福島の女性たちと。
昨日の「平和の夕べ」関連企画、「被爆電車・平和学習」も電車ちょうど一杯の人が来て下さって無事終了しました。被爆電車は、おそらく今年限りになるだろう広電に言われています。平和の夕べを始めた時から行って来たこの企画も、やりきることができました。皆様に感謝いたします。
私は、診療後福島の女性たち「ピーチハート」のみなさんとのお話しに行きました。 ここにピーチハートのホームページがあります。一部をコピーします。
任意団体peach heart(ピーチハート)とは
ふくしまの女子たちが、どんな時でも、どんな場所でも「自分らしく」生きれるように
福島を象徴する桃をシンボルに、福島を想う女の子たちが、繋がる場づくりを目指して立ち上げた団体です。
■「peach heart」は福島県在住・福島県出身(避難中も含む)の若い女性を中心に立ち上がった団体です。
福島を生きる女性たちの生活は3月11日以降一変しました。
目に見えない放射能への恐怖、そして放射能の問題は、
個人により意見・判断の違いがあることから家族や友達、恋人の間ですら
本音で話すことができない現状が今、福島の中にあります。
■一方で、この問題は近い将来、子どもを産み育てていく女性たちにとって、とても身近な問題です。
現在福島を代表とする放射能汚染地域へは、子どもたちや妊婦さんに向けて、
たくさんのあたたかい支援の手が差し伸べられていますが、
残念ながら「これからのお母さんになろう」という若い女性たちへフォローは、
行政・民間を含めても極めて少ない状況です。
■「peach heart」では、ひとりひとりそれぞれの意見や判断が違っても、
それぞれの想いや決断を否定することなく、想い合い、理解し合える、
「本音のいえる場づくり」を目指して活動しています。
学生、社会人などの枠を超えて、同じ境遇にある若い女性たち自らが、
“この福島をどう生きるのか?” “女性として、未来のママとして。
どんな女性になっていくのか?”話し合い、支え合えることを目的としています。
【peach heart 3つの約束ごと】
①自分のココロとカラダを精いっぱい大切にする。
そして、大切な人も大切に出来る人になる。
②福島を想う心を持ち続ける。
③自分らしく、イキイキと輝いて生きる。
私は、こんなタイトルのスライドを作って行きました。スライドと、さまざまな資料や本をお土産に持って行きました。若い福島の彼女たちは、真剣に自分たちの生き方を悩んでいます。自分たちは、これから子どもを産めるのか、産んでもいいのだろうか、産んだらどこで育てればいいのだろうか。
それは、私が学生時代に悩んだのと同じなのです。当時、被爆者青年同盟の女性たちと話しあい、話しあいして出した「私たちは産もう」という結論。被爆者の血を受け継ごう、どんなことがあっても、私たちはその命を全面的に引き受ける、そしてその命と共に生きよう、闘おうということ。その結論に至った時、私たちは本当に解放された思いがしました。そんなことを中心に話しました。
さらに、「産むかどうか」悩む前に、ちゃんと性や体について知識をもっていますか?」ということも。
一通り話した後も、彼女たちの真剣な質問が続きました。私は、どこかの誰かのように、「心配ないから」とは、軽々しくは言えません。何があるかわからない、でも、それは自分で引き受けましょうよと。
もちろん、私が話したことで、厳しい状況に置かれている彼女たちの心がすっきりしただろうとは思いません。ただ、こうして生きて来た先輩もいるよ、ということを知ってもらうことが、一つのヒントになれば、と思います。
さあ、これで私の8.6を中心にした活動は一通り終わりました。いろいろとしんどかったあ・・・。でも、無事終了!!
今日の夜は光のみちがみへ。明日そこで診療をして、それから金、土とクリニックの診療をすると、待ちに待った夏休みです!!今年は韓国へは行きません。そう、トウキョウへ!!なのです。さあ、もうひと踏ん張りです。
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コメント
先生、本当にありがとうございました。
今回の彼女たちの広島訪問の大きな目的は、先生のお話を聞かせてもらうことでした。参加者みんなが感動できて、交流できて、本当に良かったです。
お忙しい中お時間をとっていただいて感謝の気持ちでいっぱいです。コメント欄をお借りしてお礼申し上げます。
投稿: 平木かおる | 2012年8月 9日 (木) 19時14分
ココロとカラダを精いっぱい大切にする。素晴らしいですね。
投稿: 人脈★吉田けい | 2012年8月24日 (金) 02時25分