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「私と性教育」⑰エイズウイルス抗体匿名検査

 結成当初、エイズウィルスの抗体検査を各保健所が無料匿名で行っていました。それがどうもちゃんとされていないのではないか、とくに匿名性というのがどうなのか、という問題が起こりました。あるところに検査に行った女性を職員がかわるがわる見に来たということもミニコミで発表されていました。

 私たちは、県内すべての保健所に検査に行くことにしました。あらかじめめすべての保健所に匿名で検査に行くこと、その結果については公表することをお知らせしておきました。

 そして、その結果の報告会を開きました。そこには、県の課長をはじめ担当の方たちにも来て戴いていました。

 広島市内ならまだしも、田舎の保健所では、エイズの検査に来る人なんて、ほとんどいない頃です。検査に来た人がエイズダイアルの人だろうというには、ばればれでしたが、それが分かっていても、それでもいろいろありました。

 特に圧巻は、橋本先生という、小学校の教師を定年退職し性教育のグループで共に活動をしていた男性の先生が検査に行ったときの話です。保健所でまず話を聞かれます。「空腹でこられましたか?」と聞かれ、「いえ、朝ごはんを食べてきました。」「ええっ、食べているのですか?何をたべられましたか?」「御飯と、味噌汁としゃけの焼いたのと」と答えたというのです。脂質や糖尿の検査ではないのですから、食べ物は全く関係ありません。これには、みんな笑いました。

 さらに、検査の結果は、まだその頃一週間後に聞きに行かなければなりませんでした。それを、「結果が出たら、こちらからお教えしますので、電話番号を教えて下さい。」と言ったというのです。匿名の人の電話を聞くなんて、ええー?というものです。それに、もし陽性だったら、電話で済む問題ではありません。「そりゃー、教えられん。」と橋本先生が言ったというところでは、もうおなかが痛くなるほど笑いました。

 県から来られた方は、「もう、大恥をかいた」と言われました。もちろん、恥をかかすために呼んだのではありませんし、私たちがこんなことをしたのは、私たちが行ったことを予行演習として、すべての保健所で希望者にはスムーズに気持ちよく検査をして欲しいという思いでした。が、やってみると、やはりいろいろだったのです。

 エイズについては、血友病の方たちの血液製剤による感染が世界的に大変なことでした。日本でも、多くの方の感染がわかり、それはそれは大変な事態でした。1989年5月、東京と大阪で薬害エイズ訴訟が提訴されました。

 私たちのボランティア活動も、電話相談、具体的なケアサポート、研修会の開催などに加えて、薬害訴訟の支援も大切なことでした。それを次回お話します。

2010_04180026 18日日曜日の世羅甲山ふれあいの里のこれはそめいよしのです。枝垂桜と共に満開で、それはきれいでした。今日はそろそろ散りはじめているでしょうね。


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ぜひ、覗いてみてください。

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