山陰・風力発電機が海岸に並んでいます。
出雲に来ています。朝出発するときは広島は雨でした。段々と晴れてはきましたが、山陰はどんより。でも、それは黄砂です。いつも山陰に来ると、黄砂に見舞われます。まるで霧のようです。
浜田道のおしまいから江津に入り、国道9号を走っていると、突然景色が開け、海が現れました。思わずアッと声を上げました。海岸に並んでいる風力発電の風車。向こうの方は黄砂でかすんでいますが、全部で10機あります。これまでいくつも風車は見てきたけど、いつも山の中でした。こんな海岸に並んでいるのを見たのは初めてです。
考えてみれば、この道は何回も通っているけれど、いつもそれは夜の道でした。昼の明るいときに走るのは初めてで、だから、コレまで知りませんでした。少し広くなっているところに車を止めて、しばし見物です。次々と車が止まり、皆さん写真を撮っています。見ると、車のナンバーは、福岡、品川、そして帯広なんてのもありました。
「こんな海岸に並んでいて、津波がきたら、一発でダメになるね」「でも、ダメになったからって、近くに住んでいる人たちが避難するようにはならないからね。」そんな会話を姉達としました。
今回のお墓参りは、夫と姉、それに福岡からの次兄の四人です。兄は、朝新幹線で広島駅に着きました。駅で兄を拾って車中ぺちゃくちゃと話しながらきています。
明日は、松江市の鹿島町恵曇に行きます。そこには以前祖父母が住んでいて、私たちはいつも夏に行ってはその海岸で泳いでいました。今、そこには原発が出来てしまっています。恵曇に行ってみたいと姉といつも言っていたのですが、もう道が分からないよねと半ば諦めていました。でも、今回は兄と一緒です。兄は、昔島根で働いていて、このあたりの地図もしっかりわかっています。是非一緒に行こうということになりました。原発の関係で、すっかり変わっているとのこと。そうでしょうね。
泳いでいた海岸だけでなく、できれば原発も見たいと思っています。
ところで、大分の地熱発電所では案内の方に「地熱発電は危なくないですか」と聞きました。うーんと困っていらっしゃいました。後で、皆さんと一緒でないとき「原発ほど危険ではないですよね」と言ったら、またうーんと困っています。後で、本当につまらないことを聞いたと思いました。だって、九電は原発を持っていますし、地熱発電の説明でも、地球の温暖化に対してこんな貢献をしているという説明が主なのです。九電の方が原発は危ないなんていえるわけがありません。
それに、持ち帰り自由のパンフレットが沢山あって、すべていただいて帰りました。その中に、原発のパンフもありました。案の定、
「原子力発電所の重要な設備は、大きな地震にも津波にも耐えられるように設計しています」さらにもう少し詳しく書かれています。
「また、大きな地震が発生すると、原子炉は自動停止する仕組みにしています。津波対策としては、過去の津波の記録やシミュレーション解析から津波による水位上昇を考え、海面から原子力発電所敷地までの高さに余裕を持たせています。反対に水位が下降した場合でも、冷却水が確保できることを確認しています。」
こんな言葉は今となってはむなしいばかりです。
戴いたパンフの中に、大分県の次世代エネルギーパークのパンフもありました。これがとても面白いパンフです。またご案内しますね。
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コメント
福島原発の電源喪失について、当初は「想定外の津波」を原因としていましたが、先日の委員会では「想定内の地震」が原因であることを認めました。東電も、それを監視する委員会も、政府も嘘と隠蔽に終始しています。
設計から施工そして運営、管理まで、全てが杜撰であることが明らかにされています。
投稿: 松田 | 2011年5月 2日 (月) 08時55分
茨城県沖の洋上風力発電所は海岸から50メートル沖に建設されているそうですが、津波にも耐え、3月14日に点検を受けて何ともなかったのでずっと発電しているとのことです。福井の三谷商事が日本で初めて洋上に建設したそうですが、こちらでは新聞に載ったのでとてもうれしく読みました。
今、7機か8機ですがまたそれくらい追加で建てるとのこと、洋上と海岸では差があるのかも知れませんが、出雲も大丈夫だといいですね。
投稿: ゆっこ | 2011年5月 2日 (月) 22時17分