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外国で医療を受けた場合の続きです。

提出すべき書類は「診療内容明細書」と「領収明細書」です。患者さんは、病院発行の領収書や診断書をもらっていましたが、それではなく、規定の種類に改めて記載して戴かなければなりませんでした。

 韓国では、二つの病院にかかっています。はじめの救急病院とそこから転送された大学病院です。その二つでそれぞれ証明をしてもらうのです。すでに帰国しているので、病院に直接尋ねていくことはなかなか困難です。

 そこで、そういう書類を送るので証明をして欲しい旨、電話をしました。英語で何とかなるかと思ったら、さっぱりでした。私の貧しいハングルでは、もっとさっぱりでした。

 そこで、私の韓国語の先生にクリッニクに来て戴いて、電話をしてもらいました。丁寧に説明をしてもらって、一軒目の病院では、何とか、「ではとにかく書類を送ってみてください」ということまで約束できました。

 ところが、大学病院では、担当がどんどん替わって、そのたびにゼロから説明しなければなりませんでした。五人も六人も代わって、でも、結局趣旨がよく分からないというか、前例がないのでとなって、いい返事がもらえませんでした。

 そこで、韓国語の李先生が日韓親善協会広島の代表の方に頼んで下さって、その方から韓国の韓日親善協会に連絡をして下さり、その代表の釜山の医師、李先生に書類を送ることになりました。書類をそろえ、お手紙を書いて、送りました。

 釜山では、韓日親善協会の方たちが勢力的に動いて下さり、二つの病院での証明を取ってくださいました。それを送っていただいて、今度はその翻訳です。書類は英語で書いていただいています。問題は、領収をこちらの規定の書類ではドルで書くようになっていました。支払いはウォンでしていますが、それを病院ではそれぞれの項目をドルに換算して書いて下さっています。

 最初の領収はウォンで、今回の領収はドルで、項目もそれぞれ違うし、そのつじつまあわせが大変でした。英語の翻訳と、ハングルの翻訳と。それに、事情説明のための文章。これは私が同行していたものとして書きました。国保の審査をする方たちに分かってもらうために、これは必須だと思いました。

 何日も何ヶ月もかかって、やっとそれらを一昨日に提出することが出来ました。もっとも窓口でもずいぶん確かめられることがあって時間はかかりましたが、結果的に受理していただきました。

 これからまだ審査があって、いくら返ってくるかが決まります。

 すべてが終わって思いました。今回は、韓国という近い国で、それも向こうの国で動いて下さる方があって、沢山の方の協力があって初めて申請をすることが出来ました。

 もしこれが見知らぬ国で、たとえばヨーロッパの言葉も通じない国で知っている人もいない国だったら、どうだっただろうかと思います。帰国する前にしっかり書いたものを戴いて帰ったとしても、決まった様式に書いてもらわなければならないとしたら、とても出来ないことです。まだその国にいるうち、医療を受ける最後の時にファックスででも日本から書類を送ってもらって、それに記録をしてもらうこと。そうすれば後は日本で何とかなるでしょう。

 まだこんな制度があるということすらほとんど知られていません。知ったとしても、どうしたらいいのか、取組んでみて初めて分かったことが沢山ありました。せっかくの制度ですので、多くの方が利用できるといいですね。なお、この申請は医療を受けて二年以内にすることとなっています。


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ぜひ、覗いてみてください。

広島ブログ

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コメント

ああ、そんな制度があるのですね~。
いつも新しい視点を教えてくださり、ありがとうございます。
政治に対する記事、私が漠然と感じていることをズバリ言葉にしてくださり、ありがたく思います。
どうか、くれぐれもお体を大切になさってくださいませ。
夫ともどもお祈りしています。
(夫も先生の公演をきいたことがあり、大ファンです。)

投稿: 美代美 | 2010年6月10日 (木) 05時28分

 体調はいかがですか?事故後も事故前と変わらずの活動の様子で、大丈夫かしら?と少々心配しています。くれぐれも無理をされませんように!!
 さて、外国で医療を受けた場合に、こんな制度があったんですね。一般にはまだまだ認知度が低いように思います。しかし、制度はあっても実際の申請はかなり難しいですね。その国の言葉が堪能でないと、まず医療機関への交渉が無理ですよね。少額ならあきらめるかな・・・。
 この件で、お役所がもう少し親切になってくれたらいいのに、と思うのは私のわがままでしょうか。

投稿: momoko | 2010年6月10日 (木) 09時41分

こんにちは。書き込みは久しぶりです。

海外旅行されるときには、海外療養費用の書類(診療内容の記載分と領収明細書分)を取り寄せて持って行くと、いざというときにその書類に書いてもらうことができます。一度取り寄せてコピーして使えば何度でも使えます。
   
日本語訳は、加入している保険に聞けば、翻訳してくれるところを紹介してくれると思います。

日本の基準で、支給額は決まりますが、日本より医療費が低いときには、その額を超えて支給されることはありません。
医療費が高い地域へ旅行するときには、やはり旅行保険をかけておくのがいいと思います。

※健康保険では昔からあった制度ですが、国民健康保険では平成13年から認められました。

何もないのが一番ですが、備えあれば憂いなしですね。

投稿: いつも見ています | 2010年6月10日 (木) 21時19分

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