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「セックスはしても、付き合ってはいない」

 もう、いろんな立場のいろんな人に会って、少々のことではびっくりしなくなっているけれど・・・。それでも、びっくりして、よく分からないことに出会うことがある。特に、若い人のことが分からない・・・。

 ある若い女性。妊娠の初期だ。産めますか?と聞くと、首を横に振る。産めないの?どうして?とさらに聞く。そしたら、

「私は、彼と付き合っていると思ってたんだけど。彼は私と付き合っていないと言うんです。」

「ウン?どういうこと?」「彼とは、一回きりの仲なの?」

「いいえ、これまでずっと会っていました。」「セックスも?」「はい、ずっとしていました。」

「それは付き合っているということではないの?何回も会って、何回もセックスもして。それで付き合っていないってどういうことなんだろうか。」

 もう、彼女は涙涙だ。

 若い人の中で、付き合うということはセックスもするということですよね。というのに、出会ったことはある。私たちの若い頃は、付き合って、段々と段階も踏んで、そしてついに・・・ということであったが、今は、付き合うと結構すぐからセックスをするらしい。

 だから、妊娠しても、「まだ彼とそんなに付き合っているわけじゃなくって。よく分からないので・・・」といわれると、ふうん、そうなんだ。よく分からない人とでも、セックスはできるんだ。なんて思うことがあったけれど。

 ついに、「会ってセックスもして、それでも付き合ってはいない」というのに出会ってしまった。それも彼女たちの場合、避妊もしてなくって、当然のごとく妊娠。彼女は、彼がコンドームも使ってくれないので、妊娠してもいいのかと思ったと言う。

 そういえば、最近の人でもあったなあ。何人もの女性関係があって。妊娠した女性には、産みたければどうぞ、でも結婚はしません。と言って離別。その挙句、理想の素晴らしい女性に出会ったと、豪華な結婚式を挙げて。あの子どもを産んだ女性は、どんな気持ちでその結婚式の報道を見ていたのだろうか、と思う。

 おとな同士の付き合いは、男も女もどっちもどっち。自己責任。それはそう。でも、こと妊娠は女性の体のみに起こる。この事実はいつまで経っても変わらない。

 だったら、身ごもる性を持っている女性は自分の体に責任をもて。身ごもらせ性を持つ男性は女性の体に責任をもて、という「性の関係を考える上での大原則」。私が「さらば、悲しみの性」で言いたかったことはやっぱり伝えなければ、と思う。産婦人科の現場は本当に大変だ。


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コメント

私は高校生の時に先生の講演会を聞き、そして同時に出産シーンのビデオ「いのち」が誕生する瞬間を見させていただきました。

その当時は恥ずかしさの方が先に立ちましたが、子供なりに感銘を受けたのではないかと思います。その時の先生のお話を20年以上経った今でも、ふとした時に思い出す事があります。

「さらば、悲しみの性」を読んだり、先生の講演会を聞いた子供達は、今はぴんと来なくても・・・その子が親になった時、先生がお伝えしたかった事はきっと伝わり、親から子へ・・と受け継がれていくのではないかと思います。

うちは息子ばかりなので、「身ごもらせる性を持つ男性は女性の体に責任をもて」という大原則を、特別な教育としてではく、日常生活のしつけの一環として・・
例えば「手洗い、歯磨き」など極当たり前のしつけと同じように、自然に伝えていくことができれば・・と
思っています。

まだ女気のない息子達ですが・・・付き合った女性を大切にする、きちんと避妊をする事、性病の危険など、日常の会話の中でときどき話すようにしています。

何度も会って何度もセックスをして、「付き合ってない」なんて平気で言うような無責任な男には絶対ならないよう、しっかり教育をしていかなければ・・・と改めて考えさせられました。

投稿: Zuccottoママ | 2011年1月18日 (火) 01時43分

不届きな男には、勃たなくなる罰を与えれば良いのに!

投稿: ⑦パパ | 2011年1月18日 (火) 14時03分

セフレ(セックスフレンド)なんでしょうね。プロ相手ではお金がいりますが、ただで簡単にセックスできる相手ということですね。
性教育を受けてないまたは反対する人達により受けることもできなかつた。でもそれなりの年齢になればセックスはできるようになりますから、セックスの知識を学ぶのはアダルトビデオや漫画(東京では問題になってますが)、だからそこで描かれているのだから、善悪でなくやってもいいことだと学ぶのでしょうね。強姦、近親、セフレなど。子供ができてもおろせばいいと学んだのでしょうね。
お腹の中に生まれた命を軽んじる、悩むこともない人間に成長してしまう。この延長に子供を虐待したり殺すことになるのでしょうね。
性教育は、心を持った生き方を学ぶもの(性は心+生ですね)だから、セックスには心が必要と学べたでしょうに、これが欠けてしまっているのでは、この記事のようになるのでしょうね。

投稿: やんじ | 2011年1月19日 (水) 13時15分

ZUCCOTTOママさま
ZUCCOTTOママさまもかつて私の講演を聞かれていたのですか。なんか恥ずかしいですね。でも、こんな風に言っていただくと、嬉しいです。お子様達、きっと素敵な男性になられることでしょう。ありがとうございます。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2011年1月20日 (木) 11時01分

⑦パパさま
うーん、男性には何もないのですよ。女性は、診察を受けたり、怖い思いをしたり、しんどいことを身をもって経験する中で、どうしても必然的に、どうしてこうなったのかを感じ、考えるのですが。やはり教育が必要と思います。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2011年1月20日 (木) 11時04分

やんじさま
性教育反対派の人たちの政治的動きで、ほとんど性教育が出来なくなって。こんな男性がどんどん増えると思います。しんどいことです。いつもコメントありがとうございます。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2011年1月20日 (木) 11時05分

久しぶりにコメントさせて頂きます。
本日ニュースで北村先生が発表された中絶率のデータを見たこともあり、すごく考えさせられるお話でした。

>彼女は、彼がコンドームも使ってくれないので、妊娠してもいいのかと思ったと言う。

こういう話を聞くと、性教育も大切ですが、それ以上に人と人の基本的なコミュニケーションがおかしくなっているのかな、という気がします。
女性は「嫌われたくない」男性は「気持ちよければ何でもいい」ということしか頭になく、本当の意味で自分のこと、そして相手のことを思いやる気持ちを持ち合わせていないのかな、人として最も基本的な所が失われているんじゃないか、とふと思いました。

投稿: みやび | 2011年1月21日 (金) 00時04分

こんにちは
お久しぶりです
私が今すごく感じていることは 若い頃に確かに性の知識が乏しかったなということです。今悔いても悔やみきれません。多分私が自然妊娠できなくなった理由はクラミジアによるものでしょう。若いころはそれが不妊につながるなど考えもしませんでした。本当に若い方に伝えたいです。本当に好きになった人の子供が産みたいと思った時 産めない現実に直面する辛さ。性の感染症の怖さ。先生の講演でたくさんの若い方が正しい知識を持ってほしいなと私も心から思います。

投稿: ラッキー | 2011年1月21日 (金) 12時36分

先生のお嘆きも良く分かるつもりですが、そういった不誠実な男性をのさばらせているのは女性たちなのではないでしょうか。そもそも誠実とはなんなのか?そういったことをよく考えもせず表面的な楽しさに心を奪われて不誠実な男性と交際をする女性にはそれなりのツケ払いがあるのはやむを得ないように思えてしまいます。
誠実な男性は時に野暮ったく、時に堅苦しく思えてしまい、つまらないと感じてしまうかもしれませんが、女性には自分の身に起きることを良く考えて男性を選んで欲しいと思います。

投稿: めかちゅーん | 2011年1月23日 (日) 01時20分

こんにちは。

今私も同じ状況です。他人から見れば充分カップルなんです。二年以上も。

でも付き合っていないという彼。

私は妊娠はしていませんが、悩んでいます。それでも好きですから。

投稿: くまっち | 2011年7月 6日 (水) 12時45分

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