中学生の妊娠⑳ 手紙(6)
はじめに彼女からもらった手紙に、私が返事を出し、その後に再び彼女から頂いた手紙です。でも、この中には、あまりにプライベートなことが書かれており、かなりの部分を割愛しなければなりません。本当は、この部分が最も胸を打ち、皆様に読んでいただきたいことなのですが、どうしても本人が特定される恐れがありますので、残念ながら。
『河野美代子先生
先日は、講師を務めていただきありがとうございました。たくさんの方に聞いていただけたので本当によかったです。次回はもっと参加できる範囲を広げて・・・色々作戦を練ってみます。
お土産をありがとうございました。さっそく使っています。それと、手紙 ! 本当にありがとうございます。返事がもらえるとは思わず、しかもブログのコメントでも気づかれていたとは。
( ここからがお身内やご自分のことが沢山書かれています。書かれている内容からは、あまりに彼女を巡る状況が厳しく、でもそれに負けないで、強く明るく生き抜いている姿がよく分かりますが、省きます )
そんな頃に、ふっと河野先生のブログのあのページにたまたま行き着きました。そして、ハワイに養子に行った子どもが自分が養子であると理解している、という内容。
母が最近になってなにげなく言った「あの時、養子に出さず、わしが育てとったらどうなっとったかの~」って言う言葉を思い出して、もうなんか心の中がパンクしそうなほどいろんな想いがあふれてしまい、泣けて泣けて、コメントせずにいられなくなり、言葉も選ばずに河野先生に思いの丈をぶっつけてしまった次第です。
先生からの手紙にもあった、子どもが成長して産みの親に会いたいと思っているということ。
それは、母も私もずっと思ってきたことです。でも、うちらの立場からは会いたいって言ったらいけんよねと何度も話してきました。
今回手紙をもらって、家族にも相談してみました。みんな口を揃えて、「会いたいって言ってもらえるなら会ってみるといいよ ! 」と。
ただ、問題はやはり、会いに行く、会いに来てもらう経済力が私にはないことです。問題があるとしたら、ただそれだけです。あと英語ができない。そこが一番大きな問題なのですが・・・。
この先、もしもそんな機会があったらそのチャンスは逃せないので私の連絡先を書いておきます。
これから寒い季節です。くれぐれもご自愛ください。
また、会える日を楽しみにしています。
○○○○
追伸 前回の手紙の中に入れていたMDですが、けっして怪しいものではなく、勝手ながら私の好きな曲をランダムに入れております。これは、( 省きます ) で使用したものでもあります。ドライブ中にでも聴いていただけたらなと思い同封しました。ぜひ聴いてみてください。』
以上でこの手紙シリーズも終えます。同時に中学生の妊娠シリーズも終えます。ここに書いただけでなく、本当は、まだ沢山のメッセージを中学生には発信しております。話す機会を与えられる限り、話し続けたいと思っています。
決して面白いことでもなく、重い内容を読んでいただいてありがとうございました。
まだ現場では、ますます中学生の妊娠と、性感染症が続いています。ある少女は中絶をしました。ある少女は生むことを選択しています。どんな選択をしても、私がかかわることができる範囲で、支え続けたいと思っています。
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