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「和みカフェ」と「姉の誕生日祝い」と「5万人のお祝い」と。

2011_05290018  29日日曜日、作木から三次インターへ。そこから一気に大野インターまで行きました。大野インターのすぐ近くの沖原園芸さんでお花を買いました。沖原園芸さんでは、いつもブログで見ている寄せ植えの教室が開かれていました。皆さんの出来上がり寸前の作品はどれも素晴らしい!いつかは私も教室に来たいと思いながら、「和みカフェ」に行きました。マダムはせがわさんの大怪我からの復帰の第一弾。沢山のかたが集まっていました。

手作り作家の方たちの品が沢山並べられています。

 本当に良かったねえ、と皆さん誰もがみごと立ち直った長谷川さんにお祝いを言います。(実際は沢山の方たちがいたのですが、丁度人がいないところを狙って写真を撮りました。私、肖像権の問題で顔をつぶしたりというのが嫌いなので・・・。)

2011_05290017  散らし寿司としょうがプリンを頂き、手作りのバッグなどをどっさり買い、顔なじみの方たちといっぱい話しをしました。

 私の大好きな場所。どうぞ、これからも無理をしないでゆっくりと続けて下さいね。

 その夜は、姉のお誕生日の食事会。和みカフェで買った作品は、集まった人たちへのプレゼントです。一人の男の子、甥の息子には、途中のSAで買ったカープの消しゴムです。男の子用の手作り作品って本当にないのですよね。安いカープ消しゴムでもとても喜んでくれてよかったです。

2011_05300002 昨日のお昼は、クリニックの患者さん5万人のお祝いです。ささやかですが、スタッフのみんなで近くの「露菴」でランチです。

 野菜中心のメニューはどれも美味しくて。大きなスイカやパイナップルなどデザートも充実。思いっきり食べました。

 たまたま今はこのスタッフでやっていますが、これまでの多くのスタッフの顔を思い浮かべました。彼女達の力があったからこそ、これまでやってこられたのだと。ここに至るまでは、ずいぶんいろいろなことがありました。思い出しただけでも、身震いするほどいやなこともありました。

 今は、経営がなかなか厳しいし、いつまで続けられるのかは分からないけれど、やるからには、楽しくやって行きたいと思います。


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原発本、朝日ジャーナル。

 一昨日、昨日の作木での合宿では、どうしても原発、自然エネルギーの話になりました。メンバーの中には、バイオマスで冷暖房をする会社に勤めている人もいました。また、作木の小規模水力発電の実験、取り組みをしている人もいました。

 私は私で地熱発電所や原発などの見学に行ったり、大変興味を持って調べたりしています。そんなことで発電に着いての話をする中で、私たちは、これまで、この福島原発での事故が起こるまで、本当に原発や発電そのものの仕組みを知らなかったなあと、痛感したのです。

 今でこそ、タービン建屋だとか、原子炉圧力容器だとか、中央制御室だとか、分かったようなつもりになっているけれど、本当にこれまでは何にも知らないで怖いと思っていたと思います。この間、ずいぶん勉強になりました。

 しかし、原発に反対しなければならない根幹は、やはりこれが核兵器を作ることに繋がるという、その危険性にあると思います。ウランを燃やせば、プルトニウムができる。それは、核兵器の元です。アメリカなどでの古い核兵器は、プルトニウムを原発で燃やしてもらわなければならなくなっていると。原発で出来たプルトニウムで核兵器を作り、古くなった核兵器のプルトニウムをまた原発でもやし、原発と核兵器を行ったり来たりなのですね。

 日本でも、使用済み核燃料がどんどんと溜まっていて、その行き場がないままに生産され続けています。まだ出来ていない六ヶ所村での再処理工場出来上がったなら、プルトニウムとウランを取り出した後の死の灰は、それから30年冷やし続けて、そしてそれから地中深く埋めようという計画らしいけれど。それは、ものすごい毒性を持ったもので、人を即死させる力のあるものなのですね。原発を稼動させていれば、30年も冷やすうちに、次々とまた溜まってくるはずです。

2011_05290010 前日コンビニに行ってびっくりしました。こんな本がでています。朝日ジャーナルだなんて。即買いです。

 学生時代は、むさぼるように読んでいました。 医者になってから、当時の編集長の筑紫哲也さんと対談もさせてもらいました。当時勤務していた病院で、夜中、お産の人の経過を診ながら、診察室で対談をしました。そのお産に付き添っていたお連れ合いが、ベッドサイドで朝日ジャーナルを読んでいました。今、そこに編集長がいるよ、と言ったらびっくりされたことを覚えています。アグネス論争のときには、特集の時に原稿を書いて掲載してもらいました。

 1992年に休刊となりましたが、この度週刊朝日の臨時増刊としての復活だそうです。3月19日にも出されたそうですが、それは見逃しました。

 しかし、やっぱり今は「週刊現代」ですね。アエラの特集本よりも朝日ジャーナルよりも今原発については、圧倒的に週刊現代だと思います。すごいエネルギーで原発にとりくんでいます。あれもこれも、本当に読むべき本がいっぱいで、忙しいことです。

 作木からの帰り道、高田インターではなく、三次インターまでナビで案内してもらおうとしたら、またまた細い山道を通らなければなりませんでした。一度、向こうからも車が来て、延々とバックしましたよ。

2011_05290013  やれやれと行っていたら、突然「江の川水力発電所」に出ました。小さなダムと発電所です。8メートルの自然落下でエネルギーを得るのだと。江の川や太田川に沢山ある広島県の水力発電についても調べなければ、と思います。


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カヌー公園作木です。

2011_05290011  カヌー公園作木に来ています。雨です。コテージから見る大好きな景色。山にもや?霧?がかかっています。静かです。

 昨夜診療が済んでここに来ました。私のナビはいつも高田インターから山道を案内します。真っ暗で細い道。向こうから車が来たらどうしようとドキドキしながらきていました。

 昨夜は、雨だし。で、三次インターまで高速を行って、54号をずっと島根に向けて走りました。作木別れを曲がるとすぐだったし、らくらく大きな道で安心して走れました。

作木の女性部の人たちが手作りの食事を用意して下さっていました。

2011_05290008茗荷の和え物など 野菜中心の手料理です。皆さんはもう食べてしまって、私のは一人分取り分けて下さっていました。天ぷらはイカと豆のかき揚げです。そのマメも、お皿の向こうの方にあるエンジのマメなのですが、中は緑です。なんというマメなのでしょう?

 ありがたくおいしく戴きました。後は、喧々諤々議論ばかりです。今度の8.6.の平和集会の準備の合宿です。

 今日のお昼までで、午後はマダム長谷川さんのなごみカフェの復帰の会に行きたいと思います。交通事故で大変なけがをされた長谷川さんの復活。ぜひ行かなくては。雨がひどくならないことを祈ります。

2011_05290012  今、川の向こうを白い一両だけの列車が走っていきました。朝6時過ぎに列車の走る音で目が覚めたのですが、列車のようだったけど、はて?と思っていました。ここに泊まるのは三回目ですが、列車を見るのは初めてです。

 一両だけの列車などを見ると、嬉しくなります。ここは、もう二週間もすれば蛍が見られるとのこと。のんびり時が過ぎていきます。

 さて、今から朝ごはん。ミニクロワッサン等を買って持って来ました。8時からまた喧々諤々です。


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緊急避妊薬、日本とイギリス。

 イギリスにおいて、十代の予期せぬ妊娠を減らすためのプロジェクトとして、まず徹底した性教育に取り組んでいます。体を教えること、もちろん性感染症や避妊についても。

 その上で、教育とセットで様々なクリニック、保健センター、若者向けの相談センターなどで、経口避妊薬は無料で提供されます。

 もう一つ、もしも妊娠して出産を望む若者を受け入れる高校も各地にあります。きちんと教育を受けることが、これからの生活の建て直しと子どもをしっかり育てることに繋がるという考えからです。

 そして、緊急避妊薬ですが。これも無料で提供されます。しかし、上記のような施設が休みの時などには、自分で買うことが出来ます。スーパーマーケットに併設されている薬局や、街中の化粧品と一緒に薬を売っているような小さな薬局でも買えます。本人でも家族でも買うことが出来ます。

 施設に行けば無料ですが、薬局では有料となります。それも、値段は「高く」設定してあると。それは、施設で無料で薬を提供するときはあくまでも教育とセットなのだけれど、スーパーなどで買うときには、その教育がないままに服用することになるということ。それから、それが日常的な避妊の方法として使われることがないようにという配慮からなのです。あくまでもクリニックなどで提供することが基本で、自分で買うのは、緊急の緊急のような時のみとするためです。

 それでも、自分で買う、その有料の金額は「22ポンド」。日本円にして約3000円くらい。有料で高く設定してあると言ってもその金額なのです。

 日本では、あくまでもクリニックや病院でしか提供されません。それでも、クリニックが問屋さんから購入するその価格が一万円なのです。本人に渡るときはそれ以上の金額となります。

 この違いは一体何なのか、と思います。

 日本では今、文科省のカリキュラムでは中学では「避妊」は教えないことになっています。中学では「性感染症」を教えること。それも、何度もこのブログでも言っていますが「性交」という言葉を使わないで教えないといけません。避妊は「家族計画」という名の元に高校で教えることになっています。

 私は、義務教育のうちに「避妊」を教えるべきだと思っています。すべての若者が避妊をちゃんと学んで大人になることが私の悲願なのです。高校でだと、高校に行かない人や中退した人は全くちゃんと避妊を学ばないままなのです。

 避妊を教えると、若者が興味を持って性を実行するようになってしまうと、性教育反対派の人は言います。そうではなく、彼らは「知らない、知らないからこそ」カジュアルに行動を取ってしまうのだと、これまで私は繰り返し言って来ました。だって、性の情報は社会に蔓延しています。それらに十分彼らはそそのかされているのだと。それもとても怪しい情報にどっぷり浸かっているのですよ。「外に出せば大丈夫」などと、本気で思っているのですから。

 避妊の教育はしない、緊急の事態が起こっても、病院に行って緊急の避妊薬をもらおうにも、とても高くてお金がない、そんな若者をどう救えばいいのでしょう。

 イギリスでは、基本は「教育」。それを補完するものとして、ピルの提供や緊急避妊の薬も手に入りやすくする。日本は全く逆なのです。教育はしてはいけない、緊急の事態が起こっても、手に入りにくくする。

 それが日本の女性に対する政策なのだと。経口避妊薬の認可も、子宮頸がんの予防ワクチンも、そしてこの緊急避妊薬の認可も、世界の国々の中で、ほぼどん尻であるし、やっとやっと認可されても、とんでもなく高額に設定されてしまったし。と、これがこれまでずっと続いてきた政治なのだと、皆様に知ってほしいと思います。


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緊急避妊薬がやっと使えるようになりました。

 このブログでも度々書いてきましたが、いわゆる「アフターピル」、緊急避妊薬がやっと日本でもこの五月の末から使えるようになりました。本当にやっとです。これまで世界中のほとんどの国で使われていたのに、日本だけ、本当に日本だけがこの薬の使用を許可されていませんでした。

 だから、日本では、代わりに中用量ピルを四錠から六錠も飲むという、副作用が強く、しかも有効性が低い方法を取るしかありませんでした。

 レイプされた、またはコンドームが破れてしまったというような緊急の事態が起きたなら、その72時間以内に「ノルレボ錠」を二錠飲みます。

 日本の治験での有効性は81.0%。臨床試験を行ったのは63例。そのうち1例が妊娠しました。世界の臨床試験では、1198例に同じ種類の同じ量の一回投与をして、うち16例が妊娠。妊娠阻止率は84%でした。

 それにしても、日本でたった63例の治験をするだけで、どうしてこれだけ認可までに時間がかかったのか、と思います。10年も前から取り掛かっていたそうですが、認可までにはいろいろと政治的な動きがあって、大変だったようです。

 やっと認可されて嬉しいのですが、それでも、何とその薬が高いのです。薬屋さんからクリニックに入るのが、一回あたり一万円なのだと。びっくりです。これだと、若い人にはなかなか難しいでしょう。レイプされたら、早く病院に行ってお薬を飲んで妊娠を防ぐこと、と言っても、お金がないと・・・となってしまうのではないかと心配です。

 性犯罪の被害者には現在、救済制度があって、初診料や緊急避妊のお金は行政が助成してくれるようになっています。しかし、これは警察に被害届をした場合のみです。多くの被害者が泣き寝入りしている現在、せめて妊娠は防ぎたいと思っても、お金がないためにためらうことになってしまわないか心配です。

 原価はうんと安いのに、日本ではなぜここまで高いのか。それには、いろいろと事情がありそうです。

 今回、イギリスでの若年の妊娠を防ぐプロジェクトを日本に紹介している方とお話ししました。そのイギリスでのことも含めて、明日もお話しいたします。

2011_05250002  一昨日のランチはクリニックのすぐそばのケンタッキーフライドチキンで。照り焼きバーガーとアイスコーヒーです。二階のカウンターで外をみながら食べました。これまで行ってみたかったけれど、買い方が分からないので、躊躇していました。

 やってみると簡単なのでほっとしました。セットか単品か尋ねられました。どう違ううのですか?セットにはポテトがついています、と。ポテトはいりませんといったら、それなら単品だと。そんな会話も初体験だから、緊張しましたが。計620円でした。美味しかったですよ。


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巻き爪の治療をしました。

2011_04260002_2  2011_02090001  いつの間にか、右手の親指が巻き爪になって来ました。先が細くなってぶ厚くなって、両端が丸く指に食い込んで痛みが生じます。色も爪が死んだような白色になってしまいました。

 右手の親指は、貴重な働きをします。大きなみかんをむくときにも欠かせませんし、仕事上も細かい作業に必要です。辛くなっていろいろ調べると、巻き爪と言うのは、もっぱら足の爪で、手の指のことはどこにも出て来ません。でも、巻き爪の原因は深爪であるということは分かりました。さもありなん、仕事上、ぎりぎり短くなるように爪を切っていました。両端が巻いて浮き上がるので、爪に水分が補給されにくくて、ぶ厚くなるとも書いてあります。

 ネットで調べるうちに「爪を抜かず巻き爪を治す」というサイトがありました。その方法で治してくれる全国のドクターの一覧がありました。広島を見ると、何とすぐそばの「くろせ皮膚科」が出ていました。黒瀬先生には、以前お尻を蜂に刺されて腫れ上がったとき受診していますし、同じブロックですので、日ごろよく顔を合わせています。

 その方法でするには、爪をできるだけ伸ばしてと出ていました。しっかり我慢をして、伸ばせるだけ伸ばして、受診しました。そして、4月27日に施術をしてもらいました。

2011_04260003 2011_04280001 爪に注射針で二箇所穴を開け、形状記憶のワイヤーを通します。それだけです。ワイヤーの端が伸びようとして爪の端を内側から押して、伸ばしてくれるというわけです。爪で、しかも伸びている部分に穴を開けるのですから、全く痛みはありません。

2011_04280002 2011_04280007 残りのワイヤーを戴いて帰りました。爪がさらに伸びて、またやりかえるときには、この残りを使います。爪はひっかけないように薬局で指サック状の包帯を買ってはめておきました。これは、仕事で濡れてもすぐに乾くので、便利でした。 

2011_05250004  途中経過、右の爪の端からワイヤーが見えます。大分広がって来ました。

 そして今日、丁度ワイヤーを通して一月。もう一度通しなおそうということだったのですが、もうすっかり広がったので、これでいいのではと、私もドクターも一致。これでしばらく様子を見ることにしました。ワイヤーを抜いてもらって、万歳。晴れて爪を切りました。先生はあまり短く切らないようにということでしたので、少し伸ばし気味ですが。

2011_05260002 2011_05260003まだ少し分厚いのですが、色も大分ピンクが戻って来ました。一月ですっかり治ってありがたいことです。足だと、もう少し時間がかかるそうです。

 料金は保険が聞かないので 施術に15000円。後は数百円ずつ三回ですみました。


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国際交流の舞台のご案内

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 5月27日(金)アステールプラザで国際交流コンサートと「ナンタ」の上演があります。

 コンサートはプログラムにあるように韓国、中国、モンゴル、フィリピン等などの国の人のさまざまな音楽と、民族衣装のファッションショーがあります。

 第2部は「ナンタ」の上演です。私はソウルで「ナンタ」を見ました。韓国のミュージカルですが、音楽と踊りなので言葉は分からなくても大丈夫。ギョーザを作るキッチンを舞台にした、愉快な舞台です。ソウルの公演では、客席から舞台に上がった人も一緒にギョーザを作ったりして楽しませました。

 今回のはダイジェスト版とのことですので、少し短くなるでしょう。

 当日券が少しあるそうです。私もとっても行きたいのですが。もう他の予定が入っていて、残念です。ぜひ見て戴きたい舞台ですので、ご案内しますね。

2011_05250001  私のクリニックの患者さんの数が50000人になりました。ひとり一カルテ番号。名前が変わっても、何年間があいていても、一人一カルテを守っています。

 50000人もの方に、よくもまあ、来ていただいたと感謝です。これからも、来てくださる方たちを裏切らない診療を行いたいと思います。もし不充分なことしか出来なくなったら、その時は潔く閉院ですね。その覚悟です。

50000人目の方には、ささやかに記念の品をお渡ししました。

 


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「佐々木典明さんを偲ぶ会」

2011_05210005  21日夜、「佐々木典明さんを偲ぶ会」が開かれました。

 佐々木典明さんは、みんなが本名の「のりあき」ではなく、「てんめいさん」と呼んでいた、元中国放送の記者でした。

 ずいぶん広い範囲の人々に、その優しさで接し、慕われていました。

 仕事をやめられた後も、その行動はとどまリませんでした。

 ブログの世界では、「タウンNEWS 広島平和大通り」の「グランパ」と「岡目八目」として、貴重な意見や、見て感じたことを書かれています。ここに昨年11月の「タウンNEWS 広島平和大通り」の記事をリンクしますので、ぜひクリックして覗いてみてください。

 そこには、元気なグランパさんの記事が沢山載っています。中でも、秋葉さんのマグサイサイ賞の受賞のお祝いの会のことをとても楽しそうに書かれています。そのとき、私が少しの時間を戴いて、壇上に「在ブラジル被爆者協会」の森田さんや「はだしのゲン」の中沢啓治さんや原爆市長の「浜井信三」さんのお孫さんに上がっていただき、インタビューをしました。そのことをとっても喜ばれて、「浜井さんのお孫さんを一体どうやって連れてきたの?」「秋葉さんと浜井さんが繋がったねえ」といっぱいの笑顔で感心してくださいました。

 典明さんは、5年前に胃がんを手術、二年半経ったときに肺に転移していることが判明。その肺転移を抗がん剤で化学療法をした後手術を、という医師の勧めを断り、後は漢方薬で体調を整えていました。

 そのマグサイサイ賞のお祝いの会の後で、体調を尋ねました。そしたら、「肺の腫瘍は大きくなっとる。でも、それは日常生活には関係ないところだから、心配するなと言われているんよ」と笑顔で語られたので、私はドキッとしました。ほかに広がらなければいいのだけれど、と思いましたが、それはもちろんご本人には言いませんでした。

 そのとき、中沢啓治さんが、自分が肺がんにかかっていること、入院中の病院を抜けてこの会場に来たことを話されたのですが、その中沢さんのことをとても心配なさっていました。中沢さんが、口内炎がいっぱい出来て、食べたりしゃべったりがとても難しいのだと。その口内炎の薬を私のところに取りに来て、中沢さんのところに届けたり、一生懸命に人の心配とお世話をしていらっしゃいました。

 その後ご自分の体調を崩されて、そして3月18日に亡くなってしまいました。平和大通りのブログから、「グランパ」の記事が出なくなって、おかしいなあと思っていたと偲ぶ会に出席した方からの声も聞きました。

 私としては、私の「続いま生きる底力を子どもたちに!」の出版記念会のときに乾杯の音頭をとって下さったこと、そのとき話してくださったことが暖かくて、胸にずっと残り続けていることが何よりの思い出であり、心からの感謝です。

 写真は、中沢啓治さんが話していらっしゃるところです。

 佐々木典明さんがなくなったこと、「グランパ」と「岡目八目」が消えてしまったことを早く書きたかったのですが、もう知らせていただいてよろしいと奥様に言っていただき、やっと今日書くことが出来ました。


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海田町の講演の反省。

 昨日の海田町での講演、無事終了しました。会場いっぱい、あふれるほどの人が来てくださって感激でした。

 知っているお顔もあちこちにありました。広島ブログのブロガーさんも。海田町以外でもわざわざ来てくださってありがたいことです。

 時間の制限がある中で、目いっぱい話したつもりなのですが。終わってみると、「あれも落とした、これも落とした」と、話さなければならないことをいっぱい話していなくて、反省です。ちょっとここで追加を。

1.若者は無知である。と言うところで話さなければなりませんでした。社会には情報があふれていて、一見若者達が知識を得ているように見えるけれど、実際は正しく情報を得ていません。性教育に反対する人たちは、「教えることによってそそのかす」と言います。若者達が興味を持つではないか、と。

 とんでもない。若者達はすでに十分そそのかされています。世間にあふれる情報により。それも性感染症であるとか、妊娠する行為であるとかはすっ飛ばしたところで。その彼らに全うにまっすぐに知識を伝えることによって、賢くなって欲しい。賢く行動を選択して欲しいと思います。

 私のところに来る若者達がちゃんと知っているか、知ってて行動を取るかといえば、逆なのです。知れば知るほど行動は慎重になるはず。知らないからこそ、カジュアルに行動を取るのだと。

2.癌について。子宮頸がんについてはそれなりに話したつもりです。が、子宮体がんや卵巣がんについて、もう少し話をするべきだったと思っています。

3.男の子の悩みについて。マスターベーションの話はしっかりしましたが、ペニスのサイズや包茎について、話していません。ああ、これは話さなければなりませんでした。ついマスターベーションから、家族間のプライバシーの話に移行して、それはそれで大切なことなのですが、そこからペニスの話に戻らなければならなかったのに。サイズで悩むことはないこと。包茎の手術によるトラブルの話など、それらは子育ての中で、子どもがみんな子どものうちに、ペニスも発育しないうちに伝えておかなければならないことなど。中学生や高校生に直接話すときには、しっかり話すのですが、昨日には話していません。

4.さらに、避妊について。データの一部は挙げましたが、そのデータは持っていった本、「今生きる底力を子ども達に」との中に詳しく載せていることを言い忘れました。それに、確実に避妊と性感染症の予防をするためには、「コンドームプラスもう一つ」が必要であること、甘いものではないのだということを教えなければ、ということも言い忘れました。

 もう、ほんっとに反省することばかりです。これまで話していたバージョンとガラリと変えたものだから。でも、これらのこともきっちり話すには、あの時間では無理でした。どの話を切ればいいのか、これから私は試行錯誤しながら、段々と整えて行きたいと思っています。

 海田町の皆様、不充分な話でごめんなさい。本当にお世話になってありがとうございました。町長さんにもずっと話しを聞いていただいて、感謝しています。


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本日の講演のお知らせです。

 昨日から今日まで広島市袋町市民交流プラザで、フェスタ2011が開かれています。

2011_05210004  昨日のお昼に姉と大急ぎで行ってそこでランチでした。一階の外のテントで、いろいろな民族料理を作っています。

 インド、タイ、モンゴル、韓国、中華・・・。何を食べようか迷ってしまいました。結局あれこれ買って、外のテーブルで食べました。

 それはそれはどれも美味しかったです。インドカレー、大きなナン、タンドリーチキン、サモサ、タイのグリーンカレー、中華のごまだんご、モンゴルのホーショール、美味しいけれど、食べ切れません。結局途中で持って帰って晩御飯にしました。

 ステージでは、丁度フラダンスをしていました。私は、ゆっくり見る時間はありませんでしたが、発表会や様々な体験や学びなど、とても楽しそうでした。今日、予定のない方、ぜひ親子で行かれてはとお勧めです。

 私は、今日はいよいよ海田での「子宮頸がん予防の講演会」です。 ここに載せています。これまで、子宮頸がん、性教育等単独のテーマで、また性教育に頚がんを混えてなどの話はしていますが、頚がんを主に、でも性教育を絡めてとなると、なかなか時間配分が難しくて、緊張しています。緊張すると早くに目が覚めてしまいます。今朝も5時半におきてしまいました。

 皆様に満足して頂けるお話しをするつもりでいますので、どうぞ、こちらにもいらっして下さいね。

 これから予行演習をします。


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韓国で買ったものです。

 遅ればせながら、もう少し韓国について。韓国での買い物は、化粧品も楽しみの一つです。私は、もっぱらBBリームを使っています。今回それを買うのも大切な用事の一つでした。

 今回行ってみてびっくり。空港からホテルまで案内して下さったガイドさんが、「今カタツムリの化粧品が大人気です。」と言われます。カタツムリの会社なんて知らなかったなあ、と思って街に出ると、会社や商標の「かたつむり」ではなく、カタツムリを使った?入れた?化粧品なのです。カタツムリ、カタツムリと宣伝しています。カタツムリの何を使うの?殻?それとも虫?そしたら、カタツムリの本体のあのネパネパなのだと。

 カタツムリのネバネハって、あのナメクジのねばねばと同じ?ウヒャー、カンベンよ。私はダメ。大宣伝しているカタツムリの化粧品は一斉パスです。それにしても、いろいろと利用するものだと感心はしましたが。

 BBクリームは、新しく年取った人用の引き締めとコラーゲンが入ったリフトアップのが出ていました。もちろんそれを買いました。

2011_05210003  もう一つ。元の東方神起の分裂してしまった三人が化粧品の宣伝をしていること。大きな等身大の三人の写真が、あちこちに立っています。私は、東方神起の五人そろったのが好きだったので、三人だけだと、魅力を感じません。その宣伝に乗って買いたいという気持ちにはなりませんでした。やっぱり五人そろって欲しい。もう今から元の五人に戻るのはダメなのかなあ、と寂しい思いでした。

 ロッテ免税店でもらったクリアファイルです。クリアファイルは便利だけれど、三人のは、やはり魅力がありません。

2011_05150007  これらは、インサドンで買った巾着です。昔風のパッチワークになっています。あわいパステルカラーが本当にきれいで、沢山買いました。大きさが分かるように、左のにアイパッドを置いてみました。これ位大きいと、旅行の時の下着入れとか、いろいろに使えます。紐の先もかわいいです。

 そうそう、韓国語のことですが。タクシーの運転手さんの中には、全く日本語も英語も分からない人が時々います。インサドンに行って欲しいというと、インサドンで何を買うか、と聞かれました。私は、骨董という単語が分からないので、でまかせで、コーヒーカップを買いたいといいました。コーヒーは、韓国語で「コピ」です。同じコピでも、発音が少し違うと、「鼻血」になります。それは気をつけて「コピカップ」と言ったのですが・・・。

 そしたら、「コピは高いのは同じ」と言われます。同じとは何のことか?はて?そしたら、安いのはダメだといいます。さらに、同じののコピの店に連れて行くといいます。そこで、はたと分かりました。私がコーヒーのつもりで言ったコピは、「コピー」と思われていると。そう、「にせもの」のお店です。ほんものそっくりのにせものの店に連れて行こうというのです。英語は分からなくっても、コピーだけはわかるのですね。

 もう、この年でにせものを買おうとは思いません。お断りしましたがみんな大笑いです。私は、がっかりでした。

 以上で韓国の話は一応終了とします。


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高校のO.B.会でした。

 昨日は、午後更年期の講座三回目無事終了。

 そして、夜には高校の演劇部のO.B.会でした。O.B.の一人、私と同期の人が定年、仕事をすべて終えて、東京から広島に帰ってこられました。その彼女の歓迎会でした。現在59歳の現役の高校教師から、舞台などのイベント会社でまだ働いている66歳の人まで、14人が集まりました。

2011_05190004  青春真っ盛りを共に過ごした仲間というのは、やっぱりいいなあと思います。すぐに昔に戻って、話が弾みます。

 中でも、一枚の昔の写真を持ってきた人がいて、それを見て、涙が出る思いがしました。

 若いころの数人が写っています。中に脇田義信さんが写っていました。かわいい頃の脇田さんです。昨日集まったみんながお世話になったし、それぞれが思い出を持っています。やっぱりいつまで経っても、O.B.会には脇田さんは必要な人なんよね、亡くなってしまって、本当に残念よね。という思いがわきあがって来ました。

 その頃の思い出の一つ。当時の校長先生は、誰もが尊敬する人格者でした。当時の高校には、県の大変な有力者の息子さんが通っていました。でも、それが凄まじいワルで、とうとう校長が退学をさせることを決意されました。退学させた後、校長は、僻地の学校に転勤させられました。

 「あれを退学させたから」「でも、切らざるを得ないと、大変な決断だった」「気の毒なことだったけれど・・・」当時の人々が言っていたのを私も覚えています。

 私が入学する直前のことです。その年に当時の高校の演劇部は「花火」で広島市の地区大会、県大会とも優勝したのです。「花火」は被爆した姉弟の話です。被爆で顔をやけどし、目の手術をした姉が、包帯を取って、自分の顔のケロイドにびっくりし・・・。という話でした。

 脇田さんは、その弟の役を大変好演しました。

 県大会で優勝して夜広島に帰ったあと、脇田さんとあと二人で校長官舎に優勝杯を持って訪ねて行ったと。これをもらいました、と。そしたら、校長が大変喜んで下さって、翌日の朝礼で演劇部が県大会で優勝したと、みんなに話して下さったと。

 そんな思い出を話してもらって、ウルウルです。その校長先生も、当時の顧問の先生も、つい先日亡くなってしまって、寂しいことです。

 O.B.の何人もが癌になっていて、みんなそんな年になって来たのだから、会える内に会っておこうね、としみじみ話をしました。


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講演の準備完了です。

 診療を終えて、ずっとクリニックにこもっています。今日の中国新聞文化センター、「更年期を上手に乗り切る」の準備と、22日の海田町での講演の準備をしています。

 更年期は、全5回の3回目。今回は、主にガンについてと、いよいよ治療に入ります。まず漢方治療の話をします。ガンは、子宮体がん、子宮頸がん、卵巣がん、そして乳がんなど。スライドをいっぱい作って、さらに皆様に持って帰ってもらう資料も沢山コピーしました。漢方治療では、よく使われる漢方薬と、その成分である植物の花なども見ていただこうと思います。さらに、漢方のなつめなどを使っての、ちょっと体にいい飲み物を味わって戴こうと張り切っています。

 海田町の講演では、パワーポイントのスライドを使って話します。そのスライドを作りました。その中の症例全部、個人情報を除いたものを参加者の皆様に配布して戴こうと、メールで送りました。

 さあ、これで準備完了です。アア、ツカレタ!オナカスイタ!です。

2011_05180002  コレは何でしょう?ピッカピカに光っていて、写真を撮るのがとても難しくて。あんまり光っているので、鏡のように上が写ってしまいます。これは、「鉄板」なのです。岡山山陽高校の機械科の生徒さんたちが作って学園祭で売り出したところ、あっという間に完売したという、その鉄板です。

 私が買いたかった!とうらやましがったものだから。特別にもう一つ作ってくださって、校長先生が送ってくださったのです。作られたのは、溶接のマイスター、采女光男先生。厚くて重い、かつピカピカでよく分からないでしょうが、淵が曲げてあります。その隅は溶接してあります。手作り感を出すのに、溶接した部分は、わざと削らないで、そのままにしてあると。校長先生のお手紙にありました。

 本当にありがたいことです。これでお好み焼きを作ります。でっかい鉄板なので、大きなお好み焼きができそうです。

 昨日は臼と杵などを、今日は鉄板をと、いろいろ贈っていただいて、申し訳なくもうれしいことです。


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「知事抹殺」

2011_05160002  やっと読み終わりました。なかなか手に入らないと友人に聞き、いつかは読みたいと思っていました。ところが、佐藤栄佐久さんのブログを読んで、重版されたことを知り、ゆめ書房のはるめさんに電話で取り寄せをお願いし、早速に届けて頂きました。

 何と、何と。読みながら、何回涙したことでしょうか。福島県民を守るために、これほどまでに巨大な権力と戦い、ついに力つき、でも、今なんとか踏ん張って生きている人がここにいる。私は今、深い感動に包まれています。

 読みながら、様々な思いが湧き上がって来ました。権力と闘うということが、どれだけ大変なことか。さらに、東京と地方、原発への思い、家族、部下、県民への深い愛情。一面、こうして日本の原子力政策は続けられてきたのだと、あらためて怒りが湧いてきます。

 うわあ、これは!としょっぱなからびっくりしたのが、プロローグです。まず、これに打ちのめされ、ああ、早く読みたい!と気持ちがはやりました。そこの一部だけ引用します。

『 福島県会津の山間部は、豪雪地帯である。

 この地方に伝わる習慣に「墓碑標」がある。

 地方では「墓印」と呼ばれているが、冬、この一帯は墓地の場所がわからなくなるぐらいに雪に埋もれてしまうので、墓のある場所に積もった雪に、長い杉の細木を刺すのである。雪に刺さりやすいように、枝はすべて落とされているが、先端だけには葉を残しておく。積もった雪の上に杉の葉が出ているので、見つけやすいのである。

 積雪地帯では、雪が積もっているときには墓参りはしない。

 では、いつ役に立つのか。

 その墓をもつ家に、死者が出た時である。墓碑標のあるところを掘っていけば、墓が出てくる。昔は土葬をしたので、墓を雪から掘り出した後、さらに墓穴を掘るのである。

 だから墓碑標は、亡くなる人が出そうな家が立てる。しかし、その家の老人が自ら「立てておいてくれ」と頼むことも多いのだそうだ。(略)

 有権者の信任によって生かされてきた私は、死んだ。(略)

 ここに墓がある。

 本書は、私をめぐる、たくさんの「墓碑標」の物語である。』(引用終わり)

 これだけで、もう涙が出そうです。多くの人に読んでいただきたい本です。

2011_05170002  昨日、浜松から木製品が届きました。今回の講演会を企画して下さった中学の先生は、浜松の中心部から二時間もかかる山奥の学校に勤務していらっしゃるそうです。

 その先生のお友達に、このような木製品を作る方がいらっしゃるのだと。いいにおいのするヒノキの積み木、きれいに面取りがしてある立方体が百個入っています。臼と杵。洗濯板。お椀と箸置き。何と素敵な!積み木は早速クリニックの待合室のキッズコーナーに置きました。子ども達が遊んでくれるでしょう。臼と杵は、どう使おうか、考えています。お餅をつきたいなあ、と思っているのですが。

 とっても嬉しいのですが、恐縮してしまいました。ありがたいことです。


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このごろ食べたものです。

 今日、患者さんに言われました。「先生のブログ、読んでいます。食べ物のことがかいてあるのが一番好きです。」と。

 あはは、一生懸命性教育や原発や平和集会のことなどをうんうんいいながら書いても、そんなことより、食べ物のことが一番だなんて。マイッタ、マイッタです。

 でも、考えてみれば、食べることが好きです。ハードな生活を支えているもの、私のエネルギーの源は、食べることなのかも知れません。

 そんなことで、今日は、これまで食べた物を写真に撮ってもアップしそびれたものを一挙公開です。

2011_05150008 以前大阪、池田の中学に講演に行ったとき、養護の先生がいろいろなレトルトカレーを買っておいてくださいました。その一つ。ラマダホテルの「黒カレー」です。出してみてびっくり。本当に真っ黒です。黒の正体は一体何?それは、「イカ墨」でした。いろいろな食材がしっかり煮込んであって、とっても美味しいカレーでした。

 一昨日京都のホテルでおむすびと一緒に食べたコーンスープはこれです。食べた後に美味しさでうなってカラを撮ったものです。

2011_05150018 2011_05150004 はるめさんに戴いた筍で、姉と私の二人分のお弁当を作ってお昼に食べました。筍ご飯、筍と鶏手羽元の煮物。筍の酢味噌和えには山椒の粉をしっかりフルと木の芽和えのようになります。白いのは、スタッフに戴いた山陰の白なるとです。

 筍ご飯は、ネットで千切りにした筍で作るのが出ていたので、マネをしてみました。

 夫は、もうずっと前に胃がんの手術で全摘をしています。食道と腸が繋がっていて、つなぎ目が瘢痕になって細くて、すぐに物が詰まります。一旦詰まると、苦しくて、しばしば吐かないとどうにもならなくなります。ラーメンでも、あさりでも詰まります。筍は危ないので、煮物は私用には大きく夫用には小さく切ります。今回千切りの筍ご飯にすると、詰まることなく食べることが出来ました。長めの千切りをたっぷりいれたので、風味もしっかりあってなかなかでした。

2011_05160003  今日のお昼は、紙屋町電車どおり、絹谷画廊があるビルの地下、みもざで。750円。アフターコーヒーは200円です。

 そのすぐそば、ウェストプラザ、以前タオルのお店があったところに、イタリアンレストランが出来ています。そこはランチもやっています。今、開店記念で割引きチケットがレストランの前においてあります。それで、千円のパスタランチを。メインのパスタプラスいろいろバイキングです。ソフトドリンクもバイキングに入っていますが、デザートやコーヒーは別料金です。

2011_05150017 もう、おかずがいっぱい。これを戴いたのは14日の土曜日。だから、夜はコンビニのおむすびで丁度良かったのです。メインは、パスタ以外に、お肉のランチ、お魚のランチもありましたよ。

 以上、私のエネルギーの源でした。


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浜松での講演。

 昨日の講演は、浜松市内の中学の先生を中心に、小学校の先生や市内の養護教員の方たちが集まってくださいました。日曜日にも関わらず、先生方が自腹でお金を出して聞きに来てくださったのです。公務として、仕事中にする講習会と違って、「わざわざ」なのです。

 私は、今時こうして性教育の話を聞いて下さるというのが、すごくありがたくて。また、場所は市内の中学校の研修室です。そこの女性の校長先生も、養護教諭や他の先生も聞いてくださいました。

 そこでは、部活で生徒達が沢山来ていました。実は、帰るとき、生徒達と一人の先生が話しをしていました。校長先生が「卒業生です」と言われました。卒業生達が、数学の勉強をしているのだと。中学の先生がその指導をしているのだと。日曜日に、高校の数学が難しい生徒達が集まって、中学の先生が指導して勉強をしているのです。卒業生が「あっ、校長先生だ!校長先生、こんにちは」と挨拶をしています。

 日曜日の部活は、決して珍しいものではないけれど、卒業生のお勉強は初めて見ました。

 そもそもこの講演ができたきっかけは、昨年の11月の熊本で開かれた「子どもの虐待防止学会」でのシンポジウムです。そのシンポジウムに浜松の中学の先生が来ていらっしゃいました。そして、私のシンポでの発言を聞いて、もっと聞きたいと思われたと、丁寧なお手紙を戴きました。

 そして、さらに大阪池田の中学での私の講演を聴きに来てくださったのです。いまどき、こんな熱心な先生がいらっしゃることに驚きでもありました。そうしてその先生の尽力もあって、今回の講演ができたのです。

 本当に心から感謝です。

2011_05160001  講演の前に浜松駅前のうなぎやさんで、うなぎを戴きました。本場のひつまぶし。美味しかった!です。初めはそのままに。二杯目は、わさびと白ねぎを入れて。三杯目はお茶漬けで戴きました。はいるかな?と思ったけれど、ペロリです。

 朝京都のホテルでバイキングをしっかり食べて、またお昼もいつも以上に戴いて、そして夜は夫がスーパーから握りずしを買って来てくれていました。それとお味噌汁。こんなに食べて、どうなのかと「やまとの湯」でおそるおそる体重計に乗ったら、なんと、体重は減っていましたよ。パソコンなどの重い荷物を持って、駅の階段などを歩くからでしょうか。ほっとしました。

 浜松の皆様、本当にありがとうございました。


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ソウルでの食事、ケジャン。

 二日め、インサドンでたらふく昼ごはんを戴いた後、一旦ホテルに戻って、ミョンドンを歩きました。そこでは、足がへろへろなので、マッサージをしようとなりました。マッサージも、街中でお兄さん達がカードやチラシを配って客を呼んでいます。ミョンドンのマッサージ、大体どこに入っても安くて上手だと分かっていますので、お兄さんについて行きました。ところが、客を呼ぶのはいいけれど、四人一度にしてもらうにはどこも満杯で、何軒も回りました。何軒目かで、やっとすぐにしてもらうことが出来ました。やはりとっても上手で、日本の半額です。足がすっかり楽になりました。

 晩御飯は、以前一度行ったことがある韓国伝統料理のお店「クンキワチプ」です。

P1010832  以前行ったときの渡り蟹の醤油漬け、ケジャンがとっても美味しかったで、どうしてもそこのケジャンが食べたいと姉の希望です。姪がそこのカードをもらってちゃんと保管していました。カードを見せれば、タクシーが連れて行ってくれます。

 韓国では、お風呂でもマッサージでも、食堂でも、必ず名刺大のカードを置いています。それをもらっておいて、大切に保管しておくことです。日本人観光客専門のところでは、カードを見て電話をすれば日本語で予約が可能ですし、迎えに来てくれるところもあります。そうでないところは、韓国語で予約をしなければなりません。それがなかなかです。

 その韓国伝統料理のお店は、予約なしでも大丈夫ということでしたので、直接いきました。お昼に沢山食べているので、大丈夫かなあなどと夫は言いましたが・・・。

P1010837 P1010834 ケジャン定食。一人一匹ずつの渡り蟹です。もう、本当に美味しくって。かにを食べた後、甲羅にご飯を入れてまぜて食べると、またまたサイコーでした。ここは韓国にしては少し高くて、ビールも入れて日本円で一人3500円くらいでした。まあ、大きなかにを食べたので当然ではあります。

 この後、タクシーで新村のお風呂に行きました。お風呂も、姪が大切に保管していたカードを見せて、タクシーで行きました。ちなみに韓国はとてもタクシー代が安いのですが。時にこわい運転手さんがいるということなので、「模範タクシー」に乗るのが安心です。または、ホテルから乗るのも大丈夫。この人なら、という人がいれば、カードをもらっておいて電話でお願いできます。

 三日目の朝ごはんと、昼、空港で食べた私はキムチ冷麺、みんなはキムチチゲ定食、写真を取れなくって残念でした。(カメラを旅行バッグに詰めてしまったので)

 しかしまあ、コレだけ食べれば、広島に帰ってこわいことに。体重計に乗って悲鳴を上げました・・・。それと、私のつたない韓国語の笑い話もあるのですが。また機会があればお話しますね。

 京都のホテルです。

 昨夜はまたホテルで駅弁のつもりだったのですが。広島駅で駅弁を買う時間がなく、列車は自由席は超満員で立っている人がいっぱいで、車内販売が来てくれませんでした。京都駅に着くと、もうお店はしまっているし。ホテルの周囲でラーメンでも、と思ってもどこにもお店はないし。やっとコンビニを見つけました。ツナマヨのおむすび、こんがりパンの入ったコーンポタージュ、みかんがいっぱい入ったゼリーを買って部屋で食べました。超空腹だったので、どれも美味しかったです。特に、コーンポタージュ、インスタント、恐るべし。絶品です。

 今から浜松に向かいます。


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韓国、ソウルで食べたものです。

 ソウルに着いた日、以前写真を出した63ビルに行きました。63階だて264メートルのオフィスビルです。写真は、下から見上げたところと、最上階から街を見たものです。黄砂でかすんでいますが、高層マンションが積み木のように並んでいます。

 このビルの地下のビュッフェレストランで食事をしました。洋、中、韓、和、何でもあり、食材もすごく豪華です。マツタケ、ふかひれ、かに、牡蠣、スイーツだけでも何十種類もあって、何を戴こうかと迷ってしまいます。店内は広く、静かでゆったりといただくことが出来ました。

P1010787P1010800P1010802P1010804

P1010808  

次の日のホテルの朝食、またまたバイキングです。料理の数が多いので、ちょっとずつ食べました。ホテル特製のキムチが とっても美味しくて、持って帰りたいほどです。

 この日は、午前中インサドンを歩きました。お昼は、呼び込みのおばちゃんに手を引っ張られるようにして入ったところで、韓定食です。

P1010822 まず、かぼちゃのお粥から。あれよあれよという間に次々と料理が並びます。プルコギ、牛肉の炒めたのや、お魚もいしもちが一人一匹ずつ。ご飯は、黒豆入りのが石釜に入ってきて、オコゲのお粥を作って食べます。お汁は、キムチチゲ。

 本当に豪華でした。これで、一人900円ほど。もう、これだから韓国行きはやめられません。63ビルの豪華料理とまた違った楽しい料理でした。

 私たちは、夫と姉親子の四人でしたので、少々のことでは怖くありません。おばちゃんの誘惑に乗って本当にいい思いをしました。

 この日の夜食べたもの、これがまた最高のかに料理です。明日、アップしますね。

 私は、今日の診療を終えると、京都に行きます。そこで一晩泊まって、明日は静岡の浜松で講演です。


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子宮頸がん予防のための講演会のお知らせ

Img208  ここのところ、お知らせが続いていますが。

 5月22日の日曜日、海田町で講演します。海田町主催の「子宮頚がん予防のための講演会」ということです。

 子宮頸がんは、性感染症です。性交によりウィルスに感染し、そのウィルスががんを作るということがはっきりしましたので、予防のためのワクチンも出来ました。

 昨年から子宮頸がん予防ワクチンの公費助成も始まりました。でも、大人の方、保護者に戸惑いもありました。ネット上でとんでもないデマ、ワクチンは有害であるというような根拠のないうわさを意図的に流した人もいます。それらのウソの情報に接した人の中で、どうすればよいのか途方にくれた人もいらっしゃるようです。

 もちろん、ワクチンだけうっておけばそれでいいというものではありませんね。

 今回のお話は、その予防ワクチンのことだけでなく、これからの若い人たちに欠かせない、命の教育、性教育のお話しも一緒にしたいと思っています。

 震災と津波で多くの方の命がアッと言う間に失われるという事態が起こった今、生かされている私たち、一人ひとりの命を大切に成長して欲しい、そんな命の教育が今こそ問われていると思います。家庭では、どのようにお子さんたちと話せばいいのか、それを丁寧にお話ししたいと思います。

 海田町の担当の方に確認しています。海田町以外にお住まいの方もどうぞいらっして下さいということでした。私も多くの方に聞いていただけたら嬉しいです。

5月22日(日) 13:30~15:30 (受付13:00~)

海田町ひまわりプラザ(海田町南つくも町11-16 駐車場あり)

申し込み不要 無料です。

問い合わせ 海田町保健センター ℡(082)823-4418

 明日から、先日のソウルで食べたもののアップをしたいと思います。請うご期待!!


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8.6ヒロシマー平和の夕べーのご案内③

 一昨日、昨日とご案内しましたー平和の夕べーの最終回です。

 今年は、歌の早苗NENEさんをお迎えします。NENEさんには、憲法9条を歌う「さよなら戦争」を歌って頂きます。

 早苗NENEさんと言ってもピンと来ない方、1968年、「じゅん&ねね」で「愛するってこわい」が大ヒットしたのを覚えていらっしゃいませんか。私なんて、いまでもカラオケでこれを歌うくらいしっかり覚えています。女性二人で「ほほにちいさななきぼーくろ、かわいい人よなぜなくの・・・」というあの歌です。

 あのねねさんは、その後高校生になったり、八丈島に移住したり、ハワイで生活されたり、いろいろと苦労や活動をされながら、愛や地球や平和を考え、歌う歌手になっています。NENEさんのブログはここです。実は、NENEさんのブログを読んでいて、原発の誘致についてすごい文を知りました。これについては、またあらためてお話ししようと思います。

 実は、私の選挙の時にもNENEさんのコンサートとコラボさせていただいたことがあります。素敵な女性ですっかり惚れました。その彼女が私たちの集会に来て歌って下さる、本当にありがたいし、楽しみにしています。

 被爆電車・平和学習は今年も米澤鐵志さんにお願いできます。一緒に被爆電車に乗って、その後、平和記念資料館でお話をうかがいます。今年は7日が日曜日なので、私も参加できそうです。

 米澤さんは、あの日、疎開先からお母様と一緒に広島の家に荷物を取りに帰ろうとしていて、広島駅から電車に乗っていて、今の三越あたりで被爆されました。ぎゅーぎゅー詰めの満員の電車の真ん中当たりに乗っていたので、焼け爛れた電車の中でも、即死することからのがれることが出来ました。その後、お母様と、すでに生まれていた妹が相次いで亡くなっています。妹は、直接の被爆はしていませんが、お母様の母乳を飲んでいました。そして、彼女もお母様と同じように髪が全部抜け、やがて衰弱してなくなっています。

 1955年広島にて原子の子友の会会員として第一回原水爆禁止世界大会に構成詩「原爆はいらない」で参加。同じく広島合唱団で第一回原水爆禁止平和音楽祭に「父をかえせ母をかえせ」合唱で参加。以後50年間なんらかの形で「8.6大会」に参加。1975年ころから小学校、大学病院、各種集会などで被爆体験講演をなさっています。今のうちに米澤さんの話は、何度でも聞いておきたいと思います。

 今、広島平和記念資料館では、「こどもたちの見た戦争ーはだしのゲンとともにー」が展示されています。「まんがはだしのゲン」や「絵本はだしのゲン」の原画や当時の写真などがいっぱい展示されています。7月11日まで。本来なら、8.6までして頂きたいことなのですが・・・。ぜひ今のうちに見ていただきたいと思っています。

 以上、今年の8.6ヒロシマー平和の夕べーのご案内でした。多くの方に出会えますように。

2010_08080007  写真は、昨年の8.6ヒロシマー平和の夕べーで、作家高史明さんにお話しいただいているところです。今年も手話と要約筆記をお願いする予定です。お花はヒロシマで被爆後真っ先に花をつけたといわれる赤と白の夾竹桃です。


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8.6ヒロシマー平和の夕べーのご案内②

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 昨日に続いて、今年の8.6ヒロシマ平和の夕べのご案内です。昨日のプリントの裏面です。

 はだしのゲンの中沢啓治さんのほかにこのような方たちにもお出でいただきます。

 リレートークは、草薙順一さんと小林圭二さんのお二人です。

 愛媛県の弁護士草薙順一さん。昨年私はこの8.6の関連企画の一つ、上関・祝島現地交流ツアーに行きました。原水禁山口の主催で、今年も行われます。参加者は、上関の美しい海で祝島の漁師さんの船に分かれて乗り、しばし魚釣りをしました。

 その船でご一緒した男性が「僕は釣らない。僕が釣って一匹でもこの海から魚がいなくならないほうがいいから。」といわれて、面白い人だなあと思いました。それでも、私が手釣りで石鯛を釣ると、ぱちぱちと拍手をして下さいました。その方が後で知ったのですが、草薙弁護士だったのです。船の上で「あそこに見える、あのあたりが愛媛の伊方原発があるところ。ここの上関と丁度向かい合わせになりますね。」と教えて下さいました。

 スモン訴訟、豊田商事事件被害者救済訴訟、愛媛玉ぐし訴訟などを手がけられ、現在、日弁連憲法委員会委員、愛媛県年金福祉協会理事長、松山バプテスト教会会員。伊方原発、上関原発に反対し行動する弁護士さんです。

 小林圭二さん。元京都大学原子炉実験所講師。これまでお話しした、小出裕章先生と一緒に研究をしてこられた、京都大学の「熊取六人衆」のお一人です。この4月14日のブログに書いています。1970年、伊方原発1号訴訟から原発に対する取り組みを始められました。主な著書に「高速増殖炉もんじゅー巨大核技術の夢と現実」(1994年 七つ森書房)、編著に「プルトニウム発電の恐怖ープルサーマルの危険なウソ」(2006年 創史社共同編集)など。「世界3月号」(2011年 岩波書店)に「もんじゅーもはや排炉しかない」を寄稿していらっしゃいます。

 東北地方巨大地震に続く、福島原発の大事故の行く先が全く見えない現在、小林先生のお話を直接聞くことができるのは、大変嬉しく、かつとても意義のあることだと思います。小林先生にお願いし了解して頂いたのは、震災の前なのですが、こうなってみると、お願いして本当に良かった!と思っています。

 早苗NENEさんと米澤鐵志さんのことについては、また明日お話いたします。

 どうぞ、今年の「8.6ヒロシマ平和の夕べ」に多くの方にお出でいただけますように。


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8.6ヒロシマー平和の夕べーのご案内①

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広島の8月6日、毎年行っているーヒロシマ平和の夕べーのご案内のプリントが出来ました。

 今年も早くから取組んでいましたが、今年はより意義のあるものになりそうです。

 メインのお話しは、まんが「はだしのゲン」の中沢啓治さんにお出いただけることになりました。これまでいろいろと中沢さんのお話をうかがって来ましたが、ゲンは中沢さんそのものです。中沢さんは、ゲンと全く同じくあの原爆で、お父様とお姉さまと弟をなくされました。ご自分は、本当に偶然が重なって、奇跡的に命を取り留めることが出来ました。

 妊娠中のお母様も、漫画と同じく、被爆のショックでその日に道端で赤ちゃんを産みました。その赤ちゃんも、やがて亡くなしってしまいます。

 住むところも失い、食べるものもない中で、中沢さんはそれでも必死にたくましく生きてこられました。

 先日のブログに書きましたが、中沢さんのインタビューのドキュメントDVDができました。

 その中で、弟が玄関のところで、おもちゃの船を持って「ジャンジャン、じゃがいもさつまいも」とうたいながら遊んでいたこと。だから、玄関のところでつぶれた家に頭を挟まれて、そのまま焼け死んでしまったこと。お父様とお姉さまと、弟の頭の骨を掘り出したときに背中が何ともいえない、ぞーっと寒くなったことなどを語られています。

 また、小学生だった中沢さんは、あの原爆ドームがかっこうの遊び場であったこと、ある日遊んでいて、先輩がそこから落ちてしまい、以後そこで遊ぶことを禁じられてしまったことなどをも語っています。すべてゲンは中沢さんそのものです。

 中沢さんは、昨年、肺がんの手術を受けられました。その後病状が悪化し、危篤状態にもなりましたが、奇跡的に回復されています。

 この会8.6平和の夕べで話していただくことをお願いすると、すぐに、喜んで了承して下さいました。中沢さんは、「それまで生きていますから。」と笑顔で言ってくださったのです。

 皆様の前で、私がインタビューをする形でお話しを伺う予定です。

 どうぞ皆様、今年の8.6には、ヒロシマへ。そして午後3時半から広島YMCA・国際文化ホールに集まって下さいますように。ほかの出演の方々については明日、またお話しますね。


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敦賀市長の講演と前福島県知事のブログ

 昨日は、関西からの友人とお昼にお好み焼きほ食べた以外、ずっとクリニックにこもっていろいろと残っている用をしました。しばらくサボった後には、沢山のことが溜まっています。当たり前ですけど。

 こもっていると、何人かの患者さんから電話がかかります。中でも、大変だったのは、フィリピンに帰るという妊婦さんから、関空からの電話でした。片言の日本語、何だかよく分からないので、英語でのやり取り、でも、はっきりしません。どうやら、妊娠していることの診断書がいると。

 飛行機に乗るときには、診断書が必要なことがあるのは知っていましたが、彼女の場合、まだ中期で、必要とは思いませんでした。でも関空で、診断書がないと飛行機には乗せないといわれたようです。

 結局急いで診断書を書いて、空港にファックスをしました。何回も何回も電話でやり取りしたあげく、最終的に「先生、ありがとう」という電話がかかって、一見落着です。やれやれ。でも、私がクリニックにいるときで本当によかったと思いました。

 雑用がてら、パソコンでネットを見ていて、何かすごいブログを見つけてしまいました。原発と地域振興というこの文章は、内橋克己さんの「原発への警鐘」という文庫から引用されたもので、敦賀の市長の講演録を起こしたものです。

 原発の建設を許可した地域にどんな風にお金が落とされるのか、それが詳しく、本当にいやらしいほどに堂々としゃべっています。でも、最後には、すごく怖いことまで言っています。こんなことを言うのは、地域の市民の安全より金が大切と言っているようなものです。

 ああ、これでは、貧しい地域の人たちが原発を容認したくなるかも、と思ってしまいます。やはりお金で顔をひっぱたくようなことをして、原発が作られているのだということがよく分かります。

 また、前福島県知事の佐藤栄佐久さんのブログもみました。福島の原発に反対の立場、というよりその安全性に疑問を持っていた知事は、賄賂の疑いで逮捕起訴され、今も裁判中です。この佐藤さんの著書「知事抹殺」は、なかなか手に入らず、友人は一ヶ月待ってやっとアマゾンで手に入ったと聞きました。ブログで、その本の重版が出て、やっと書店でも購入できるようになったと書いてありました。しかし、この方の判決は、賄賂の金額ゼロ、それでも賄賂は成立するというまことに奇妙な判決でした。しかも彼の事件の取調べには、あの村木さんの事件の証拠改ざんした検事も加わっています。

 佐藤さんの外国人特派員記者クラブでの講演録や、さかのぼると、逮捕されその取調べの様子など本当に怖いことが書かれています。

 今の福島県知事は、同じ佐藤さんですが、この栄佐久さんが逮捕された後、原発推進派として知事になった人です。

 この二つのブログは原発建設をめぐる話ではあっても、日本の構造そのものが見えてきます。私も早速「知事抹殺」の取り寄せを夢しょぼうのはるめさんにお願いしました。

 家に帰ってからは、はるめさんに送って戴いたたけのこで食事作りをしました。昨日、三回に分けて茹でておいたものを一部娘に送り、残りでたけのこご飯、鶏との煮物、木の芽和え、そしてお味噌汁にも入れました。どれもこれもとっても美味しく出来ました。まだあります。さて、残りでどうしようかと考え中です。たけのこ入りの肉じゃがかな?はるめさん、ありがとう。


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大分県の次世代エネルギーパーク

 すでに何回も言っていますが、大分県は、県全体をエネルギーパークと位置づけ、「自然のパワーまるごと実感、エコエネランドおおいた」をテーマに、大分県次世代エネルギーパーク推進協議会設置して様々な取り組みを行っています。

Img210

 この地図の赤い字のところの17箇所がパンフレットに説明してあります。その一部の引用をします。

 まず、地熱発電です。先日見に行った八丁原だけでなく、滝上発電所も両方あわせて年間281000世帯分の電力を発電しています。また、別府の杉の井ホテルでは、自家用の地熱発電設備を設置しホテルの必要な電力の半分をそれで供給しています。

 太陽光発電では、大分スポーツ公園、大分農業文化公園、大分産業化学技術センターなど県立の施設には、太陽光発電設備を設置しています。

 風力では、日田市 椿ヶ鼻風力発電施設は2基の風力発電機を設置。CEF玖珠ウィンドファーム株式会社では、鏡山尾根筋に1100kW風車を11基設置。ここでは年間6600世帯の電力を発電しています。

 小水力発電では、日田市の鯛生金山にある砂防ダムの小推力を利用した鯛生小水力発電設備を設置。

 企業では、サッポロビール株式会社九州日田工場では施設内に小水力、小風力、太陽光発電設備を設置しています。大分瓦斯株式会社 生産部大分工場では、都市ガスを使用した家庭用燃料電池を設置、また太陽光・風力発電設備を設置しています。新日鉄株式会社 大分製鉄所では、太陽光発電設備を設置しています。

 面白いのは、三和酒類株式会社(焼酎のいいちこを作っている会社です) 排田グリーンバイオ事業所では、焼酎粕をメタン発酵技術によりバイオガスに変換し、そのガスを燃やして蒸気を得ています。

 もっとすごいと思ったのは、日田市の バイオマス資源化センターです。ここでは、生ごみや豚糞尿などの有機物をメタン発酵処理して発生したバイオガス(メタンガス)で発電をしています。メタン発酵後の消化液の一部は、液肥、堆肥として利用。発電用ガスエンジンの廃熱は施設内の温水として再利用しています。

 私は、今度大分に帰ったときには、絶対ここの見学に行きたい、と思っています。だって、豚の糞から電気ができるっていいですよね。ここは、市外の見学者には一人1000円の視察資料代が必要だそうです。1000円で、どんな資料がいただけるのか、楽しみでもあります。

 原子力発電に反対するのなら、どんな方法があるのか、といわれる方に。こんないろいろな方法を総動員したら。日本の英知と技術でもって、原子力発電所を作るよりうんと安く、安全に、必要なだけの電気を作ることができると私は確信しています。


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浜岡原発であったこと。

 韓国でのことはもっと書きたいことが、それも食べ物とか買い物とかいっぱいあるのだけれど、今日は浜岡原発のことで。

 もう、浜岡原発がとても危険な活断層の真上にあるということ、いつ大きな地震が起こっても不思議ではないこと、もし地震が起こったら、大変大きな犠牲が出ることなどは、散々言われて来ました。今回の東北地震のずっと前から。

 今回、これだけ大きな住民への犠牲が出て初めて、具体的に本気で政府も考えたのでしょう。昨日の管総理の記者会見にいたるまでいろいろと大変だったことも想像できます。でも、やっとやっとという思いです。

 それに浜岡だけなの?他の原発は?この国全体のエネルギー政策は?これからも原発中心でするの?特に、今、新しい原発については全面ストップとしているはずなのに、なぜ上関ではダンプが動き続けているの?

 知りたいことがいっぱいで、気持ちがあせります。

 そんなとき。ちょっと昔の話です。私の兄夫婦は、以前浜岡に住んでいました。夫婦とも、理学部化学卒の化学者です。

 浜岡の原発が出来たとき、地元に人たちの見学会がありました。何グループにも分かれて、その一つのグループで義姉も行ったのだと。そして、姉は「使った後の使用済み核燃料はどうするのですか?」と聞いたのだそうです。

 そしたら、ただちにこちらに来てくださいと、姉は別室に連れて行かれたのだと。別室で一人。そこで中部電力の人に「そのような質問を皆さんの前でされては困ります。」と言われたのだと。

 姉にしてみれば、当然の疑問です。だれもが知りたいことではありませんか。といっても、それへの返答はなしで、ただ困りますといわれただけだと。そして、とうとうみんなとの合流はさせてもらえず、ただひとり別の車で家に送り届けられたのだそうです。

 そしてその夜。電力会社のえらい人たち三人が家に来られたのだそうです。

 「お昼には大変失礼なことをしました。お詫びいたします。」と。

 それでも、このことは、どうぞ内々にして頂きたい。やはりあのような質問は皆さんの前でされては困るもので、と、謝罪?されたのだと。今から考えると、謝罪でも何でもありませんが。

 その際、菓子折りと、現ナマも持ってこられたのだと。姉は、しつれいな!!と付き返したそうです。

 以来姉は、あの時の悔しかった気持ちをずっと引きずっていると。昔のことではあっても、それは残り続けるものなのですね。

 やはりそう。反対する人たちを札束でひっぱたくような真似をして、反対の意見を持つ人を封じこめるようにして、原子力政策は続けられました。マスコミに対しては、反対の番組を流すと、コマーシャルを引き上げるという恫喝をして、押さえ込んで来ました。

 それは、姉が侮辱された昔から続いているということなのですね。

 上関では、多くの人々が次々とお金で黙ってしまいました。でも、祝島の漁師さんたちは、お金を受け取らず、ずっと反対の意志を貫いています。自分たちの職場でもある、海を守れという思いを行動し続けています。祝島だけでなく、上関の方たちでも、原発予定地の買収に応じていない地主の方たちもあります。そのような土地が点在しています。

 福島原発の事故の後、初めての新原発として中電は何としてでも作ろうとするでしょう。私たちにできること、それは地元の方たちを孤立させないことだと思っています。


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インサドンにて。

 広島へ帰っています。本当にあっという間の三日間でした。と言っても、昨日の帰る日は午後三時インチョン発の飛行機なのに、ガイドさんがホテル発を11時といわれて、それは早すぎる、もう少し後にして、と頼みました。結局11時半。それまでにチェックアウトを済ませてということですので、朝、ちょっとミョンドンを歩いただけでした。だから、実質二日ですか。もう過ごし長くいたい、いつも帰る前にはそう思います。

 さて、二日めにはインサドンに行きました。元々古いもの、骨董、焼き物などのお店が並んでいるところなのですが、今は韓国調おみやげ物のお店や、布や布で作ったもののお店が多くなっています。

P1010828  こんな素敵な薄い絹のタペストリー、韓国の伝統調、キルト調、手縫いのお店では、ため息が出るほどの美しいものが沢山ありました。でも、小さいものでも高くて買えません。お店のガラス越しなので他のものが写ってしまっていますが・・。雰囲気だけでも。

 それから、古いものを売っているお店で、あっと足が止まりました。美しい刺繍の下に房が下がっているものは大好きで、私の家の電気のスイッチの紐にはすべて韓国のそれらがぶら下がっています。

2011_05060034  でも、刺繍したのが連なってさがっている、これは、と尋ねると、お店のおじさんが「女の子が生まれたときにこれを下げてお祝いをする」ものだといわれました。ええーっ、じゃあ、これはあの「さげもん」だわと思いました。九州の柳川に行ったときに丁度「さげもん祭り」をしていて、そのきれいさ、豪華さに目を奪われました。お土産用のを少しだけ購入してクリニックの受付に下げています。

 その後、吉田のカフェでそこのオーナーのママが東京の雅叙園で買って来たというさげもんをお店に飾っておられて、ええっ、東京でもあるんだと思ったそれです。そこでも一つ購入して一緒にクリニックに飾っています。

 それと同じもの、こちらは一つ一つに鶴が二羽刺繍がしてある豪華なものです。昔の宮廷での伝統だといわれました。そうなんだ、これもやはり朝鮮半島から日本に入ってきたものなのだと知りました。これも一緒にクリニックに飾ろうと思います。

P1010813 P1010816  インサドンが面白くて次々とお店を覗いていると、そのうち、にぎやかな音楽が聞こえて来ました。急ぎ行ってみると、おじさんの歌声、にぎやかな太鼓、それにかかしを持った人、みんなの踊りがにぎやかです。コンジュという地域から来た人たちのきっと豊作を願ってのお祭りなのでしょう。

見ていると、またあっと驚きました。石に結びつけた綱をみんなで引っ張って歌いながら石臼を地面につきます。私が小さい頃に夢中になった、そして今も細々と町内で子ども達がしている「いのこ」そのものなのです。私たちは、おじいさんの歌う歌にあわせてぞろぞろと歩き、お店の前に行くと、「いーのこ、いのこ、いのこもちついて、繁盛せい、はんじょせい」と石をついていました。ああ、これも朝鮮半島から来た伝統なのだわ、と初めて知りました。

 まだまだ知らないことがいっぱいあります。何回行っても、新しい発見や出会いがあって楽しい国です。


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韓国も子どもの日です。

P1010830 三連休の最後の日、子どもの日ですね。
ここ韓国も今日は子どもの日で祭日です。
ホテルの隣のデパートでは昨日夕方、こんなしつらえが作られていました。
今日、ここで何かのイベントが行われるのでしょうか。

昨日もミョンドンやインサドンを歩き回りました。足や腰がもうヘロヘロで、足マッサージで一息。とっても上手でかつ安い!!

夜はお風呂に行ってアカスリもしてもらいました。地元の人が行く所なのでやはり安い!!入浴料とアカスリを併せて一人28000ウオン。約2500円です。夫は22000ウオン。この違いは何なのでしょうね。夫は、女性の方がアカが溜まるんだなんて言います。まさか!
ただ、観光の人が行く所と違って、日本語が通じません。入り口で苦闘していると、救世主が現れました。流暢な韓国語と日本語。大阪出身で、こちらで働いている人でした。夫は、一緒に入ってもらって大助かりでした。私たちは....。私の韓国語は面目丸つぶれです。

今日は最終日。最後まで歩き回るつもりです。


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ソウルです。

ソウルです。
漢河を南に渡る橋からです。ひときわ高くそびえる63ビル。
夕飯はこのビルの超豪華バイキング。親しい方のご招待です。
食事の前にビルの最上階に上がりました。
地上240メートル。足がすくみました。
360度ソウルの街が見渡せます。

今日は歩きくたびれて眠ったところに携帯が。患者さんからです。
すっかり目が冷めました。
アイパッドをソウルでも使える様に友人のソンさんが設定してくれました。
持って来てよっかたです。
広島ではアートカーニバル、楽しそうな皆様のブログを読んでいます。
広島にいたら一日中入りびったっていたでしょう。
盛会でよっかたです。
明日も一日中歩き回るつもりです。

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島根原発を遠くから見ました。

 昨朝。出雲市平田町のホテルを9時に出て、鹿島町恵曇に行きました。まず、原発資料館へ。資料館に行く途中、原発の入り口でびっくり。ものすごい警戒です。ガードマンが何人いたでしょうか。車止めも厳重に作ってあって、まるで米軍基地の入り口のようです。実は、話は前後するのですが、帰りにそこを写真に取ろうとして、ガードマンに止められました。写真は写してはいけないのだそうです。入り口のすぐにはトンネルがあって、後は何も見えないのに、それでも写してはいけないのだと。本当にここまで厳重に警備しなければならない、それは何故なのでしょうね。

2011_05020006  資料館からは、原発の建物が見えます。ここでは写真を撮ってもいいそうですが、黄砂でぼんやりです。

 ここでは今三号機が建設中です。その三号機はプルサーマル用に作られるそうです。ウランよりもうんと毒性のつよいプルトニウムをまぜた燃料MOXを使うものです。

 佐賀の玄海発電所で多くの人たちの反対を押し切って、初めてプルサーマルが導入されました。丁度佐賀で私の講演があって行ったとき、その会場の隣でプルサーマルの反対の集会が持たれていました。全国から沢山の人たちが集まっていました。

 それが押し切られて導入された後、いまでは伊方原発でも、そして福島第一でも導入されていたことを知りました。そして今回は中国電力の島根原発でです。

 資料館はよく作られていました。いろいろとゲームもつくられていて、子ども連れで楽しめるでしょう。子ども達がここに来て遊んでいるうちに、いつの間にか原発は必要なものだと思うようになるかも知れません。でも、原発が危険なことには変わりありません。

 その資料館から恵曇の町が見えました。そこを出て、恵曇に行きました。

2011_05020010  恵曇漁協は昔と変わらない景色でした。この漁港で昔祖父は氷を作っていました。電気技師だった祖父は、あの一畑電鉄を作るために島根に来ました。一緒に来た祖母は、初めて島根に裏千家の茶道を持ってきた人です。祖父は、一畑電鉄を作った後、ここで電気を使って氷を作る仕事をしていたのです。

 道路は広くすっかり変わっていましたが、何と、昔祖父母が住んでいた家がまだあったのです。祖父母がそこを引き払って広島に来て、もう四十年になります。すっかりあばら家になって、でも、たしかにそこに家はありました。

 その家の向かいのお家を訪ねました。祖父母や夏休みに私たちが行っていたときにとてもお世話になったお宅です。その当時小学生だった男の子が出てきて下さいました。もうお孫さんがいらっしゃるようです。小さな服の洗濯物が干してありました。

 タイムトンネルを通ったような不思議な感覚でしたが、私の小さな頃の思い出が確かにそこにありました。泳いでいた海、原発がなければ、素晴らしい景観で、今ならきっと多くの人たちがキャンプや海水浴に訪れたことでしょう。

 まだまだ発電についてはお話したいことが沢山あります。でも、今日から私はソウルに行きます。五日に帰ってきます。広島に帰ってから、また書きますね。

 広島空港からは、いっぱいで飛行機に乗ることが出来ませんでした。福岡空港から行きます。びっくりなのですが、広島から福岡への新幹線の切符、指定が取れなかったのです。今、人々は東に行かないで、西へ。特に九州が人気なのだそうです。広島から福岡なんて、いくらでも座席があるものと思い込んでいたのですが。

 ソウルから、ブログをお送りするつもりでいます。


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山陰・風力発電機が海岸に並んでいます。

 出雲に来ています。朝出発するときは広島は雨でした。段々と晴れてはきましたが、山陰はどんより。でも、それは黄砂です。いつも山陰に来ると、黄砂に見舞われます。まるで霧のようです。

2011_05010001 浜田道のおしまいから江津に入り、国道9号を走っていると、突然景色が開け、海が現れました。思わずアッと声を上げました。海岸に並んでいる風力発電の風車。向こうの方は黄砂でかすんでいますが、全部で10機あります。これまでいくつも風車は見てきたけど、いつも山の中でした。こんな海岸に並んでいるのを見たのは初めてです。

 考えてみれば、この道は何回も通っているけれど、いつもそれは夜の道でした。昼の明るいときに走るのは初めてで、だから、コレまで知りませんでした。少し広くなっているところに車を止めて、しばし見物です。次々と車が止まり、皆さん写真を撮っています。見ると、車のナンバーは、福岡、品川、そして帯広なんてのもありました。

 「こんな海岸に並んでいて、津波がきたら、一発でダメになるね」「でも、ダメになったからって、近くに住んでいる人たちが避難するようにはならないからね。」そんな会話を姉達としました。

 今回のお墓参りは、夫と姉、それに福岡からの次兄の四人です。兄は、朝新幹線で広島駅に着きました。駅で兄を拾って車中ぺちゃくちゃと話しながらきています。

 明日は、松江市の鹿島町恵曇に行きます。そこには以前祖父母が住んでいて、私たちはいつも夏に行ってはその海岸で泳いでいました。今、そこには原発が出来てしまっています。恵曇に行ってみたいと姉といつも言っていたのですが、もう道が分からないよねと半ば諦めていました。でも、今回は兄と一緒です。兄は、昔島根で働いていて、このあたりの地図もしっかりわかっています。是非一緒に行こうということになりました。原発の関係で、すっかり変わっているとのこと。そうでしょうね。

 泳いでいた海岸だけでなく、できれば原発も見たいと思っています。

 ところで、大分の地熱発電所では案内の方に「地熱発電は危なくないですか」と聞きました。うーんと困っていらっしゃいました。後で、皆さんと一緒でないとき「原発ほど危険ではないですよね」と言ったら、またうーんと困っています。後で、本当につまらないことを聞いたと思いました。だって、九電は原発を持っていますし、地熱発電の説明でも、地球の温暖化に対してこんな貢献をしているという説明が主なのです。九電の方が原発は危ないなんていえるわけがありません。

 それに、持ち帰り自由のパンフレットが沢山あって、すべていただいて帰りました。その中に、原発のパンフもありました。案の定、

「原子力発電所の重要な設備は、大きな地震にも津波にも耐えられるように設計しています」さらにもう少し詳しく書かれています。

「また、大きな地震が発生すると、原子炉は自動停止する仕組みにしています。津波対策としては、過去の津波の記録やシミュレーション解析から津波による水位上昇を考え、海面から原子力発電所敷地までの高さに余裕を持たせています。反対に水位が下降した場合でも、冷却水が確保できることを確認しています。」

 こんな言葉は今となってはむなしいばかりです。

 戴いたパンフの中に、大分県の次世代エネルギーパークのパンフもありました。これがとても面白いパンフです。またご案内しますね。


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地熱発電所を見学しました。

 この度、大分に帰りながら、京都大学の小出裕章先生のDVD「今、福島で何が起こっているか」を見ながら、というか、聞きながら運転しました。研究室でのインタビューですので、別に画面を見なくとも、声を聞くだけで大丈夫です。

 原子力発電で、今一つ分からなかったことが、これで整理できました。先生は、淡々と話されますが、これまでずっと研究してこられたことに裏づけされて説得力のあるお話しでした。つつましい生活をされながらの、研究者のお手本のような方だと思いました。

 帰り道、私は八丁原の地熱発電所に行くべく、いろいろと調べておきました。河野の実家から、約一時間。早く帰ったほうがいいとしぶる夫を強引に説得しました。あらかじめ電話をし、休日でも見学できること。所要時間は約一時間ですので、午後四時までに来てください、とのことなどを聞きました。電話番号で、ナビを使って行くのですが、びっくりしたのは、近くの温泉や最近出来たばかりの大つり橋などが道路のあちこちに案内されています。が、発電所については、そこに行くまで、全く案内はされていません。

2011_04290007 標高1100mのずいぶん山の中に湯煙と言うか、蒸気が見えて初めてああここだ、と分かります。それでも、私たちだけでなく、次々と見学者が訪れます。私たちは、10人ほどのグループで、見学の案内をして頂きました。映画を見たり、施設を見学したり。

 タービン建屋とか、中央制御室とか、ちょっと前まで知らない言葉が、今では、すんなり入ります。

 標高1100mというのは、寒いところです。施設内の桜はまだ咲いていません。これからだとのこと。そばのスキー場は、四月の中旬まで営業していたとのことです。原子力の場合は海の水が冷却水として使われますが、地熱発電所は山の中で、水が限られています。暖かくなった水を冷やすのは、空気です。

2011_04290010 2011_04290012 屋外に設置されたプールに、上からシャワーのように落とすと、湯が冷たい水になるというわけです。そしてまたこれが使われると循環しています。

地下の地熱貯留層から掘り出された蒸気とお湯は、蒸気だけタービンを回すのに使われて、お湯はまた元に戻されます。

2011_04290017 2011_04290020 建屋の中のタービンとそれに続いてある発電機です。タービンは、一分に3600回転で発電機を回します。中央制御室は、無人です。ここから二キロ離れた大岳発電所で監視をしてます。

 ここでの出力は11万キロワット。222000世帯分の電気を発電しています。

 このような施設の見学は、私は大好きです。実は、大分県は県全体を次世代エネルギーパークと位置づけて、他にもさまざまな自然エネルギーをつくり出しています。次に帰ったときには、どこの見学に行こうか、いまからワクワクしています。続いて、もう少し、発電についてお話しさせて下さいね。

 今日は、朝出発して出雲の両親のお墓参り件、叔母に会いに行きます。


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