ワクチンフォーラム
昨日は、「第一回ワクチンフォーラム 未来ある子どもたちに、今できること~我が国における予防接種のあり方~」に参加しました。
10時から3時まで途中30分の食事時間を除いて、びっしりの講義でした。全国から800人の小児科、内科、産婦人科のドクターが参加しました。
産婦人科では筑波大学の吉川裕之教授のお話しがありましたが、ほとんどは小児科のドクターのお話しでした。日頃小児科のドクターのお話しを聞く機会はあまりないので、今回のお話しはとても新鮮で勉強になりました。
特に、ロタウィルスはとても怖いことがよく分かりました。早く適切に対処しなければ赤ちゃんはあっという間に亡くなってしまうと。このロタウィルスのワクチンは生後2か月から始めます。
そのほかのワクチンも例えばインフルエンザ菌b型(ヒブ)、肺炎球菌、B型肝炎、三種混合、BCG、ポリオなども含めて、今赤ちゃんの予防接種は生後半年間で16~17回もあるのですね。
「赤ちゃんの予防接種スケジュールはとても忙しい」。そのスケジュールをこなすためには赤ちゃんを「生後二か月からワクチンデビューさせよう」ということが必要になります。
ワクチンの有害事象についてのお話しもありましたが、そこは医学的に見ていくことが必要だということもよく分かりました。
一つのことの方針が出るまでには、その陰には大変多くの研究者たちの努力があるということを、研修を受けるといつも感じます。それらの成果を私たちにまで広げるために研修会があるのですね。この前の岡井先生のお話の時にも感じたのですが、これらに取り組んでいる方たちには頭が下がります。
ところで、途中スペシャルゲストとしてこの方が出てきました。司会の方が浮き上がるような声で紹介されたのですが、場内はシーン。若い人には圧倒的に知られていて人気もあるそうですが、ドクターばかりの会場では、あまり知っている人はいなかったのでしょう。私もまだ名前も出てきません。相武紗季さん。子どもに写真を見せると、すぐにええっ、この人が来たん?と分かっていましたが。子宮頸がんの予防ワクチンのコマーシャルに出ている人、でもこの人が出るドラマのお話しまであって、ちょっと時間の無駄?と思うこともありました。
子宮頸がんの予防ワクチンの吉川先生のお話、やはり科学者としてきっちりデータに基づいたお話でさすがと思いました。その中で、せっかく今公的助成でワクチンの接種ができるのに、地域によって接種率がとても低いところがあるというお話しもありました。
このワクチンに反対するグループがあるが、それは全く医学に基づかない政治的な動きであろうということでした。このワクチンをうって妊娠をし、出産をしたした人たちのデータも示されました。海外でプロトコールに基づいて行われた研究です。
接種群2257のうち1642の妊娠があり、対照の非接種群2257のうち1671の妊娠があったと。それらの流産率も妊娠経過の以上も胎児の異常もすべて全く差がなかったと。
これらの日本のデータもいま論文の準備中だそうですが、まったく差がないということでした。
これをうてば不妊になるだのというデータを流している人たちが、科学的根拠なしでということがよく分かります。
三時の研修が終わったら、息子夫婦と娘が近くまで来てくれていました。そこで食事です。私はさすがに昼ごはんを食べていましたので、飲み物だけにして、子どもたちが食べているのを横から少しつまんだだけです。
玉ねぎの丸ごととマッシュルームの揚げ物です。どれもこのお店の名物だそうですが、とてもおいしくて。アメリカ料理、ステーキハウスみたいなお店です。
お店の雰囲気も食べ物も、まるでハワイかグアムにいるようでした。食べて話して、束の間の楽しい時間を過ごして、バイバイでした。
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