ブラジル被爆者平和協会の広島市長への抗議文・続
(昨日の続きです。)
ブラジル被爆者協会が出来て今日まで249名が会員になり、現在は約120名しか生存していなくて生存率が50%を切りました。平均年齢も77歳。2011年になり6月まで6名の被爆者が亡くなりました。其のうち2名が白血病、あと癌とかそれに類似する病気で死亡しています。死亡前にそれぞれ病院に入院して治療をしていますが、被爆者に与えられた保健医療助成事業の助成金では支払えない金額です。
今も差別行政がつづいている援助を、日本の被爆者が受けているのと同等の援助(被爆者援護法に則った援護)にしてもらうために私達は権利としての行使を望んでいるわけで、貴方様が発言されたことに対して意義を申し上げます。
被爆者はどこに住んでいようと被爆者です。今までの厚生労働省が在外被爆者におこなってきた在外被爆者に対する血も涙もない行為を貴方様は厚生労働省職員として身をもって知っておられると思いますし、被爆2世として広島、長崎の被爆者の現状は良く御存じだと思います。それを踏まえたうえでの発言なら、なおさら絶対に許せません。
広島、長崎の被爆者は歴史の生き証人として生き続けてもらわなければならないのに、貴方の発言はただ銭がかかるというだけの狭い了見から出ているように思います。広島の市長は世界の広島市長です。そのことを肝に銘じて、大きな心と深い見識を持って、世界平和の第一線に立ってもらわねばなりません。お考えを改めていただくよう強く要請いたします。
貴方様は、新聞などの報道によりますと、騒がせたことについてはお詫びするが発言そのものは撤回しないと言われているようですが、そのお気持ちが変わらないのであれば、どうか今年8月6日の広島市の被爆者を偲ぶ慰霊祭において、世界に向けての貴方様の平和宣言は取りやめて頂きたいと考えます。どのような美辞麗句を述べられようと、心が言葉に込められていないと思うからです。
私達は長い年月をかけて、厚生労働省などを被告にした裁判を30回以上もしながら、在外被爆者の権利を少しずつ勝ち取って来ました。この間厚生労働省に多くの要望書を提出しましたが、その返事を頂いたことは有りません。今回のこの手紙も郵送では時間がかかりますので、在外の被爆者支援の皆様に添付ファイルで送り、届けてもらいます。
今後、本当に広島、長崎の被爆者、福島原発の被ばく者、世界30数カ国に存在している在外被爆者の生きる望みを踏みにじるような発言をされることが無いようにお願い致します。
ぜひとも貴方様のお考えをお聞かせいただくようお願いいたします。
(連絡先)
住所 Av.JabaquaraOOOO-Saude Sao Paulo-SP Brasil
協会名 ASSOCIACAO HIBACUSHA BRASIL PELAPAZ
電話 : e-mail : 略します
提出代行者「在ブラジル・在アメリカ被爆者裁判を支援する会」
代表世話人 田OO之
Tel/Fax : e-mail 略します。
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コメント
あぁ。。。。胸が痛みますね。。。
広島市民としてきちんとした市長さんを選挙で勝ちとれなかったことが、こんなにもたくさんの被爆者様を苦しめてしまった…
今の市長さんは考え方もやり方も変えない気がするし、はだかのお王様のような気もするし。。。
自分に力があれば引きずりおろして再選挙をするか、なにか行動をおこしたいです。。。。
投稿: けいちゃん | 2011年7月13日 (水) 13時47分
先日、中国新聞に載った松井市長のインタビュー記事を読んで愕然としました。彼は核兵器に関して「私が生きている間になくなるかは疑問です」と答えているのです。
世界150カ国、5千近い都市が参加する平和市長会議は「2020年までの核廃絶」を掲げ、そのことを国連の場においても表明し、全米市長会議すらもそれに賛同し、オバマ大統領に2020年までの核兵器廃絶のための多国間交渉を要請していますが、広島市長は最もリーダーシップを発揮する立場であり、決して評論家でいいはずはありません。
ただ選挙で選ばれたことは事実であり、広島市の公式掲示板を見ても、様々な意見の人がいることも確かです。正しいことを考えられる人がもっと声を大きくする必要を感じます。
http://www4.city.hiroshima.jp/cgi-bin/bbs.cgi?bbs_name=hiroba&m=all&no=7173
投稿: 松田 | 2011年7月13日 (水) 20時37分
被爆を理解していない人が、広島市の市長に立候補し、当選し市長になったことは、広島市やヒロシマにとって不幸なことになりました。
核廃絶のための平和市長会議の議長として、恥ずかしい人でふね。
広島市民の代表であり、被爆者の代弁者であるべき広島市長なのに、弱い立場の被爆者のために国民を守ろうとはしない国の行政と戦うべき市長。
なのに官僚の代弁者になり、市民と市長は対等な立場であるはずなのに、何を勘違いしたか(沢山の政治家のように)支配者になったかのような発言。
政治家として市長としての資質のなさは、選挙の時から感じてましたが、ヤッパリという人でしたね。
投稿: やんじ | 2011年7月14日 (木) 05時39分
けいちゃんさま
ありがとうございます。本当にそうですね。なんらかのアクションをすればいいのいですが。この人は、ある会でも私はこの人のスピーチを聞いて愕然としたのですが、思考力のなさ、哲学のなさ、其の上での口の軽さですから、きっとまたなんらかの舌禍を起こすと思います。よく見張っておかなければなりません。その言葉がどれだけの人を苦しめるかと言うことです。ただ、今はほとんどすべてのマスコミが彼に着いていますので、良いようにしか報道されないという麺もあります。いつもコメントありがとうございます。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2011年7月20日 (水) 07時27分
松田さま
その通りですね。私達の力のなさを感じます。私達のエネルギーをどの方向に有効に使うかということですね。まだまた゜見張っておかなければ、と思います。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2011年7月20日 (水) 07時29分
やんじさま
選挙の時に本当にいやになりましたよね。でも、負けたのだから。私達の力がなかったのだから。それでも、すっとシフトして擦り寄った人たちも沢山います。せめて私達は良心を忘れず持ち続けたいと思います。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2011年7月20日 (水) 07時32分