「私と性教育」⑱番外編・今日は看護大学で講演・ソニーについても
今日は木曜の休診日。看護大学での講演です。どんなスジ立てにしようか、ずっと考えていました。担当の先生からは、「学生たちへの性教育を」という依頼でした。
私はいつもスライドをつかわず、口だけで講演をしています。特殊な、たとえば癌についてとか、更年期についてとか、テーマが決まっているときは、統計などを出すためにスライドを使います。今度の広島大学での公開講座では、「性感染症、避妊」とこれもはっきりしたテーマが与えられていますので、これも使います。
中学生や高校生と違って大学生ともなれば、かなりの高率ですでに性行動もとっているわけで、きわめて具体的に即役に立つことも伝えなければなりません。大学生といえども、ちゃんとした知識が入っているかというと、決してそうではありません。それまで自分が接した情報で自分自身の意識が作られています。
しかし、今回は看護大学なので、かなり体については学んでいるでしょう。また、全学年ですので、4年生などは、しっかり知識が入っていると思います。後は、自分自身がどう行動を選択するかという問題だけでしょう。
それから、中には将来自分が性教育に携わりたいという希望を持っている人もいるでしょう。病院で勤務をし始めると、性行動でのトラブルや悩みで来院したり入院したりという患者さんに接することもあるでしょう。その人たちにどう接したらいいのか、それも話したい。話したいことがいっぱいです。
高校生でもない、一般の大学生でもない、子育てをしている保護者でもない、科学的知識はかなり持っている、その人たちにどんなスタンスで話せばいいか、ずっと頭を悩ませています。
昨日から、夜通しこもってスライドを作っています。いろいろな統計を引っ張ってきたりしながら、あれこれ作っていますが、まだ完成しません。
おそらく、ここの大学生たちと接するのは、この一回だけでしょう。この一回の出会いを大切にしたい、これからをしっかり生きて戴くためのなんらかの糧にしてもらいたい、そんな思いでもう少し頑張りましょう。
そんなわけで、今日は性教育の番外編で、エイズはお休みにさせて下さい。
しつこいのですが。以前、ソニーへの車が歩道へ車を止めることをブログに書いて、何人もの方がそのブログをソニーに教えて下さったようで、以来、歩道に止めることはなくなっていました。そしたら、夫が「甘いよ、昼に僕はなんども止まっているのを見てるよ。」と言っていました。まさか、朝だけ?と疑わしく思っていたのですが。
昨日の朝はこうでした。横断歩道から歩道に乗り上げて、止まっています。横のドアがスライド式に開いて荷物をそこから降ろしています。歩道に完全に乗り上げていなかったのは、この向こう側、会社のビルとの間にもう一台止まっていたからです。二台止まっていて、あら、これは通れないわ、びっくりして、写真!とカメラを出そうとしているうちに、一台が歩道上の私の横をすり抜けて行ってしまいました。二台並んでいるのを撮れなくて残念。もう、元の木阿弥です。なんだか悲しくなりました。これは、運転手さんの問題ではないと思うのです。このビルに入ったところの一階の右側には事務室があります。そこに、「車は歩道にとめないで下さい。うるさいばあさんがいます」くらい書いて貼って置けばいいのに、と思います。しつこくっても、ウオッチングを続けます。私の通勤の時間だけですが。
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コメント
廿日市のですよね。
ここには知り合いの娘さんが行かれています。
ここで学ばれている人達が、自身の事もこれからの仕事にも、先生の講演が、道しるべになるでしょうね。
投稿: やんじ | 2010年4月22日 (木) 14時40分
晴れた日古江の丘からの見晴らしを臨んでは、護摩供養をされる便にでもぜひお越し下さい。
心よりお待ちしております。
投稿: たいこうじ副住職 | 2010年4月22日 (木) 15時43分
こんにちは、看護大学の2年生で、助産師を目指しています。今日は本当にありがとうございました。
河野先生の講演を聞いて帰宅し、すぐに感謝の気持ちを伝えたく、このブログを開かせていただきました。
今日の講演を通して、私自身が悩んでいた「性について」、また、助産師を目指す者としてどう性について関わっていけばよいのかが明確になったような気がします。先生の講演を聴き、ますます助産師に対する思いが強くなりました。
本当にありがとうございました。
投稿: | 2010年4月22日 (木) 19時11分
今日、大学での講演を聞かせていただきました。聞いているうちにどんどん先生の話にすいこまれていきました。この公演を母性の授業で話してほしいと思ったほどでした。
また数年前に話題になった「14歳の母」というドラマを思い出しました。
今回の公演でもっと自分を大切にしたいと思いました。性に対する考え方、見方が変わったような気がしました。ありがとうございました。
投稿: 看護師のたまご | 2010年4月22日 (木) 21時01分
今日、河野先生の講演を聞かせていただいて、本当に為になるお話だったと思います。
講演はあっという間に終わってしまい、ぜひ機会があればまた先生の講演を聞きたいです。
本当に今日はありがとうございました。
投稿: | 2010年4月22日 (木) 23時15分
私も今日、先生の公演を大変興味深く聞かせていただいたものの一人です。
あまりに感動し、その気持ちを残しておきたかったので、コメントさせていただくことにしました。
高校生の時、兄が学校から「さらば、悲しみの性」を持って帰ってきて、こたつの上に置いてあったのを思い出しました。聞いてみると、40人クラス全員に配っていて、感想を書く課題が与えられたみたいでした。その本を取り上げて、本を読ませていただいたことを思い出します。
自分の体を大切にすること、言葉で表すのは簡単ですが、本当に難しいことだと思います。また、自分のことを大切にできるようになって初めて、相手を大切にする権利が与えられるような気がします。
私は、いつも「母さん、産んでくれてありがとう」その言葉を聞くとなぜだか自然と涙が出てきます。
年に一回ある自分の誕生日は、いつも両親が祝ってくれていますが、親に「産んでくれてありがとう」といういい日だなと思います。
なかなか面と向かっては言えませんが、年に一回言いたいなと思います。
感想をいっぱい書きたいと思い、コメントさせていただいたのですが、うまく言葉がまとまらなかったので、これくらいで終わらせていただきます。
今日は、本当にありがとうございました。
投稿: a | 2010年4月23日 (金) 00時28分
今日は本当にありがとうございました!
私の家では性についても両親が必要最低限の事は教えてくれていたので、先生の事例を聞いて我が家のルールが当たり前ではないことを知りました。
今後もっと増えるであろう性の問題に私たちが積極的に取り組めたらと思います。
機会があればまた講演会に参加したいです!
投稿: | 2010年4月23日 (金) 01時01分
やんじさま
そう、廿日市に言って来ました。やんじさんのお知り合いの人、聞いてくれたかなあ。強制ではないのだけれど、沢山の学生さんでした。少しはお役に立てたのでは、と思ってています。いつもありがとう。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2010年4月23日 (金) 08時20分
たいこう寺さま
お誘いありがとうございます。でも、どこにあるのかわからない。ネットで調べても出てこないのです。また、教えて下さいませ。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2010年4月23日 (金) 08時21分
看護大学編入4年生です。
昨日は貴重なお話ありがとうございました。
とても興味深く聞かせていただきました。
以前、在籍していた他大学で、中高生に性教育をする機会がありました。その際、学校側からは「避妊法か、性感染症を」と言われ、性教育を妊娠の回避や性感染症の予防の”方法”としてしか捉えていない今の学校の性教育にとても疑問を持った経験があります。
今日の講演を聞いて、やはり思春期の子供たちに正しい情報を伝えることが本当に大切だと感じました。
現代、歪んだ性情報が飛び交い、学校でも、家庭でも正しい情報を伝えてもらえないのでは、今の思春期の子供たちはどうやって自分を守ることができるのか、そして自分を守れないのにどうして相手を守ることができるのか、本当に悲しい話だと思います。
思春期の子供たちに正しい性情報を、またその前段階として、自分や相手を守るとはどういうことなのか、人間関係を学ぶ中で、命についても学んでいく機会を作ってあげることで、もっと自分を大切に考え、人の命を大切に愛し、性についても尊厳をもてるのではないかと感じています。
そして、それが思春期の性問題の解決につながっていくのではないかと思っています。
今、私は助産学科で助産師を目指しています。実習で分娩に立会い、命の力強さや尊さを肌に感じています。日々、命に本気で向き合える仕事だからこそ何か伝えられることがあるのではないかと思っています。
将来、少しでも思春期の子供たちの性やいのちの教育に関われたらと思っています。
お忙しい中ありがとうございました。
投稿: きぴろ | 2010年4月23日 (金) 20時44分
木曜日にSONY消費者相談室に再度メールしておきましたが「メールいただきました」の返信も無いことは前回と同様です。
私が管理者だったら少なくとも1カ月間は実施状況を確認するのになー
本当に駄目な会社になったのかなー
残念です。
まーそのうち・・・そのうちに・・・ね
何とか言ってくるでしょうから・・・またお知らせしますね。
投稿: okachiyn | 2010年4月24日 (土) 17時51分
日赤看護大学の皆様へ。
皆様の沢山のコメント、本当にうれしく拝見しました。皆さんのコメントを読んで、講演に行ってよかったと心から思うことが出来ました。これからも、性教育の講演会などのお知らせをこのブログ上でしますので、是非参加してくださいね。またお会いできたら、とてもうれしいです。まとめてのお返事でごめんなさい。これに懲りず、これからもこのブログ、時々は覗いてくださいね。感謝をこめて。
投稿: こうのみよこ | 2010年4月26日 (月) 01時58分
okachiynさま
いつもお世話になってすみません。なんだか絶望的ですね。会社の人には、いやなやつだと思われていることでしょう。こうなったら、とことんウォッチングを続けようと思います。それくらい怒っているのです。okachiyn様には、ごめいわくをおかけしてすみません。感謝です。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2010年4月26日 (月) 02時04分
遅いコメントで申し訳ありません。
私は日赤学部生3年の者です。
書きにくいことですが、どうしてもお礼を伝えたかったのでコメントさせてください。
先生のお話を聞き、お付き合いしている彼との性についてずっと考えていました。
彼とは順調にお付き合いをしていますが、学生であり、結婚も、婚約すらしていない私たちの性行為は、どこか後ろめたいもののように感じます。
本当は結婚まで性行為をしないことが一番だとは思いますが、でも彼との性行為は嫌ではない・・・
そのような思いでずっと葛藤しており、このままの気持ちではいけないと思い、先日彼に思っていることを話しました。河野先生から聞いたことも話しました。
とても勇気のいることでしたが、今は、きちんとお互いの気持ちが話せてよかったと思います。
私と彼の出した結論が、皆に正しいと思ってもらえることではないと思いますが、先生が教えてくださった命についての考え方はずっと心に持ち続けていたいと思います。
思えば、こんなに性は素晴らしいことなんだと教えられたのは初めてのように思います。
できれば先生の講演を彼にも聞いてほしく、また子供大人問わずいろいろな方に聞いてほしいと思います。
ありがとうございました。2時間の講演は、私には少し短かったくらいに思います。
またお話を聞ける日を楽しみにしています。
投稿: 3年生 | 2010年4月29日 (木) 14時54分
3年生さま
大切なコメントありがとうございます。大学生にもなれば、恋人が出来るのは当然。でも、つらいことになって欲しくはないので。彼と話すことが出来てよかったですね。ただ、この前の講演では、避妊についてきっちり話すことが出来ませんでした。また機会があれば、と思います。どうぞお幸せにね。
投稿: こうのみよこ | 2010年5月 1日 (土) 08時47分