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「京大原子炉研究所」

 先日、中国新聞文化センターの講座「更年期を上手に乗り切る」の一回目を終えたとき、一人の受講生が私のところに来られて「私は祝い島の出身です」と言われました。そして、「先日、震災の後に柳井で小出先生の講演会がありました。いつもはあまり人が集まらないのだけれど、その時には、400人を超える人で超満員でした。」と言われました。ああ、そんな講演会があることを知っていたなら、私も行きたかったと思いました。

 以前、小出先生のメールを転載したことがあります。またまた週刊誌ネタですみません。週刊現代4.16号「ジャーナリストの目」共同通信社の記者であった青木理さんの記事『「熊取六人衆」原子力の危険を訴え続けた真の研究者たちがいた』からです。

 2008年の秋、大阪毎日放送が取材・放映した「なぜ警告を続けるのか~京大原子炉研究所、”異端”の研究者たち」と題した番組と、その後日談について書かれています。以下、一部転載します。

『京大は、大阪府熊取町に研究用の原子炉を持つが、ここには一風変わった6人の研究者がいた。原子力を研究しつつ原発に懐疑的な立場を取り、その危険性を訴え続けたのだ。彼らは「熊取六人衆」などと呼ばれ、閉鎖的な「原始ムラ」の中で異端視され、徹底して排斥された。

 6人は、教授どころか准教授にもなれず、助教(助手)や講師のまま定年を迎えていった。今も残るのは今中哲二氏と小出裕章氏のみ。二人ともやはり助教のままだ。真夏でもエアコンを使わぬという質素な研究室。取材カメラを前に二人は訥々とこう語る。

「原子力を選ぶか否かは、一人ひとりがどう生きるか、どんな地球を作るかの問題で、それぞれに考えていただくしかない。ただ、私は科学者の立場から自分の責任を果たしたい」「原子力の専門家という立場から原子力に警告を発し続ける、そんな人間が必要なんです」略

 その番組は、もちろん反原発がにじみ出ていたが、過剰な演出を控えた秀作ドキュメンタリーだった。ところが、地元・関西電力は猛烈に噛み付いた。日曜の深夜、それも大阪ローカルの放送なのに、同局の全番組から広告を引き上げ、「原発がいかに安全か」という講習を局幹部が受けるようねじ込んできたのだ。

 馬鹿げた話だが、各地域の電力を独占供給する電力会社は、意に沿わぬ学者やメディアを徹底的に締め上げ、一方で御用学者や御用メディアに甘い汁を吸わせてきた。』

 またご案内しますが、今度の8.6、中沢啓治さんをお迎えして行う平和集会では、その六人衆のお一人、小林圭二先生をもお迎えします。小林先生は、一昨年の会にも来て原発のお話をして下さいました。今年の会にお願いしたのは震災の前だったのですが、こうなると、小林先生のお話もとっても楽しみです。 

 小出先生のYouTubeが送られて来ました。転載転送自由とのことですので、私も転載させていただきます。

福島原発事故の現状について 京都大学原子炉実験所小出裕章先生に聞く
【福島原発】2011/4/12/最悪の「レベル7」引き上げの意味
http://www.youtube.com/watch?v=ruTVbPCGAxw
私は今日の休診日は岡山の高校に行きます。高校の新入生300人にお話しをします。震災で多くの命が失われた今、再度命を考えてもらえるような話をしたいと思います。

 


「体の相談室」と「著書」の販売があります。
ぜひ、覗いてみてください。

広島ブログ

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コメント

   今年度の講演活動が いよいよスタートですね。
 何時だったか《講演で命を語ったりしない》っていう医療者さんのコメントがありましたが びっくりしました。 これからの若者にきちんと性教育(心を生きる教育)を誰が担うのでしょうか。大事で大切な教育ですのに。
 思春期にに美代子先生のお話を聴けた若者は幸せです。
 これからも若者のこころにベストドロップを植えつづけてください。応援しています。

投稿: yuumin | 2011年4月14日 (木) 20時04分

いつも拝読しています。自分のブログでも先生のブログを案内していますが、今回も「小林圭二先生」のお名前を見つけてビックリ!先日、私の住む街でも小林先生の学習会があったばかりです。1日に昼、夜と2回の学習会だったので、お疲れになったことと思います。

昼の部はちょっと時間が長かったのですが(残念ながら私は受付だったので聞けませんでしたが)夜は公民館だったため時間が短くなり、先生も削るのに大変だったと思います。本当に丁寧に説明して下さるので、参加した人たちも「よく分かった!」ととても喜んでいました。本当にお優しい先生でした。ありがとうございました。

投稿: ゆっこ | 2011年4月15日 (金) 12時46分

ジャーナリストの池上彰さんも著書の中で述べていましたが、日本の原子力発電の安全性の一翼を担ってきたのはこうした原子力発電に懐疑的な人々の批判によるものがありました。その懐疑的な人々を納得させるだけの安全性を追及する必要があったために、日本の原子力発電所は相応の安全性を確保できている訳です。
それに対して、関西電力が行った行為は言論弾圧といってよいものではないでしょうか?ここまで強権的に言論封鎖をすることは返って原発の信頼性を損ねることになるのではないでしょうか?
ただ、残念な点は、出所が週刊現代というところですね。それだけで記事の信憑性が半減してしまいます。これがAERAとか文藝春秋だったらなぁ、と思ってしまいます。

それにしても、滑稽新聞に自社商品をおちょくられても広告を載せ続けた明治人のおおらかさを関西電力も見習ってほしいです。

投稿: めかちゅーん | 2011年4月16日 (土) 01時30分

yuuminさま
ありがとうございます。いつも励まして頂いて・・・。ええ、若者に会い続けるのは,自分自身にも力を戴くことでもあります。私に声をかけていただくのは、とってもありがたいことなのです。頑張って行きたいと思います。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2011年4月17日 (日) 11時30分

ゆっこさま
そうなのですか。小林先生には、以前にも広島に来て戴いてお話しをいただいたのですが、今回は、また特別だと思います。とっても楽しみです。ゆっこ様、お互いがんばりましょうね。コメントありがとうございます。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2011年4月17日 (日) 11時32分

メカチューンさま
コメントありがとうございます。大手の新聞や、テレビでは、決して報道されないことが、週刊誌には出ています。私は、これらの署名入り記事の多くを読みます。ジャーナリストの渾身の報告が結構面白いです。文春??私は、ずっと買い続けていましたが、段々合わなくなってやめました。もちろん、どんな記事でも、無条件に信じるのではなく、自分なりの検証が必要ですね。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2011年4月17日 (日) 11時36分

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