全12校、無事終了しました。
昨日は、ロッコーの山の上に上がったところにある中学で話をしました。大変な坂を延々と登っていくところ。私は車でお迎えに来ていただいたので、楽でしたが、それでも怖いほどの坂もありました。毎日歩いて登校する生徒たちはさぞ大変でしよう。向こうの方には大阪のビル街も見えました。
宝塚市と言っても、本当に広く、様々な地形の中で多くの人が生きていることが、一年間通うことでよく分かりました。
最後の講演のあと、生徒が男子生徒が感想を話してくれました。
「・・・体の知らないところも分かりました。・・・性というのは、相手の人生にも関わることだということも分かりました。・・・」
これを聞いて、私は、本当に通い続けた甲斐があった!!と思いました。あらかじめ書かれた「命の大切さが分かりました」というありきたりの感想ではなく、よく私の話を聞いてくれ、自分の言葉で語ってくれました。
最後にこんな感想を聞くことができて、とても嬉しかったのです。気持ちよく帰ることが出来ました。
私がたった一回話しをしてきかせて、これですべて分かっただろうなんてことはありません。そこまで私は思い上がってはいません。でも、多感な思春期に一度は、ぶっつけておきたいのです。いろいろな情報があふれるなかで、実はこうなんだよと、真正面から語っておきたい。少なくとも、こんな内容のことを必死で語ってくれる大人がいたという、それだけでも頭の片隅に置いておいてほしい、そんな思いで続けて来ました。
それにしても、寒かったです。せっかく暖かくなって来た、と思っていたら、よりによってその朝は雪が降るほどの寒さがぶり返しているなんて。学校の体育館は冷え切って寒いものです。映画をするプロジェクターをつけっぱなしにしておいて、それが熱を持ちますので、それが救いでした。それに手を触れて暖めながら話をしました。生徒達も大変だったことでしょう。
宝塚の中学生へのお話しは、これで終了です。関係者の皆様、本当にありがとうございました。何より私の話を聞いてくれた中学生たちに感謝です。
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コメント
「相手の人生に関わること」。
本当にそうですね。
その男子学生の言葉にハッとさせられました。
自分の人生だけではなく,
相手のその先の人生に大きく関わるものだという視点をしっかり身につけていることこそが
本当の成熟だと感じました。
投稿: Hoch | 2011年3月 4日 (金) 16時28分
お疲れ様でした。
12校だと、どれくらいの生徒数になるのでしょうか?
先生の講演を聞いた生徒さん達は、人生の岐路で思いやりのある判断ができるでしょうね。
お忙しいなか、選挙も大変たと思います。
私も、どこまでお手伝いしていいのか、またすべきなのか、ちょと悩んでます。
先生の時とは違うので。
投稿: やんじ | 2011年3月 4日 (金) 21時18分
全部の男子生徒が同様の感想を一生持ち続けられるとは限りませんが、この情報の濁流のような社会の中で正しい知識というものに触れることが出来たというのは大きな財産になってくれるでしょう。
投稿: めかちゅーん | 2011年3月 6日 (日) 08時54分
Hochさま
そうなのですね。今、その視点を持って考えることができる若者がとても少なくなっていると思います。その感想を聞いたとき、本当に嬉しく思いましたよ。コメントありがとうございます。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2011年3月 8日 (火) 08時18分
やんじさま
ありがとうございます。これからです。大変なお仕事をしていらっしゃるので、どうぞ、無理のない範囲で、よろしくお願いします。懐かしい人たちも来ているのですが、なんだかすれ違いですね。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2011年3月 8日 (火) 08時20分
めかちゅーんさま
いつもありがとうございます。ええ、私も、一回聞いたくらいですべて分かっただろうなんて思っていません。多くの大人たちが愛情を持って若者達に語って行く、それらに触れるチャンスが多ければ多いほど、若者達は豊かに生きれるのでは、と思います。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2011年3月 8日 (火) 08時24分