「8.6ヒロシマ-平和の夕べ-」のご案内⑦
「8.6ヒロシマ平和の夕べ」の関連企画です。「被爆電車・平和学習」。毎年この企画は大人気で、いつも満員になります。8月7日の午前11時に広島駅南口噴水前に集合していただき、11:30出発。車内では被爆電車のただ一人の生存者である米沢鐵志さんのお話しを伺います。原爆ドームで下車。そのあとは13:00から平和公園内の平和記念資料館東館地下会議室(2)でさらに米沢さんのお話を聴きます。参加費は乗車料、講演料含めて一人500円です。
被爆電車のご説明です。広島電鉄の650型電車5台は1942年に製造、運行されました。その5台は原爆投下時走っていた場所により全焼、半焼、小破、大破と損害を受けます。それらのうち、宇品付近にあって被害が比較的少なかった電車は被爆直後に市内を走り、傷ついた市民を勇気づけました。また、被爆しながらも、電車を運転した女子生徒の話などが語り継がれています。
その後修理されて復帰した電車も事故にあったり老朽化したりで、現在現役でいるのは二台のみです。しかし、それも日常的に運行されるのではなく、8.6前後のイベント用に、またはラッシュ時にたまに走っているのみとなっています。
昨年私も被爆電車に乗り、米沢さんのお話しを伺いました。その時の写真です。被爆電車の中は木造でとても美しく保たれています。米沢さんが説明して下さいました。
米沢さんは広島に住んでいましたが、疎開しており、ちょうど8月6日のその日、荷物を取りに母親と一緒に広島に帰ってきました。そして駅から電車に乗ります。電車の窓際に行きたかったけれどもギューギューづめで、何しろ定員80人のところを200人もの人が乗ったのだそうです。真ん中あたりに人に埋まるようにして乗っていました。それが命を助けることになったのです。
被爆電車が今の福屋デパートの前を通りかかった時に「ここです。」ここで被爆したと説明されたとき、リアルで身がすくむような思いがしました。電車の窓はすべて割れ、窓際にいた人に刺さり、また窓際の人たちは黒焦げになっていたと。
お母様と直接の被曝はしなくとも、お母様の母乳を飲んだ妹も髪が抜け亡くなりました。米沢さんも髪がすべて抜け、高熱で死線をただよいましたが、命を取り留めました。
詳しくは、米沢さんのお話しを聞いて下さいね。
実は、この被爆電車の企画も来年はできるか否かわかりません。被爆電車が老朽しており、いつまで走らせることができるかわからないからと広電の人に言われました。ぜひ続けたいのですが・・・。子連れの方も多くて、すばらしい平和学習だと思ってきました。被爆者のお話しも年々語って下さる方が少なくなってきて、だからこそ継承が必要となってきているのですが・・・。
今年の被曝電車・平和学習、ぜひ多くの方に参加して頂けますように・・・。
以上、7回にわたって今年の「8.6ヒロシマ平和の夕べ」のご案内をいたしました。当日沢山の方にお会いできますように。私たちも会が無事開催できるように頑張ります。
そうそう、会の後、「おひさしぶり交流会」を行います。飲み、食べ、語り合う、この会にもぜひご参加を・・・。
「体の相談室」と「著書」の販売があります。
ぜひ、覗いてみてください。
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コメント
河野美代子先生、おはようございます。
ひょっとして「中国短編小説」に応募されませんでしたか?
またはお友達で応募された方はいませんか?
投稿: なんでも辛口 | 2012年5月30日 (水) 05時47分
なんでも辛口さま
コメントありがとうございます。
面白い企画ですが。残念ながら、私は応募していません。企画がうまくいきますように。できたら、買いますよ。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2012年5月31日 (木) 08時39分