屋久島の自然です。
屋久島の魅力は、海と山。毎年海亀が産卵にやってくる美しい海。そこに多くの古代から生き抜いている杉を抱える深い山。その自然の魅力に、ほんの少しだけですが触れることが出来て、感動の連続でした。
普通の道に鹿や猿も出てきます。赤ちゃんを抱いている猿、年取った角が立派な鹿も、まだ生まれたてのような幼い鹿も、姿を見せてくれました。南洋に住んでいる、ギャーギャーと独特の声で鳴く大きな鳥。深い自然の中には、多くの生物が生活していました。
でも、今年の猛暑で森の中では多くの植物が枯れてしまい、居住する生き物の生活も厳しい様です。日本全国で、いのししや熊が民家に出てくるという状況が、この豊かな自然の中でも起こっているということでした。
この奥深い山肌に張り付いているのは、水力発電所です。これだけで、屋久島の電気は補えるということでした。しかし、ここに工事をするのは、さぞ大変だったでしょう。私たちは、標高1500メートルのところまで行きましたが、道は狭く、車が離合できないところも沢山あります。
道の拡張の工事がされていましたが、先日、その工事の資材をはこんでいたヘリコプターが落ちて犠牲者が出ました。そのため、あちこちの山水を飲むのが禁止されていました。上流の川がヘリの油で汚染されたそうです。
それに、何と言っても、長い長い年月の間に様々な姿に成長した杉。先日アップした紀元杉のような「屋久杉」になるには、さまざまな試練を経なければなりません。今、樹齢千年以上の屋久杉は200本。その候補はあちこちに育っていました。左の写真は、江戸時代に伐採された後、切り株からまたたくましく生えて来た杉です。米が出来ない屋久島では、多くの杉が伐採され、年貢として納められたそうです。それにしても、こんな杉をどうやって運びだしたのでしょう。
「となりのトトロ」や「もののけ姫」など、さまざまなロケ地となった屋久島です。この紀元杉のバスの停留所は、トトロがサトイモの葉っぱを傘にして「猫バス」を待っていた停留所なのだそうです。実際、このそばには、サトイモが植えてありましたよ。
最後に千尋の滝です。これはすごい。高さ60メートルの滝と、その左側の大きな花崗岩の一枚岩。250メートル×350メートルもあるその岩とのコントラストが圧巻です。
この雄大な景色に触れただけでも、屋久島に来たかいがありました。ただただ、すごいの一言です。ため息が出ました。ぜひ、写真をクリックして大きくして見てくださいませ。山道を歩いて足はすっかり疲れましたけれど、本とうによかったです。
今日は、今から福岡の豊前に講演に行きます。そこの教師に話します。遊んだ後は、仕事、仕事です。でも、まだ屋久島への船旅については、お話ししたいことが一杯です。食べ物も。もう少しお付き合いくださいね。

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ぜひ、覗いてみてください。

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コメント
この夏は畑も山も、カラッカラでしたが
あの屋久島までも…???という感じですね…。
停留所には、まさにトトロが現れそうですね!
ヘリの事故があったなんて…
もう影響は少なくなったのでしょうか???
私もいつか行ってみたいな~って思います!!^^
投稿: おやイスト みんと | 2010年10月14日 (木) 21時43分
楽しみに写真を拝見しています。 こんな大自然の前に立つと人間の悩みなどは 小さなことと吹っ飛んでしまいそうですね。 ますます、早く行きたくなりました。
この懐深い 母なる大地と海を 1000年先の子ども達に残すのは
今を生きる我々、大人の責任です。
解決のつかない放射性廃棄物を生み出す原子力発電は 海や大地を取り返しつかない状態に 到らすことを 科学者も宗教学者も訴えてるのに 目先の利益と自己出世にしか視点のない為政者に どうしたら気づいていただけるのでしょうか?
2兆何千億もの血税つぎ込んでも 失敗続きの青森県・六ヶ所村の再処理工場こそ 事業仕分けの対象になりませんかね~。
そのお金があれば根本的な少子化対策も 楽々ではないでしょうか。
子宮頚がんワクチンも その他の成人白血病に対するワクチンだって 多くの人々を助けることができるのに・・・・と思っています。
投稿: yuumin | 2010年10月15日 (金) 02時07分
おやイスト みんとさま
ええ、道路を作るために資材を運んでいたヘリがおちて、皆さん亡くなってしまいました。お気の毒なことです。すごい山に道路を作るのは、それは大変でしょうと思いましたよ。みんと様も、いつか、屋久島へぜひ。人生観が変わります。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2010年10月20日 (水) 08時13分
yuuminさま
ええ、本当に素晴らしい自然でした。またすぐ行きたくなりました。原発のごみ、その通りですね。政治家はどうしてこのことに気づかないのでしょう。私たちがもっと声を上げ続けなければ、と思います。いつも見守って頂いてありがとうございます。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2010年10月20日 (水) 08時17分