子宮頸がん予防ワクチンはいつまで接種できるのか。
子宮頸がんの予防ワクチンの公費負担が多くの場合「小学6年生か中学生」に集中しています。子宮頸がんは性交で感染する発がん性HPV(ひとパピローマウィルス)によって起こります。だから、「性交のないうちに」した方が効果的だからということなのですね。
でも、ではすでに性交のある人、または性交によりHPVに感染している人は、もうこのワクチンの接種は出来ないのかという質問がよくあります。
いいえ、そうではありません。HPVに感染したからすぐに癌になるというのではありません。80%の女性が一生の内一度は発がん性HPVに感染するといわれています。でも、その感染したウィルスの多くは排出されるのです。繰り返しウイルスに感染することにより癌化していくのです。ですから、すでに感染した人でも、それ以後の感染をブロックするという意味で意義があります。
年齢としては、45歳くらいまでは積極的にこのワクチンの接種を推奨したほうがいいということになっています。
すでに癌になった人の癌の治療薬ではありませんが、でも、がん検診に引っかかった人、精密検査で前がん状態である「異形成」の人には、特に積極的にこのワクチンの接種をお勧めしています。これ以上の感染と癌化を防ぐために。
「性交」により感染する病気だからといって、子宮頸がんになった人が、その人の行動に問題があったわけではありません。子宮頸がんにかかった多くの人が家庭の主婦であり、子どもの親であるのです。パートナーがもしこのウィルスを持っていたなら、繰り返しそのウィルスが入ってきてしまいます。
事実ではない、まちがった情報でコメントを寄せてきた方があります。その内容がまちがっているので掲載はしませんでしたが。「医療費の優先性」の問題だとして、「性交でHIVに罹った人の医療費は保険が使えないのに、若い女性のセックスが原因であることになぜ公費を使うのか」というのがありました。
まず、HIVの感染について、どんな感染の仕方であっても保険は使えます。その上、HIVにより体調をくずした方は「内臓の障害者」として認定し、医療費がかからないようにという制度ももうずいぶん前から出来ています。「性交により感染した病気」STD、性感染症で保険が使えない病気はありません。
それと、HPVは若い女性の感染を防ぐのではなく、「若いうちに予防接種をしておく」ことで「一生」の感染を防ぐのですね。
あまり繰り返し言うことではないかも知れませんが。「前妻が子宮頸がん、再婚した妻も子宮頸がん、別に子どもが一人いて、その子を産んだ女性も子宮頸がん」という例があります。このような女性たちは、「行動に問題があったから、子宮頸がんに罹った」ということではありませんね。
次回、ワクチン接種の副作用についてお話します。
中区大手町三丁目、平和大通りのホテルサンルートの裏にある「おっくん堂」に行きました。「まぜ麺」と大きく書いた赤いのれんがかかっているお店です。
まぜ麺。つけ麺ではなくスープのかかった和風冷麺です。温泉卵が乗っていて、それをかき混ぜて頂きました。
一緒にカウンターに座っていた若い女性たちみんなが「炊き込みご飯ハーフ」(100円)を頼んでいました。
ふと見ると、皆さんその炊き込み御飯を麺を食べた後のスープに入れてまぜまぜし、スプーンで食べています。
その人たちが帰った後、お店の方に聞いてみました。そしたら、そうして食べると雑炊みたいで美味しいということでしたので、早速まねです。
はい、とっても美味しかったです。まぜ麺並650円と御飯100円で計750円でした。
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ぜひ、覗いてみてください。
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