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パク・ヨンハの死に思う。

 本来なら、明日の8日、パク・ヨンハのコンサートが広島のアステールプラザ大ホールで開かれる予定だった。何とか行きたくてずいぶん前からチケットを捜したけれど、どうしても手に入らなかった。一枚くらい何とかならないかと思ってもダメだった。

 それほど人気の彼だから、自殺の知らせに本当にびっくりした。

 行きつけの韓国グッズの店、バスセンターのリーゼンさんに行くと、ショックだと、よれよれになった高齢の女性が来られて、泣きそうになっている。韓国語の教室に行っても、彼の自殺の話になる。先生の韓国芸能界の過酷な話しを聞いて、かわいそうにも思う。

 でも、私は彼の自殺は、考えた挙句の覚悟を決めての死だとは到底思わない。疲れ切っての衝動的なもの。

 これほどに人気のあるコンサートが続いていて。責任感の強い彼だったし。それに、親孝行で、彼が先に死んだらどれだけ親が悲しむかということも十分に知っていて。だから、自殺なんてしてはいけないとよーく分かっていて、それでも。人間、疲れ果てると、それらの理性が、ポッと抜け落ちてしまうことがある。

 その上に彼は、お酒を飲んで泣いていたという。お酒が、みんな楽しいお酒とは限りない。訳も分からずに悲しくなってしまう、みんなの前でオンオンと泣く、泣き上戸の人もいる。

 お酒の力で、とてつもなく悲しくて、絶望的になって、そしてすべての理性も飛んでしまって、衝動的に、というそんな死ではないかと私は思う。

 人間、そんなこともある。生と死なんて正に一瞬のもの。彼自身が天国で自分で一番びっくりしているのでは、と思う。しまった、自分はまだ死ぬつもりはなかったのに、と。

 それにしても、若い人の死は悲しい。

 


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広島ブログ

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コメント

私も同じことをかんがえていました。
まじめで責任感が強い彼が自分で命を絶つわけがないと。彼ならどんなに辛いことも乗り越える精神を持っていたはず。
ほんの一瞬の衝動がこんなことになり彼もビックリしているとおもいます。死にたくなかったといっているように思えてなりません。
彼の笑顔にどれだけの人が癒されたか、本当に感謝しています。

投稿: | 2010年7月 7日 (水) 21時57分

本当に、若い人の死はやるせないです。
理性が吹き飛んでしまう前に、
つなぎとめてくれる誰かがそばにいたら・・。
例えば、突然幼なじみから電話があったとか、
たまたま美しい音楽を聴いたとか、
なにかほんのひとすじでも、気持ちを別方向に向けるきっかけがあったら、
ゆっくり眠って、翌日の朝、いつも通りに目覚めていたかもしれないのに。

明けない夜はないと信じていたのに。

底なしの悲しみにつれていってしまわれたような
さびしさがこみ上げてきます。

投稿: Hoch | 2010年7月 7日 (水) 23時51分

先生、こんばんわ。本当に驚きました。およそ暗い影など微塵も感じさせないような雰囲気で、人気もあったようですね。

誰しもそういう一瞬、ふっと魔が差すというか、死の虜になってしまうというか。

先生のこの記事(まなざしのお優しさ)でファンはとても救われると思います。

投稿: アン | 2010年7月 8日 (木) 00時43分

 苦しいとき、誰かに助けを求める勇気も必要です。
 一人で抱え込んでもなかなか解決しないこともたくさんあります。
 がんばりやさん、真面目という名のプライドは捨てた方がいい時もあります。
 ファンの方にはいやなことを書いてしまったかもしれません。
 でも、一人でも自死の道を選ばなくてもすむようにとの願いを込めて…。
 パク・ヨンハさんのご冥福をお祈りします。

投稿: うさこ | 2010年7月 8日 (木) 22時30分

昨日もセミナーの中で
《死は絶対》というお話をしました。

だから…
後悔しない人生にしたい。

自己分析の《ジョハリの窓》でも
「暗い窓」と言われる
自分にも他人にもわからない無意識の領域。

本来なら
未知の可能性を秘めた部分であり、
人間が成長する上での源泉ともなりうる重要なもの。

マイナスに働くと
ブラックホールみたいな
人生の闇がそこにはあるんでしょうね。

寂寞の思いです

投稿: 直珍 | 2010年7月10日 (土) 04時21分

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