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これからは何で発電するか。

 昨日、東京の娘から電話がかかりました。「とうとう、東京の水にも放射能が入ってると。これでミネラルウォーターがなくなるね。」「乳児には水道水は飲ませないようにと言うけれど、猫はどうなんじゃろう」と言います。

 「うわあ、ペットはわからんねえ。ヨウ素は甲状腺にくっつくから、時間が経ったら子どもは甲状腺がんにかかるんだけど、猫は私は分からんわあ。」「まあ、そっちのペットボトルの水がなくなったら、こっちから送るから。一応、猫にもミネラルウォーターを飲ませてあげたら。」

 そう言って、いざペットボトルのお水を買いに行ったら、何と、二リットルのペットボトルのお水がありません。びっくりして次のスーパーに行ったら、少しだけありましたが、「お一人さま三本まで」と書いてありました。本当にびっくりしました。

 その三本の内の二本と小さい500ミリリットルの水を数本送りました。

 今朝、娘からの電話があった時、送ったことをいいますと、ほっとしていました。昨夜初めてコンビニから買って来たミネラルウォーターを猫に飲ませたのだそうです。そしたら、「一口口をつけたら、「何?何?コレは?おいしいぞ」みたいに、二匹がごくごく飲んだんよ。猫も味が分かるんじゃねえ。段々舌が肥えてきて。ずっとミネラルウォーターしか飲まなくなったら、どうしよう」と笑います。

 本当に今の福島原発の事態は、はらはらしっぱなしです。不眠不休で対応して下さっている方たちには、頭が下がります。次から次へと思いがけないことが起こってしまって、大変です。一体いつになったらこれが収束するのかねえと言うと、これが原子力の怖いところだと夫は言います。

 私たちは次々と起こる事態、それを報告するニュースになんだか慣れっこになってしまっています。が、あらためて考えると、これは大変なことで。これまでに原発から少しでも放射能漏れがあったかも、なんてことが起こったら、大騒ぎでした。それが地震、津波、それに続いた出来事だから、みんな頑張れ頑張れ、ありがとう、みたいになってしまって。農家の方たちのあの悲鳴もただかわいそうに、くらいのことになってしまっています。

2010_10100039  昨年秋、屋久島に行ったときの写真です。山奥に小さな水力発電所がありました。屋久島は、豊富な水資源で、水力発電でほぼ島全体の電気を提供しています。大きな渇水で水資源が足りなくなった時のみ、ジーゼルで発電するのだと。

 大きなダムを作らない、小さな水力発電所を沢山作るのはどうだろうか、と言うと費用たい効果の点でなかなか困難だと環境の博士の方が教えて下さいました。これからはやはり太陽エネルギーとなるでしょうと。私はそれだけでなく、水、風、地熱、波、太陽、それらの自然エネルギーの開発と促進を総合的に、全力でしなければ、と思います。

 原発はCO2を出さない、クリーンな発電だという幻想は、もう捨てなければ。ウランなど放射性物質は、人がコントロールできなくなった時、恐ろしいことになってしまうということが、今回のことで身にしみて分かります。原発を作るまでに出されるCO2と、核を使った後の廃棄物をどうするか、それが全く解決していないところで、クリーンだといい続けることはもうできないと思います。

 ここのところの私のブログに、きびしいコメントを下さる方もあります。いろいろな人の意見を聞きながら、自分自身が何を信じるか、という問題でしょうね。どの人の意見がどれだけ説得力を持つかどうかということでしょう。

 私に対しての誹謗中傷も寄せられています。私が苦しんできたことも中傷の対象になるということが、そんな人がこの社会にはいるんだということが分かりました。私は、診療はサボりません。私の本分は医師です。クリニックを開業している以上、患者さんに責任をもつことは最大の使命です。それを放り出して何かをしていることは絶対にありません。私はゴルフをするわけでも、夜飲みに行くわけでもありません。多くの同僚達が過ごしている時間を私は他のことに当てているだけのこと。私があれこれしていることを中傷される筋合いはありません。


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ぜひ、覗いてみてください。

広島ブログ

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コメント

初めてコメントさせていただきます。
猫にミネラルウォーターはあまりよくないとききました。高いミネラルで尿道結石になりやすくなると。
できればペットショップなどで猫用のミネラルウォーターを入手するか、猫用ミルクやウェットフ-ドで水分補給をさせてあげたほうがいいのではないかと思います。
いろいろ大変なときですが猫好きとしてついコメントしてしまいました。

私も被災地に行くことばかりが援助とは思いません。広島でできることもたくさんあると思います。
無理をして自分の生活や周りにダメージを与えては皆で共倒れになってしまうでしょう。
できることをできるだけ…でいいと思います。

投稿: さくら | 2011年3月24日 (木) 13時22分

すみません。

先生のまっすぐさでファンですが、この記事だけは
少し・・・・

茨城にいる子供を持つ母は、子供にどうやってお茶を準備するか、ご飯をどう炊くか悩んで、ミネラルウォーターを走り回ってさがしています。
お願いします。
猫も同じ権利があるのかもしれませんが、
猫にミネラルを買ったと書かないでください。
一人でも甲状腺がんを予防できるのならと、必死で走り回って、少ない水を関東の小さな子供をもつ友人に送ろうと思っています。猫にあげるなら、黙ってお願いします。水度水を飲ませていたと、心痛む友人をもつ3児の母よりの切なる思いです。

投稿: 3児の母 | 2011年3月24日 (木) 13時59分

猫は人間程には長生きしないので(発症までは時間がかかる)、水道水でも大丈夫と獣医さんが言っていたようです。どちらにせよ、東京の水は基準値を下回ったのですが、お知らせまで!

NHK_PRの方(阪神大震災被災者で中越担当)が、「不謹慎なら謝りますが、不寛容とは戦います!」と仰ってました。
http://togetter.com/li/114875

仕事をして経済をまわすのも、妊婦を診察して未来を繋ぐのも、その為に気晴らしして活力を維持するのも、不謹慎ではありません。
それを責めるのは筋違いですね。

投稿: ななこ | 2011年3月24日 (木) 14時28分

河野先生は、自分の気持ちを正直に、時には正直すぎるくらいに吐露されてて、ほんとに人間的にいいかたなんだろうなあと思います。

先日先生が紹介されてた武田先生のリンクは、私も信頼できると思います。

寄付金は、日本赤十字か自治体にしたほうが一番間違いないようですね。
某放送局の募金は、渡したと報告されてる額と、受け取ったほうの額が大きく違ってると報道されてました。
日本ユニセフも、今回の地震で被災されてるかたのために募金したつもりでも、違う目的に使われる可能性があるとはっきりと明記してありました。

投稿: sado | 2011年3月24日 (木) 15時59分

コメント欄を読んでびっくりしました。
このコメントも非難されるかもしれませんが、やはりこれはどうしても。

猫にミネラルウォーターをあげたとしてもここに書かないで欲しいというコメントは違うように思いました。
ブログは管理者の感じたことや、考え方を表現する場です。
先生のファンだけれど書かないで…と言うのはずれてませんか?
どの方でも100%賛同出来ることはほぼないし、違った考え方を知ることに意味があります。
自分とは違うとわかることも大事です。
まして、煽っているわけではないのですし。

わたしも母親ですから、お子さんを持つお母さんの気持ちはわかります。
わたしたちはいつでも何かしらの脅威にさらされています。
その時に慌てずに、無知ではなく、むやみに恐れないようにしていたいと思います。
そして、恐れることは恐れる必要もありますよね。

河野先生のブログなのに、生意気なことを書いてしまいました。
これもわたし個人の意見です。

投稿: kanaha | 2011年3月24日 (木) 18時52分

効率は、どこまで対象にするかで随分と変わると思います。
原発は、効率が良く安価な電力が供給できるといわれてますが、今回の事故による費用や損害賠償、放射能汚染さた土地の普及、廃棄される原発の何十年間もの維持管理費を考慮するといかがものでしょうか?被曝した人達への補償も。
原発がクリーンだというのは間違ってますね。単に二酸化炭素 の問題だけに関してです。
煙りのでない原発に存在する煙突は、原子炉内の圧力が上がったら放射能汚染された空気を排出するためのものですから。


猫にペットボトルの水をあたえるのには、きっと批判が多いでしょうね。
動物があまり好きでない人や犬や猫を自分の都合で捨てる人には。
私が被災したら、当然に愛犬しんちゃんも連れて行きます。
自分達の水や食料を分け与えます。
大切な家族ですから。

今回の大震災ても、津波に巻き込まれそうになった愛犬を他の人が助けに行ってくれて、後に再開できて喜んだというニュースがありましたね。
命を大切に思う気持ちは、ペットとにも同じです。

批判する人達は、きっとタバコは吸わない人でしょうね。
私は喫煙には反対ではありませんが、タバコが回りに及ぼす害は、低用量の放射能と同じで、直ちに害になるものでなく、何十年後に発ガンする可能性のあるものですからね。
また、当然に原発を批判してきた人でしょう。

愛するペットの命は、自己利益のために人を殺したり騙したりする人、震災に乗じて詐欺や盗みをしている人、日本の非常時にお金を儲けようとする人、票のためや利権のための政治屋、国民の税金を食い物にしている人より、とても大切なものです。

投稿: やんじ | 2011年3月24日 (木) 20時26分

先日こんな事をブログに書いたのですが、結局どうすればよいのか、どうなっていくのか、答をどのように求めればよいのか分かりません。

【これまで大気中に有害物質を放出しないクリーンエネルギーとして、原子力行政は成り立ってきた。日本で政権が変わろうと変わるまいとこの政策は揺るぎないものだった。しかし「安全な原発」は一瞬の間に死語と化した。 “想定外” の一言で片づけられるものではない。この事故が終息しても、原子力政策をこれまで通り進めていくわけには行かないことは誰の目にも明らかだ。

今回の天災を引き金とする原発事故で、日本は大きな課題を抱えることになった、エネルギー政策そのものが白紙に戻ったと言っても過言ではない。識者は「安全対策を万全にすることは出来る。しかしコストは大幅に増え電力の価格は相当高価格になる」と言う。けれども残念ながら、現在の電力一辺倒社会の要求を満足させるために、原子力に変わる安価なエネルギー源は見つかっていない。】

先生のブログには色々な誹謗中傷があるそうですが、私のブログに対しても、かなり厳しい見方をされる方がいます。
人間は色々な事を考え、またそれが千差万別でもあります。意見としては聞きますが、誰でも読めば事の善し悪しは分かることなので、それを論破するところまでは考えておりません。

投稿: なんでも辛口 | 2011年3月25日 (金) 07時16分

この記事のコメントを見て、本当に本当にびっくりしています。
貴重な水を猫にやるなと。猫にミネラルウォーターをやると尿道結石になると。
たかだか数キロの猫が、一日にどれだけの水を飲むと思ってるのですか?
バケツ一杯ですか。洗面器一杯ですか。小さな器に一杯あればいいのです。
水には軟水と硬水があるのを知ってますよね。売っているほとんどの水は軟水です。
うちの猫は、15年も小さな器に軟水を飲んでいますが大丈夫です。
子供が3人いても、無償の愛はないものなんですね。

私は何か災害に遭った時のことを考えています。
キャリーバッグに猫とペットボトルと、カリカリを詰め込んでみます。
それを上回る災害が襲ったら、猫と一緒に死ぬだけです。
いざとなったら、それだけの覚悟をしています。

投稿: とうこ | 2011年3月25日 (金) 09時19分

言葉足らずのコメントだったと付け加えさせていただきます。

ずっと、被災地に行かれるかどうか迷っていらっしゃったのだから、ずっと被災者の方に何ができるか考えておられたのだろうと読ませていただいていました。

何ができるか・・・不用意に買占めしないことやガソリンの節約などが、全国民に求められていると私は認識していました。

そして、今回の水にまつわる件。

間違いなく、不安から大人やペットまでミネラルウォーターを買いたい衝動にかられるだろうという中、
やはり、大人やペットのためには、とくに関東は気を冷静にもって、対応するべきだと感じていたのです。

多くの読者がおられるこのブログだからこそ、これを読んで、先生がこう書いているなら、我が家も水を買えるだけ買おうと思うのではないでしょうか。

不安なら飲ませてあげたら・・・という言葉は親として当然でしょうし、実際、猫にあげていてもいいかもしれません。

でも、こういう風に書かれていれば、乳児以外もミネラルウォーターを買いに走るきっかけになっていると感じて、書かないでほしいと願ったのです。

表現の自由を奪ったようなコメントだとは重々承知です。

決して、中傷したつもりではありませんので、お詫びするとともに、もう一度、意見を述べさせてもらいたいと思います。
場違いなコメントだったと反省しています。

投稿: 3児の母 | 2011年3月25日 (金) 09時38分

東京の私の友人も、猫の為にミネラルウォーターを求めて探し回り、ようやく入手しました。
急を凌げるだけしか求めず、自分は水道水を飲んでいる。
自分は猫と同じくらい生きられればいいと。
猫の為でも赤ちゃんの為でも、買い占める人もいればそうじゃない人もいます。

投稿: fufumi | 2011年3月25日 (金) 22時34分

確かに南関東の水道水に放射性物質が混ざったのは事実ですが、それがどれくらいの量なのか、ということは正しい知識が必要だと思います。そもそも我々は自然界にある放射線から被曝しているわけですし、基準値を上回ったといっても基準には大変多くの安全マージンが含まれています。
確かに小さなお子さんを抱えているご両親は心配になるでしょうが、ここは正しい知識を得て、「風評」に負けないでほしいと思います。

投稿: めかちゅーん | 2011年3月26日 (土) 23時07分

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