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「私と性教育」⑥「さらば、悲しみの性」を出版。

 診療の合間を縫うようにして講演をしていましたが、それはあくまでも県内のことでした。それが全国に広がったのが、私の初めての本「さらば、悲しみの性」でした。それがもっと爆発的に広がったのが、その本を読んだディレクターが作った「NHK特集少女達の産婦人科診察室」だったのです。

 「さらば、」は、ミニコミ誌に掲載された私のインタビュー記事を読んだ高文研の金子さとみさんという編集者からの電話がきっかけでした。当時高文研は「考える高校生」(後にデュパンスとなった)月刊誌を出版したり、様々な単行本も出していました。当時大変な評判になっていた「金八先生」のシリーズも出していた会社です。もちろん、それは後に知ったことで、当時はそんな出版界の事は何も知りませんでした。

 話しをしてるうちに、「本を出さないか」と誘われました。といわれても、私の何が本になるのか、自分では見当もつきません。それまでにも、先述の根岸悦子先生の紹介で月刊誌の婦人公論や週に一回創価学会系の新聞に連載したりの単発は細々と書いていました。が、一冊の本となると、気の遠くなるような話しでした。まして毎日の診療と、子育てで手いっぱいの時です。

 一応、私の講演を録音した物を高文研に送ってみました。そしたら、その講演がそのまま本になるといわれました。それを文章に起こして頂き、それに手を加えて原稿が出来たものです。

 また、本には赤ちゃんが生まれる写真を出せないだろうか、ということになりました。それまでにあったお産の写真を送ってみましたが、やはり本の写真となると、今一つで、これはプロの写真家の方に撮っていただくのがベストとなりました。そして、東京から、写真家の「英伸三さん」が来られました。英さんは、近くのホテルにとまりこんで、何人かのお産の写真を撮ってくださいました。妊婦さんと家族の方たちは、どなたも、大変気持ちよく写真の撮影と本の掲載を許して下さいました。それぞれの方には、沢山の写真を大きく焼いたものをプレゼントし、喜ばれたものです。

 土谷病院では、当時はまだ広島では珍しかった立会い分娩をしていました。生まれたての赤ちゃんと産婦さんとお連れ合いの、本当にほほえましい写真が本に掲載されました。

 1985年、出版してみると、珍しい本だったからでしょうか、さまざまなメディアに取り上げられましたし、高文研が全国の高校にしっかりルートを持っていて、宣伝が出来たということもあったからでしょうか。アッと言う間にベストセラーとなり、本当に売れに売れたものです。

 出版社は増刷してもしても、次々に端から売れていき、売り切れの状態が続いたりもしました。私の所に、著者用として送られてきた本も、本の取次ぎ会社の方が来て、ちょっと貸して欲しいと、箱ごともっていかれたりもしました。

 毎週毎週新聞のベストセラーの蘭に一位となっているのを見て、本当にびっくりし、戸惑いもしました。

 以来、この本はブームが去った後もコンスタントに売れ続けて、ロングセラーにもなりました。同時に別の出版社から、文庫にしないかというお誘いもあるようになりました。其れは、ずっと拒否してきたのですが、後に文庫とし、それまでの高文研の本を絶版としたのには、理由があります。(次回、そのあたりを書きます。)

2010_04080039 昨日、ツユマメさんのブログで教えて頂いた「神原の枝垂れ桜」を見に行きました。こんなに近くに、こんな見事な枝垂桜があるなんて、これまで知りませんでした。樹齢300年、ちょうど満開で、それは見事、きれいでした。大感激です。左の下に写っている人の姿と比べて頂くと、どれだけ大きいか、分かっていただけるでしょうか。ツユマメさん、ありがとうございました。今日の花の状態からして、この週末もまだまだ見ごろと思います。ぜひ皆様も一目見に行かれますように。その後、植物公園にも行きました。これからも、少しづつお花の写真をアップします。


コスモス薬局のHPの中に私の「体の相談室」と「著書」の販売があります。
ぜひ、覗いてみてください。

広島ブログ

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コメント

わぁ!行かれたんですね。
神原しだれ桜、私毎年咲きかけ、満開と2~3回は見に行ってますよ。
ブログに載せている油戸の望月桜もそろそろ見ごろだと思います。あちらもおすすめです。
そこまで来られたならミヤカグに寄って下さればよかったのにぃ。コーヒーのいっぱいぐらいごちそうできましたのに。けっこういろんなブロガーさんが珈琲飲みに?立ち寄られるんですよ(家具屋だけど・・・笑)
今度こちらにお出かけの際はぜひ一度お立ち寄りくださいませ♪

投稿: ツユマメ | 2010年4月 9日 (金) 09時34分

河野先生 はじめて投稿します。
いつも夫婦で読ませてもらって勉強しています。
昨日 朝にブログを見て神原しだれ桜があるにを読みさっそく見に行きました 満開でみごとな桜でですね、ついでに湯戸の望月桜も見てきました、望月桜は散り始めでなかなかの風情がありました。

投稿: ケイ | 2010年4月10日 (土) 07時52分

ツユマメさま
ツユマメさまのおかげで、すばらしい桜を見ることが出来ました。本とうに感謝です。実は、植物公園からの帰り、みやかぐの前を通りました。寄ってみたかったけれど。もう夕方で。ごめいわくをおかけするのではないかと、諦めたのです。こんどまた、ゆっくりお邪魔しますね。湯戸の望月さくら、離れたところから見ました。すっくと立って、それは見事でした。ありがとうございました。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2010年4月11日 (日) 02時51分

ケイさま
行かれて良かったですね。今しか見られないものは、今の内にちゃんと見ておきたいですよね。それにしても本当に桜ってみごとですね。ツユマメさんにも感謝です。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2010年4月11日 (日) 02時53分

 評論家の『牢屋壮一』です。この記事で取り上げられている出版社の『高文研』ですが、実〈じつ〉は私は高文研とも関わり合いを持っています。この記事の本文の中に出てくる女性編集者の『金子さとみさん』とも面識があります。
 何故、私が高文研と関わり合いを持つようになったのか、ですが、高文研が出版した『ある本』を読んでその『ある本』の著者と直接的な関わり合いを持つようになったからです。その『ある本』を出版した出版社である高文研に出入りするようになった、と言う訳です。
 この記事の本文にも書いてありますが、高文研と言う出版社は過去には『月刊・考える高校生』と言う小さな雑誌を『通信販売』により発行していました。私〈牢屋壮一〉も定期購読していました。その後、この『月刊考える高校生』は知っての通り『月刊ジュ・パンス』と誌名を変更して発行を続けていましたが、誠に残念な事に2006〈平成18〉年3月に廃刊になりました。本当に残念です。これは高文研と言う出版社の『理念・理想の破綻』を意味すると言っても決して過言ではないと私〈牢屋壮一〉は思っています。
 因みに私〈牢屋壮一〉は河野美代子先生が高文研からかつて出版した『さらば、悲しみの性』も読みましたよ。突然、絶版になった理由にはそんな複雑な事情があったのですね。この河野先生のブログを読んで初めて知りました。
 今回は以上です。

投稿: 牢屋壮一〈評論家〉。 | 2013年8月 2日 (金) 10時20分

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