「はだしのゲン」を英語で読む。
「はだしのゲン」を英語で読む講座に初めて参加しました。こんな講座が毎日文化センターにあるということを知ったのは11月。すぐに参加したいと申し込みだけはしたものの、年末はあまりに過密スケジュールで、年明けから参加することにしてもらいました。
「はだしのゲン」の英語版、韓国語版は持って入るけれど、たまに開くくらいできちんと読んではいませんでした。それに、YMCAでの英会話の講座も月が韓国語、火が英会話と、そのスケジュールがきつくてやめてしまって一年近く。英語の患者さんがこられたときに、ああ、英会話の力が落ちている、と感じていました。丁度いい!!と飛びついたものの・・・。
どのように授業がされるのか、どんな人が受講しているのか、なにも分からないままに、恐る恐るでしたが。
面白いのですよ、これが。まず、その回に出て来る単語、言い回しの難しいのを、先生がプリントしてこられます。それを学んだ後からいよいよ本を読みます。配役が決められて、自分の役をそれぞれ英語で読みます。その後、今度は日本語で読みます。日本語と言うより、広島弁ですね。そのままに、まるでお芝居のように。
「おっちゃん、米を分けてや。」「何を言いよるんね、あんたにあげる米なんかないわいね。」
ゲンには、替え歌が沢山出てきます。あの頃、子ども達は、本当に言葉の天才で。それにさりげなく戦争の悲哀や抗議が含まれています。私は、最高なのは、「湖畔の宿」の替え歌だと思います。
「きのう生まれたタコの子が、蜂に刺されて名誉の戦死。タコの遺骨はいつ返る。骨がないから、返れない。タコの母ちゃん、悲しかろ」コレは二番で、実際は漫画中では、一番の豚の子になっています。二番は、中沢啓治さんに教えてもらったものです。これをゆっくり歌うと、面白い、けど、考えてみれば、とても悲しい歌です。こんなのをゲンたちは、大声で歌いながら、足を高く上げて歩きます。
講座では、みんなで歌います。「出た出た山賊が。長い長いヤリ持って。おんなのケツを突き刺した。」こんなのを、みんなで歌うのですよ。それはおかしくて。笑いながら歌います。
日常会話ですので、日ごろ私たちが使う単語と全く異なっていてとまどいますが、でも、楽しく学べそうです。
情けないことに。韓国語と同じように、ここでも私は一番の劣等性です。大人三人の方たちは、みなさん通訳ガイドの方で。それに小学4年生の少女は、幼稚園の頃から英会話をしているそうで、全くその人たちにひけを取らない、ぺらぺらです。もう一人若い人がいらっしゃるそうですが、その日はお休みされていました。皆さん、発音が素晴らしい。
めげそうですが。皆さんの邪魔をしないように、ビリでも、迷惑をかけないように、ついて行こうと思います。皆様、一緒に参加しませんか。
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コメント
講座受講&ブログでのご紹介、どうも、ありがとうございました! このブログを読めば、「はだしのゲンを英語で読む」という講座が、どんなふうに進んでいるか、多くの人にわかっていただけると思いました。少しでも多くの人が、いろんな地域で、同じように「ゲン」を読んでほしいなと、願っております。これからも、ご協力ください!
投稿: 毎文広島第10代館長 | 2011年1月12日 (水) 10時59分