全国大会の中止の知らせ。
昨夜、突然飛び込んできた知らせ。今年の夏に予定されていた性教協の全国セミナーが中止、延期というものでした。びっくりです。今年は性教協30周年。その記念大会で、様々な企画が用意されていました。私も、「政治と性教育」の講座を一つ持つことになっていて、その準備がなかなか大変だと心していました。それの突然の中止の知らせです。
会場は、埼玉。その予定していた会場は、今回の地震で壁にひび割れが入ってしまって、しばらく使用中止となったそうです。それに、多くの学校や施設が、震災の避難所となっていて、その対応も大変だとのことでした。いろいろと用意されていた医学界の学会も、中止の知らせが沢山来ていますが、性教協もそうなってしまいました。
かわりに冬に東京でするとなったそうです。
私は、夏の本来行われる予定だった日の一日前には、大分での会が入っていました。それから、すぐに埼玉に移動、なかなかきついスケジュールだと覚悟をしていたのですが、これでゆっくりできることになりました。
大分では、性教育指導者セミナーが行われます。そこで、また、例の性教育に取組んでいる産婦人科医の集まり、避妊教育ネットワークで 演劇をすることになっています。以前、千葉のディズニーランドのホテルで同じメンバーで演劇をして、大喝采を浴びたことがあります。私もセーラー服のミニスカートの高校生になって。でも、今回は私は妊娠した高校生の母親役です。大分弁で夫と言い合います。診察室で、産むだのおろせだの、大騒ぎが起こります。台本もみんな仲間のドクター達が作りました。
埼玉の会が中止になったのは残念ですが、これで心置きなく大分での演劇が出来ます。性教協の全国セミナーは、冬に頑張ることにしましょう。
その中止の知らせは、東京の先生からでした。いまでも毎日余震で揺れる、と。本当に大変だと思います。それに、原発もいつどうなるか分からないという、怖さも重なっています。それに比べ、こちらは日々何もなく過ごすことが出来て、ありがたいことですが・・・胸が痛みます。
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コメント
ブログを拝見させていただき、
先生なら・・と思ってコメントさせていただきます。
若い頃からずっと不思議だったのです。
小学生・中学生で「妊娠」の勉強はします。
とても素晴らしいことだと教わります。
でも、私は、妊娠は絶対に素晴らしいとは思いませんでした。自分よりも長く生きるのが子供、その子供が独り立ちできるまで・・・せめて子供が15歳になるまでは自分の時間なんてほとんどないと思います。
最初の1歳までなんて、寝れないくらい大変だし、3歳まではなにをしでかすかわからないのでこれまた大変。
オシャレなんてしているひまなんてありません。しかし、まず、出産についても大変。
妊婦検診もあり、現実問題、費用も必要です。
お風呂場で生むわけではないでしょうし。。
そんな現実は、私は自分の体験で学びました。
というのも、19歳で妊娠し、中絶をしましたがそのときに麻酔からさめず大変だったそうです。
学校や、世間は「いいこと」しかいいません。
現実を教えてくれません。
テレビや漫画でも「いいこと」しか流さず、
「10代でも子育てできるじゃん」って影響されるコはとても多いと思います。
覚悟がいります。子育てはカワイイだけじゃない。
そのコがまた、大学いくまで、いったいいくらの費用がかかるのか。
いやな話ですが、世の中お金です。
今の時代、小学生でも性行為をしていたり「彼氏彼女」がいたりすると聞いて驚いています。
それは時代なのでしょうが、だからこそ、
そういう「キタナイ部分(お金、現実)」をもきちんと教えてあげる場が必要だと思います。
子供に母親にさせてもらっている。
でも、その分、本当に大変です。
私は、まだまだ自分が精進中なので
母親になる覚悟ができていません。
(相手もいないし笑)
「性」は、男性への義務だと思っていましたが、妊娠をきっかけに、ピルをのみはじめました。
「この人の遺伝子を世に残したい」と思える日がくれば、少子化に貢献したいとも思いますが、まだ自分自身を成長もさせたいので無理そうです。
「性」を快楽にしているのは人間だけですし、そんなので愛情も図れないと思います。
個人的な価値観ではありますが・・・。
男性は「性欲」の生き物であるのは、仕方がないものだと思うので、女性がきちんと考え、受け止め、子供・性行為をするならば、自分の身を守る、子供を守る。ということをできるようになってほしいです。
私は、こういう教育セミナーがあることも知らず、参加したこともありません・・。
ですが、ずっと言いたかった意見でして、
この場をお借りしてお話させてもらいました。
聞いていただき、ありがとうございます。
親が教育しない世の中なら
学校できちんと現実を教えてほしいです。
私の時代は、そういうことを教えるのは
親の役目でしたけど・・・今の時代は違うみたいです・・。
投稿: | 2011年4月10日 (日) 22時44分
お名前がありませんが・・・。
おっしゃるとおりと思います。あなたは、ご自分の貴重な体験を通して、そう考えられたのですね。その通りなのですよ。私は、それが言いたくて、これまでずっと活動をして着ました。でも、社会に受け入れられていないのも事実です。過激だとか言って。どうぞ、私の「さらば、悲しみの性」(集英社の文庫です)を読んで下さい。詳しく書いています。コメントありがとうございました。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2011年4月13日 (水) 07時50分