全国大会の資料作りです。
昨日は、まったくもう、ブログでは何をしているのか分からないような見苦しい姿をお見せしてしまいました。でも、おかげで仕事はいろいろとはかどりもしました。二人の赤ちゃんが生まれるのに立ち会わせてももらったし・・・。
何より、明後日の講演の準備はできませんでしたが、全国大会の準備がとてもはかどりました。レジュメはもう送ったのですが、当日配布する資料作りです。
性教育の仲間たちのこれまでの実践を送ってもらいました。その中からも配布する資料をお借りしようと思います。
みなさんの実践を読んでいて本当にすごいものだと思いました。
たとえば、小学校での平和教育。近所のお墓を見て回って、そこに書かれている文字。昭和20年8月6日、7日死亡。その年齢。明らかに原爆で亡くなった人たちのお墓です。それを調べて帰る子どもたちの足取りは重かったと。小学校の倉庫に残されていた当時の小学生の作文。それらを読んで、子どもたちは、本当の豊かさとは何なのか、平和があってこその豊かさだと、気づいていきます。
中学校での性教育。エイズ教育では、単なる性感染症としての授業だけでなく、それは人権の問題、性的マイノリティーの人たちへの差別の問題にまで広がっていきます。
また、売買春、従軍慰安婦の問題にまで広がって授業もされていました。
高校の先生の資料の中には、私が行ったエイズ教育のレジュメまで出てきました。私がさっぱり覚えていなかったことの記憶がよみがえりました。ありがたいことです。
高校では、色々な体験をした先輩たちが、先生の要請に応じて、高校生に向かって手紙を書いています。自分のつらかった体験を話し、せめて君たちはこんな思いをしなくても済むようにという呼びかけをしています。自分の恋愛の何がいけなかったのか、その悔しい思いが伝わってきて、思わず私も涙しそうでした。いわゆる「ピア」ですね。
こんな実践をしてきた先生たちに頭が下がります。
私だけではない、仲間たちのこれまでの実践を振り返りながら紹介できる、その講座がきっと充実したものになるという確信を持つことができました。
ただ、これらの実践の多くが、実は、少し前のものなのです。宗教団体や政治的に右派の人たちが政治や文科省を動かしたために、性教育をするのが難しくなってしまいました。こんなすごい人間教育、生きる力をつける教育ができなくなってしまっていることがとても残念なのですね。
その結果、今、すでに報告したように、14歳未満の出産も人工中絶も増えていることを、大人たちは心しなけばと思います。
性教協の全国大会の詳しい要綱などは、またお知らせしますね。沢山の人が、それぞれの実践を持って参加します。私も聞きたい内容ばかりです。多くの方が参加されますように・・・。
みちがみ病院での朝ごはんとお昼ごはんです。お産をした方用ですので、私は、全部は食べません。でも、ごちそう・・・。
「体の相談室」と「著書」の販売があります。
ぜひ、覗いてみてください。
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コメント
先生 こんにちは!いつも拝見しております。
私なんぞがおこがましいのですが、気になりましたので^^;
記事中の、
誤 昭和45年8月6日、7日死亡。
正 昭和20年(1945年)8月6日、7日死亡。
投稿: toron | 2012年7月 6日 (金) 09時31分
toronさま
ありがとうございました。すぐに直しました。ご指摘していただかなければ、間違ったまま載せ続けていたとこでした。感謝しています。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2012年7月12日 (木) 09時55分