« オンニョさんの文と詩。 | トップページ | 手作りするということ。 »

いつまで仕事を続けるのか。

2011_082200012011_08220003 一昨日の夜診療後廿日市で友人たちと会いました。場所は「鈍色」にびいろと読みます。にびいろと携帯で辞書を引くと、ちゃんとこの漢字が出て来ました。濃いねずみ色。昔からの着物の染めの色、平安時代にはこの色の着物が喪服に使われたと。その濃さで亡くなった人との関係性が表現されたそうです。
 その名前のついた古民家を改造したカフェです。手作りの心のこもったお料理でした。来るべき廿日市市の市長選挙についての話もいろいろとしました。正直言って、他の市町と比べて大きく差がついている住民への福利。これは診療の場にいて、廿日市の人たちが受診にこられた時、いつも心に引っかかっていたことです。選挙をきっかけにそれらが何とかならないかと思います。楽しいひと時でした。あ、もちろん、みんなの割り勘でしたよ。念のため。


2011_08230003そして、昨夜は産婦人科の開業医の集まり「四金会」の納涼会でした。それにこの度米寿を迎えられる滝井先生のお祝いを兼ねていました。写真は大正生まれの先生たちです。この先生たちのうち三人の方はいまも現役で働いていらっしゃいます。四金会も始まって45年。その間、多くの先生が亡くなられたと先生たちは感慨深く語られました。産婦人科医という大変体力的に厳しい仕事をなさった上で、この年令までお元気というのは、大変なことだと改めて感動します。滝井先生のお母様は、昨年107才でお亡くなりになったとのこと。長寿のDNAに恵まれているのだといわれます。

 この中のお一人が私に「何歳になった?」と聞かれました。私がお答えすると、「若いなあ、私よりふた周りも若い」といわれて私は苦笑しました。最近、若いと言われたことなんてありませんもの。
 
 会の後で若い?友人たち五人でホテルの喫茶でコーヒーをのみながら話の続きです。開業医というのは、定年がありません。いつまで仕事を続けるのか、自分で決めなければなりません。それも、膨大なカルテの保管も含めて、いろいろと大変なことがいっぱいです。気づいてみれば、すでに私の年齢の他の職業の人たちの多くは、すでに定年を迎え、第二の人生を歩んでいらっしゃるのですね。開業にはエネルギーが要るけれど、廃業はもっとエネルギーが要ることだと友人が言いました。本当にそうだと思います。結婚よりも離婚のほうがうんとエネルギーが要るというのとおんなじですね。

 私は結局は決断できずに、だらだらと続けてしまうのではないか、その挙句、何か大病でもして、放り出してしまうのではという恐れもあります。その場合、後始末をする人に多大な迷惑をかけてしまいそうです。そうならないうちに、自分の力でちゃんと決着をつけなければね、自分が少しは元気なうちに引退しなければね、そんな話しをしました。


「体の相談室」と「著書」の販売があります。
ぜひ、覗いてみてください。

広島ブログ

|

« オンニョさんの文と詩。 | トップページ | 手作りするということ。 »

コメント

精神的にも体力的にもハードな医師というお仕事を長年続けられておいでの
先生方を尊敬します。
私は今広島を離れており、こちらではまだ婦人科にかかったことがありません。
どの先生に診ていただくかということはとても重要で、見知らぬ土地で特に
婦人科を受診するのは気が重いものです。
ですので河野先生にはできるだけ長くお医者様でいてほしいと勝手ながら思った
次第です。
それにしてもお元気で現役の先生がこんなにいらっしゃるとは素晴らしいことですね。
河野先生どうぞお体を大切になさって下さいね。

投稿: KCO | 2011年8月24日 (水) 18時01分

なんともさみしい話題ですが、いつかは訪れることとして受け止めます。。。
それまでも、それからもお身体だけはご自愛くださいますよう…
でも、産婦人科医を引退されても講演活動は続けてくださいね(●^o^●)。うちの子が思春期になったら無理やりにでも聞かせたいので…
きっと河野ファンのみんなが思っていることだと思います…

投稿: けいちゃん | 2011年8月25日 (木) 15時26分

どんな仕事でも、いつかは訪れることですね。
私は、死んでも働らかなくては。(笑)(>_<)

クリニックは、現場は後輩に任せ、医院長としてに関わりながらも、多くの時間を講演等の社会活動をされたらと思います。
元気の余力が充分にあるうちに、沢山の若者達に命の大切さや生きる力をと思います。
今の政治にしろ会社などにしろ、あまりにも人をないがしろにさていると思います。
きっとまともな命の教育を受けなかったのかも?
昭和の創設者は、戦後の復興からだからでしょうか、人を大切にした会社運営をされていたと感じます。

話は変わりますが、自家発電での停電のリスクですが。
自家発電をする人が増えると、電力会社はその分の発電が不必要になりと思います。発電施設が。
もし、自家発電の人達が停電時のために電力会社に頼むなら、そのための電力施設等の維持管理費は、普段は自家発電しない人達の電気料金に負荷されると思います。自家発電の余剰電力の売電の負担増もあるのに。
自家発電できない人の多くは、経済弱者ではないでしょうか。つまり、自家発電は、余剰電力料金や発電施設の維持管理費を、そうでない人達に負担させていることになると思います。
自家発電は、停電時の対策を自らのがするか、特別料金を電力会社に支払って対策すべきだと思います。
電力会社が再生可能エネルギーに転換しての電気料金の増額とは、意味が違うと思います。
私は、買電も売電も等価でいいと思います。
高く買ってもらった方が、発電施設費の対策になるのでしょうが。それは全額を減価償却として、サラリーマンならその収入と税務申告すれば、税金が還付されるから対策になるのではと思います。

投稿: やんじ | 2011年8月25日 (木) 20時17分

KOOさま
有難うございます。まだいつやめると決めたわけではありませんので。もう少しがんばります!ね。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2011年9月 6日 (火) 07時51分

けいちゃんさま
有難うございます。がんばります!!こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2011年9月 6日 (火) 07時52分

やんじさま
有難うございます。でも、後輩を雇うだけの収入はないのです。今、講演料もすべてクリニックの経営につぎ込んでいるのですね。いま私がもらっている給料では後輩は来てくれません。電力と停電については、また直接教えて下さい。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2011年9月 6日 (火) 07時56分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/205567/52554069

この記事へのトラックバック一覧です: いつまで仕事を続けるのか。:

« オンニョさんの文と詩。 | トップページ | 手作りするということ。 »