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中学生の妊娠①

 年末年始、中学生の妊娠が相次いでいます。それも、みんなみんな生む、生みたいといいます。

 「そだよね、妊娠が分かったたら、生みたいよねえ」と私は言います。「誰でも、生みたい。おろしたいという人はいないんよ。」

「だけどね、生むということは、育てるということ。誰がどうやって育てるの?」と続きます。

「頑張るといっても。どこに住んで、家賃はいくら?電気、ガス、水道、食費がいくらかかるかなんて知ってる?誰がどこで働いていくらお金がもらえるんだろうか?」

「それに、自分の生活はちゃんとしてる?ちゃんと朝起きて、ご飯を食べて、学校に行って、帰ったら洗濯や掃除も自分でしてって、ちゃんと生活しているかな? 赤ちゃんを育てようと思ったら、自立したちゃんとした生活があって、その上に赤ちゃんの世話があるんだよ。ご飯も作って食べさせないといけんのよ。自分のしたいこともできない生活がずっと続くよ。それがわかっているかね?」

「彼は、おろしてくれって言ってるじゃない。自分には出来んと言ってて、じゃ、あなた一人で育てんといけん。一人で育てるだけの力があなたにはあるかね?」

 泣いている若い女性に、私がこんなことを言うのは、意地悪でではありません。若い人、生活の実感がないものほど、妊娠が分かったときには生むというのです。「赤ちゃんを殺すのはイヤッ」と。でも、生んだ後の生活を考えると、「それはいいこと。頑張って生みなさい」なんてとてもいえないのです。

 喜んで中絶を受ける女性はまずいません。でも、妊娠がわかって、彼女がおろしてくれたら喜ぶ男は山ほどいます。

 私は、これまで散々言って来ました。中学生に避妊を教えよ、と。私は、すべての若者に避妊をちゃんと学んで大人になってほしいのです。すべての若者というからには、「義務教育の段階で」ということです。高校でだと、高校に行かない子、中退する人は、きっちり学ばないままに社会に出、性を実行するようになるのです。

「避妊を教えよ」というと、「避妊を教えると、セックスをするようになるではないか」という人がいます。とんでもない、避妊を教えるということは、「避妊の厳しさを教えるということ」なのですね。知れば知るほど行動は慎重になるはずなのです。今、若者たちは、知らないからこそ、気軽に行動してしまっています。

 年頭に当たって、中学生の妊娠についてのシリーズを何回かにわたって書きます。 妊娠の相手の男性についても、書きますね。先日書いた「男の子の性教育」の続きと思ってもらっていいでしょう。男の子に対して、あまりに野放しになっていると思いますので。


2012_010200092012_01020078 年末年始、グアムに行ったときの行き帰りの機内食です。帰りは朝ごはんなので、オートミールを選びました。娘は、オムレツとマッシュポテトでした。


「体の相談室」と「著書」の販売があります。
ぜひ、覗いてみてください。

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コメント

全くの同感です。
理由は中学生は大人に近い身体能力を備えていても
心はまだ子どもそのもので、セックスのリスクに対して
対処しきれないからです。
それに男性との共同責任であっても懐妊した方が
より大きな負担を背負う事を考えれば、避妊を教える事で
安易なセックスを避けるようにした方がより良いと思います。

投稿: 555 | 2012年1月10日 (火) 20時51分

555さま
ありがとうございます。アンケートをとると、そのように思っている保護者の方が圧倒的なのですが。それも政治の世界ではかき消されてしまっているのです。何とかしたいと思い続けて30年です。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2012年1月11日 (水) 07時21分

はじめまして。もうすぐ1歳の娘を持つ母です。

単にセックスが悪いのではなくて、パートナーへの尊敬と自らの行動に対する責任を持てないセックスがダメなのだと、まず大人が認識し実践しないといけませんよね...

投稿: ぶらんか | 2012年1月16日 (月) 22時38分

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