今日は、クリッニクで起こっていることへのコメント、鉄人様へのお返事をこの蘭に書かせていただきますね。
「中絶は殺人」これは、とてもよく言われることなのです。でも、これは私の中ではもう解決済みのことです。
鉄人様、まず真摯なコメントに感謝します。でも、あなたがおっしゃることは「仏教の考え方」に限ったことではありません。キリスト教の一部の人でも、統一協会の人でも、他の宗教の中でも。それから、宗教とは関係なく、極右翼の人、性教育に反対の人、等にさんざん攻撃されて来ました。
まず、私は、名前も戴いている仏教者です。仏陀の教えでも、あなたのように「原理主義」になると、教えがともすれば人を救うのではなく「追い込むこと」につながるものです。
私は長い間の実践の中で、正直大変悩んだ時期もありました。それもあって、お寺の門を叩いたものです。そして、少なくとも、「中絶で儲けている」ことだけは拒否するため、この20年間、中絶はしておりません。ただし、他のドクターに紹介はしております。同じことだといわれるかも知れません。それも承知の上です。
それでも、私のような立場の者は、原理で人と向かい合うことは出来ません。人それぞれ。それぞれの立場で、背景も環境もみんな異なる方たちがやってきます。まずそのすべてを受け入れることから始まります。私は、自分の意見を無にして、私のところに来た人たちの話しを聞きます。
私の前で呆然と立ちすくむ少女たちすべてに、「中絶は殺人だから生みなさい」なんていえるわけありません。妊娠してしまったということが、どれだけ重いものなのか、おそらく頭だけで考えている方には分からないでしょう。その事実の重さに、自らの命を絶とうとする子もいます。
みんなが喜んで中絶を受けているとでも思われますか。若い人だけでありません。一番中絶を受けているのは、20代、それから30代、10代、40代と続きます。その誰にとっても、とても重いものです。あの産婦人科の診察台に上がることだけでもどれだけつらいことか。゛てもね、その人たちは「中絶があるから妊娠した」訳ではありません。そもそも、妊娠すると思っていないのです。そこに、性に対しての甘さがあります。そもそもが、「性」は生殖なのだと教えなければ、というのです。
「どんな事情であろうとも、妊娠したなら、それはすべて産むべき。」それなら、もしもレイプされて妊娠してもそうなりますね。
私がよくいうことなのですが、「女のみがみごもる」立場にあるのです。鉄人様は、すべて妊娠した女とその親が育てるべき、といわれます。男性はどうしたことでしょうか。すべての胎児に、父親がいるのですが。その父親の立場を忘れていませんか。なぜ女性だけが引き受けなければならないのでしょうか。
そのようなことが抜け落ちた鉄人様の考え方は、ともすれば女性差別につながるものです。
事実の重みの中で、その人が中絶という選択をしたなら、それはそれで尊重しようと思います。その選択の陰には、相手の男性、取り巻く大人たちの事情、それらが含まれての選択なのですね。
つらい立場になる女性が少しでも減るように、と私が性教育の必要性を言い続けているのは、数々の女性達と向き合い続けてきた心からの叫びでもあります。
学校に期待するなといわれますが、それも事実をご存知ないからでしょう。ある宗教者と〇〇会議という、性教育をさせまいとする勢力があり、それが政治を動かし、文科省を動かしたという、そして教育現場で、ひどいバッシングが行われてきたという事実があり、その勢力と厳しい戦いをしているところでもあります。
学校でなく、親にその期待をしたいところですが、教師と同じように、わが子に自信を持って教えることができる大人達がどれだけいることでしょう。皆さん、わが子にことが起こって初めて呆然とされるのですよ。教えることができる人は、それでいいのです。でも、それは学校での性教育不必要ということにはなりません。
もし、私たちが「中絶はこれでおしまいです。もう私たちは二度と中絶はしません。」と道具を捨てることが出来るときがきたとしたら、それは「望まない妊娠をする女がいなくなった時。望まない妊娠をさせる男がいなくなった時。」そのときこそ、私たちは本当に心からの笑顔で「中絶終了宣言」をすることが出来るでしょう。
鉄人様、仏陀の教えはもっと心が広いものです。原理だけでは人は生きていくことが出来ません。そもそもお釈迦様が生まれたときには、「受精」なんて概念もなかったし。殺生を禁じていても、人は他の動物と同じように、他の命を戴いて生きる生き物でもあります。(鉄人様は、菜食主義者ですか?)生きることそのものが、それだけ罪深い物なのですね。
罪を重ねながらでも、それでもまた立ち直って強く生きていけるように、私は、少しだけ、その手助けをしたいと思っています。時には、あまりにその事実の重みに私自身がおしつぶされそうになることがあります。この人にとって、どうすれば一番いいのか、その試行錯誤の連続でここまで来たといえるでしょう。

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日頃は格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申しあげます。
このたびお問い合わせいただいた件につきまして、以下のとおり
ご返信いたします。
お問い合わせ内容が株式に関するお問い合わせではありませんので、
顧客対応窓口である当方、お客様ご相談センターからのご返信となりますこと、
あらかじめご了承ください。
なお、先週、**様が送信したウェブマスター宛てのメールにつきましては、
いくつか心当たりの部署にも問い合わせましたが、確認ができませんでした。
何のご回答もなかったとのこと、申し訳ございません。
親子二代でソニーのファンと仰ってくださる**様の厚い信頼を損ねたようで、
本当に申し訳なく、お詫び申しあげます。
また、お知らせいただいた情報の件につきましても、近隣の方に
ご迷惑をおかけしているようで、大変申し訳なく思っております。
深くお詫び申しあげます。
先週、**様と同様に、ブログをご覧になった他のお客様から
当方に情報をいただきました。
早速、関連部署に周知させていただき、改善するよう依頼しております。
何とぞ、ご容赦くださいますようお願いいたします。
今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、ソニー製品のご愛顧を賜りますよう
よろしくお願い申しあげます。
ソニーお客様ご相談センター
担当:*
もちろん私が連絡をしたわけではありませんので、私には何もありません。その後歩道上に駐車しての荷おろしはなくなりました。車道に止めています。横断歩道ギリギリの所に止めていますが。車道と歩道の間には段差がありますので、荷おろしをされる方はこれまでに比べて不自由になられたことでしょう。これまでの楽だったことの方が歩行者のじゃまをして、おかしなことだったのだと考えを切り替えて頂くしかありません。
何回もその場で言ってもダメだった時には、やっぱり会社の上のほうの人に言わないとダメなのだということがよく分かりました。okachanさまありがとうございました。
それにしても、なんかおかしな文章ですね。「関連部署に周知させていただき、改善するよう依頼しております。」「いただき」とか、「依頼」とか。まるで会社内部の問題ではなく、どこか他の問題だったみたい。なんて、けちをつけるのはもうやめましょう。事態が改善されればそれでよしなのですから。
26日夜、診療報酬の改定の説明会に行きました。説明会といっても、はじめには「集団指導(説明会)」との知らせがあったのが、その後わざわざ「説明会(集団指導)」と言いかえる旨、文書で連絡がありました。その知らせを読んで吹き出しました。本当にもう、お役人の上から目線。「指導してあげます」という姿勢が見え見えで。
私たち開業医にとっては、厳しい改定です。再診料の20円の引き下げ。710円から690円になるとの事。でも、領収証とは別に診療の明細書を無料で提供すること。それをちゃんと役所に手続きして、院内に明示すると1点、10円加算して下さると。また、24時間患者さんからの連絡に対応をする体制をとるのなら(地域医療貢献料と言う名前で)3点30円加算。これは、私も開業以来ずっと取っている体制なのですが、30円はいらないから、夜フリーになれたら、どんなにか気分が楽になるだろうか、と思いました。それどころか、何点、何点という説明を延々と聞いていたら、憂鬱になって。医は仁ではなく、まさに医は算術なのだと思い知らされました。
(この記事のはじめのソニーの回答についての説明がなぜか字が小さくなっています。私は普通にしているのに。編集では普通の大きさなのに、アップするとここだけ小さくなっています。これを戻そうとしてもどうしても変わりません。ココログの仕業でしょう。読みにくくてすみません。)