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島根原発について学んだこと。

001 このブログでお話ししている高知大学の岡村教授や伊方原発、島根原発両方の差止訴訟の弁護士さんたちを招いての講演会・シンポジウムが開かれます。主催は広島弁護士会です。

 先日の島根に行っての勉強で、とても心に残ったことがあります。それは、伊方原発だけでなく、島根原発も巨大な活断層があるということが分かっているということです。保安院は中国電力に、「活断層の連動」を検討せよと新たに指示を出しました。島根だけでなく、やはりこの地震大国に原発を作ることがそもそもの危険なことなのですね。

Dscn1680_1280x960Dscn1685_1280x960 一号機と二号機、それにできたばかりの三号機です。三号機は出来上がっていざ動かしてみると、制御棒が動きませんでした。

 島根原発が抱える危険性、福島原発1号機は、欠陥が指摘されているマークⅠ型原発。アメリカのGEによってつくられた原発で、耐震脆弱性が指摘されています。島根原発1号機はGEの原発をまねた国産1号です。

 また、中電は、福島原発の事故を踏まえて、さまざまな事故防止対策を取っています。許可を得て、スライドの写真を撮らせてもらいました。が、部屋が明るいものだから、はっきり写っていません。写真をクリックして大きくしていただければ少し詳しく分かるかと思います。停電に備えて高圧発電車の確保とか、原子炉建物の扉を防水にすることにっての浸水防止対策とか。津波に備えて防波壁を15メートルにかさ上げするとか。これも3号機の前にはできているけれど(3号機の写真に写っています。これがとても津波を防いでくれるような壁には見えないのですが。)1号機、2号機の前にはまだ3年後にできるそうです。

Dscn1668_1280x960それよりも、びっくりしたのが、建屋の中に水素がたまった時、福島ではそれが爆発して建屋が壊れたのですが、水素がたまったときにその建屋に穴をあける機材(コアドリル)をそろえたと言われたことです。写真の左下の方に写っているのですが、水素がたまっているところにこんなドリルで穴をあけて、火花がちったら、それこそ爆発の原因になるのでは、と思うのですが。

 それと、大問題は、2号機でプルサーマル(MOX)が使用されようとしていることです。プルサーマルは、ウランとプルトニウムを混ぜたものを核分裂させて燃料とするものです。ふつうの原発でウランを燃やすとできるプルトニウム。これをさらに燃料としようとするものです。プルサーマル用にできたのではない、これまでの原発のままをプルサーマルに転用することの危険性は、小出先生もその著書の中でおっしゃっています。石油ストーブにガソリンを入れるようなものと。

 これまで原発によって作られた日本のプルトニウムは、45トン。これは、長崎型原爆を4000発作ることができるほどの量です。しかも、プルトニウムの毒性はとても強くて、1グラムで約50万人もの人を肺がんにできるほどの毒性です。プルトニウムの半減期は2万4000年。1000分の1になるまで24万年。人類が遭遇した最強の毒物と言われるこのプルトニウムは、年摂取限度は0.000052ミリグラムに設定されています。

 しかも、中電の方にも質問して答えてもらいました。まだこのMOXの廃棄物の再処理の方法は決まっていないと。使用済みMOX燃料は、500年間冷やさないと地中に埋めることはできません。どんどんと核のごみがたまり続けています。

 島根県は、もし島根原発で事故が起きたときの避難計画を立てています。30キロ圏内の約30万人の住民を広島・岡山・鳥取に避難させる計画です。

 こんなお話しを原発の側の方、反対の方の両方から聞いていて、つくづく考えました。なぜ、こんなに危険なものをあえて作り使いつづけようとするのか。これから先、この日本はどうなるのか、子どもたち、その子たちにどんな社会を残していけるのだろうかと。電気なんて、他の方法で作ることができるのだから。危ないものはもうやめましょうと、なぜ政治の現場で言えないのでしょうか。


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ぜひ、覗いてみてください。

広島ブログ


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コメント

原発の新たな対策は、どれもこれも国民は無知だから、適当でかまわないと思っているようですね。
津波対策の壁も、高潮や台風などの大波と、津波の波はまったく違うと思います、なのに防潮堤にかさ上げだけで防げると。
原発の再開のための関係閣僚会議に、今回の福島原発は災害による事故にもかかわらず、災害のプロである国土交通省が入っていないのはおかしなものです。
各省庁が建設するための建設指針のようなものは、各省庁独自のものがあります。つまり国土交通省が関わると、手抜き安全ができなくなるのでしょう。
水素爆発の危機が生じている、危険な原発建屋に誰が行って作業するのでしょうか?そんな場所での労働は許されるわけがありません。
きっと、中国電力の取締役がやるのでしょうね。
仮に津波から守られて、電源が消失しなくっても原発の危機は存在しています。それは2次冷却水の対策はとられていないように思いますから。

投稿: やんじ | 2012年7月 4日 (水) 16時50分

相変わらずのご活躍に、 ただただ 頭がさがります。


原発、国情勢、、、、、 泣けてきます!

否 涙さえ出てきません。


『国民のため』と政治家(屋)の口からでてくることば、、、! 偽善としか思えない。

国家にも、人にも 頼れない、、、、では????

之って ねじれ者の 感覚でしょうか?

Dr.Luke の HPを覗いてみて、、、、
時間があれば、、、、のことですが。

投稿: MI-HA | 2012年7月 5日 (木) 11時35分

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