば
いくらかは、変わるかもしれませんが!

そして、事故から一ヶ月半の間、村長達は避難する気は全くなく!(自分の孫達は、避難させてましたね!)

この期間、もしもの時の為の、避難に関する準備指示を職員にしてなかったため!
職員達は、大慌てでした!

行政判断で出せる筈の、被災証明書も国の指示がないと出せないとウソをいって出してくれなかった!

証明書がないと、避難所も他自治体も、受け入れてくれなかった!

この時、飯舘村庁舎内で、こんな役場幹部の発言を聞いた人が何人かいるんです。
『自主避難した人間は裏切り者だ!』

自主避難した人達も、経済的理由で帰村してしまう始末!

ある会社は、事故から数日後に、自主避難した社員に、
帰って来なければ『クビだ!』
避難したら『クビだ』
と強迫まがいの連絡を受けたみたいです。

子供達を連れて帰って来てしまいました!
後日、社員達は同意書にサインさせられたそうです。

そして、今までその会社は、避難移転せず村内で稼働中です。
従業員の個人線量管理をする条件だったはずですが、多数の従業員が、線量管理なんてしてくれてないと言っています。

会社が悪いのか?

村長達と会社がグルなのか?

国が悪いのか?

色々と口止めまでして、辞めたい若い従業員を辞めさせない!

飯舘村での仕事は、上限8時間までと国が定めてるのに!
残業は当たり前、挙げ句は線量計管理無しの無法地帯です!

村民にたいしては、村が予算を取って行政区ごとに、草刈り費用だと強要して、被曝には気を付けてと、矛盾な指示をだしてます。

国がらみの業者は、完全防備!
それ以外は、普通の装備!

監督する筈の、各担当省庁執行者達は、現場管理はブン投げ状態です!

住民の中では、個人線量計で国が定めた年間被曝線量をオーバーしてる人もいるはずですが!

表に出ることはないでしょうね・・・

携帯での入力ですので、誤字脱字があった場合は、ご了承下さい!


またしても乱文を、すみません!
投稿: 飯舘村民 | 2012年9月15日 (土) 15時54分

飯館村民様

またのコメントありがとうございます。

 また、私の知らなかったこと、外から見ているだけではわからないことを教えて下さってありがとうございます。

 考えてみれば、私たちはいつの間にか、メディアに頼ってしまっています。そのメディアが教えてくれないことは、なかなか国民の知るところになりません。

 飯館の方たちが、村を追われただけでなく、こんなことが行われていたなんて。言葉を失いました。特に、子どもたち。もう、しっかりヨウ素を、甲状腺に取り込んでしまっているのではないでしょうか。

 これからの子どもたちがとても心配です。

 どうか、これらのこと、中川氏の言ったことがとんでもないことだということが、皆様にも特に中学生に伝わりますように。

 でも、「検診を受けよう」ということだけはその通りです。どうぞ、検診を機会あるごとに受けられますように。

 山下氏は、セカンドオピニオンの希望で来た者の診療をしないようにという通達を出しています。でも、それはおかしいという医師たちもたくさんいます。冬休み、春休みなどを使って、県外に行けるといいですね。

 飯館村民様、どうぞ、くじけないで、発信して下さいね。もっともっとたくさんの方に見ていただくように、私はあなたの声を広げます。

 それにしても、携帯からのコメント、とても時間もかかりますでしょう。大変だとは周知しています。その困難なことをこうしてして下さって本当にありがとうございます。

       こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2012年9月16日 (日) 00時12分

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セブ、ストリートチルドレンのために。

001 友人が広島フィリピン友好協会を立ち上げて、頑張っています。何度もフィリピン、セブに行き、そこのストリートチルドレンの状況を見てきています。住むところもない貧しい子どもたちが、ごみをあさっている写真を見られた方もおありでしょう。

 そして彼女は、そこに学校を作りたいと、企業回りなどをコツコツとしています。学校ができるまで、ということではなく、今、そこにいる子どもたちのために、文房具を集めています。今は学校とする建物もありませんが、子どもたちに字を教えることで力をつけてもらおうということです。写真の右の子は、提供されたバスの中で勉強をしています。

 文房具は、10月7日(日曜日)YMCAのチャリティーバーザーの場で受け取ります。もしその日に持って行くことができない場合は私のクリニックでもお預かりし、責任を持って持って行きます。皆様のご協力、どうぞよろしくお願いします。

Photo 孫が生後ひと月になって、お宮参りに行って来たと、写真が届きました。かわいくて。もう、ドキドキするほどかわいくて。こんな時、みんなに愛されて育つことができる孫は本当に幸せだと思います。そして、孫は、私たち回りの者みんなを幸せにしてくれます。

一方でセブのストリートチルドレンのような、厳しい状況の中で、日々の食べることに精一杯という子どもたちのことが頭に浮かびます。孫ができて幸せだと、その一方で、そんな子どもたちのために、何かをしなければという気持ちになりました。

 今、光市にいます。今日は一日みちがみ病院で診療です。


「体の相談室」と「著書」の販売があります。
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統一教会に要注意です。

 昨年、県外のある中学校の講演の直前にキャンセルの電話が入りました。時々あることですが、この時はあまりに不自然で、「何かあったのだなあ」と感じました。おそらく、政治的なある「何か」です。理由は言われないままでした。

 キャンセルならもっと早くしてくださればいいものを。いろいろと講演の依頼があっても、診療をしながらですから、休診日しか行くことはできません。スケジュールはすぐにいっぱいになってしまいますので、残念ながら依頼をお断りすることが多くあります。キャンセルされれば、そこに他の依頼されたのを入れることもできますのに。直前では、それもできません。

 直前のキャンセルとなると、考えられることは一つしかありません。おそらく、学校が保護者に講演の案内をする、それを見た保護者、または地域の誰かか、教育委員会からクレームがついた、そうとしか考えられません。

 まあ、仕方がないことです。

 さて、先日、ある人から問い合わせが来ました。「青少年エイズ予防教育研究会」という、聞きなれない会とはどういうものかと。そこから、講演の誘いがあったと。

 私は、エイズボランティアをずっとやってきていますので、エイズ関係でしたら、そこそこネットワークもありますし、情報はつかんでいるつもりです。が、そんな名前は聞いたことがありません。ピンときました。

 講師の名前も尋ねました。その講師の名前を調べると、ああ、やっぱり。

 その人は、お店とネット販売をしています。そのお店を調べると、あまりにズバリでした。

 「世界女性平和連合」。統一協会のダミー団体である「世界女性平和連合」と同じ住所でした。世界女性平和連合は、その名前からだまされそうですが、それがどういう団体か、ここにあります。

 ネット販売を見てみると、高額なツボと同じ、霊感商法である「天然石」や「お守り?」や、アフリカの絵など、いろいろと売っています。さまざまなお金を集めているこの団体は、今度はこんなことも。手を変え、品を変えて集金しています。以前、ここに大学新聞と統一協会について書いたこともあります。本当にさまざまな姿をかえて集金をしているのですね。

 でも、何より許せないのは、そのような団体をでっち上げて、教育の現場に入りこんでいること。

 それを調べていて、アットわかりました。私の講演がキャンセルされたその学校は、そのひと月後に同じ名前の会の人の講演会をしています。「ああ、そうだったのか。これで納得。」でした。そもそもその宗教団体とつながってる国会議員が強い地域。何かあるとは思っていましたが。そんなことでした。

 調べるうちに、まだまだいろいろとわかりました。世界平和女性連合と全く同じことを「日本ア○リカ親善協会」なる団体がしていること。そして、そのア○リカ親善協会と同じことを青少年エイズ予防教育研究会と名乗ってしていること、それらが次々と見えてきました。ここを見ていただくと分かります。

 もっと。ア○リカでの活動から、ユニセフの問題にも行き当たりました。以前、東北の震災の募金集めを統一協会がしている、要注意。ユニセフなどの信頼できる団体を見極めないと、なんてブログで触れたら、そこへの献金は、全部支援に回るとは限りませんよ、ユニセフと言うのは、問題のある団体です、なんて忠告のコメントが来ました。そのままにしていたのですが、黒柳哲子さんが大使をしているユニセフと、別の団体が作られていることがわかりました。本当にわからないものです。これが、統一協会が作ったものなのかはわかりませんが、かかわりを持っていることははっきりしています。ユニセフが利用されているのかもしれません。

 先日は、統一協会が韓国との交流センターを広島に作り、活動を初めました。それには、それと知らないからなのかもしれませんが、そうそうたる人が理事として名前を連ねています。ここでまた、様々な集金がされるのでしょうか。

 要するに、統一協会がいろいろなダミー団体を作って、お金を集め、教育にも入りこんでいるということです。

 広島で講演をしようとしている人は、県医師会が関わっている「ドクタージュ○ー」の会でも活動しているし、ソロプチミストの表彰も受けているし、でも、これらを通して見てみると、ずっと一貫して統一協会の活動をひたすらというのが見えてきます。

 合同結婚式をしてきた団体の人が、教育の現場で性教育を語るという、何ともこわいことが行なわれようとしています。お知らせまで。


Dscn2550_1280x960 のりたまさんのブログで知って、行ってみました。シャレオ、新しくできた広電ビル、三階にHISが入っているビルの地下です。「nana' sgreen tea」。雑穀どんぶりのランチです。私は、ミニサイズのマグロとアボガドのどんぶりにしました。マグロとアボガドと、山芋のとろろと、みょうが、大葉、ねぎ、(お醤油には黒ゴマが擦ってありました)などがかけてあって、おいしくて。お味噌汁、わらびもち、それに飲み物(私は冷たいコーヒー、姉は暖かいコーヒーにしました)、全部で850円。コーヒーが付いてこの値段はかなりお安いと思います。姉は鶏のそぼろのどんぶりで、これもおいしそうでした。これから一つずつ制覇しなくては。


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世羅温泉の続きです。

 世羅温泉の続きです。

 9月にここに来てお芝居や舞踊をしている劇団は大阪の「劇団蝶々」。これが素晴らしかったのですよ。お芝居は、演技もストーリーもとてもしっかりしていて、お芝居とわかっていても、涙ウルウルでした。お芝居の写真が撮れなかったのは、残念です。

Dscn2532_1280x960Rscn2546_1280x960踊りもしっかりしていて、色っぽくって、キャー素敵。若い人もしっかり鍛えられているのがよく分かります。


Dscn2545_1280x960Rscn2547_1280x960それに、男性たちみんなイケメンなんだわ。もう、素敵で胸がドキドキです。

 私は、いつかはまた演劇をしたいと思い続けてこの年まで来てしまいました。昔の仲間たちとまた劇団を作ろうね、と言っていたその中心人物の広テレの脇田義信さんが亡くなってしまって、求心力がなくなったのです。

 こんな小さな劇団で一生懸命やっている姿を見ると、私もこんな劇団に入れてもらえないかなあ、みんなと一緒にひと月ずつ全国を回るというのもいいなあ、なんて思ってしまいましたよ。

 ちなみに、この私の心を奪った劇団は来月は「ゆーぽっぽ」に来るのですって。絶対行こうね、と姉と話しています。

 今回のこのツアー、とっても楽しく過ごすことができました。でも、何よりうれしかったのは、リーゼンさんがとても元気に飛び回っていらっしたこと。みなさんにとことん接待すべく、動かれました。その姿をずっと見ていて、どうぞこのまま健康で、そしてお店も再開してくださいね、と祈りました。


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梨狩りと世羅温泉

Dscn2505_1280x960 昨日は、世羅の梨狩りに行きました。主催はリーゼンさん。バスセンターに以前あった韓国グッズのお店の奥様です。彼女は大病を患われました。そして、今、元気を取り戻しています。お店はまだ再開することはできませんが、高陽町の「ゆーぽっぽ」と「世羅温泉」に少しずつグッズを置いて販売しています。センター街に早く再開してよね、とは私たちファンの願いです。

 そのリーゼンさんが会費制で梨狩りと世羅温泉の一日を企画されました。五日市と八木と県庁前からの三か所からの出発で百人余りの大勢でした。私たちは朝8時県庁前に集合して世羅温泉の大型バスに乗りました。

 木で熟した梨はそれはそれはみずみずしくて甘くておいしくて。でも、いくら食べ放題でも、二個が限度でした。

Dscn2510_1280x960 Dscn2514_1280x960 そのあとは、すぐに世羅温泉でお昼ご飯。大広間ギューギューです。食事はおおごちそうなのですが、何しろ梨がまだお腹にあって・・・。もったいないことです。


Dscn2511_1280x960Dscn2522_1280x960お吸い物にも茶碗蒸しにも、マツタケが入っていい香りです。

Dscn2512_1280x960 Dscn2518_1280x960その上、韓国のおかずなどがどっさり出されました。キムチがとってもおいしくて。お昼ご飯の間には、廿日市の保存会の人たちのひっょとこおどりや田中りょう子歌謡ショーなどが行われて楽しいことです。


Dscn2531_1280x960 ごはんがすむと急いでお風呂へ。ここの温泉は、ゆったりしています。梨狩りでの汗を流します。上がるともう演芸場は開演の準備ができていました。指定席はすべて売り切れ。超満員です。

 この項、まだ続きます。


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「物をつくる」ということ。

Dscn2498_1280x960 広島そごうの「私の針仕事展」。行ってきました。2010年の展示で私の友人の水澄美恵子さんの人形が特別展示されてから、毎回行っています。中は撮影禁止なので、外の写真です。外には、手作りのお店が一杯。沢山の人があれこれ買い求めています。これだけ手作りする人たちが多いということなのでしょうね。

 今回もすごかったですねえ。よくもまあ、これだけコツコツと。大変な時間をかけて一つのことを作り上げるというすごさに圧倒されました。

 忙しいばかりの雑な生活をしていると、ものづくりが恋しくなります。手作業は、頭の中にいろいろと気になることを巡らせながらも、没頭することでいつの間にか、ふんわりと癒されています。幼いころ。母がいつも手作りの服を着せてくれていました。それは、私たち姉妹のためだけでなく、母の楽しみでもあったのだなあと、今になってわかります。

 針仕事展の前後から何度も手芸店に行って、糸を買い集めました。今から取り掛かります。あはは、ばばばかで、孫用です。どれを編もうかとあれこれ考える時、初孫が女の子で本当にうれしいと思いました。マカロンやケーキやキャンデーがプリントされているハギレも買いました。これは、ワンピースかな?

 広島ブログでも、ハンドメイドの方たちのブログが毎日楽しみです。

 紙風船での遊布戀さんの展示会、今日からですね。何とか行きたいと思っていたのですが、今日はバスで一日出かけます。どうしても無理なので、昨日、展示の準備をしていらっしゃるところにお邪魔してしまいました。ご迷惑と思いながらも、我慢できなくって。素晴らしい!!これだけの物を作られた遊布戀さんは心から尊敬します。遊布戀さんのブログです。今日は日曜日だから、多くの人で大変でしょうね。遊布戀さま、お疲れが出ませんように・・・。


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「性教育バッシング」

 思春期学会の抄録集から。ワークショップ「学校性教育を応援しよう」から。千葉県助産師会 川口助産所 川口眞理子院長「性教育実践の中で感じる壁~学習指導要領のハードルは本当に高いのか~」。

 助産師に外部講師として性教育の依頼がなされることが多くなっています。その抄録の一部を再掲させていただきます。

学校からのNGは「学習指導要領」のせいなのか

 「過激な性教育」「行き過ぎた性教育」と性教育バッシングが起こり始めると「出産は感動的に話していいが性交について話すことはダメ」「コンドームという言葉は使わないで」「人工妊娠中絶は命を奪う行為として話して」「緊急避妊は安易に性交してしまう可能性があるから話さないで」など内容の修正が図られたこともたびたびだった。「学習指導要領」は一つの壁を作っていたことは事実であるが、10代の性行動に関する無理解もあったように思う。

 若年者の健康被害が懸念され、養護教諭からは、「性行動開始に伴うリスクやその回避について、知識を与えたい」「せっかく専門家の外部講師が来るのだからこの際学習指導要領という壁を乗り越えた性教育を子どもたちに聞かせたい」という思いが膨らんでいくのは当然と言える。助産師の中にも「学校の望むままに、このような麗しい話でいいのだろうか?たった50分の授業でいのちが大切だけでは、中絶を減らすことも性感染症の予防にもつなげない」という医療の専門職としてのジレンマも感じていた。学校側との打ち合わせで、こちらの思いを理解していただける時もあれば、結局講師の変更や講演中止という残念な結果に終わった時もあった。

 以上引用終わります。私は、これまでも必至で性教育バッシングについて訴えてきましたが、これは全国的なものであることがわかって戴けるかと思います。

 「コンドームは教えない」「命の誕生はこんなに感動的」「中絶は殺人」と教えれば、避妊もなく行動し、妊娠し、「赤ちゃんを殺すのはいや」と中絶できない子が増えるばかりです。

 この度も、ほかの県のドクターから「内容についてのキビしい注文が入った」との悩みを打ち明けられました。

 社会では、子どもたちに対しての性情報が反乱しています。それらの情報には、避妊だの、妊娠だの、性感染症だのというものは皆無と言っていいでしょう。それらの情報にどっぷりつかっている若者たちに、真正面から伝えるべきだと、声を上げ続けているのですが・・・。

 これまでも出していますが、もう一度。14才以下の中絶も、出産も増えているデータを示しますね。14才以下です!!

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少女の拉致について。具体的な訓練を。

 背筋が寒くなるような、怖い事件が起こりました。タクシーの運転手さんの機転で少女は助かりましたが。また、少女が大きな声をだしたのが良かった!!これからも、いつどこで誰が事件の被害者になるかわからないような社会です。

 テレビでは、盛んに「いかのおすし」をやっていました。警視庁防犯標語です。


Rscn2497 知らない人にはついていかない。車にはらない。おきなこえで叫ぶ。ぐに逃げる。らせる。

 でも、これだけを教えてもダメです。もっと具体的に。練習も含めて。今回は塾でしたが、学校帰りのまだ明るいうちに被害に会う少女もとても多いのです。毎日の通学を、一人にさせないというのは、無理です。

Photo まず、知らない人について行かない。というのは、この事件でも明らかです。広島県の恥ですが。この事件の検証については、ここから三日間にわたって書いています。加害者は学校の担任の先生でした。それから、つい先日には、廿日市市で「子ども見守り隊」の男性が自宅に少女を連れ込んでいたずらをしてつかまりました。今回は「知らない」人でしたが、すべての加害者が「知らない人」ではないのです。


 性教育が盛んなころ、性被害の防止にも私たちは力を入れていました。度々このブログでも話しているCAPの模擬授業も含めて。

 今回のように、ナイフで脅された場合も含めて「すぐに逃げる」というのが、それが訓練なのですね。CAPでは、相手が腕を伸ばしたその範囲、それ以上近づかないこと。道を聞かれようが何しようが、近づかない。向こうが一歩近づいたら、一歩下がる。そうして距離を保つこと。それだけの距離があると、何とか捕まえられなくってすみます。

 もし、口をふさがれた時には、相手の小指を持って外すこと。掌全体だと力は強いのですが、小指だけを後ろに引っ張ると、痛くて、手が離れます。瞬時の隙を見て逃げる、その訓練です。

 さらに、首を絞められた時の外し方も。

 もっとあります。声の出し方の訓練。いざとなったら、恐怖でなかなか声が出せません。その出し方をみんなでするのです。大きな声を出す練習をするのです。

 「いかのおすし」と一方的に伝えるだけではだめなのです。教室全体でそんな訓練をするというのも、大切な性教育なのです。また、そんな教育が復活してほしいと切に望みます。

 あんなぶっさいくな辞め方をした総理大臣が、また今回立候補すると。この彼が、性教育も含めて、教育界をぐちゃぐちゃにしたことを忘れません。彼の時代に山谷えりこや八木秀次氏などの意見で性教育をぶっつぶし、文科省を指揮し、「新しい歴史教科書をつくる会」(その後いろいろ内部紛争があったりしていますが)の活躍をさせたりしました。

 彼が総理になると、またあんな時代が帰って来るだろうとぞっとします。それも、橋本氏と手を組むとか。大阪維新の会の市会議員たちが「発達障害の子どもたちは親の愛情不足」などという記述のある、ひどい教育条例案を出そうとした件。その黒幕が高橋史郎氏だったと。またこんな名前が出てきました。高橋史郎氏がどれだけひどく性教育を歪曲したか、またこんな時代が戻ってくるのかと。もう、絶望的になります。

 民主党批判のどさくさで、こんな自民党の総理が出てきては、本当に困ります。まだ、性教育界がどんなことになっているのか、思春期学会からの報告をぼつぼつしますね。


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「福島の女性たち」の放送のお知らせです。

Dscn2039_1280x960 今年8月7日。「8月6日ヒロシマ平和の夕べ」を終え、診療も終えて、その夜、福島の女性たちとお話ししました。ここにその時のブログがあります。それは、NHKヒロシマが取材をされていました。その放送が、明日9月7日金曜日にあります。19時30分から25分間。再放送は9月8日(土)10時05分から10時30分までです。

 今年の春、福島から母親と子供たちがヒロシマに来られたことがあります。彼女たちと一緒に「神田山荘」に泊まり、宮島に行ったとき、その時のブログはここから三日間にわたって書いています。その時の女性たちの中に、若い女性、ピーチハートのメンバーが一人いて、私と話をしました。その彼女の話を聞いて、今度はたくさんのメンバーがこられたのです。


 「取材協力のお願い」に書かれていることを転記します。

『【趣旨】
 警戒区域の見直しや一部住民の帰還、屋外での運動会やプール授業の再開。原発事故から1年以上がたち、少しずつ"ふつうの生活"を取り戻し始めたように見える福島。そんな福島から、この夏休み、幼い子どもをもつ母親や若い女性たち、さらに子どもたちと、のべ100人以上が被爆地・ヒロシマにやってくる。

 今も福島から広島に来る人たちの数は減らないどころか増え続けている。なぜ、広島に来る人が途絶えないのか。福島で暮らす人たちは、いま何をおもっているのか。原発事故2年目の夏休み、福島の人たちと向き合うヒロシマの現場を見つめ、その本音を受け止める。』

 私が話したことだけでなく、福島から来た女性たち、子どもたちの全体の取材、放送ですから、私がどれだけ出るのか分かりませんし、番組がどんな姿勢になっているのかもわかりません。私は、ただの素材であって、番組をつくるのは、あくまでもNHKの記者さんです。

 それでも、今、福島の女性たちが何を悩んでいるのか、原発の事故は、人々にどんな被害をあたえているのか、見ることができると思います。

 私が話をしたピーチハートの女性たちはとてもよく勉強していました。その上で、自らの生き方を模索しています。それらをぜひ見ていただきたいので、ご案内しますね。

 番組を作る記者さんは、春にもずっと取材をした若い女性です。他のすべてのマスコミが全く取り上げない中で、彼女の熱意は評価していいと思います。

 そうそう、放送は、岡山を除く中国地方4県、「フェイス」です。

 私は、今日は年一回のドック入りです。もう、メタボと言われるのはわかっているのですが・・・。今回は、このドックを目指してダイエットなんてしてないし、昨日何気なく血圧を測ったら、高いのでびっくり。もともと低血圧だったのが、こんなに高くなってどうしよう、というほどでした。今回のドックでは、メタボの指導を受けなければならなくなるでしょうね。ゆううつだけど、行ってきます。


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ナナちゃんからのリュックサック。

 思春期学会の教育講演について、もう少しお伝えしたいことがあります。が、今日はちょっと寄り道です。

Dscn2491_1280x960 思春期学会の帰り、せっかくここまで来たのだからと、息子の家に寄りました。何しろ、初孫に会いたくて会いたくて。花香は一段とふっくらしていました。

枕元にあるのは、⑦パパのナナちゃんから戴いたリュックです。以前戴いていたのを、やっと持って行くことができました。 かわいい!!リュックは、LisuLisuの物。ナナちゃんが、わざわざ注文してくださったのですね。まだ学生さんなのに。きっと、アルバイト代から捻出してくださったのだと思います。


Dscn2466_1280x960Dscn2465_1280x960 ほんとうにかわいくて、みんな歓声をあげました。リュックの肩ひもはずっと伸びるように作られていて、ママがしょって見ました。歩けるようになったら、これにね、紙おむつを入れて背負ってもらうのよ。もうちょっと大きくなったら、自分の好きなおもちゃやおやつを入れて外出ね。みんなでわいわいと大はしゃぎです。ナナちゃん、本当にありがとうございました。ずっと大人になるまで大切にするだろうと思います。お礼を言うのが遅くなってすみませんでした。


20120902163144 一週間後はお宮参りだそう。その衣装を着せてみました。これは、ママの妹さんの二人の男の子のリユースだと。とてもきれいです。他にも、素敵なお洋服や抱っこバンドなど、妹さんから沢山戴いていて、見せていただきました。良かったねえ。後から産むのもいいことがたくさんあるのねと思いました。写真は一緒に行った娘が携帯で撮ってくれました。

 これから冬に向かって、さあ、そろそろ私の出番かしら。赤ちゃんの編み物。うずうずしています。

 またまたバババカですみませんでした。でも、もうこれからは当分会えません。次に会う時には、きっともう首も座っているだろうし。もしかすると人見知りをして、泣かれるかもね・・・。



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「自傷行為」

 思春期学会では、「思春期の危機に迫る」のメインテーマの中、8つの特別講演や教育講演が行われました。教育講演は「不登校と引きこもり」「自傷行為」「性同一性障害」「生虐待」の四つです。

 その中の私の診療の現場でもよく出会う「自傷行為」ついて。社会的に誤解されていることをずばり話されました。一生懸命メモを取ったのですが、それよりも抄録にまとめられていますので、少しだけ引用します。演者は「国立精神・神経医療 研究センター 精神保健研究所自殺予防総合対策センター 松本俊彦先生」です。本来なら、抄録全部を再掲させていただきたいところなのですが、少し要約しているところもあります。

『リストカットなどの自傷行為は、通常、激しい怒りや不安、緊張、気分の落ち込みといったつらい感情を緩和するために行われる。典型的な自傷行為は、一人きりの状況で行われ、周囲のだれにも告白されない。しばしば誤解しているような「人の気を引くためのアピール行動」とは本質的に異なり、むしろ孤独な対処方法として理解すべきである。

 例えば、侮辱されたり無視されたりすることらよる苦痛にたいしては、加害者が圧倒的に強い場合、直接加害者に対して改善を求めることはかえって事態が悪化する可能性がある。そのような時に自傷することによって速やかに「こころの痛み」を鎮痛することができるのである。

 しかしその一方で、自傷行為には二つほどの深刻な問題点がある。一つは、結局のところそれは一時しのぎに過ぎず、長期間にはかえって事態が複雑化・深刻化させることが少なくないということである。もう一つは、自傷行為は繰り返されるうちに麻薬と同じく耐性を獲得し、エスカレートするという点である。そしてこの耐性獲得の結果、当初と同じ程度の「鎮痛効果」を得るために、自傷行為の頻度や強度を高めざるを得なくなる。最終的には「切ってもつらいが、切らなきゃなおつらい」という事態に至ると、「消えたい」「死にたい」という考えを抱く若者も少なくない。

 要するに、自傷行為は「生き延びるために」繰り返されながら、逆説的に死を手繰り寄せてしまうという意味で、アデイクションと自殺行動との中間点に位置する行動といえる。』

 以上引用終わりです。自傷行為は、体の痛みによって心の痛みを緩和するものなのですね。

 先日は、リストカット、それもかなり深く複雑な切り方をした少女が運ばれた病院で、受付の女性と当直医が「リストカットかあ」とけらけらと笑って、少女がひどく傷ついたということもありました。その時に泣いて抗議する少女に「笑っちゃいけないんですか、笑っっちゃいけないんですか」と何度も笑いながらドクターが言ったと、少女は私に訴えました。私は、ただ、彼女の顔を見ながら、傷をなでることしかできませんでしたが・・・。

 その意味で、傷ついたり、さびしかったりすることから、異性を求めて束の間の安息を得、さらに自分が傷ついていくという、若者の性行動にも似ているところがあります。

 狂言自殺だ、アピールだ、人騒がせな、などとの誤解が少しでも解けますように。心の痛みを一緒に見つめてあげなければ、と思います。

 
Dscn2493_1280x960 泊まったホテルで売っていました。旬は二週間しかない、千曲川のほとりの樹で完熟させた「輝輝桃」というのだそうです。大きくて、一個400グラムもあります。箱でクリニックに送ってもらってスタッフのお土産にしました。日曜日に頼んで、もう月曜日のお昼に着きました。私は、私用に一個持って帰るのに、自転車がはねた時に紙袋が破れて桃が道路をコロコロと転がりました。おかしいやら、がっかりするやら・・・。これから食べます。


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「ザ プリンス軽井沢」

 ザプリンス軽井沢は、ウェストからずっと奥、緑深い所をカートに乗って連れて行ってもらいました。ロビーには暖炉がありました。冬はここで火がたかれるのでしょうね。チェックインはそこの前の椅子にお座り下さい、と言われ、そして何かお飲物をと言われました。暖かいおしぼりと共に、冷たいリンゴジュースが運ばれてきました。そして、そこに社員の方が来て、チェックインの手続きをします。

Dscn2411_1280x960Dscn2418_1280x960 部屋からは、緑が窓一面、緑の向こうには浅間山が見えます。私の部屋の前はゴルフ場でした。本当は木が一杯植わっている部屋の方がいいのですが、贅沢は言えません。


Dscn2422_1280x960Dscn2425_1280x960 あれえ、雨の中、ゴルフをしている人がいます。池には鴨(?)が泳いでいます。


Dscn2446_1280x960Dscn2438_1280x960 朝ごはんはこんなレストランで。三面全部ガラスで緑が一杯です。


Dscn2441_1280x960Dscn2442_1280x960 選べるのはコーヒーか紅茶だけ。後は、自信を持って作っています、というようなのが次々と運ばれてきました。まず、冷たいプレートでございます、と。以下、戴いて帰ったメニューから。食事の前に飲むヨーグルト、季節のフルーツ、軽井沢で採れたフレッシュサラダと野菜ディップ、信州フルーツジュース(リンゴ) 次に「暖かいプレート」。信州ポーク厚切りロースハム、グリーンアスパラガスのチーズ焼き、信州産鶏卵のスクランブルエッグ スモークサーモン添え、ホテルオリジナル ブリオッシュと共に、採れたて野菜をたっぷり食べるスープ。


Dscn2444_1280x960 ホテルメイド、クロワッサンと米粉ロール、(パンはすべて朝いちばんでお焼きしております) ホテル特製ジャム、ショコラソース、バターでご自由にお楽しみください。コーヒー、または紅茶。

 野菜が本当に甘くっておいしくって。ああそうか、という物もたくさんありました。スープはすべて同じような大きさの輪切りで、これの彩がとてもきれい。煮過ぎず、それぞれの野菜の味が生きています。リンゴのジャムは、小さなさいの目のリンゴの形がそのまま残っていました。

 同じようなメニューのバイキングに飽き飽きしている身に、これだけていねいな朝食をいただけたのは、感激でした。メニューの最後には、「~幸運な一日でありますように~」と印刷してありました。 

 雨の中、ホテルのあちこち、お部屋の机の上にも、手作りのテルテル坊主がおいてありました。チェックアウトの時には、一日中ホテルにこもっておきたいような、後ろ髪をひかれるような思いでした。


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軽井沢です。

 軽井沢にいます。こちらは、ずっと雨です。とっても涼しくて。昨夜は冷房は切ってお布団をかけて寝ましたが、それでも寒くて目が覚めました。

 まあ、軽井沢プリンスは、ものすごい所です。16万坪ですって。広大な敷地に大きなホテルが三つと大小さまざまなコテージが800戸。昨日は、そのコテージが満室だと。敷地内を巡回バスやカートが走り回っています。

 私は、のんびりしていて学会を通してのホテルを取り損ねて・・・。東横インだとか、あらゆる軽井沢のホテルを探したのですが、すべて満室で。結局軽井沢のプリンスホテルに直訴して一番奥にある「ザ・プリンス軽井沢」に部屋を確保してもらいました。高価だけど、それだけのことはある素敵なホテルです。全体が緑深くて、こんなとこにのんびりしていれば、すっかり癒されるだろうと思いますが。学会がなければ・・ね。

 学会は、一番大きな「ウェスト」であります。行くとすぐにランチョンセミナー。二つあるうちの私は「子宮頸がんと予防ワクチン」に行きました。日本とイギリス、オーストラリアの比較などがあって勉強になりました。

 夕方からは、私もメンバーの一人である「避妊教育ネットワーク」みんなが集合してOC(経口避妊薬)のイブニングセミナーです。お弁当を食べながら。

Dscn2429_1280x960Dscn2427_1280x960お弁当は「峠の釜めし」。いつか食べたいと思っていたので、大喜びで戴きました。


Dscn2406_1280x960 会場の前の廊下には、書籍販売や色とりどりのコンドームショップが開かれています。サンプルもしっかりもらいました。

 そして、イブニングセミナーの後夜8時からは、いよいよ私の本格的出番「コテージディスカッション」です。たくさんあるコテージのうちの大きい10棟にいろいろなテーマが設定されています。私は、「さらば悲しみ性」というタイトルでのディスカッションの担当です。群馬思春期研究会や埼玉の「彩の国思春期研究会」の方たちのお世話でセットされました。参加者は、ホテルウェストから、カートで運んでいただきました。


Dscn2434_1280x960Dscn2435_1280x960 コテージは真ん中に広い居間があり、その周りにツインの部屋が四つ配置されています。それぞれの部屋にバスもトイレもついていて、完全に独立したホテルの部屋になっています。なんとも素敵なコテージです。


Dscn2436_1280x960ギューギューづめの、でもおいしいブドウやお菓子やビールなどの差し入れがあって、和やかな雰囲気の中で会をすることができました。私の会には、阪大の山本ベバリーさんや、富山の種部さんや、東京高円寺の塚田さんなども参加されて、緊張しましたけど。種部さんなんて、私の話は何回も聞いているのに・・・。これまで話したことのない新しい材料を用意してきてよかったです。
 
 すべてがすんだ時に、北村邦夫氏が、信州のワインを持って現れました。みんな帰る時だったので遅いよね。で、結局ワインにはありつけませんでした。

 すべてすんでホテルに帰ると、もう足がだるくてだるくて。広い会場を行ったり来たり、ずいぶん歩きましたもの。寝ようにも寝られません。マッサージはもう一杯で頼むことができませんでしたし。お風呂で自分で足をもんだり、枕を重ねてそこに足を載せたり、モンモンとしました。

 私が泊まったホテルのすばらしさ、朝ご飯もとっても素敵でした。それらはまたご報告します。もう学会に行かなくては。


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東京で、泣きそうでした。

Dscn2400_1280x960 東京で、昨夜は泣きそうでした。

 今日から軽井沢のプリンスホテルで思春期学会です。昨夜のうちに軽井沢まで行くのは無理なので。昨夜は品川に泊まって今朝、品川から電車で東京駅に行って、長野新幹線で軽井沢へと計画していました。

 いつも東京では赤坂に泊まっているのですが、少し前に品川のグランドプリンスホテル新高輪に泊まりました。以前もこのあたりのプリンスホテルには何回か泊まったことがあるし、電車が便利なので、プリンスホテルと決めて、JTBで手配してもらっていました。でも、新高輪では、かなりの坂を上らなければならないので、できるだけ近い所をと思って・・・。

 JTBの書類を見ると、品川駅から徒歩2分となっていました。

 パソコンやプロジェクターや印刷した配布資料などが入った思い荷物をガラガラと引きながら、羽田でしこたま歩いて京急へ。それで品川まで来たのですが、まずそこから外に出るのに、ウロウロ。いつもはJRの乗り継ぎなので。京急から直接出るのがとこなのか・・・。階段はとても無理なので、エスカレーターは? ウロウロ探して、信じられないほど細いエスカレターで上がったり下りたり。でも、どうしても最終的に外に出るところの階段のエスカレーターはなかったのです。もうそこでしんどくて泣きそうでした。

 やっとの思いで外に出て、品川プリンスホテルを見つけ、そこに向かって歩いたのですが…。

 どこからそこへの道に入るのかが分からなくって。結局、結果的に、グランドプリンスへのだらだら坂を上っていました。違う、ここではない、横に向かって歩いていくと、ビルの上の方に品川プリンスホテルの字を見つけて、そこに向かって歩くのですが・・・。ここかと思ったら、そこは水族館だし。違う、ここかな?とまた歩くと、今度は映画館だし・・・。きっとホテルと同じ建物だと思うのですが。ホテルへの入り口がわかりません。

 ガラガラと荷物を引っぱって坂を歩くのがしんどくて。

 人に聞きながらやっとの思いでホテルの入り口にたどりついたのですが。暑くて汗まみれだし、疲れ果ててフロントに行ったら、そこはメインタワーだと。私が予約していたのは、イーストタワーだと。

 「イーストタワーなの?」とつぶやいたら、本当に涙が出てきました。「どこから入るのか分からなくって。グランドの方まで行って、やっとたどりついたのにと。」顔を伏せたら、そしたら、フロントの若い男性が、

「予約はイーストですが、こちらのお部屋を手配いたしましょう」と言ってくれました。さらに、「上の方のいいお部屋をご用意いたします」と言ってくれたのです。

 本当にありがたくって。感謝しました。よほどあわれに見えたのでしょう。

 やっと部屋に入ったら、もう12時近く。10時に羽田について、いったいもう、どれだけ歩いたのでしょう。晩御飯もまだだし。電話でフロントに尋ねたら、イーストタワーに一か所まだ食事ができるところがあるとのことでした。急いでそこに行って、マグロどんぶりを頼みました。そしたら、それはしょうゆではなく、コチジャンがたっぷり、激辛のニンニク味のどんぶりだったのです。いえ、私は韓国料理は嫌いではありませんが。しょうゆ味の想像をしていたし、疲れた体に激辛はつらくて。それに今日はニンニクの匂いは困るのです。半分だけ戴きました。

 もう、本当にぐったりの東京でした。やれやれ。きっと今日は東京駅や軽井沢で、うろうろと泣きそうになるのではないかと恐れています。東京の人は良く歩く、私も見習わなければと思ったのですが。田舎者にとって、よく知らない都会を一人で行くのは、しんどいことです。荷物がなくって、時間がたっぷりあればそうでもないのでしょうね。それに、もう少し若ければ・・・。


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