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性教協全国夏期セミナー・山口大会について。

 私がここのところ必死で準備しているのは、性教協全国夏期セミナー、山口大会です。8月4.5.6日の三日間にわたって行われます。

 私は5日の午後のあなたにフィットプログラムの一つです。

夏期セミナー全体についてのご案内はここに載せてあります。ぜひのぞいてみて下さい。このページを見ただけで、私は胸が熱くなります。

 性教育のバッシング以来、教育現場では、性教育が困難となっています。それでも、全国でこんなに情熱をもって取り組んでいる人たちがいるということが、私の大きな励ましになっています。

私の今回の発表の中に少しだけ触れていること。そのスライドから。


PhotoPhoto_2 すでにこのブログでも紹介したことなのですが。ここにきて、14歳までの妊娠が増えています。中絶は、全体としても、それから10代も数は減っています。それでも、14歳までの中絶件数は増えているのです。それから、出生数も。14才までの出産は増えているのですね。

 中学校で避妊をおしえてはならない、教えると、指導要領の逸脱となると。先日も中学で講演する前に、学校から私にもしっかり伝えられました。地元の教育委員会からの伝達だと。私はよく承知しています。だから、中学生に私は話しました。

「中学生の君たちには、避妊を具体的におしえてはいけないことになっています。だから伝えられません。でも、数字をあげますね。」と。私のクリニックで10代の受診者が千人になったときのデータです。千人のうち709人に性交の経験がありました。その709人の避妊の方法と、実際何人が妊娠していたかという妊娠率を調べました。そのデータです。

 これを伝えただけでも、避妊がいかに大変なことなのか、その厳しさは伝えられると思います。若者たちが避妊を軽く考えているからです。「外に出せば大丈夫」くらいに思っているからです。避妊を伝えることは、避妊がいかに大切で、かつ大変なことなのかを伝えることなのですね。それなのに、「避妊を教えると、若者がしたがる」なんて、陳腐なことを言う人がいるので。そして、そんなこと言う人の方が政治や文科省を動かすものだから。

 中学生に避妊をおしえてはならないとしたら、たちまち、こんな統計、14歳までの妊娠、中絶数や出産数の増加が出てきました。本当に幼い子たちが、よく知らないままに実際行動を取り、中絶や出産をするような事態になっているのではないでしょうか。

 もう、そろそろわかってほしいと思っているのですが・・・。そんなことも含めて、今回の講座をがんばりたいと思います。

 でも、とっても残念なのが、これです。8月6日の最終日のこの講座を聴くことができません。

10:40~11:50
理論講座2 中塚幹也 (岡山大学保健学研究科教授・GID学会理事長)
(テーマ)
「性同一性障害と社会」
 岡山大学病院ジェンダークリニックや産婦人科「生殖内分泌グループ」に属し、その中心的存在として様々な症例に携わっている。近年注目が集まっている「性同一性障害」各方面との連携を図りながら、多くの患者たちと向き合っている。「性同一性障害」における、国内トップクラスの専門医である。治療行為のみならず、様々な角度から患者を支えている。(病院・医師を探す HP より引用)

私は、毎年8月6日は休診していますが、「平和の夕べ」の日です。午後一時には集合しなければなりません。せめて理論講座1であれば聴いてから飛んで帰ることができますが、これではとても無理です。

 岡山大学には、私のクリニックからもたくさんの人を紹介しています。ホルモン療法、手術をし、そしてもうすでに戸籍の性別の変更もしている人も何人もいます。この講演が聴けないのが、とっても残念で。

 他にも、参加したい講座が一杯。とくに性的虐待や、障がい者の性教育や児童養護施設での性教育の取り組みなどなど・・・。仕事をしながらの参加ではとても無理なのですが・・・。

以上、これからでも、このセミナーに参加してみたいと思われる方があるかもと思ってご案内しました。


「体の相談室」と「著書」の販売があります。
ぜひ、覗いてみてください。

広島ブログ


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