性教育指導セミナー、県民公開講座。
福井にいます。
今日は、第35回日本産婦人科医会性教育指導セミナー全国大会が開かれます。その関連行事「県民公開講座」が昨日あり、それに出演しました。
テーマは「福井県はどうなっているの?…若者の性をみんなで考えよう!」。第一部は、「産婦人科医からみた福井県の若者の性」。福井愛育病院副院長の鈴木秀文先生の講演と「福井県におけるHIV(エイズ)の現状と課題」で、福井大学医学部感染症・膠原病内科教授の講演。そして、第二部が私たちの出番でした。
避妊教育ネットワークメンバー有志によるロールプレイング「避妊しないなんて、女性に対する暴力だ!」~連鎖する暴力~。それを受けての北村邦夫氏による講演「避妊教育は児童虐待を防止する」の二部立てで行いました。
これは練習風景です。何しろ、昨日の12時半に集合して、初めて台本の読み合わせをし、その三時間後に本番という、まことに無茶なことではあります。私は割烹着姿のお母さん役です。
怒鳴ってばかりの夫。妻は産んでも産んでも女の子ばかり。今度こそ、男を産め!といわれながら。女の子四人と両親の家庭のお話しです。強ーいお父さん、「早く婿を取れ」というのに、長女は反発して「私は弁護士になって暴力で苦しむ女性を救う」と家を出ていきます。次女はお父さんに反発するように、優しい、でも本当は情けない男と結婚します。三女は、怒鳴られるばかりの中で大きな声で体が震えるようになってしまい「心の病」になって引きこもっています。四女はそんな強ーいお父さんが大好き。
でも、その四女が高校生で彼に迫られ、結局妊娠してしまいます。(彼に外に出すから大丈夫と言われて)もともと生理不順の彼女が妊娠と診断された時にはもう五か月。でも、その胎児が「男の子」と聞いて、産むと結論を出します。
彼女は高校を自主退学。彼は高校を卒業。そして結婚。しかし、泣いてばかりの赤ちゃん、夫は「子育ては女の仕事」と全く育児に参加しません。で、ついに彼女は泣き止まない赤ちゃんを強く揺さぶって・・・。救急車で運ばれた時には助かっても重い脳障害・・・というドラマです。
脚本も演じるのも、みんな産婦人科医です。最後のナレーションががとてもよかったので転載しますね。
「ここにはいろいろな形の暴力が潜んでいます。でもそれぞれの立場で考えると、暴力だとは感じていないかもしれません。いいえ、むしろ「愛」だと思っていることすらあるのです。そして暴力は周囲に、世代を超えて連鎖していく危険性があります。あなたの周りに、見えない暴力はありませんか?暴力だと気づいても、それをはねのける心の力がありますか?」
この県民公開講座の前には、仁愛女子高等学校マーチングバンドによるアトラクションがありました。かわいく、力強く。若い力はやっぱり素敵でした。
昨夜は懇親会、二次会と、深夜までみんなと一緒でした。まだまだお話ししたいことがあります。今日はセミナーの本番。いろいろなメニューがあります。またご報告しますね。
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