ガラスの仮面45・46巻
昨日は、診療の合間に養親希望のご夫婦にお会いしたり、診療後は性教協の仲間との会と飲み会があったり。家には深夜に帰りました。会合に行く合間に本屋さんに寄りました。
吉田の夢書房さんのブログで知りました。45巻が出たばかり、私は木曜日に夢書房で買ったばかりなのに、もう46巻が出ると。で、買いました。
うちに帰ると、すぐに読み初めました。ガラスの仮面の既刊は、いつもクリニックに置いています。少しさかのぼって43.44を持って帰って、43から。途中いつの間にか眠ってしまっていて、また朝早くに目がさめるとすぐに読み始めて。
読み終えた今、深い感動のままにいます。途中、あんまり切なくて、「ああー、もうっ」なんて声をあげながら読むものだから、誰かに笑われたりしながら。で、47巻はいつ出るのでしょうね。
特に、私は速水に惹かれます。速水の切ない恋。冷徹であるはずの人が、少女に恋をしてしまう。その切なさに、胸がキュンキュンします。
「ひとは一度も会ったことのない相手を愛せるものなのか?」
「たとえ相手に会わなくても/その人の言葉から/そのひとの心にふれる/一番悲しいときに/はげましてもらったり/うれしいときに一緒に喜んでくれたり・・・/一番誰かを必要とするときに/思いのこもった言葉が届く・・・」
「そのひとの心が届くのですわ/男女なら/恋が芽生えても/おかしくありません/齢も姿も関係なく/心と心が結ばれてゆくのですわ」「それが何年もつづいたりすると/たとえ会っていなくいなくても/誰よりもかけがえのない相手となるでしょう/いつのまにか大きな絆で結ばれていることに気づくのですわ・・・」
「マヤ・・・わかっていたはずだ/あの子は俺をゆるしはしない・・・/あの子が恋・・・/紫のバラの贈り主に・・・/ばかな・・・/会ったこともない相手に・・・/マヤ・・・!/どうすればいい・・・?/おれは・・・/こんな切ない気持ちははじめてだ・・・」
マヤは、紫のバラの人は速水だと知っているのに。速水は知られていることを知りません。お互い恋をしていても、それが全く伝わりあいません。
漫画家って本当にすごいと思います。美内すずえさんだけでなく、ほんっとに漫画家と言うのは、私のもっとも尊敬する職業の一つです。絵がうまいだけでなく、こんなせりふはどこから出てくるのでしょう。
「わが子たちが兄弟して相争い殺しあうのをみて嘆かぬ母親がおろうか?/神の心はすべてを生かすことにある/われらは神の力で生かされていることを知らねばならぬ」「この世は相反する二つのもので成り立っておる/すなわち誕生と死/創造と破壊/天と地/火と水/光と闇/男と女/みえるものとみえぬもの/それらはまったく対立したもののようにみえて/実は一本の棒の端と端/つながりあう両極・・・/誕生と死の間に人の生があり/創造と破壊のあいだに存在がある/人生に意味があり/存在するに意味がある・・・」
本当にこんなことが言える美内すずえさんって哲学者です。
一昨日は映画「クロッシング」で、昨日今日は漫画「ガラスの仮面」で毎日感動させてもらっています。
47巻が出るまで、また我慢我慢です。

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