釜山での食事、オコゲのおかゆの作り方です。
けさ目が覚めたら、おなかの痛みはほとんどなく、治った感じがしました。診療はとても忙しくて、午前中の診療が終わったのが三時過ぎていましたが、それでも、全く空腹感はなくって、やはりまだ本調子ではない様です。おそるおそるにゅうめんを食べましたが、たまにきゅっと痛くなるくらいで済みました。もう大丈夫でしょう。私のおなかはたくましいものだわ、と思います。
さて、数少ない釜山での食事。二日めの朝は、前夜市場の屋台で買ったさつま芋のお菓子で済ませました。焼き菓子で中にお芋の餡が入ったいました。それと部屋にあるコーヒーです。
そしてお昼。ホテルの近くに壁に大きく「身土不二」と書いてある食堂がありました。前に行った時から気になっていたところです。そこに恐る恐る入ってみました。ほとんど日本語が通じる人はいません。広いお店に客は一組のみ。でも、私たちの後、ゾクゾクと人が入ってきて、みるみる一杯になりました。ほぼすべてが近くで働く人たち。どうやら、近所で人気のあるお店の様です。
メニューには日本語が小さくついていました。夫は太刀魚の焼き魚定食。私はケジャン、かにのしょうゆ漬けの定食を頼みました。例によって、またまた机の上に一杯の食べ物が並びます。真ん中には味噌チゲが火にかけられ、ぐつぐつと言い始めました。
やかんも運ばれていました。夫がお茶の入った湯のみにやかんからお茶を注いだと思ったら、あっと言います。お茶じゃない、と。何かと蓋をとって覗いたら、なんだかだし汁のようです。でも、どうするのか分かりません。
これは何?どうするのですかと聞いたら、石焼の御飯、それは御飯と小豆ともっと大きい煮豆にするマメと一緒に炊いた御飯なのですが、を右にある器に入れてからやかんの湯をいれて食べろと身振りで教えてくれました。
ああ、そうなんだ、お茶漬けみたいにして食べるんだ、とそうしていたら、別の店員さんが立ち止まって困った顔で見ています。これ?こうして食べるのでしょう?と言ったら、首を振ります。そして、いきなり夫の手のスプーンを取って、夫の御飯を器に移します。石焼の中のほとんどの御飯を器に移した後、石釜の方にだし汁を入れました。そして、店員さんは「オコゲ、オコゲ」と言いました。また器に蓋をして、しばらくすると、石釜にこびりついていたおこげも全部ふやふやになって、立派にオコゲのおかゆになっていました。焼き塩をいれて食べたら、それはもう、香ばしくて、とっても美味しかったです。私は何回も10回以上韓国に行っていますが、こんなオコゲのおかゆを食べたのははじめてです。
ケジャンもトロリして美味しいし、チゲも、何のだしなのでしょうか、香ばしいし。大満足の食事でした。最後には、シッケ、米の入った甘酒が出ました。私のが15000ウォン、夫のが25000ウォン、二人合わせて40000ウォン、3700円くらいでした。韓国では、太刀魚は高級魚で高い様です。私にしてみれば、渡り蟹の方が高いように思うのですが。
明日ももう一度、釜山のことを書きますね。
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