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子宮頸がんの予防ワクチンの助成について。

 子宮頸がん予防ワクチンの公費助成は、品不足のために一時ストップしていました。が、6月10日から今の高校二年生への助成による接種が再開されました。そして、この7月10日から今の高校一年生への接種が再開されます。他の学年、今の中学三年生と二年生へも近々再会されそうです。

 その知らせのために来られたメーカーの方に聞きました。今の高校二年生への接種率は80%だと。ところが、他の学年は、接種率20%なのだそうです。びっくり。たった二割だなんて。

 おそらく、今の二年生は、今年の3月までに一回は接種しておくこと。そうしないと三回の接種は出来ないと、この宣伝は行き届いていたため、要するに期間限定ということが後押ししたのでしょう。そして、他の学年の保護者の方は、おそらくまだ時間はたっぷりあると思われたのだろうと思います。

 でも、ここに落とし穴があります。この助成の予算措置は年度ごとです。今回の助成は、今年の年度末。来年の三月いっぱいで終わります。来年からはどうなるか分かりません。おそらく、今回の助成の次の学年。今の中学一年生のみになるかもしれないということです。ずっといつまででも高校生になる頃でも受ければいいと考えられていると、これは甘いかも知れません。その時には有料となってしまう可能性がありますよ。

 そうなったら、三回の接種をするためには、今年の9月までに一回目をしておかないと、助成では接種できないことになります。三回目は一回目の6ヶ月後なのですから。

 国家の予算が厳しい現在、いつまでも助成があるとは限らないということです。5万円もするのに、これの助成を受けないとは、本当にもったいないと思います。

 これは、保護者の問題です。子宮けい癌なんて、こんな若い内から接種しなくとも、と思われているとしたら。大人になって子宮がん検診をしておけば大丈夫と思われているとしたら。がん検診は予防ではありません。これはあくまでも早期発見のためのものです。検診して置けば、早くに見つけることができる、それはその通りです。でも、その治療のためには、子宮ほ犠牲にしなければならなくなるということ、それが何を意味するかということです。

 このワクチンを接種すると不妊になるなどと、ばかげた全く科学的でないことを言いふらしている人たちがいます。その根拠は何なのか、その人たちはどんな人たちなのかをちょっと調べれば分かることなのに、それにこだわって迷っている人たちもいらっしゃるようですね。

 今、助成の対象の人は、9月までに接種しておかなければ、ということを知って欲しいのです。

2011_06190002  これとは別の助成です。子宮けい癌の検診。20才から40才までの5才刻みで無料で検診が受けられます。毎年ブルー、グリーンなど無料券の色が変わります。今年は紫。この券が対象の方には郵送されてきています。この券の有効期限は今年度まで、3月一杯です。

 日本の女性の子宮頸がんの検診率は、他の先進国に比べてとても低いのです。せめてこんな機会に検診を受けましょう。そしたら、その時に毎年受けましょうね、とお話しすることもできますし。

 以上、子宮けい癌の予防ワクチンと検診の助成のお知らせでした。

 私は今日の診療後の最終の飛行機で東京に行きます。昨日の大雨でなくって良かった!です。今日は広響とあの萩原麻未さんのコンサートの日で、せっかく⑦パパからチケットを譲ってもらっていましたのに、残念。チケットは他の方にお譲りしました。明日は東京、日本医師会で講演です。頑張ってきます。明日は四方先生の診療になります。

 


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ぜひ、覗いてみてください。

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コメント

中3の娘がいるのですが、受けそびれています。忘れないようにと気にはしていますが・・・。
高校2年生への接種再開は、こちらで知りました。新聞やテレビのニュースでは、接種再開された事に気が付かなかったので、こちらでわかって良かったです。河野先生とブログのおかげです。
これからも色々教えて下さい。

投稿: mamako | 2011年7月 5日 (火) 10時06分

予防接種はホント猫の目のようにかわります(を実感。毎年変わるので、市役所でもその子その子でせ接種履歴とか確認しなきゃいけないぐらい)
つい先日も高校2年生で海外へ修学旅行へ行く生徒は高3で接種する麻疹の二種混合ワクチンを前倒しで接種できるように変わったばかり。日本脳炎も予防注射があったりなくなったり復活したり・・

子宮頸ガンワクチンは費用が高いので 来年はホントわかんないだろうなって思います。8月にラスト1回を残すのみです。この間は前倒しになった麻疹を注射しました。修学旅行が終わったらインフルエンザの注射です。娘が「うちの腕 注射の穴だらけになるーー」って笑っていました。高校二年生は予防注射で忙しい(笑)

投稿: はるめ | 2011年7月 5日 (火) 12時14分

こんにちは(^.^)
今日子宮がんの検診の結果を聞きにいってウイルスに感染してるといわれました。
以前円錐切除術を受けているためかかりやすいと…

さらに陰性か陽性かの結果待ちなんですがこのウイルスは男性全員がもっているものなんですか?
この男性と性交渉があるかぎりまたかかりやすいのですか?

投稿: ゆり | 2011年7月 5日 (火) 18時22分

mamakoさま
ぜひ、お嬢様に受けてもらって下さい。中3でしたら、8月中に受けられるようになるはずです。まだいつでも受けられると考えていたら、甘いということになると思います。ぜひお友だちにも知らせてあげてくださいね。また中3が受けられるようになったら、お知らせしますね。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2011年7月 9日 (土) 08時30分

はるめさま
本当にそうですね。でも、ワクチンのおかげで天然痘などもなくなったのだから、ありがたいことでもあります。頑張って受けてもらって下さい。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2011年7月 9日 (土) 08時32分

ゆりさま
そう、円錐切除をすでに受けているのですね。受けていても、また罹るということは十分ありえます。ウイルスを持っている人との性交により感染するのですから。男性がすべて持っているのではありません。でも、どの人が持っているかそれが分からないのですね。だから、持っている人と結婚し、ずっとその人と一緒に暮らし、セックスもするのであれば、治療してもしてもまた罹るということになります。だから、予防注射が必要なのですね。ぜひちゃんと検診を続けて下さい。そして、せひワクチンを接種することをお勧めします。これ以上ウィルスが入ってくるのを阻止するためですね。一旦感染するともう打てないと誤解しているドクターがいます。草ではないとちゃんと言って接種してもらってくださいね。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2011年7月 9日 (土) 08時37分

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