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原発の事故について。

 東北の肉牛に放射性セシウムが含まれていると、報道されています。その肉は、全国へ。広島の焼肉屋さんにも来ていたと今朝の新聞に出ています。まさに、全国の問題となって来ました。東北の畜産に携わっている方たちの心労は如何ばかりかと胸が痛みます。

 震災に続く原発の事故が起こった直後に、やんじさんが「福島一県がまるまるなくなってしまうかも知れないような、そんな大変な事故なんですよ。」と教えてくれたのが胸に刺さりました。事態はまさにそうなりつつあります。

 チェルノブイリの事故で、5000人を超える子どもたちが甲状腺がんにかかりました。この子どもたちは、チェルノブイリの爆発の時に出た放射能を吸ってなったのではありません。その後の食べ物、汚染された牛乳や食べ物を摂った結果がそんな健康被害を作り出しました。甲状腺がんが急速に広がったのは、事故後4年目からです。

 先日の小出先生の講演で、情報公開をちゃんとすれば、おそらく農業を初めとする福島県の一次産業は壊滅状態になるでしょうといわれました。本当にそうなりつつあります。

 福島の畜産を初めとする農家の方々には、気の毒で、言葉もありません。風評被害といわれますが、それでも、汚染された食べ物は子供には与えてはならないのは事実です。

 本当に腹立たしいのは、「専門家」の人たち、きっとこれまで電力会社に鼻薬をたっぷりかがされていたに違いない方たちが、いつも「ただちに健康被害はない」と言い続けたことです。子どもたちの将来の健康を、命を、どうしてくれると言いたくなります。

 ここに来ても、まだ原発は必要だと経済会やマスコミの一部が言い続けていることが信じられない思いです。原発が必要という人は、本当に原発がないと電気が足りなくなってしまうと信じさせられているのでしょうか。

 原発を推進していくという国策により、それまであった火力発電などは発電をストップさせられているだけです。そのデータを示して欲しいという非公開のコメントを戴きました。

 公開されているデータを示します。私は沢山のデータをあさって来ました。これらはほとんど統計局ホームページ/日本統計年鑑-第10章・エネルギー・水 などから、そして発電量についての計算は、政府統計局のデータを参照していますが、最大需要は、電気連合会の統計データです。

 これらには縦横無尽にデータが示されます。日本全国の発電所数及び最大出力、発電電力量などが水力、火力、原子力別に。日本で運転中の原子力発電所の認可、出力、炉型、着工、営業運転日時、主契約者(たとえば福島原発第一はGE、東芝、日立など)2009年度の設備利用率、2009年度の発電総量などの一覧表、電力需要、使用電力量(産業別、都道府県別など)などなど。数字が並んでいますので、慎重に読みこなさなければなりませんが。

 これらのデータを見ると、本当に発電能力は余っているのです。

 たとえば、日本の発電所を見ます。2008年の水力発電所数は1747 最大出力47949(1000キロワット) 火力発電所数は2877 最大出力179324 原子力17か所(54基)最大出力47935。

 発電電力量を見てみます。これも2008年です。水力83504(100万キロワット時)火力798930 原子力258128。

これは、発電設備量と最大需要電力量です。小出先生の講演で使われたグラフです。

広島での講演でははありませんが、小出先生の講演の様子がアップされています。ここで、原発なくとも、発電能力は十分にあることが示されています。データとしても見ててください。小出先生の講演です

 何回も言っていますが、私達は子どもたちの未来、健康や命を守らなければなりません。発電のために、子どもたちが犠牲になるとしたら・・・。他に方法があるのですから、そちらにシフトして行くべきだと心から願います。 


「体の相談室」と「著書」の販売があります。
ぜひ、覗いてみてください。

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コメント

「熱中症で倒れる弱者(お年寄りや子ども)のためにも,原発は必要」・・でしたっけ?
九電のやらせマニュアルに,そのようなひな形があったように記憶します。

これについて夫と話をしました。

「でも,日本よりも気温の高い国はいくらでもあるのに
 そして,原発のない国だってたくさんあるのに・・・。
 それでも,熱中症を起こさないためにも原発が必要とか
 そんな論理がまかりとおるとでも思ってるのかな」

という私の言葉に,
夫は

「そういう国ではヒートアイランド現象とかはないんだろう。
 アスファルトを敷き詰めた都市が多い日本では
 仕方がないことだよ。
 自分はこんな便利さはいらないから,
 元に戻してくれって言ったって,
 世の中のみんながそう言わなければ
 そんなことは無理だよ。
 原発は必要じゃないというのは戯言で
 本当は,安全な原発を作って利用するというのが正しいんだ」


「じゃあ,本当に安全な原発が出来るまで
 この技術には手を出さないでいるということはできなの?」

「それじゃ,経済が立ちゆかなくなるから,それも現実的じゃないね」

というのでした。
原発のことではいつもこんなふうに後味の悪い会話になります。
・・・原発のことだけでもないか・・(笑)。


ふと,「文明」というものについて考えました。
歴史年表に並ぶいくつもの文明は,なぜ滅んでいってしまったのだろう?
あれだけの高度な技術を持った洗練された文明たちなのに,
なぜ「滅び」を食い止めることができなかったのだろう?

それぞれ直接的な原因はあったろうと思いますが,
要は,バランスを崩したからではないかとふと思ったのです。
人間の欲望と技社会的なシステムのバランス。
人間の理性と技術のバランス。

理性で抑えることができなかったから,
大量殺戮兵器である原爆を使ってしまった。
欲望を抑えることができなかったから,
技術的に完璧に制御できない原発を推進してきてしまった。

核エネルギーは,ひとつの文明だけではなく
地球規模で衰退の道を進まねばならなくなるほどの
大きなリスクを持っているということから目を背けてはならないと思うのです。

そんなふうに考えていると
総理大臣の首をすげ替えれば,復興が進むとかおっしゃっている方々が,
なんだか途方もなくちっちゃく見えてきてしまいました。
ばっかじゃなかろか?
そんな画策をする時間があったら,もっと真剣にこの国のこの先を考えてほしい。
こんな人たちの政府なんて。
きっと誰が総理になったって何も変わらないでしょう。


子どもがこんな文章を書きました。

「人間は火を使うことによって文明を進化させてきたけれど,
 いま,使わないことに意義がある二つの火がある。
 一つは平和公園の平和の灯火で,もう一つは福島の原発の火だ。
 平和の灯火は,世界から核兵器がなくなった時に消える。
 原発は燃え続けることで死の灰をまきちらし続ける。
 この二つは,人類の未来にとって,あってはならない火の象徴だと思う」

飼いならすことのできない火を使ってはいけない。
私もそう思います。

投稿: Hoch | 2011年7月17日 (日) 12時07分

福島県を含め広い範囲が、放射能汚染されていると皆がちゃんと認識する必要があります。
避難でなく、退避地域なのだと。
避難なら、直ぐにでも戻れるように錯覚してしまいますが、場所によっては放棄しなければならないかと。
ホットスポットなんて、深刻に感じないような言葉でなく、高濃度放射能汚染場所としないと、真実の危機感なんて感じないでしょうね。
国民の生命財産を守ることと、福島県の農家や畜産農家等を守ることは同じですが、福島県の農業と畜産業を守るために、放射能汚染された物をレベルが低いからと流通させるのはまったく違うと思います。だから今回のような放射能汚染牛が流通してしまったのでしょう。
福島県では、農業や畜産業は成り立たなくなってしまっているのではないでしょうか?
原発事故を少しでも軽く見させるために、安全でないものを、安全と装い、安全だと風評を流し、国民に被害をもたらせています。
福島県の農家や畜産農家を守るなら、移転を勧めその費用や損失するものを東電が補償すべきだと思います。

原発の巡回冷却ができるようになったら、いかにも安全になったかのように避難をゆるめるようなことを言ってますが、原発からはいまだに放射性物資は、放たれたままです。
原発を完全密封しない限りは、放射能汚染は続いています。

放射能は、高いレベルの放射線を直接浴びたなら、直ぐにでも健康被害になるでしょうが、残留放射能による被曝は数年後に白血病や色々な癌のリスクが増すことを理解する必要があり、ただちに健康被害にならないとは、このことであると。

例えば、ベトナム戦争に使われて人体に多大な被害をもたらした枯れ葉剤が、直ちに健康被害をもたらさない量付着していたとしても、そんな食材は食べれますか?

福島県の農・畜産物が安全かのようにするのは、農家や畜産農家を守るためでなく、原発事故の大きさを隠すためものであり、原発推進を守るためたけのものではないでしょうか。


産業や豊かな生活のためには、電力は必要ですが、だからと言って原発でなけれはをならない理由はないですね。
かって多くのマスコミや偉い人達や政治家は、原子力発電はウランの埋蔵量は少ないからこれだけでダメで太陽光等の自然エネルギーを使った発電が必要だと言ってました。
いつから原発だけが重要視されはじめたのでしょうか。
天下り法人が急激に増えはじめたころでは?

原発を止めたら、電気料金が高くなると言われてますが、原発の発電量の割合が多くても、安くなるという恩恵は受けてはいないでしょう。

馬鹿高い携帯電話の料金に比べたら、原発を止めたときの電気料金の試算額は、はるかに安いと思います。

投稿: やんじ | 2011年7月17日 (日) 17時27分

牛肉とは違いますが、原発事故のその後で、とても気になっていることがあります。
フランスは原発大国であり、原発技術の先進国であると思います。
その国の原発関連会社は、原発事故でいち早く大統領を使い商談にきましたよね。
放射能汚染水を濾過する機械を買ったようですが、報道されているように、稚拙な故障を繰り返しています。
あまりにボロな機械です。
技術的に程度の低いように感じます。
報道される故障の原因が、あまりにレベルが低いことぱかりです。
この程度の機械しか作れないのなら、フランスの原発は安全なのかと。

原子力の技術は、初めて原爆が作られた時からなにも進歩していないようにおもいます。
工作や材料の加工技術は、とても進歩していますが、原子力を利用するための理論なんてまったくないと。
核融合や核分裂を制御する理論も技術もないから、冷やすしかない。
約70年も進歩できてないのなら、安全性なんて存在しないでしょう。

投稿: やんじ | 2011年7月17日 (日) 20時18分

放射性物質が含まれた牛肉の流出の件は、奈良の食肉店にでも販売されており、地元のTV局が報じてました。(県内の北部と中部の食肉店に販売されてました。)
日々、ニュースを見ていて、福島の畜産農家の皆々様のものすごく辛く悲しいお気持ちが伝わってきます。
専門家の根拠のない「直ちに健康被害はない」のコメントには呆れてしまいます。子供たちの事を第一に考えたコメントをしていただきたいです。
最近、熱中症の話が度々出てきてますが、先週の「FNNスーパーニュース」でペットボトルのスポーツドリンクの飲み過ぎで起こる「ペットボトル症候群」の話をしていました。(スポーツドリンク500ml中、角砂糖11個分の糖分が含まれてたそうです。)
スポーツドリンクの飲み過ぎに依り起こり、重篤の症状になられた方もいる様です。
台風で熱中症は一時ストップですが、台風が去った後、水分補給に工夫をし熱中症に気をつけていきたいです。

投稿: カッシイ | 2011年7月17日 (日) 21時02分

おはようございます。毎日暑い日が続き昼間の気温は山間部でも高く身にこたえます。でも夜になると急激に温度が下がり、明け方には寒くて思わず布団を被っています。

さて、原発に関するデータを示していただいて有り難うございます。数値と表が多すぎてどのように見れば良いのか難しいところはあるのですが、ブログのグラフ表示のものは理解しやすいです。

小出先生の講演も見せて貰っています(時間の関係からまだ全部は見ていませんが)

このデータや講演内容をどのようにして公開し、国民の皆さんに理解していただくかが「鍵」ではないでしょうか。大衆行動としてデモ行進するのもひとつの手段でしょうが、(私は抗議のためのデモという行為に、性格からか全面的に賛意を持てません)新聞に大きく「広告」を出すのも手段だと思います(費用が問題ですけど)

国や電力会社が発表するデータ(新聞には沢山載っています)と「ここがちがう」という指摘が必要なのではないでしょうか。自分で解析出来る能力があればそうしたいのですが、残念ながら困難です。

投稿: なんでも辛口 | 2011年7月18日 (月) 06時56分

言う間でもなく中国電力は全ての原発が止まっても関西電力や九州電力に電力供給できる程の余裕がありますが、関西電力や東京電力も最近になって、関東では東京新聞,東海地方では中日新聞が「隠し電力」の存在を暴露しています。

日本には政府の資料で見ても原発を上回る自家発電の設備があり、電力の有り余っている中国電力管内ですら、その発電量の半分近い自家発電設備がありますが、その安い電力を自由に売ることは出来ません。

東北などでも風力やバイオマスなどの設備を増設したい自治体は沢山ありますが、何しろ何十倍もの倍率の抽選に当たらないと売ることができません。

更に東大の研究では銚子沖に洋上風力発電所を作れば東電の持つ全ての原発を賄えるだけのものができるとあり、九州大学でも原発一基分に相当する風力発電所を研究しています。環境省の資料でも風力発電だけでも原発40基分の発電が可能となっています。

今すぐにでも十分な電力があり、太陽光、風力、バイオマス、地熱と「ドイツから見ても羨ましい」と言われるだけの環境の揃っている日本で、燃料の埋蔵量もなく、頻繁に事故で止まり、廃棄物の処理さえできない脆弱で危険で不安定で高コストな原子力に頼る理由は全くありません。

投稿: 松田 | 2011年7月18日 (月) 13時02分

何より人間、特に子どもたちと女性の健康を第一に考えなければならないと思います。特に影響を受けやすい子どもたちが安心して将来へと向かえるように、女性が胎内に子どもを宿したとき安心して出産できるようにするのが先決です。

投稿: リラックマ | 2011年7月20日 (水) 18時28分

Hochさま
かれのステキな作文、ありがとうございました。こんな立派なことを書くなんて、なんてステキな人なんでしょう!と彼に伝えてくださいね。ただ、教育界ではなかなか受け入れられないかも知れませんね。これからもまっすぐに成長してくれることを祈ります。私は、原発には、絶対安全はないと思っています。逆に危険をいっぱいはらんでいるのですが。まだまだ企業の人にはそういう考えの人が多いようでがっかりしています。コメントありがとうございました。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2011年7月21日 (木) 13時13分

やんじさま
すべておっしゃるとおりと思います。これまでの為政者のやってきたことをきちんと見ていけば、本当に電力行政はむちゃくちゃでした。一方で金をばら撒き、一方で金で頬をひっぱたくようなことをして。
 その裏に隠されたもの、やっと今日のテレ朝でやってました。原子力発電と核兵器。いつでも核兵器を作れるようにという当時の中曽根さんたちの意図があったことは隠され続けてきました。
私もせめて子どもたちは早く疎開させるべきだと思います。フランス、アレパ社、今原発の輸出先でも鳥ぶる続きですっかり信用を落としている、今回の福島で注目されればその面目も保たれると。それにしてはおそまつですね。稼働率50%ですって。またいろいろと教えて下さい。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2011年7月21日 (木) 13時50分

カッシイさま
コメントありがとうございます。子どもたちの健康を守りたいですね。その意味ではペットボトルも。と言っても、砂糖入りのものだけですが。私は、もっぱらお茶です。またコメントくださいね。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2011年7月21日 (木) 13時54分

なんでも辛口さま
先日のも含めて、コメントありがとうございます。私、辛口さんがなんとなく原発擁護の意見を書かれているのに、とても違和感を持っていました。辛口さんらしくないと。反対の人たちの運動は、金と人を大量に使うかれらの力に比べてやはり負けています。マスメディアや政治を大金で動かしていますから。その金も、電気代として徴収していたり、税金だったり、結局は私達のお金なのですが。真実をきちんと見ていく市政を持ち続けたいと思います。暑いですね。農作業、熱中症に気をつけてくださいね。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2011年7月21日 (木) 13時59分

松田様
いつもいつも貴重なデータを教えて下さってありがとうございます。私のブログのコメントだけではもったいないです。これらのことを平和大通りにも書いてください!!あのブログにもファンが結構ついているのですから。またいろいろと教えて下さいね。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2011年7月21日 (木) 14時02分

リラックマさま
ご無沙汰しています。そうですね。子どもと妊婦、なにより小さな命を守らなければ。今回の牛肉にしても、食べたのが大人ならまだいいのです。子ども達が口にする可能性があるのですから。何とかしなければ、と思います。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2011年7月21日 (木) 14時09分

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