「中学生への講演」と「第二回ヒロシマ・アキバ塾」
昨日は、午後福山市立常金中学での講演でした。全校生徒71人というこじんまりした学校です。保護者や近隣の学校の先生たちも来て下さいました。生徒さんは、落ち着いています。静かに終わりまでちゃんと話を聞いてくれました。
一年生、ついこの前まで小学生だった生徒たちには、まだよく分からない言葉が出て来るかもしれないけれど、いろんな情報が飛び交っていて、必ず「ああ、このことだったのか」と気づく時が来るでしょう。その情報が正しいのかどうなのかを知るためにも私の話を聞いてね、と話しかけました。早くから知らせることの弊害を言う人もいますが、「ちゃんと知らないための弊害」の方がうんと深刻です。この情報社会です。大人が思っている以上に、子どもたちは情報の渦に巻き込まれています。ウソがいっぱい混ざった渦です。それを見極めるためにもちゃんと知っててほしいという思いで話ました。
話し終わって、二人の男子生徒が自分の言葉で感想を言ってくれ、最後に女子生徒がお礼を言ってくれました。鉛筆で書いたり消したりしての感想を込めたお礼です。その紙を戴いて帰りました。それを転載しますね。
『河野美代子先生 今日は「性と生を考える」というテーマのもとわかりやすいお話しをして下さりありがとうございました。お話の中の、「自分の体を大切にするために自分の気持ちをしっかりと主張し、お互い話し合うことでコミュニケーションがとれ、いい関係ができる」ということが印象にのこりました。今日教えて下さったことを友達や家族、そして自分を大切にすることに生かしていきたいと思います。今日は本当にありがとうございました。』
この講演は福山市の保健予防課の「生と性の講演会」を年間三校で実施するという事業で、それに常金中学が応募して行われたものです。ありがたいことです。みなさまお世話になりました。感謝です。
急いで帰りましたが、帰りは御調の手前から新しい高速道に乗りました。尾道で山陽道に合流します。行きはこんな道路を知らなかったので、古いナビの通りに行ってしまいました。ただ、帰りは高速に乗ると早いけれど、乗るまでを迷ってしまって、ずいぶん遠回りをしてしまいました。
夜は、第二回ヒロシマ・アキバ塾でした。第一回より参加者が減るかな?と心配したのですが、欠席の人以上に新しい方が来て下さって、会場一杯になりました。生まれたばかりの赤ちゃんと小学生のお兄ちゃんを連れた方も来て下さいました。どうしてもこのお話しをお兄ちゃんに聞かせたくて、と。ありがたいことです。秋葉さんは話の前に「今回は原爆や被爆者の写真が沢山出てくるのだけれど、子どもに大丈夫だろうか」と心配なさいましたが、親のフォローがきっちりしている人なので大丈夫ですとお答えしました。
前回のお話し(「タウンNEWS 広島平和大通り」に工場長さんがアップして下さっています。)をより具体的にしたお話しになります。今回は、「原爆」について、被爆者の生き様も含めて、沢山の写真と共にお話しして下さいました。
今、広島大学の学生に講義をされていますが、気をつけなければならないことは、自分の学生時代と同じように今の学生のことを考えてはならないと。私たちにとって日露戦争はずいぶん昔の出来事であるが、第二次世界大戦については、体験した人に直接その話をを聞くことができる出来事である。でも、今の学生にとっては、遠い昔の出来事でなのですね。それ故、とても丁寧に原爆、核兵器とその被害について話をされました。
この講義の全容については、このブログでさとうしゅういちさんが詳しく述べていますが、私は少し視点が異なる部分もありますので、少しだけ明日のブログで述べたいと思います。私自身知っている方だと思っていましたが、知らないことやハッとすることもありましたので。
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