ワクチンの同時接種について。
ワクチンの接種によって5人のお子さんたちが亡くなっており、今、ヒブワクチンと小児用肺炎球菌のワクチンの接種が停止されています。
これらの報道を見て、うん?と思いました。亡くなったお子さんたちは、これらのワクチンと三種混合やBCGなどの他のワクチンが一緒に接種されています。私のクリニックの、赤ちゃんがいるスタッフも、小児科で、他のワクチンと一緒に接種できると説明されたと言います。
ネットで調べると、確かに多くのドクターが、ほかのワクチンと一緒に接種できるとサイトで説明していらっしゃいます。
これは、広島市医師会が出している予防接種についてのリーフレットです。ここには、予防接種の名前の横に「生」「不」と書かれています。生ワクチンと不活化ワクチンのどちらなのかの説明です。生ワクチンの場合は他のワクチンと4週間の間隔を開ける、不活化ワクチンは、一週間の間隔を開けて、他のワクチンが接種できるとも書かれています。
ここには、生ワクチンと不活化ワクチンの違いがかかれています。
見えにくいかも知れません。これらは、ここの2010年秋第24号に掲載されています。
なぜ「同時接種できる」となったのでしょう。それは調べても分かりませんでした。もっとも、今回の子どもさんたちの痛恨の死亡が、ワクチンと因果関係があるとは結論付けられてはいません。でも、釈然としません。私たちは、子宮頸がんの予防ワクチンをうつときも、インフルエンザのワクチンと一週間の間隔をあけることを厳重に守ってきました。どうしてそうなったのか知りたいと思います。
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コメント
こんにちは。
ブログの記事をいくらか読ませていただいて、コメントを残したくなったのと、お聞きしたいことがあって書かせていただきました。
そもそもどうしてこのブログを見つけたのか、なのですが、
今、私は22歳でドイツに留学中です。
それで、はじめて彼氏ができました。
今まで日本で生活していたときは、男性と話すのもあまり得意ではないし、あまり興味がなく全然考えたこともありませんでした。
だからといってしまっていいのか…、全く性に関しての知識がありません。
中学・高校での性教育の授業もありましたが、恥ずかしいもので、ほとんど記憶にありません。
中学の時の性教育はちゃんと成立していなかったようにも思います。
私の同級生で何人も大変なことにあってしまっています。
でも、まだ留学をはじめて半年。
ドイツ語もままならず、何かあって帰国することになるのは絶対にいやで、インターネットを使っていろいろ調べていたら、
たまたまこのブログを発見し、
まだ全てではないのですが、
色々な記事を読ませていただき、
こうしてブログにまとめていてくださったことにほんとうに感謝しています。
本当はメール連絡をしたかったのですが、ドイツに居ることもあって、携帯電話を今は解約していて持っていません。
だから、この記事とは関係の無いコメントになってしまって申し訳ありません。
まだ、その彼氏とは性行為をしたことはないのですが、
付き合っていたら、やっぱりすることになるのだと思うのです。
どことなく変な感じですが、自分にはまだ実感がわきません。
でも、今「妊娠」という事態に陥るのは絶対に避けたいと思っています。
言葉もつうじない国で、そういう自体が起こったときに彼氏以外に頼れる人もなく、そんな状態に陥ることは嫌だという一心で、インターネットに明け暮れていた時でした。
彼氏はドイツ人で、会ったときに子どもについて話をすることが良くあり、「こども欲しいの?」とよく聞かれます。その時にはわたしもいつも「今は欲しくない」とはっきり答えるようにしているので、向こうにも、私の意思はしっかりと伝わっていると思うのです。
だから、もし性行為を行うとき?にはきちんとむこうも考えてくれるとは思うのですが、
自分もしっかり考えなければ、知らなければと思ってたどり着きました。
妊娠が怖いならしないのが一番なのでしょうが…。
聞きたいことというのは、
ドイツでもピルの処方は可能なのでしょうか?
そして、保険が有効なのでしょうか?
まだドイツで一度も病院に行ったこともないし、
全然よくわかっていません。
お返事をいただければとても嬉しいです。
では、失礼いたします。
杏里
投稿: 杏里 | 2011年3月 9日 (水) 08時05分
こんにちは。
ご主人様のおかげんはいかがですか?
我が家の下の子も、三種混合と肺炎球菌を同時接種できるからと、接種していただいた夜に9度を超える熱で救急に連れて行きました。大事に至らなくて、良かった。命を落とされた方は、本当にかわいそうで・・・
救急の先生が、肺炎球菌は強いみたいで、よく熱を出されてますね~。と。副反応で、もんだいないですと。
それから、ちょっと怖くなり、
ましてや、半年に満たない乳児への接種も悩んでいたので、ひとつずつ接種にしました。
でも、最高4つだか5つだかまで同時せっしゅできるとか・・・
なんでかな?と不思議には思っていましたが
先生がみんな接種してるよ~といわれてたので・・・
同時接種できるのに、それぞれを接種するのは、4週間あけるとか・・・素人にはなんだかよくわかりませんが。
もし、詳しいことがわかるようでしたら、教えていただきたいです。
投稿: N | 2011年3月 9日 (水) 15時26分
私も疑問でした・・・。
どこにも同時接種OKなんて書いてないんですよね。
ただ『医師が必要と認めた場合には同時接種できる』というような文章が添付文章にあったのみです。
そこで何が起こるか分からないので(多くの医師が同時接種しているため、実際には大丈夫なんだろうとは思いつつ)、怖いこともありわけて接種していました。
今回のことで、同時接種が問題となれば、接種した医師は責められるかもしれませんね。
他国では同時接種しているらしいということは聞いていますが、何を根拠に国内で同時接種が始まったのか私も知りたいです。
投稿: 橋本クリニック | 2011年3月 9日 (水) 17時50分
複数ワクチンの同時接種については、日本小児科学会が推奨しています。
ですから、小児科においては当たり前のように施行されていると思います。
http://www.jpeds.or.jp/saisin/saisin_1101182.pdf
今週の専門家会議でも、同時接種に問題があるとは現時点では認識されていないようです。
複数のワクチンをひとつずつ接種するのでは、スケジュール的に困難となる人(受けられない人・受けられないワクチン)が出てきます。
このために複数同時接種が推奨されているものと理解しています。
海外では5種混合ワクチン、6種混合ワクチンが当たり前です。日本でも早く5種6種ワクチンが認可されれば解決されると思います。
投稿: 緩和ケア医 | 2011年3月10日 (木) 09時36分
初めましてこんにちは。先生の講演を短大時代に聞き本も読んだ者です。最近ブログを知りよく読ませてもらっています。
小児のワクチン問題は私も興味深いです。私は現在某病院の小児科で助手の仕事をしています。医療についてはまったくの素人ですが私の勤める病院でも最近は同時接種を推奨していました。(この問題が起きてから同時接種も取り止めてます)医師は『アメリカでは同時はあたりまえ。両腕両足ですよ』と親に説明しているのを何度も聞いてきました。うちの病院では三本までは許可されてました。両腕と足の太ももです。そこまでしなくても…と泣いている子供をみて思いますが今現在、、昔に比べ予防接種の種類も増え接種スケジュールは過密です。子供は風邪もひきやすいし打てるときにたくさん打っておけという心理からかもしれません。実際にお母さん方からの希望も多かったように思います。そこでポピュラー化した同時接種でしたが今回の件で考えさせられてしまいました。
投稿: ☆秋☆ | 2011年3月10日 (木) 19時11分
こんにちは
同時接種は世界的には普通に行われている方法です。むしろ医学上も法律上も問題ないにもかかわらず、日本で殆ど行われていなかったのが問題でした。こちらも見てください。
http://togetter.com/li/110225
拙ブログもお願いします。
http://setagaya-syouni.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-cfe9.html
あと、今回のヒブワクチン・小児肺炎球菌ワクチンについてのコメントです。
http://setagaya-syouni.cocolog-nifty.com/blog/2011/index.html
HPVワクチンとならんでもう一つのガン予防ワクチンであるHBVワクチン(B型肝炎)も、海外では三種混合・ヒブワクチン・小児肺炎球菌ワクチン・不活化ポリオと並んで同時接種または混合ワクチンの対象です。
投稿: atsushimiyahara | 2011年3月10日 (木) 23時36分
医師です.家庭医をしています.
私は同時接種を積極的に行っています.
> なぜ「同時接種できる」となったのでしょう。それは調べても分かりませんでした。
調べても分からないのは当然と思います.
問いの順序が逆で,「なぜ今まで日本では同時接種が普及してこなかったのだろう」と問わなければなりません.
同時接種は諸外国ではごく当然の医療行為です.
喩えて言えば,「風邪を引いて咳と鼻水があるから咳止めと鼻水止めを同時に服もう」というのと同じぐらいに当たり前の医療行為なのです.
もちろんワクチンは何かの症状に対して接種するものではなく予防のために行いますが,
するとワクチンを同時接種する目的は,
「接種のために医療機関に通う回数を減らし,本人や保護者の負担を減らすこと」
「1日も早く免疫をつけることで,不幸な病気にかかる危険性を早く減らすこと」
です.
これが日本では特別な根拠もなく漫然と単独接種が推奨されてきた,というだけなのです.
文献的根拠は知りませんが,過去のワクチン副反応で批判された行政が過剰に及び腰になったため,という説が現場の医師の間でよく語られます.
添付文書や予防接種の手引き(行政による発行)で「医師が必要と認めた場合には同時接種も出来る」という及び腰な表現になっているのもそういう事情だと現場の医師は理解しています.
同時接種の安全性等については私自身のtwitterのまとめを是非ご参照ください.
http://togetter.com/li/110225
投稿: 守屋章成 | 2011年3月11日 (金) 02時07分
杏里さま
お返事遅くなってすみません。私もドイツの事情についてはよく分からないので、ネットで調べました。http://gomygomy.blogspot.com/2009/10/blog-post.html
これを見てみてくださいね。私がクリニックで一番出しているピルは、ドイツからの輸入品で、マーベロン28と言うものです。ドイツ製ですので、ドイツではウンと安く手に入ると思います。くれぐれも避妊のないままに行動しないで下さいね。具体的には、どなたか、女性のお友だちに尋ねられたら、と思います。また何か分かったら教えて下さいね。河野美代子
投稿: こうのみよこ | 2011年3月11日 (金) 14時32分
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投稿: kinkeshicorector_2 | 2011年3月12日 (土) 12時23分