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今年度最後の講演でした。

 昨日は、三次の県立看護専門学校の一年生に話しに行きました。皆さん、志を持って勉強している若い人たちです。約一割が男性でした。

 彼女ら、彼らに命について、きっとこれまで考えなかったであろう視点で考えて欲しいことを話しました。最後に教官の方が言葉を詰まらせてこの度の震災で失われた沢山の命について話され、私自身も胸が詰まってしまいました。

 外は春の雪。高速道路はタイヤ規正がかかっていたので、54号線をゆっくり運転しながら帰りました。ずっとラジオを聴きながら。現地の人はどれだけ寒いかと思いを馳せながら。

 私は、阪神の震災の時に救援に駆けつけて、その時、夜バスの中で寝ていると、ゴーッという地鳴りがして余震で揺れました。あの恐ろしい音と揺れは今も身震いするほどです。

 娘が揺れるたびに電話をしてきます。何度揺れても慣れることはないでしょう。帰っておいでと言っても、猫が二匹いるので帰れないといいます。二匹を連れて、荷物も持って帰るのはとても無理と。私が車で向かえに行けば帰れるのでしょうが。そんなゆとりは私にはありません。

 まだ現地に行くか考えています。昨日三次から帰りに「アンソレーユ」に寄ってカレーとコーヒーを戴きました。アンソレーユのMさんは、私にこそ行ってほしいといわれました。しっかり見てきて、みんなに伝えて、と。一旦行かないと決めそうになりながら、また心が揺れています。

2011_03130011 昨年初冬に寄せ植えしたベランダのクロッカスが咲き始めました。けなげで可憐です。咲いてはみたものの、寒さにびっくりしているでしょう。

 これで今年度の講演は終わりです。また、四月になったら始まります。


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コメント

行く必要はないと思います。
マスコミだなく、信頼できる人に現状を見てきてもらい、教えて貰いたいという気持ちは理解できます。
でも多くの人は、私も含め、津波の状況を各地に設置されているカメラで、生中継されて見ているでしょう。
後には被災者が撮られた映像でも、またマスコミのコメントは別にして、実際の映像を見ています。
インターネットでは、悲惨な写真ま公開されているとか。私は見るきもしませんが。
例え先生が見てこられても、映像以上の言葉で語るのは難しいかもしれません。
現地では、医師不足の情報もありますが、マスコミからだと何処までが真実かはわかりません。彼らには危機を煽るような場合がありますから。
医師不足は、日本の法律が邪魔をしてるのでは?

先生は医師だけでなく他の社会活動もされています。
今回の大震災で、もしかしたら震災孤児もいるかもしれまさん、その対策の準備も必要となるかもしれせん。
また、今回の大震災が落ち着いた頃に、先生達が開催されている8月6日の平和のつどいに被災者の方を招き、皆が落ち着いた頃にもう一度じっくりと考える機会が得られればよいなと思います。

被災地には、医学生の方に行ってもらい、現地での経験を後に医師になってから救いを求める患者たちに伝えてもらえればよいですね。

それに先生には、広島のためにすべきことが目の前にありますしね。

投稿: やんじ | 2011年3月18日 (金) 19時28分

追加です。
もし先生がいかれるとするなら、ある程度復旧し産婦人科医師としての医療行為ができるようになってからではないでしょうか?
医療器具がある程度持って行けるようになってから、車で行かれる時は、お供します。

投稿: やんじ | 2011年3月18日 (金) 19時53分

私もやんじ様と同じ意見です!!
お気持ちはお察ししますが...

広島で先生を頼りにしておられる多くの人の為にも先生に広島に居てもらわないと困ります。

何よりも、今はご主人の傍にいてあげて下さい。
娘さんが一番安心して帰れる場所に居てあげて欲しいと思います。

頑張らなくて良いと思います。

投稿: ある | 2011年3月19日 (土) 16時00分

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