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講演録から。男の子の性教育その③

 『マスターベーションの悩みは、実は、これが男の子の悩みのトップなのですね。その中でも、トップなのが、害はないかというものです。害はないということは分かっているのに悩む、ということはちゃんとそれもまた伝わっていないということでしょうね。

 自分で自分の性欲を解消していくというとても合理的なものでもあるし、大人になっていくプロセスで大切なことでもあるのです。

 それを伝えようとする人もいるのですが、何だか、伝え方が変なのです。害はない、だが、しかし、できるだけエネルギーをスポーツで発散させましょう、なんて言う人が結構まだいます。私はそんなのを本で読むとがっかりするのです。だいたいそんなことを言うから後ろめたくもなるわけだし、そんなことを言ったら、イチローでも松井でも遼くんでも、サッカーの○○君でも、あれだけがんがんにスポーツをやる人は、みんなみんな性欲はなくなってしまうものなのでしょうか。そんなスポーツとマスターベーションどっちかどっちみたいな比較の仕方はおかしいと私は思います。

 暇だからマスターベーションするというものでもないし、いらないことは言わなくてもいい。害はありませんだけでいい。やりすぎたら害はないか。はい、ありません。やりたいだけおやりなさい、やりたければやればいい、やりたくなければやらなくていい、体が調整してくれるから、それでいいんだというふうに私は言います。

 でもね、いらないことは言わなくてもいいと言いながら、実はそれでもただ一つ。これだけは覚えててちょうだいというのですね。

 マスターベーションという行為はとてもプライベートな行為なのだと。一人の行為なのですね。ということは見せるものではありませんよと、人には見せるものではない。これを意識的に見せると犯罪になります。それもその人がこれまで生きてきた歴史だとか、地位だとか、名誉だとか、職業だとか、全部ふっとんでしまうほどの恥ずかしい犯罪とされています。でも、その犯罪を犯す人はこの日本の中で結構多くてね、露出狂ですね。それもそうそうたる職業の方が時々新聞にでたりするのですよ。家族にとっても、とっても恥ずかしいことになります。これは犯罪なのだということをちゃんと覚えておきなさいって。

 実は、意識的に見せなくても、誰かに見られたというものがあります。マスターベーションの悩みのトップは害はないかというものですが、二番目は誰かに見られたというものなのですね。見られた相手のトップは実は母親なのです。見られたらどうなるのか。自殺したくなった、家出したくなった、親の顔なんか見るのも嫌になったと、ろくなことがありません。息子にとって、親には一番見られたくない姿でもあるのでしょう。

 では、なぜ見るのでしょう。これが大切なのですね。これは家庭内のプライバシー意識の欠如です。家族同士といえどもプライバシーはある、子どもといえどもプライバシーをもっている、これが欠如しているのです。一番多いのが試験勉強中、夜食を持っていったとき。夜食を持って行くんだったら、ばったんばったん足音をさせて、大きな声で名前でも呼びながら行けばいいものを、そぉっとそぉっと近づいて、いきなりばんとあけると、これではたまったものではありません。』

 この項、まだまだ続きます。

 昨日はクリニックの忘年会でした。その前日のディナーショーに続いてのリーガでした。私、食べたものの写真がいっぱいたまっています。これもこのシリーズが終わったときに、一挙掲載としましょうね。


2011_12160001 お昼には、寒い中並んで「一蘭」のラーメンを食べました。どんなものなのか、ためしに。興味があったので行ったのですが。私、やっぱりこんな年寄りには、ちからの中華そばが一番です。それにしても外で並んで待つのは寒かったです。

 昨日は、初雪。忘年会の後、やまとの湯。帰りには車に雪がうっすら積もっていました。今日は診療後は横浜に行きます。関東も寒いと天気予報でいっています。いやだなあ。飛行機、揺れるでしょうね。


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