「整形をしているのか」
この度、韓国に行ったとき、地下鉄に乗るときなどは、友人のソンさんが付き添ってくれて、とっても助かりました。一時打ち合わせのときなどは、家に帰られましたが、集会には出てきて、また二次会にも一緒に参加しました。
ソンさんは、私の友人と言っても、私よりうんと若くて、ソウルの大学で日本語の教授をしています。その二次会での話です。若い男性が私たちのテーブルに来ました。日本語はちょっとだけできる人です。
「私は広島には行ったことがない。九州には行った。長崎の『ウツクシマ』に行ったと言います。私たちは、「ウツクシマではなく、厳島でしょう、それは九州ではなく、広島だ」といいました。いや、広島には行ったことがないので、九州だ。九州の「ウツクシマ」だと言います。ウツクシマには、島が沢山あったと。
どうしてもそのことが分からないままでしたが、家に帰ってその話をすると、夫は「それはいきつしま、壱岐対馬だろう」といいました。それで納得。そうだ、「イキツシマ」を「ウツクシマ」といったのだわ、私は、イツクシマだから、広島だなんてそこまでしか頭が回らなかったことを申し訳ないと思いました。
韓国語を習っていると、所どころにポイントというか、関所のようなものがあります。その関所のひとつが「敬語」。両親が「食べる」ではなく、両親が「召し上がる」。「行く」ではなく、「行かれる」。「寝る」ではなく、「お休みになる」。それぞれ異なった単語であったり、規則的に「け」を入れたりで表現します。
韓国では、その敬語がとても大切になります。年上の人には必ず敬語を使います。だから、初対面の人にもどんどん年を聞きます。女性には年を聞いてはいけないというマナーはありません。
彼は、ソンさんに年を聞きました。ソンさんが答えると、信じません。彼女はとてもかわいくって若く見えます。うそだうそだといいます。でも、それが本当らしいとわかると、次の言葉がよかった!!
「整形しているのか」
でしたよ。私たちは大笑いしました。日本では、まず聞かれない言葉です。面と向かって整形しているのかなんて。「私は昔から彼女を知っているけど、おんなじ顔だよ。」と話したのですが。そしたら、彼が信じられないという顔をしました。そして、彼は、とたんに彼女に対して敬語を使い始めました。はじめとぜんぜん違う言葉です。私は、おかしくっておかしくって。今も「整形しているのか」と聞かれたときのソンさんのびっくりした顔が浮かびます。
韓国では、整形に対して人々はおおらかです。整形しているということを話せば問題ないのだと。隠していて、発覚すると問題なのだそうです。街を歩いていると、沢山美容整形の診療所があって、だれでもいつでも入ることができそうです。いつか覗いてそのレポートをしたいですね。
今、県民文化センター、鯉城会館の前の広場で、東北産の食べ物のバザーが開かれています。福島の柿とりんごとラ・フランスと葛湯を買いました。柿もラ・フランスも大きくて見事ですし、とっても甘くておいしいです。少しでも、お役に立てればいいのですが。
「体の相談室」と「著書」の販売があります。
ぜひ、覗いてみてください。
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コメント
先生
ウツクシマは九十九島(くじゅうくしま)だと思いますよ。
島がたくさんあった、んですよね。
ハウステンボスも近いし、
あのあたりは韓国からの観光客も多いです。
投稿: sado | 2011年12月 7日 (水) 21時38分
Sadoさま
教えて下さってありがとうございます。そうか、そうも取れますね。また教えてください。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2011年12月15日 (木) 11時16分