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「クロッシング」を見ました。

 九月、韓国語の検定試験を目前にして、連日、先生の追っかけをしていた時。韓国会館で、一枚のポスターを見ました。10歳くらいの男の子が、決意をこめているのか、恐れているのか、寂しいのか、何とも言えない表情で立ちすくんでいるポスターです。「生きるために、別れるしかなかった。」と書いてありました。

  その子の表情がずっと心に残っていて。でも、具体的にいつどこでこの映画が上映されるのか、試験に必死だった私には、ただその子の表情が残っただけでした。そんな時、shiozyさんのブログでこの映画「クロッシング」の上映会が広島でも開かれることを知りました。これは、どうしても見なくっては。

 映画センターに問い合わせたら、事務局がそこでした。で、前売りの予約をして、昨日。診療後必死で自転車をこいで横河の西区民文化センターへ。夫は先に入っていました。かつかつ上映開始に間に合って見ましたよ。

 私は、強烈な韓国ドラマを見すぎてか、もうあまり映画では感動することがなくなっていました。が、本当にこの映画では、大量の涙が流れました。

 以下、チラシを参考に。

 この映画は、100人以上の脱北者への取材をし、30人の脱北者がスタッフとして参加し、四年かけて極秘裏に撮影されました。撮影は、実際の脱北経路、韓国、中国、モンゴル、8000キロにも及びました。

 元サッカー選手ヨンスは、北朝鮮の炭鉱の町で妻と11歳の息子ジュニと三人で貧しくとも楽しく暮らしていました。食糧難、凄まじい貧しさです。そんなとき、妊娠している妻ヨンハは、肺結核に倒れてしまいます。薬を手に入れるため、ヨンスは危険を冒して命がけで中国へ脱北します。でも、見つかれば中国から強制送還され、それは死を意味します。

 早く薬を手にして帰りたいとの思いとは裏腹に、結局脱北者として韓国に行くことになってしまいます。北朝鮮に残された、貧しい母と子。母は、結局亡くなってしまいます。孤児となったジュニは、中国へ行こうとしますが、見つかって強制収用所に入れられてしまいました。

 韓国から、必死で母と子を呼ぼうとするヨンス。それがうまく行って、もう少しで父子が会えるかと思ったその時に・・・。

 これは、まさに今も北朝鮮で起こっている現実の姿です。早く、何とか、彼らに生きることの保障を。救い出さなければ、との思いが迫ります。

 そのために、どうすればいいのか。あまりの現実に、夫とは、無言で帰りました。本当にどうすればいいのでしょう。頭にこの映画のシーンがこびりつきました。これからも考え続けなければならないでしょう。

 いい映画を見させていただきました。

 この週末も忙しくすごしそうです。毎年楽しみにしている「フードフェスタ」へも「白神さん」のかぐらを見にも、行けそうにありません。


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ぜひ、覗いてみてください。

広島ブログ

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コメント

先生、こんにちわ。取り込みがあってやっとコメントできるようになりました。

キルト展にも行きました。以前に習ってたことがあるのでハギレ類も箱一杯あります。天袋の中です・・。

この映画、観ました。沢山の人に観てもらいたい秀作でしたね。

上映中にあちこちから泣いてるような声が聞こえてきて、それもまた悲しくなりました。

過酷な政治体制の中でも懸命に生きてる人達がいて生活があって。ラストのみんなの笑顔が忘れられません。

彼らが救われる道があるのか、考えながら帰路に就きました。

投稿: アン | 2010年10月30日 (土) 14時50分

河野先生。
いつも貴重なお話をありがとうございます。
クロッシング。そのようなすばらしい映画だったのですね…。

約24年前に、韓国の国境近くに案内されたことを思い出しました。
真冬で気温は零下だというのに、徴兵された兵士は上半身裸でした。
北朝鮮からの侵入を、見張っていました。

国境ギリギリでは、絶対しゃべるな、射殺されるから、と言われました。

どうしたら、国境なんてなくなるのか。
若かった私は、悩みました。
歳を重ね、日々の暮らしに追われています。

先生のブログで、考え続けることの大切さを教えていただいています。

さて、お忙しいところ恐縮です。

お尋ねさせていただけると幸いです。

教え子(男の子)のお母さんから、質問を受けました。

以下は、お母さんのお話です。

中絶手術から2ヶ月、経ちました。

私は、彼女に果物を送っていいのか、悩んでいます。
手術後に、息子の彼女の病室に果物などを持参しました。

彼女も、おいしいと喜んでくれました。

退院後に、果物を送った後は、「あんなにしてもらわなくても…。」と、言っていたそうです。


彼女のお母さんから、電話をいただきました。
娘にも、お礼の電話をさせます、とおっしゃいました。

でも、かかってきませんでした。

ちなみに、処置にかかった費用は、全額出させていただきました。
決して、お礼の言葉がほしいわけではありません。

費用を出して、お見舞いをして、それでおしまいにしたくないのです。

彼女に、ここにも応援団がいるよ、と伝えたいのです。

けれど、それは自己満足に過ぎないでしょうか?

そっとしてあげることがよいことでしょうか?

彼女のお母さんに、どんな様子かきいてみましょうか?
(彼女のお母さんとは、顔見知りです。)

…そんな相談を受け、悩みました。

彼女は、ナイーブです。

そっとしておくのがいいような気もします。

ナイーブだからこそ、応援団の存在を知らせておく方がいいような気もします。

一週間経ちましたが結論が出せず、おすがりしています。

やっかいなことをお尋ねして、申し訳ありません。

投稿: 美代美 | 2010年10月31日 (日) 15時59分

おおっ、「クロッシング」観に行かれたんですねえ。診察のあとでよく間に合いましたねえ。自転車を必死にこぐ姿が目に浮かびます。(笑) 私は間に合いませんでした。

投稿: shiozy | 2010年10月31日 (日) 20時35分

アンさま
コメントありがとう!!ございます。
本当にすごい映画でしたね。そう、そこにも人々の生活があるのですね。あのよう悲しい親子が少しでも減りますように。私たちはあまりに微力です・・・。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2010年11月 1日 (月) 08時28分

美代美さま
そのお二人が、どのような状況で、特に、彼女自身がどう結論を出して、中絶にいたったのか、それが分からないので、一般論としてしか、お答えが出来ないのですが。
 基本は、相手の男性の母親ではなく、相手の男性そのものの対応がなにより大切と思います。もう、そこまでなさったのだから、後は二人の問題として息子さんに対応させたらいいのではないでしょうか。あまり親が立ち入らないほうが・・・。と思います。
 すみません。こんなお答えしか出来ません。(彼女がもし産みたいと言ったのに、男性の側の意見で中絶にいたったのであれば、男性の親の関与はもってのほかだと思います。)
    こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2010年11月 1日 (月) 08時34分

shiozyさま
shiozy様のブログで知りました。ありがとうございました。とってもいい映画でした。上映三分前に着きましたよ。また、いろいろと教えて下さい。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2010年11月 1日 (月) 08時36分

見たくて見たくてサロンシネマに上映をリクエスト。
2~3か月前に観賞いたしました。
現在、アルパークで上映中みたいですね。
一人でも多くの人に見ていただきたいです。


http://109cinemas.net/

いまだ北朝鮮に囚われ帰国できずにいる、大勢の
日本人拉致被害者に思いを馳せずにはいられません。

先日も横田ご夫妻が広島を訪れ、講演されていましたね。
国民一人一人がもっと関心を持って、政府を動かしてほしいと切に願います。

投稿: sado | 2010年11月 1日 (月) 09時41分

お忙しい中、お答えいただき、心底感謝しております。
よくわかりました。

ちなみに、中絶は二人の話し合いで決めたようです。
本当にありがとうございます。

お忙しい中、映画に漫画にと、人生を楽しんでおられるのですね。
あやかりたいな~と思いながら、首が痛くて今日も整体に通う私です。

先生のますますのご回復を、心からお祈りしています。

投稿: 美代美 | 2010年11月 1日 (月) 13時07分

sadoさま
そうなのですね。あるパークで上映していること。教えて戴いてありがとうございました。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2010年11月 5日 (金) 08時19分

美代美さま
気遣って頂いてありがとうございました。昨日、富山からの帰り、さすがに長時間の列車は、もう、つらくてつらくて。首から頭まで痛くて、帰るとダウンでした。まだしばらくかかりそうです。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2010年11月 5日 (金) 08時21分

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