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まるで遺書のような・・・道上先生の言葉

2012_02180006 「人は、自分の死期を悟るのか」ということについて、ずっと頭から離れないでいます。また、みちがみ病院、前道上院長のことなのですが。みちがみ病院では、毎月「FumFum」という機関紙を出しています。患者さんに自由に持って帰って頂いているとのことなのですが。表紙の素敵な絵も含めて編集もすべて、前院長のご長男、今の常務理事の道上岳史さんが作っています。この色使いなど、すごいものだと思うのですが・・・。

 その2月号は、前院長の追悼の特集がされています。それにかかれていることを読んで、ドキッとしました。

『昨年11月25日の未明、前院長道上文和は志半ばにして、60年余年の生涯を終えました。前日まで変わりなく診療を行い、これからの地域医療、日本中の女性、お母さん、子どもたちのために何ができるか、目を輝かせ夢を語っていました。突然の出来事でした。

 直接的な自覚症状は全く無かったのですが、ここ数年、体力の低下は自覚していたようです。壁に貼られた昨年の目標は「健康」で、直前の11月18日の日記には、「体力が落ちている。65迄が勝負だ。65になったら少しゆっくりすべきである」と書かれています。将来の夢は、「70になったら現場を離れて世界中を飛び回る」ことでした。・・・』

 さらに、その直前10月29日のスタッフへの提案書にかかれています。

『元気で、明るい、前向きなお母さんを育てたい
入っただけで、いやされ、元気になる、そんな病院

妊婦さんが、安心して、喜んでもらえるように
妊婦さんが、ああ、今日来てよかったと、思ってもらえるように

妊婦さんを思う、当院の熱い思い、理念
その理念を抱いて、日々仕事がしたい

私も、思い通りに体が動いていかない・・老齢化
しかし、理念は続く、人は続く      』

 まるで遺書のようなこの「理念は続く、人は続く」というのを読んで、うーんとうなってしまいました。先生は、死を自覚されていたのだろうか、と。全く突然の出来事で、ほぼ即死状態だったとのことですが。それに、私より4歳お若いのですが、体力の低下や老齢化を自覚されていた・・・。それは、やはり過労によるものかも知れません。それとも、何か自覚症状があっても、それを無理に抑え込んで仕事にまい進されていたのでは、とそう考えると、つらいものがあります。

 つい、このページを読んでいると、涙ぐんでしまいます。スタッフの皆さんの多くがこの冊子を持って帰って、先生の写真が載っているページを家に貼っているのだと伺いました。・・・合掌。

 さ、私も気持ちを切り替えて、そして無理をしないように日々を過ごしましょう。


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コメント

先日は3Dでのエコーありがとうございます。
順調に育っているのがわかり、安心致しました。

2人目ですが1人目との間が空いたのもあり、しかも年齢のこともあり不安が多いですが写真みて感動致しました。ありがとうございます。道上先生の病院で出産できる妊婦さんは幸せなお産が出来そうですね。私が選んだ病院は...まあもう今さらですが。不安になった時は河野先生のところに行かせていただきますね
よろしくお願いします。さて、うちの両親も72歳と66歳で仕事はもうしてなくて のんびりしてたのですが、少し前より父の96歳の母を自宅で介護しております。1日に何度ものオムツの交換などでかなり疲労困憊しております。両親が倒れてしまわないかと心配しております。新しく産まれる命と先が見えてきた命を目の当たりにして 私も日々イロイロ考えさされております。

投稿: ラッキー | 2012年2月18日 (土) 11時19分

ラッキーさま
順調でよかったですね。ラッキーさんの場合は、無事に生むことが何よりの課題なのだから。今の病院でしっかり診てもらってください。それにしても、もう少しサービスがよければ、と思いますよね。また、何か不安なことがあればいつでも来てくださいね。コメントありがとうございました。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2012年2月19日 (日) 09時04分

産婦人科医は激務ですよね。そして訴訟も多いようですね。
無事に生まれるのが当たり前に考える人が、多いようですね。
無事に生まれないのを医者のせいにして、自身のこれまでの生活も原因にあるかもしれないのに。
女子プロボクサーの世界フライ級チャンピオンの富樫 直美さんは、助産師さんです。
その職業を選んだ理由に、喜びがあるからだと言われていました。
医院長さんの思いは、喜びや幸せを感じるお母さんを育てる事が、よい子育てにつうじるからなんでしょうね。
やりがいのある仕事っていいですね。
なのに最近の多くの医学生が希望する科は、皮膚科らしいですね。
リスクが少ないからだと。
先生も、無理しないでくださいね。


投稿: やんじ | 2012年2月19日 (日) 17時55分

やんじさま
私は、もう一線を退いているのだから、大丈夫。でも、お産をしていた頃は、本当に激務でした。つらかった・・です。その分、喜びもありましたけれど。今となっては、しんどかった思いしか残っていないのですよ。いつもありがとう。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2012年2月22日 (水) 08時31分

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