合掌・・・。
先日亡くなった方のご家族がいらっしゃいました。32歳。あまりに若すぎる死で、ただただ「何もできなくてすみませんでした。」と頭を下げるしかありませんでした。
30才で初めて検診に来られた時には、もう進行がんで肺にまで転移していました。それでも、何とか頑張って治療を受け、二年間を精一杯生きました。
お母様に亡くなったお顔の写真などを見せていただき、最後のお話しも聞きました。眠っているような美しいお顔。動物が好きだった彼女が、朦朧とする中で、「猫がいる。」と言ったのだと。どんな色?と聞くと、「クロ」と。彼女がかわいがっていたお母様の実家の猫だそうです。「そう、会いにきたんだね。」というと、「あらあ、子猫がいるよ。四匹。ほら、そこに。」と言ったのだと。後でわかったのですが、ちょうどその時間に実家の猫が四匹の子を産んでいたのだそうです。偶然とは言えない、そんなことがあるのですねえ。
カラオケで歌うのが好きだった彼女にお母様が「歌ったら?」というと、次の日、「それがね、どうしても歌が思いだせのんよ。一つだけしか。おさるのかごやだホイサッサだけなんよ。」と言って、お母様を大笑いさせたと。
愉快な子が、最後まで笑わせてくれましたと。お母様は涙で語って下さいました。もう、こんな病に取りつかれた彼女の運命としか言えないのですが。それにしても可哀そうなことでした・・・。医療の無力を感じます。合掌・・・。
私は、これから急になのですが、東京に行って来ます。日帰りの予定です。先日聞いていたANAのシニア割引を利用してみます。片道、12000円なんですって。上手く行ったら、ご報告しますね。
先日の福井での性教育指導セミナー、お世話になった福井愛育病院の副院長、鈴木秀文先生は、エレキギターの名手。ライブも定期的にしていて、二次会に行ったお店のマスターは、鈴木先生はギタリスト。アルバイトで医者をやってるんだなんて笑わせていました。それは、素晴らしい演奏を披露して戴きました。ビックリ!その上、先生が広島大学出身の後輩だと知って、もっとびっくりしました。
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