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「私と性教育」①土谷病院に赴任して。

 昨日は私の〇〇回目の誕生日でした。つらつら思い返してみると、本当にアット言う間に歳をとりました。早いものです。きっとこれからも猛スピードで歳を重ね、人生の終わりを迎えるのだろうなあとしみじみと思いました。

 さて、このあたりで少し昔を振り返ってみようかと思います。先日高田昇先生のラストの講義を聴きに行きました。先生は、世界の、日本の、そして広島、自分のエイズの歴史を順々に振り返られました。それを聞いて、私も様々なことがあったなあ、ここらでまとめておかなければと思いました。

 でも、考えているうちに、エイズボランティアの前に性教育がある、どうしてもそれを抜きに出来ないと思いました。そこで。「性教育と私」として、順々に振り返ってみようと思います。

 私が土谷病院に勤め始めたのは、医師になって9年経ったときです。土谷病院はそれまでの大手町から平和公園の噴水の向かいに新築中でした。まだ産婦人科がなかった頃です。

 その前、私は今のJR病院、当時鉄道病院に赴任が決まっていました。大学病院からの巣立ちです。もう送別会もして頂いていたのに、赴任直前に突然、それがダメになりました。教授室でそれを聞いて、呆然です。教授は「あんたの学生運動がいけんかったようじゃわい。わしは、子どもも生まれとるし、今さら何もするわけないと言うたんじゃが。」と。

 赴任が決まる前に私は、鉄道病院に面接に行っています。当時の副院長です。院長は中国管内全体の統括者で、広島の病院は副院長が実質の院長でした。その時。

「学生運動はしましたか。」と問われました。「はい。しました。」「逮捕歴はありますか。」「いえ、逮捕はされていません。」「それなら大丈夫です。あの頃は、みんな運動はしましたからね。」とそんなやり取りがありました。大丈夫といわれたのに、直前になってダメだなんて。でも、仕方がないことです。

 また私は大学病院で仕事をしながら、いつまでここにいることになるのだろうか、と不安を持っていたとき。友人にそのことを話したことがきっかけで、土谷病院から院長に会わないかという話しがあったのです。話した友人のお連れ合いが土谷病院で循環器のトップで働いており、そのドクターが院長に話したようです。産婦人科があれば、「総合病院になる」産婦人科は、総合病院になるための必須だったのです。

 当時の院長、土谷太郎氏は、伝説の人です。土谷病院だけでなく、JMSという今では上場企業もつくりあげ、その社長もしてしらっしゃいました。とても迫力のある人でした。その院長に「どんな産婦人科を作りたいのか、書いて来てくれませんか。」といわれました。私は必死でレポートを書きました。当時のレポート用紙で何十枚も。理想の医療、医療の原則については、散々学生時代に論議してきたことです。ほとんど寝ないで、手書きでつくりあげたレポートを提出したら、即、採用が決まりました。「いやー、先生、ご足労をおかけしました。ここまで書かれなくってもよかったのですよ。で、いつから来ますか?」と。

 それからは、とんとん拍子です。設計、機械の購入、看護師さんの研修など、あわただしく準備をし、診療をはじめたころ。まだその頃は女性の産婦人科医はほとんどいませんでした。

 診療を続けるうちに女子高校生が次々と来るようになりました。口コミでしょう。大学病院にはそんなに若い人は来ませんでしたから、本当にびっくりしました。市中の産婦人科にこんなに若い人が来るなんて知らなかったのです。

 特に、当時ある一つの高校の生徒がとても多く来るようになったのです。そこは、当時広島でも性教育に取り組んでいて、画期的な高校とされていました。そこの生徒が次々と妊娠してくるようになったのです。


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ぜひ、覗いてみてください。

広島ブログ

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コメント

先生・・お誕生日おめでとうございます♪
年をとるのはちょっぴりさみしいけど、お祝いですもんね~
先生が土谷病院にいらっしゃる頃から、評判はきいていました。私が先生のところで診察をしていただくようになってから10年ぐらい経っています。私は体に似合わず、すごく神経質なので先生の「大丈夫よ。」にどれだけ励まされたかわかりません。でも最近は先生のブログを読ませていただくようになって、先生がクリニックをおやめになったら、どうしようと不安になっています・・・・
先生あまりご無理なさらず、お身体をご自愛下さいね。先生の大ファンですから。

投稿: hirata | 2010年4月 3日 (土) 17時01分

一日遅れですが、お誕生日おめでとうございます!
先生が産まれてきて下さったから、先生のお母様が
先生を産んで下さったから、私達は診察して頂いたり
赤ちゃんを産めたり、様々なことを教えて頂けるのですね。
本当にありがとうございます<(_ _)>
不勉強の為 なかなかコメントできませんが
これからもどうぞよろしくお願い致します。
誕生パーティでご馳走を食べられましたか?
お子様方からのプレゼントは届きましたか?

先生が勤められる時にそんな事があったなんて。
友人も学生運動をしていた為、教員になれませんでした。
素晴らしい人なのですが・・・

土谷先生は先見の明がおありでしたね。
産婦人科を作って下さったから、私もお世話になったのです。
ありがとうございました。
我が家から近いのもありましたが、
女性の先生がたが診て下さるので、
土谷に決めたんですよ。

性教育は小学校から発達段階に応じてやるべきだと
私は考えています。文科省は何を考えているんでしょうね。
教科内容を増やすのもいいけれど、性教育や
生き方をこそ教えるべきだと思います。

投稿: 波 | 2010年4月 3日 (土) 17時22分

hirataさま
ありがとうございます。私はまだしばらくは、やめないと思いますが・・・。でも、体の主人公は本人です。ドクターではなく、自分自身なのだから、それをしっかり持っていれば、どこにかかっても一緒だと思いますよ。でも、うれしいコメントありがとうございました。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2010年4月 4日 (日) 10時12分

波さま
ありがとうございます。食事は、夫とすし亭でした。久しぶりにお店のお寿司を食べました。これからのシリーズ、いろいろなことが出て来ます。ぜひ続けて読んでくださいね。いつも感謝です。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2010年4月 4日 (日) 10時14分

 評論家の『牢屋壮一』です。今回は私の『自己紹介』を簡単にしたいと思います。
 私は1962〈昭和37〉年10月18日生まれの満50歳です。私は『大学』を卒業しています。私が卒業した大学は『放送大学』と言う大学です。河野先生も知っていると思いますが、放送大学はテレビとラジオと言う放送メディアを利用して講義を行う『通信制の大学』です。因みに放送大学には入学試験はなく『書類選考』だけで入学が許可されます。
 放送大学の学生の種類は『3種類』あります。卒業を目的とする『全科履修生』と卒業を目的とせずに好きな科目を自由に選択して学習する選科履修生と科目履修生です。全科履修生の目的は卒業ですから卒業すると『学士の学位』が授与されます。放送大学の学部は教養が目的の『教養学部』しかありませんから卒業生に授与される学士の学位は『学士〈教養〉』です。
 良く誤解されるのですが、放送大学はカルチャーセンターではなく『正規の通信制の4年制大学』です。放送大学には『2つの側面』があります。それは1つ目は正規の通信制の4年制大学としての側面と2つ目は『生涯教育・学習機関』としての側面です。
 私〈牢屋壮一〉は放送大学を既に『4回』も卒業しています。放送大学には『3つのコース』と『6つの専攻』がありましたが、その内の4つの専攻を卒業した、と言う事です。
 今回は本当は私の『牢屋壮一』と言うハンドルネームの由来について説明したかったのですが、これは次回以降に譲りたいと思います。
〈尤も私が使用している『牢屋壮一』と言うハンドルネームの由来を説明しなくてもおそらく想像が付くと思いますが〉。
 今回は以上です。

投稿: 牢屋壮一〈評論家〉。 | 2013年7月31日 (水) 21時59分

 牢屋壮一です。自分で言うのも変な話ですが、私もインターネットの世界では有名人になりました。私は今やインターネット上の仮想空間で大活躍〈大暴れ?〉している新進気鋭の評論家なのです。
 さて、下らない前置きはこのぐらいにして私〈牢屋壮一〉が卒業した大学である『放送大学』について説明したいと思います。
 今回は放送大学の『授業形態』について説明をしたいと思います。放送大学の授業形態はテレビやラジオの放送メディアを利用して間接的な形で行われる『放送授業』と全国各地にある学習センターで行われる『面接授業』とに大きく分かれます。放送授業については特に説明を必要としないと思います。面接授業とは『スクーリング』のことです。
 今回は放送大学について『一般論』を述べました。次回以降は私〈牢屋壮一〉が実際に受講した放送授業や面接授業〈スクーリング〉に関して具体的と言うか個別的な話を書きたいと思います。
 今回は以上です。

投稿: 牢屋壮一〈評論家〉。 | 2013年8月 1日 (木) 23時57分

 牢屋壮一です。私が卒業した大学である『放送大学』には実は『医学』に関する授業科目もあります。しかし、放送大学は『教養』が目的であり医師や看護師を養成するのが目的ではないので医学と呼ばずに『健康科学』と呼んでいます。次回以降からは抽象的な一般論ではなく私が実際に受講した放送大学の『健康科学』に関する授業科目について書きたいと思います。

投稿: 牢屋壮一〈評論家〉。 | 2013年8月 2日 (金) 18時24分

 牢屋壮一です。それでは私が実際に受講した放送大学の授業科目について説明したいと思います。
 最初に私は『母性〈ぼせい〉健康科学』と言う放送大学の面接授業〈スクーリング〉を受講した事があります。
 この面接授業〈スクーリング〉科目の主任講師は『古谷博』と言う放送大学の専任教授でした〈『でした』と過去形なのはこの授業科目は既に閉講になっているからです〉。古谷博教授の専門分野〈専門領域〉は『産婦人科学』です。古谷博教授は順天堂大学医学部の産婦人科の主任教授だった人ですが、放送大学の専任教員として移ってきました。
 それでは私〈牢屋壮一〉が保存している当時の放送大学の『面接授業〈スクーリング〉時間割表』からこの『母性〈ぼせい〉健康科学』と言う面接授業科目の『講義概要』をそのまま紹介しましょう。

『次代〈次の世代〉の人間が健康に育つことは健全な社会が作られていく基盤であり、それには母性と父性が共同して創造的使命を果たしている。特に母性は、生命の誕生、子どもの育成、ひいては家庭や社会の発展に重要な働きをしている。この母性機能が生涯にわたって正しく発揮される為には、母性の健康についての正しい知識とそれに立脚した生活が大切である。ここでは思春期女子、中高老年婦人、働く婦人の健康科学を中心に、ホルモンの役割、スポーツ、肥満、やせ、新しい感染症、家族計画などについても述べてみたい』。
 
 これが過去に放送大学で開設〈開講〉されていた『母性健康科学』と言う面接授業〈スクーリング〉の講義概要です。まさに文字通り河野美代子先生の医師としての専門分野である『産婦人科』で扱う講義内容だと私〈牢屋壮一〉は思います。しかし、前回にも書いたように放送大学は教養が目的であり医師や看護師などの医療関係者を養成するのが目的ではありませんから医学と呼ばずに『健康科学』と呼んでいるのです。
 私〈牢屋壮一〉はかなり以前に放送大学のこの科目〈母性健康科学〉を受講して単位を修得しました。次回以降で、その時の話を詳しく書きたいと思います。
 今回は以上です。

投稿: 牢屋壮一〈評論家〉。 | 2013年8月 3日 (土) 19時01分

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