「おとなに近づく体」4年生の模擬授業。
23日午後、性教協の例会で、「おとなに近づく体」(小学校4年保健)模擬授業を受けました。
教科書のカラーコピーのコピーなので写りが良くありません。ぜひ、クリックして大きくして見てください。
「おとなに近づく体」「体の中でも始まっている変化」の両方で、教科書では計6ページ。
これを二時間でするのは、なかなか大変でしょう。でも、模擬授業を受けた先生のとても丁寧な、生徒の疑問をキチンと受け止めた率直な授業に感動しました。
まず、教科書にある10さいごろと17さいごろの男女の裸の絵を大きくして張ると、ニヤニヤする男子が何人かいました。それに対して、「これ、エロいと思った人。」と問いかけます。そして、
「ごめんね、大人が体をエロい話にして本なんかで扱ったりしているので、みんなもエロいと思ったんよね。でも、今日はエロい話ではなくて、体の勉強です。」
と、そこでもうニヤニヤはなくなったそうです。体を知ることはいやらしいことではなくって、とても大切なこと。生きていく力になること。私も、いつも生徒達にそう話しています。大切なのは、体の変化は個人差があるということ。みんなが同じではなくって、一人ひとり違うということをしっかりと押さえます。
そして、みんなね、「巣」て、何だろう、という問いかけをします。鳥の巣、卵を産むところ。命を育てるところなどいろいろと生徒から出ます。人間にもあるよ、男子は精巣、女子は卵巣という、と。
女子の体の変化と男子の体の変化、卵巣と精巣を教えるのに、先生は、とても面白い工夫をしていました。
百金で二つに割れるタマを二個買って来て、一個は精巣。一個は卵巣に見立てます。(これが金色なので、生徒が金タマじゃと笑ったと。金タマは、三年生まで。これからは精巣というんよ。と、これもちゃんと受け止めます。
そして、一つのタマの中に、細いロープを25メートル入れます。その25メートルの一方を持って、一方の端を教室のぐるっと向こうまでどんどんと伸ばします。これだけの長さの紐が精巣の中に入っていて、そこで精子が作られるよ、一日に七千万も、と。卵巣には小さな、これも百金で買った玉をぎっしり詰め込みます。みんながお母さんから生まれたときに、この卵子になる元が400万個は一入っているよ。それが一つずつ大きくなって、卵子になるよと。
射精、月経、そして命の始まりと、順々に感動の中で授業は進みました。
私が感動したのは、「射精のとき、いんけいはかたくなり、上を向きます。」と、ちゃんと教科書に書かれていることでした。でも、広島市で使っている教科書には、勃起は出てこないそうです。教科書によってもいろいろと違うのですね。
そして、命のはじまり。受精は理科で教えますが、受精の元の性交は教えません。だから、当然、この4年生の感想文でも、どうして卵子と精子がまざるのかが分かりません。というのが書かれていました。その課題はやっぱり残ります。
新鮮な楽しい模擬授業でした。
昨夜遅くまでかかって年賀状を作りました。今日は、今からキムチ作りです。
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