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中沢さんからの電話

 診療中、電話がかかってきました。受付から、「漫画家の中沢さんと言われる女性の方です。」と言って来ました。びっくりです。漫画家の中沢さんといえば、「はだしのゲン」の中沢啓治さんしかありません。それも女性ということなら、奥様でしょうか。どうしたのかと電話に飛びつきました。

 やはり奥様からです。そして「ご心配おかけしましたが、元気になりました。」とおっしゃいました。そして、電話を変わりますと、中沢さんが出られました。

中沢さんは、ここのブログに書いているように、肺がんになられています。生き延びた被爆者が次々と癌にかかられて、なくなっていくように、中沢さんも例外ではなく、癌になってしまわれました。そのブログに書いた会で私は、「とにかく生きて欲しい。生きているだけで、ゲンが生きているというそれだけで、意味があるのだから」と涙ぐんで申し上げました。

2010_03280010  以前、みんなで川土手でお花見をしていた時(自転車の前でこちらを向いているのが中沢さんです)に、在日の朝鮮人被爆者の方が、「はだしのゲンに朝鮮人が出てくる。アレは、誰の取材?誰に話を聞いて書いたもの?」と聞かれました。ゲンの中には、被爆した朝鮮人、朴さんのお父さんが差別され、治療をしてもらえることなく亡くなる姿も出てきます。

 そしたら、中沢さんが「私です。私の家の裏に朴さんという朝鮮人の方がいらっして、とてもかわいがってもらったんです。」といわれたのです。ゲンは、お父様から、厳しく人を差別してはならないことを教えられて育ちます。本当にはだしのゲンは、中沢さんそのものなのだと思いました。

 そのご自分が肺がんだとおっしゃった会には、入院中、医師の外出許可を取って駆けつけて下さっていました。

 その後、お具合が悪いとき、薬を人づてにお届けしたことがあります。そしたら、それがものすごく効いたのだと。もう少し薬が欲しいといわれたので、またお出しして、届けてもらいました。

 また、年末には、とてもお具合が悪くなって、ICUに入っていらっしゃると聞きました。本当に胸が痛んでいました。

 そしたら、このお電話です。お声もしっかりして、キビキビとお話しなさいます。もう、本当に嬉しくて。お電話くださったことに感謝しました。そして私は、今、英語ではだしのゲンを読む講座に参加して読んでいることもお伝えすることができました。

 どうぞ、どうぞいつまでもお元気で生きてくださいね、と申し上げました。そして、今、私は世界中の多くの方に「はだしのゲン」を読んでいただきたいと思っています。この漫画から学ぶことはたっくさんあります。

 


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ぜひ、覗いてみてください。

広島ブログ

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コメント

本当に本当に現状お元気になられて良かった!
「はだしのゲン」の影響は広島県人(安芸地方)では絶大な影響があると確信していますし、かけがえのない存在だとおもいます。
こんな一市民の私は心の中で応援することしかできませんが…

先生!聞いてください!!私は今、第2子を妊娠35週で3月初めに出産を控えているのですが、陣痛・破水が起きた時の為に…と思い、タクシー会社にその旨の問い合わせをしたんです。その時は女性の方が対応してくださって、「自宅の住所・予定日・産院を登録してもらえれば、陣痛がきたので迎えに来てください!とお電話いただければその産院にお送りします」と教えてくださいました。
そして先日、登録を…と思い電話して予定日・住所・産院の登録をしたのですが、対応してくださった男性の方(中年??)は、

「その日の何時にお迎えに行きましょうか?」

いやいや、予定日は予定日ですが、陣痛や何かがおこった時に電話をするので産院に送迎をお願いします…というと
「陣痛は何時にありますか?」

挙句の果てに
「その時はどこに送迎しましょうか。とりあえずお迎えに行ったときに言ってもらいましょうかねぇ」

さすがにまいってしまいました。。。。。
こんなにも男性が出産について知識が乏しいとは驚きました。。。男性が出産するわけではないので知識がなくても当たり前…とは思いますが、会社としての対応が。。。。そこは女性社長さん…と聞いて融通がきくのかと思ったのですが。。。。
なんとなく先生が毎日様々なことで頭を痛めておられるのが少しわかりました。愚痴ってしまいすみません。

先生の著書の件、ありがとうございました!今週の妊婦健診の時にクリニックに立ち寄って購入させていただきます。夜中の眠れないときなどの時間を有効に使って、出産までの間に夫婦で読ませていただきます!

投稿: | 2011年1月31日 (月) 08時32分

↑すみません。。名無しでした。。。「けいちゃん」です。失礼しました。。。。

投稿: けいちゃん | 2011年1月31日 (月) 10時18分

けいちゃんさん
コメントに、誠にかってながら少し書かせて下さい。
気分を害されたら、申し訳ございません。

タクシー会社に過度の期待はされないほうがよいと思います。
男性の対応が悪いとか妊娠に疎いのでなく、後から苦情を受けないための対応だとおもいましたが。
最初の女性はまともな予約の受付方ですが、タクシー会社は普段の予約もたまに失ない、お客様に迷惑をかけてます。ましてや不確定な日時の予約なら、なおさらかもしれません。
これは毎日の予約が多かったり複数の人が対応しており、連絡が不行き届きになる場合もあると思います。

そのために、ご自身で用意できることもあると思います。
例えば、玄関に病院名や電話番号と住所を書いたメモを用意しておき、タクシー乗務員に渡せるようにしておく。できたら地図も(ネットから印刷とか)
また、外出先での緊急用に、同じメモと家族の連絡先も加え、財布や鞄の中にも入れておく。もし意識を失なっても救急隊員が見つけてくれるでしょから。
この緊急連絡先のカードは、普段でも携行されていたら良いですね。
携帯電話では、誰が一番誓います関係かわからないし、故障やバッテリー切れだとやくにたたないです。また、登録されている電話番号にとりあえずかけてしまうし。

お節介をすみません。

投稿: やんじ | 2011年1月31日 (月) 15時36分

先生、こんばんわ。インフエンザとはしんどいですね。お加減はいかがですか。

中沢氏の近況を伺うことができとても喜んでおります。多感な時期にゲンを読めて幸せでした。当時、少年誌を弟よりも先に読んでいたのを弟も覚えていました。

何かあればお目にかかりたいと願ってますが、私も何の肩書きもない者です。お元気でいらっしゃることを心より心よりお祈りしております。

先生もご無理なさらないように。

投稿: アン | 2011年1月31日 (月) 21時45分

やんじ様 河野先生

素晴らしい助言ありがとうございます!
そんなもんなのかぁ…と思いましたが、読む内に他人任せだった自分の存在にも気付く事ができました!自分をしっかりもたなきゃいけないと再確認できました!感謝です。
… と、今日は2月1日。
実は昨日、コメント書かせていただいたすぐ後に出血があり病院に行くと、これは陣痛かも… と。なんと35週でしたが第二子を昼頃に無事出産しました(笑)。やんじ様の助言を遂行できなかったのが少し口惜しいです。

明日、検診がてらクリニックに先生の本を買いに行く予定でしたが、産まれたので主人に本屋さんで探してもらうようにしました。すぐに読めなくても側においておきたいので…。

投稿: けいちゃん | 2011年2月 1日 (火) 13時59分

けいちゃんさま
びっくり仰天の、無事ご出産おめでとうございます。タクシー会社の人とのやり取りには、その男性の無知さ加減にびっくりしましたが。どうぞ、お大事に。まだ大変でしょうが、少しゆとりができたら、子育てを楽しめるといいですね。わざわざのコメント本当にありがとうござました。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2011年2月 3日 (木) 18時12分

やんじさま
とってもいいアドバイスありがとうございました。さすがプロのアドバイスと思いました。けいちゃんさまには間に会わなかったみたいだけれど。無事に出産なさってよかっだてす。私は、前の勤務医の時、8.6.の通行止めの端子ーの中で赤ちゃんが生まれてしまった人の経験があります。生まれたての赤ちゃんを見せると、警察官がびっくりしてタクシーを通してくれたそうです。いろいろあるでしょうね。ありがとうございました。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2011年2月 3日 (木) 18時15分

アンさま
ありがとうございます。すぐに元気になりましたよ。中沢さんにもいつまでもお元気でいて欲しいです。今年8.6.頃には、中沢さんのお話を聞く場を作りたいなあと思っています。またブログでお知らせしますね。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2011年2月 3日 (木) 18時24分

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