性教協夏期広島セミナーから②怒りの背景を伝える
ワークシートの用紙にそれぞれ記入した後、発表があります。
②その時のあなたの気持ち 心配だった、悲しかった、いらいらした、くそっ、もう知らん。
③その時のあなたのねがい 来てほしかった、子連のならこれんと言ってほしかった、気持ちを知ってほしい、一緒に遊びたかった、一緒にいろいろなところに行きたかった。
④これからしてほしいこと、してほしくないこと あやまってほしい、出来ない約束はしないでほしい、
などなどが発表されました。
続いて、次のような用紙を声を上げて読みます。友達役、Aさん役、Bさん役に分かれて。
次の日の朝、学校に行くと、その友だちが「おはよう!』と笑顔で近づいてきました。あなたは、その友だちに
Aさんの場合
友だち; ( 向こうから手をふりながら近づいてきて) 「おはよう!」
Aさん; 「あ、おはよう・・・」
友だち; 「ねえねえ、今日学校から帰ったら、君んちで遊べる?」
Aさん; 「う、うん・・・」
友だち; 「だめ?」
Aさん; 「えっ・・・、いいよ・・・。遊べると思うよ。」
Bさんの場合
友だち; (向こうから手をふりながら近づいてきて)「おはよう!」
Bさん; 「なんだよ!」
友だち; 「ねえねえ、今日学校から帰ったら、君んちで遊べる?」
Bさん; 「なに言ってんだよ、おまえ。きのうは、どうしたんだよ。公園でずっと待っていたんだからな。おまえなんか、二度と遊ぶか!」
さあ、これらのAさん、Bさんは、うまく自分の気持ちを伝えることが出来たでしょうか。
アサーションでいうと、Aさんは、ノン・アサーティブ(非主張的) Bさんはアグレッシブ(攻撃的)となります。
では、どう話したらいいのか、自分の気持ちも分かってもらえて、自分も友だちのことが分かり合えて、という、まさにアサーティブの会話の練習です。
性教育は、コミュニケーションを学ぶことでもあります。
日ごろ診療していて、特に若者達の自己表現が下手で、会話力が落ちていると感じます。また、高年の方たちも、パートナーとの会話が不足しています。「黙っていても分かるはず」これで生きてきた結果、はっと気づいたら、大きな亀裂が出来ていたとか。また、怒りを暴力で表現するしかない人たち、これはDVや虐待にもつながっていきます。
これらの思いがすっきりする、とてもいい模擬授業でした。そして、こんな授業を実際学校でしてもらえる生徒達はしあわせだなあ、とも思います。この授業のあと、生徒のけんかの時、どうしたん、気持ちを言ってごらん、という両者から話を聞いて、仲直りをする指導がとてもスムーズになったといわれていました。それから、いろいろな気持ちの絵は教室に貼ってあるのだそうです。そしたら、自分は今、何番と何番なんよ、と、訴えてくる子もいると。かわいいですね。
この後、下西さんの、非行や犯罪を犯した人たちのお話も素晴らしかったので、それもお伝えしたいと思います。
夏期セミナーの前日、スタッフで行った「にんにくやマナオ」の料理です。立町郵便局の二階です。にんにく料理なのかと思ったら、そうではなく、タイ料理がメインで、それは美味でした。ココナッツがふんだんに使われていました。ココナッツ大好きです。

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